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     潮流戯画手帖    (THE NEW HISTORY EYES )

歴史の潮流を捉え諫言と提言をWeblogとYouTubeで発信していきます。

Behind the Story 2020tokyo       「2020幻想の東京五輪狂騒曲」


「2020幻想の東京五輪狂騒曲、そして2024年パリ五輪へ」

<プロローグ>

 2013年に2020夏季五輪の開催が東京に決定した。だが東京に決定したとは言え、難問が次から次と津波のようにみどり君に押し寄せる。2019年の終わり頃から発生した武漢肺炎の拡散が世界的に拡散している。終息までには少なくても一年はかかるとされており、ワクチンが出来るまで1,2年はかかるらしい。2020東京五輪が2021年に前代未聞の延期になった。しかし、同時期には世界陸上や中国共産党創立100周年祭がバッティングする事態となった。各イベントの主催者側と協賛企業との調整は難航を極めるだろう。2020東京五輪は2021年に延期されたが、それとてコロナ渦が終息せず1940年の東京開催中止に続く二度目の幻の五輪に終わる可能性は充分にある。人類は有史以来ウイルスとの戦いを続けてきた。地球の自然界の摂理は種(人類)の存続の鍵を握っているといわれる。種の数の(人口)調整のために地球の自然が身を守るためにウイルスを解き放ったとはいくら何でも考えたくはない。とにかく新型コロナウイルスの感染拡散の中、Behind the Story 2020tokyoでこの現実を追い続けるのは、時代の証言者としての責務でもあった。大会を盛り上げるために時代ごとの出来事とフィクションを織り交ぜながらの話だから、直近の時代考証の手助けにもなると思う。2015年から2020年までの五輪に対しての時系列的なストーリーで、あなたも幻の2020年東京五輪の証言者になってほしい。


★目次・進捗状況★
Behind the Story 2020tokyo「2020幻想の東京五輪狂騒曲」
■プロローグ
■[2015]第一章から第三章
■[2016」第四章から第七章
■[2017」第八章から第十章
■[2018」第十一章から第十三章
■[2019」第十四章から第十八章
■[2020」第十九章から第二十章
■エピローグ



<登場人物のご紹介(想像上の人物も含む>

・私:中山正輝
・私の妻:恵理子(野猿系)
・私の長女:千鶴(野猿系)
・同僚:船橋真吾(イケメン系:代表権のないくろくま広告社社長)
・船橋くんの妻:美智子夫人(ハイソ系:くろくま広告社会長<実質的な経営者>)
・船橋くんの娘:絶世の美女:みどり君
・銀座マネキン嬢(昼は銀座通りのマネキン嬢、夜は銀座のサロン嬢:ユキ、ナオミ、サトミ、ミキ他。全員国立大出身のインテリ)
・安土城天守閣での時空を超えた歴史上の人物の面々。
・美大の後輩:安藤(アートディレクター、ソラミミスト:今東光似の毒舌家)
・くろくま広告社元会長:広瀬弘文(美智子夫人の父)
・銀座の若旦那衆他
・霞ヶ関官僚、国会議員他
・その他随増殖・・




第一章 プロローグ(透明慕情)<2015>


<第一章>


 みどり君が都内の私立中学に入って以来、毎朝、駅ではいつも一緒になる。エリートの舟橋君と私は勤務先では同期入社でもある。銀座までは同じルートだが、彼とは日本橋までは時折一緒になる。近々にも彼は役員クラスと、もっぱらの噂だ。彼は電車通勤とも、そろそろお別れのようである。私にはそう思える。縁があって、千鶴と彼の長女みどり君も、四谷の学校では中学から同じである。娘の千鶴も、朝の時間帯だけは一緒になる。
まだ、午前六時台前半だというのに、駅の中はいつも混みあっている。同じ発車時間と同じ白線の位置。通勤・通学客で駅のホームでは大抵、いつもと同じ顔ぶれになる。
 電車を待つ間、乗降客とは別段話をするわけでもない。今日はどうも気が乗らない。体の調子も悪そうだし、仕事を休みたい。勝手にそう思いはじめている。私の性悪な癖は直りそうもない。そうこう思い込んでいるうちに、仮病のつもりがほんとに体調も悪くなってくる。悲哀や哀愁を放つプラットホームの人の波。私は駅でそれを肌で感じとる。私はその人たちと不安な時代を泳いでいる。私は妙に思い込みが強いようだ。千鶴や妻にも言われる。私は大人びた人間を見ると、うらやましく思える。よくもまぁ、年齢不相応な中年になったものだ。おまけに風変わりなご主人様ときている。それは今に始まったことではない。妻はそれを承知で私と一緒になったのだ。世間が厳しいことを知らない純情無垢な画学生を口説き落として、親との縁を切ったほどだから、妻も引くに引けないのである。未だに彼女は実家の両親とは仲が悪い。近頃私は開き直ったせいもある。内心とは裏腹に、私の表情はノー天気に見えるようだ。最近、彼女たちが私に腹が立つのも理解できるようになった。
 自分のライターがあるにもかかわらず、「すみません、ちょっと火を貸してもらえます?」などと、プラットホームの指定された喫煙所で煙草をふかす。煙を見る一瞬は、私には至福の時なのである。同じような人を見ていると、私は何となくホッとしている。火をもらうのは喫煙者との目に見えない一体感がほしかっただけという思いがあるからだろう。私はそういうセコイ自分が好きである。嫌煙者の怖い視線は、青いレーザービームのように思える。それが肩身の狭い喫煙者との間に沈黙のわだかまりを生んでいる。家では禁煙宣言をして三年にもなる。家で彼女たちと顔を合わすときは、喫煙のきの字も表には出さない。表向き意志の固い主人さまのようだ。だが、彼女たちには、喫煙の罪状がばれているかもしれない。言葉の節々で勘ぐっている様子が顕著になっているからである。彼女達の手のひらで喘いでいると思われてもいちいち気にしてはいられない。何が何でも私は命がけでしらを切る。今では臭いのしない軽いタバコが流行っている。外で吸い過ぎたときは、臭い消しのためによく居酒屋に行き、焼鳥やニンニク入りの料理をよくつまむ。彼らは私らを罪人の群れとでも言いたげである。人の目をはばかる喫煙者同士には、妙な連帯感が発生する。私はその真っ只中にいる。そういう緊張感を私は意外と楽しんでいるのである。
 単純な話なのだが、プラットホームは私にとって一日のスタートラインになっている。彼らの表情には疲れた悲壮感がある。私にはその哀愁がなんとなく安堵感につながるのである。
 私服通学のみどり君は、中学入学時から私とは顔なじみで、思春期の身体の変化が手に取るように伝わってくる。余計なお世話だが、みどり君の家ではもうお赤飯でお祝いでもしたのだろうかとか、男友達は出来たのだろうかとか、勉強やクラブはうまくやっているだろうかとか、私は彼女の事が気になっている。みどり君はもう高校生になった。時が経つのは早いものである。
舟橋君と私は同期ではあるが、今では彼は雲上の人となった。だが、仕事を離れればごく普通のつき合いである。入社してからは、もうかれこれ二十年近くにもなる。化粧品会社でエリートの彼は、もはや最高責任者へ手の届く位置にある。彼の細君は会長の姪にあたり、将来は約束されたようなものである。次期社長の椅子は彼のすぐ目の前にある。派閥争いにも勝利した模様だ。近々役員の幹部にもなるのだろう。明らかに社内の中では、彼への嫉妬心が膨らんでいる。近々舟橋君も社長になったら、運転手つきの車で通勤するのだろう。そういう噂も多く流れるようになった。
 だが、私だって負けてはいられない。肩ひじ張ったつもりで、目下窓際族のエリートと意気がってはいる。自然な立ち回りを装っても、決して自然体ではない。だから、いつもやることなすことが、空回りをしている。自分自身が面白おかしく見えることがある。しかし正直言って、私は時折心もとない。以前、会長の秘書と仲良くなったはずみで、彼の機嫌を損ねてしまったのだ。おそらく会長は自分の女に悪い虫がついたと、勘ぐってでもいたのだろう。会長に睨まれた私は後がない。私は悪い虫がどっちかわからないまま、次の日には早速、営業部から資料室へと栄転させられた。たしか舟橋君も、その美人秘書とは仲が良かったはずである。
銀座の某所で時折、二人が密会しているところを篠山が見ている。舟橋君は以前からプライドが高い。自分からは悩みを人に打ち明ける等ということはなかった。だが、最近は弱音を吐くようになってきた。私はいつも聞き役である。実質的に、彼は婿養子のようなものである。眼に見えないところで、夫人の手のひらで踊っている。そういう鬱積が時折私に向けられる。 
下手をすれば、舟橋君もそのうち、社長抜擢どころか、社内ではお蔵入りとなるかも知れない。仕事上の地位など一寸先は闇なのである。舟橋君は細君にはまだバレてはいないから、しばらくは安泰だろう。しかし、油断は禁物である。貞淑で潔癖症であるかれの細君は、武則天よろしく女帝になれる資格は充分にある。気まずいことが発覚すれば、舟橋君の命は危うい。これでも、互いに同じ年ごろの娘を持つ親なのである。十代の少年が急に三十年後に飛来したような不思議な感覚を抱くことがある。初恋の味がなつかしい。でも、また味わえそうな、そうでもないような、不安も存在している。みどり君に対して、十代のような清純で不安定な自分になれるだろうか。ふわふわとした涼しい空気が体の中を突き通した。背筋にもぐんと力が入ってくる。
資料室は、以前から妖怪の凄む動物園と名を馳せていたところである。完全に本流から外れた仲間たちは、意外と面白いキャラクターばかりである。これじゃ、みんな使い物にならないだろうなぁ、と以前から思っていた私も、いざ来てみるとやっぱりそう思ってしまう。自分のことも含めて。
 資料室は二十人もの所帯だが、毎日結構楽しくやっている。何処で勘違いをされたか今もって私には分からないが、資料室のスタッフたちは、みんな自分は特別な存在だと思っているらしい。資料室特有の暗い影などみじんも感じないのである。鬱病になるどころかいつも過激な躁状態で、関連会社の社員には、時折華の営業部隊と間違えられることもある。確かに自己陶酔と個性の強すぎる集まりだから、一般社員たちからも煙たがられてはいる。一般社員のみんなは、腫れ物には触らないように、エサをあげないように、という視線を送ってくる。でも私にとっては快適な場所なのである。
出勤簿は判を押すだけ。タイムカードはなしで、自己申告。日中の資料集めは何処へ行っても自由。そのまま理由をつけて、競馬、競輪や映画、パチンコなどにいき、資料探しだといって嘘の連絡をしても、立派な仕事になる。つまり、彼らに言わせれば自由な部署ということになる。資料室の男女の比率は半々位である。女はみんな独身で、男との噂はこれまで皆無だという。部署の男達は彼女たちをあっ、女の子だ、などと絶対認めようとしない。二十代や三十代までの濃すぎる化粧までは、まだ許せる。しかし、その上の熟女となると男達は皆恐怖におののく。
彼女たちの化身した形相と、年期の入った縮れた髪。若い人向けのアイシャドウや茶髪などの真似をする。やめておけばいいものを、そのほうがいいよ絶対に、という視線は男達の間では挨拶代わりになっている。そういう面では結構気をつかうが、あとは余計な気は一切使わない。社交辞令でも褒め言葉などは吐いてはいけない。異性とみてはいけないのである。各自が自分の身を守るために。そういう無言の掟があった。間違って出そうものなら、たぶん生きて家へは帰れない。
男たちは半数は既婚だが、長続きしているのは私と篠山だけである。ほとんどがバツ一からバツ三のうちに入る。資料室の世代は二十代から五十代で幅がある。仕事がヒマな上に気楽な毎日は、遊び人風な私をさらに勢いづけている。妻には広報室で采配を振るっていると嘘をついている。総務部で刷り上がった名刺を、勝手に作り替えて妻には立派にみせる。そういう小心さで、私はかろうじて、心身のバランスを取っているのである。
 みどり君のあどけなかった顔と身体が、少しずつ少女から大人の女へと変わっている。その過程を垣間見るのは私だけの、楽しみの一つになっている。
 美貌と知性を持ったみどり君には、早く妖気な女へ脱しようとする焦りを感じることがある。私と彼女とは中学入試の試験日で初めて顔を合わせた。私は年甲斐もなく、あどけない少女に妙にわくわくしていたものである。妻などにはそんなことは言えるわけがない。ロリコン趣味だと罵倒されるのがオチである。だが、私のみどり君への慕情は、少しずつ芽生えつつある。
みどり君も私を意識しているのが分かるようになった。油断は大敵。好事魔多し。白昼の死角。少女への倒錯。私はそんなことを、とめどなく歩きながら考える。
 私はみどり君と視線をあわせると、彼女の心臓のなかに入っていくような、全てを許してもいいというような、雰囲気になってしまうのだ。軽はずみな男女の関係という意味ではない。素直な相手への想い。それだけである。初めてみどり君を見たとき、私の気持ちの中では初恋のようなオアシスが、年甲斐もなく出来ていたのである。それはみどり君に対する私の身勝手な、陶酔磁場であるには違いない。要するに私は少女を見初めてしまったのである。みどり君もその時は、たしかそういう眼をしていた。あとで知ったことだが、みどり君の初恋の相手が私だったのである。
 日頃みどり君とはあまり話し合うこともなく、時折学校の行事のとき、私はみどり君に会えるというだけで、心が弾んでいた。文化祭では、みどり君の所属するマンドリン・ギター班をもう三年も聴いている。マンドリンの演奏もうまくなっていた。発表会前の編曲や曲選び・練習は大変らしい。妻と一緒に大講堂の席には座るが、私はみどり君のことしか見えていない。妻に話しかけられても上の空である。みどり君とはいつもアイコンタクトで会話をする。最初のころはよく分からなかったが、近頃は目で分かるようになった。妻などそういうことは知る由もない。千鶴は器械体操班に所属している。妻は公開練習を見に行くといって中座したのにも全く気付いていない。軽く会釈をするだけなのに、私はみどり君と秘密の世界を、共有している錯覚に陥ることがある。そんなことは死んでも人に話すわけにはいかない。自分の事は自分で悩むしかないのだ。少女への淡い想い。世間的に言うと近頃私はかなり、アブナイおじさんになった様な気がする。私にも同じ年頃の娘、千鶴がいるというのに。
 みどり君と千鶴はプロテスタントの同じ学校に通っている。だが、どういう訳か、彼女と千鶴は当初からあまり仲は良くないようである。みどり君からは誘いの電話は度々あったのだが、千鶴のほうはその都度理由をつけて避けようとしている。これまで一緒に通学したことはない。男には分からない女の領分でもあるのだろう。たしか、中学入試ではみどり君はトップの配点での入学組のようである。中学の受験塾では、いつもベストテンに名を連ねていた。千鶴のほうはと言えば、目を覆いたくなるような成績で、塾の担任の話ではとても無理と言われていた。
 中学受験は競争が激しい。偏差値がべらぼうに高くても、それだけ、憧れの志望校に入りたい少女達が、周りには結構いるということなのだろう。受験前は火事場の馬鹿力と運を見方にするべく、妻と千鶴はよくげんを担いでいた。早朝、二人でよく散歩をしていたが、飼い犬を連れ添っている老夫婦のあとを付け、御犬様がウンチをこぼしたら汚れた運動靴でそれを踏む。よしこれで、少しはウンがつくわと、たわいもない事を朝の食事中に話すのである。そんな中では食事が咽を通るわけがない。そういうことが、受験一ヶ月前から始まっていた。その間私は朝食抜きで、出勤する羽目になる。
 みどり君の父方は見た目は野獣系のようだ。母方は絶世の美女系である。舟橋君の奥方やみどり君をみればすぐ分かる。
 私は四十代のニューハーフ系である。妻はどちらかといえば野猿系に入る。千鶴は私の美形の遺伝子はあるものの、見た目は絶対に母親似で、家ではあまり女を感じることはない。母子共に少しは上品度が上がればいいのだが、いっこうに上がる気配はない。Jリーグの試合では二人はいつも顔中に絵の具を塗って周りのサポーターたちとよく出かける。私がそのままでも結構さまになるようだよ、と冗談交じりに言うと、その日の私は食事には絶対ありつけない。 
 そういう力関係も存在するので、最近言葉には気をつけている。千鶴はお転婆と男勝りを掛け合わせたような性格で、家の中はいつも騒々しいのである。妻もそれに輪をかけていつもじっとしていることがない。時折私は、我が家はレンタル家族のような気がしてくる。
 千鶴はたぶん最低点での補欠組である。いまだに、みどり君にはかなりのコンプレックスをもっている。松竹梅の松の下というところか。親の方も多分無理をしてもやはり松の下辺りだろう。カエルの子はやっぱりカエルなのである。 
 あとは千鶴本人の突然変異を期待するしか道はない。舟橋君は梅の中ぐらいか。千鶴は他の志望していた学校では、全て不合格。仕方がないから近くの公立にでも、お世話になろうかと手続きしていたときだった。制服も用意するものも全てそろっていた。
 ところがその日の深夜に、みどり君の学校から連絡が入る。補欠の繰り上がりで対象になったので、中山正輝様のお嬢さん是非当校へのご入学いかがですかと電話が入った。私はよくあるイタズラの電話だと思い、もう結構ですからとガチャンと電話を切ってしまった。当時、嫌がらせや勧誘の電話がめっぽう多くなっていたときであったからである。私も酩酊して帰宅したばかりだった。家族のみんなも完璧に諦めていた。
 風呂場から急いで電話に出ようと、裸のまま廊下を走ってきた千鶴は、私を不審な男と見誤ったらしく、大声を隣中にだした。駆けつけた隣家の住人達も、目のやり場が無く、しばらく唖然と立ちすくんでいた。千鶴は陰毛や膨らみ始めたおっぱいなどを、隠す恥じらいなどはまったくない。それどころか自分は女じゃない、というような千鶴の立ち振る舞いに、さぞかし彼らは背筋が筋が寒くなっていたことだろう。
 私も娘も少しは妻に似てきたな、と思うぐらいそっけなさを顔に出す。みどり君とは全く違うのである。私は千鶴に急所を思いっきり蹴られた。私は千鶴には深夜の電話に出たことを言いながら失神していた。千鶴は何で学校断わったのと泣きじゃくる。千鶴はその出来事以来、私には他人行儀になっていた。生理がいつから始まったのかと、親として聞ける温和な家庭ではないのである。もし、そんなことを少しでも口になどしたら、必ず刑事事件が勃発する。翌日の朝刊の社会面ではしっかり名前が載るだろう。
 三日後、電話のあった学校から、入学手続きの書類が送られてきた。千鶴は、たしか父が入学を断ったのでは、と学校に確認したところ、私が、それで結構です、と言ったというのである。
 私は勘違いをして、結構ですといったばっかりに、それまでは千鶴や妻と会話が途切れてしまっていた。魔の三日間。このときは日本語の深い曖昧さと有り難さが身にしみていた。
 なにはともあれ、千鶴は補欠だけれども、憧れの学校に入学できた。入れる確率がほとんどない位の学校に入れたのだ。
 みどり君と千鶴には、何処かに目に見えない女の確執が存在する。たまには駅までは一緒にと、私も娘にせがまれることがある。ただし、条件付きである。千鶴は私には何時も他人のふりをしてと言われる。話しかけてもいけない。千鶴は、一種風来坊のような、怪しい親父にはいつも辟易しているのである。私を二代目寅さんとでも、学校でも言いふらしているようだ。みどり君もチラッと、そんなことを口を滑らしたことがある。義理と人情の様なものが娘でも少しはあったのだと、私はただ喜んでばかりではいけないのである。駅についた途端、娘から内緒で臨時の小遣いをせがまれる。それに呼応する私も私である。
 バブリーで男勝りの我が娘に女を感じろと、いうのはどだい無理な話しなのである。千鶴に女の魅力を感じるまでは、かなり時間がかかりそうである。妻の真智子もそう感じているはずだ。
 船橋君がとうとう40代で幹部の役員になった。その辞令が社内に貼り出された。周りでは羨望の的となった。特捜最前線のドラマに出てくるようなカッコ良さ。シティ感覚あふれるスマートな語り口。当然、女性社員には受けはいいに決まっている。下り坂一直線の私とは桁が違うのである。彼の細君もしてやっりと得意げな顔が浮かんでくる。みどり君だってきっと喜んでいるはずである。




第二章 2020東京オリンピック開催決定<2015>


<第二章:その一>


 時が過ぎるのは早いものだ。船橋君の自慢の娘、みどり君は国立の女子大を首席で卒業し、わが娘の千鶴は大学を諦めて文科省の傘下の日本スポーツ振興センター(JSC)で働いている。みどり君は都庁に入り、2020東京オリンピック開催決定後、オリンピック準備委員会のメンバーとなり、日々忙しそうである。このところ、新国立競技場の建設費・デザイン、エンブレム盗作疑惑問題やらですったもんだしている様子だ。いまのところみどり君も冷静さを保ってはいる。が、いつ、フラストレーションが炸裂するかは分からない。千鶴だって、天下りの団体でこき使われ、不満たらたらの毎日なのだ。妻の恵理子は我関せずと、絵本作家のイバラの道を歩いている。船橋君は広告代理店の社長になり、私は細ぼそと小説家を目指して、ボランティアをしながらの毎日だ。だから、我が家は、千鶴が生活の大黒柱となる。彼女の機嫌をそこねると家中大戦争となるのだ。船橋君は私とはエンターテインメントへの志向が同じで、個人的なグルメの取材に誘ってくれている。貧乏人の私にはありがたいことだ。妻恵理子は十年前に乳がんを患い、治療費も重くのしかかる。船橋君には時折温かい支援も受けているが、そのうち印税でも入ったら、思う存分恩にむくいたいところだ。まだまだ道は遠いが、継続こそ力なりと、自分には言い聞かせていいる。船橋君も励ましてくれるので嬉しくもなる。これは誰にも言えないことだが、私には持って生まれた夢想癖がある。銀座のマネキン嬢たちと会話する特技もあるので、悩んだときは彼女たちの助言をあおぐこともある。マネキン嬢が話すわけでもないのに。やはり、私は正真正銘の変わり者なのだ。


<第二章:その二>


 大変なことになった。船橋君がトップである広告会社と取引のあるデザイン会社が、盗作疑惑で混乱しているらしい。彼のことだ。結構信義を重んじる性格で、誰に対しても面倒見がいいから、普段は絶対他言はしない。私にもだ。だが、今回だけは、五輪のイベントと言う国際的なものだけに、無名の作家の私にも相談には来る。言いたいことを何でも話し合える仲なのである。男同士の変な友情。今日は表参道のハワイアン・コーヒー店で待ち合わせた。この店に入ると、コーヒーの香りがするアロマの別世界だ。ほとんどがうら若き女性たちだ。こういう店はあまり人には紹介したくない。ハワイ通の船橋君の紹介なのだが、本場の良質のわき水を使ったコーヒーは格別である。店員さんも感じはいい。原宿には合っている。船橋君が来るまで、先にコーヒーを嗜む。息を切らしながら彼が来た。
「中山、千鶴お嬢ちゃんはどうした?みどりから聞いたんだが、JSC大変そうじゃん。エンブレム制作者の佐野君が盗作疑惑でさ。ベルギーの劇場からクレームが来ててね」
「それは、みんな知ってるよ・・・」
「彼の言うには私は知らないが、スタッフがやったかも知れないので調査中。内部のものがやったにしても、全部私の責任。でも、すぐ認めるといろいろと大変なので。船さんTV局に付き合ってよ~、って、さっき終わったところ」
「サントリーも大変そうだね~」
「良い解決方法でもあればねぇ、いいんだけどさ。スタッフの盗用認めたようだ。そうだ、おまえに頼みがある・・・」
「そうくると思ったよ・・・。相談してみる・・・」
私が相談する相手とは・・・。あまり人には言えない。。。



<第二章:その三>


 このところ、みどり君が毎日タクシー帰りだという。JSCが文部科学省の下にあり、お互い不信感がたかまっているらしい。新国立競技場の計画でもすったもんだしているし、五輪のエンブレム盗用疑惑でベルギーのデザイナーがIOCに提訴したことから、差し止めになる公算が大きいというのだ。その劇場はベルギーの王室と関わり合いがあるという。ましてや、裁判はベルギー国内である。勝ち目はない。IOCでもベルギーに右ならいという可能性もある。見切り発車の五輪エンブレムは既に、大量のギャランティが発生し、オフィシャルスポンサーも企業広告で使っていることから、やり直しは、どういう影響を与えるか心配だ。五輪は大手の広告会社電通が窓口になっているらしい。そこの社員が五輪組織委員会のメンバーで、クリエイティブディレクターとしての地位である。にもかかわらず、窓口である彼が、佐野アートディレクターに発注。その佐野君に盗用疑惑が拡散。佐野君を採用した責任はクリエイティブディレクターにあるわけなのだが、いまだに釈明の会見はない。胴元の電通がするわけはないだろう。それだけ、広告の業界は魑魅魍魎としているのである。なんでもありの世界。だから、第三種郵便不正の企画を企業に出してしまう、モラルのない世界も確かに存在する。都庁の五輪準備委員会のスタッフであるみどり君は船橋君の一人娘なのだが、彼の細君は実質的に社の会長職であることから、日々多忙で帰宅してもいない時が多い。父である前会長の実家(吉祥寺の豪邸)から黒塗りの専用車で出社の毎日だからである。ということから、船橋君は社長でありながら決裁権は細君ということになる。だから、私とは物理的な自由な時間はいくらでもある。要するに、細君のサポーター、入り婿のようなものだ。船橋君は大学では優秀だった。ぼくとは全く違う。だが、日々の苦労は私のほうが優っている。と、私はそう思わないと気負けする。しかし、生活感を一切人に与えない。50代になっても独身貴族に見られる所以である。本質的にはいわゆる負け犬の近吠えである。懐は大きいが気が弱すぎる。でも、なんでも体当たりで臨むから、はたから見れば、感動を与える得な性格なのだ。家計は苦しくても裕福に見られる。いや、そう言われれば、損な人間かも知れない。損な性格といえば、佐野君の方が上かも知れない。船橋くんから連絡が入った。月に二回は彼に誘われて、エンターテインメントレストランの取材に同行している。もうかれこれ、五年くらいになるから、かなりの数に上るが、彼と話していると楽しくもあり、時にはアドバイスもしてくれる。頼もしい元同僚(以前私が働いていた広告会社)である。水道橋の東京ドームに行く途中、MLBカフェで落ち合う予定だ。以前は、ベースボールカフェといって、MLBびいきの日本人が経営していて、テレビでも紹介されたのだが、最近米国のMLBカフェという大リーグ専門のレストランになったばかりである。早い話、米国本土の直営店になった。最初のころは、大賑わいで評判だった以前とは違い冷たい雰囲気だったが、経営者側も察知したらしく、いまでは、以前と変わらない雰囲気で客足も上々のようである。MLBカフェガールズの人気も上がっている。サービスもよく、彼女たちもいつメジャー化するかわらない。



<第二章:その四>


 水道橋のMカフェに来る前に、銀座のマネキン嬢達と会ってきたが、彼女たちはみなインテリで、世の中へのコメンテイターとして私には映ってくる。
「マッサン、こっちこっち・・・」
「ユキちゃんじゃないか。しばらくダネ。みんな元気?」
「元気は元気だけれど、みんなカラ元気なのよ」
「どうしてだい?」
「だってさ、2020年のオリンピックがねぇ。人間さまはどうしちゃったの?」
「ユキ、あまり人間には関わらないほうがええよ。あたいたちが、いくら言っても、むだやん。やめとき・・・」
「ナオミのゆう通りかもね。でも、言うだけならいいじゃん。表現の自由、言論の自由はマネキン嬢にもある・・・」
「そやそや、年金もな・・・」
「黒田総裁は月に50万ももらえるんだって?年収4000万円」
「あたいも欲しい、背も欲しい、男も欲しいし、夢も欲しい・・・」
「新国立どうしちゃたのかしらん。最初の案ではダメなの?」
「お金がかかりすぎるんだってさぁ・・・、サトミはどう思う?」
「あのね、東京ってさ、無機質な感じじゃん。そういうところに、あの、デザインは良いと思うよ。開閉式のスタジアムがアピールで成功したところもあるらしいから」
「でも白紙撤回だって・・・・」
「うっそー、信じらんない~~~~」
「電通・博報堂、役所、ゼネコンの利権が絡んでいるから、こういうことになるのよ」
「そうだ、そうだ、ソーダ―割・・・」
「つまんない、座布団もっていけ・・・・」
「そんな・・・。犬に向かって、てめぇら人間じゃねぇや、って言うのと同じよ・・・」「話がよくわかんない・・・・」
「ミキはいつも真面目ね。そういう子がいないと、このマネキン嬢の達の収拾がつかない、さすが、チーママ候補だね・・・」
「佐野五輪エンブレム、どう思う?」
「気持ち悪い」
「暗い」
「夢を感じない」
「希望が持てない」
「オリンピックとパラリンピックの差別化」
「配色がナチみたい」
「七色を使ったほうがいい」
「窓口の広告会社は今のエンブレムごり押しするしかない・・・」
「そりゃぁ、そうよ。莫大な損害賠償もからむしね。既成事実化を狙うしかない」
「つまり。その管理以下にあるマスコミは公表出来ないってことやね。こりゃ、世界から総スカンやないの・・・」
「エンブレムは全員参加で見直すべき。田中さんが最初から似ていたのは知っていたので、手直しをさせた発言は、利権がズブズブだって証明するようなものよ・・・。いまさら原案とはねぇ」
「そうだ、そうだ、ソーダー割・・・」
「もうええから、そのダジャレ、やめとき・・・」
「新国立、あたいは、ザハ案を支持します。あの流線型のデザインは世界でも例を見ない、画期的な建物になるはずよ。アーチの建築費は総額の一、二割で問題ないって。あとサブトラックの案も追加して欲しいわよね」
「サニブラウン頑張ったね。ガトリンもボルトも絶賛しているみたい」
「200mの銅の末次や5000&マラソンの銅の千葉真子は立派だった・・・」
「あらためて新国立競技場はオリンピックの聖地だといいたいし、陸上競技は原点なんだね。え、屋根を木造にする?冷房もつかないの?」
「信じらんなーい~」
「ミホの元彼は400mのイケメン選手だったのよ。病気で亡くなった・・・」
「人に言えない想いがあるわけね・・・・・」
「だから新国立は立派に作って欲しいわけよね。マッサン、あたいたちの想い分かってくれた?」
「わかった、わかった。船橋に伝えとくよ・・・、これからMカフェで落ち合うんだ」
私は銀座通りを後にした。




<第二章:その五>


 船橋君とMカフェで落ち合う約束の時間が一時間を過ぎた。くろくま広告社の社長と併せて、東北の震災復興支援のNPO法人を仲間と立ち上げて四年目の彼のことだから、さぞかし忙しいのだろう。彼からメールが入り、中央線の武蔵境駅のロイヤルホストでの待ち合わせの変更が届いた。私の美大の後輩で安藤というアートディレクターがいる。いま五輪エンブレムやパクリ問題で話題の佐野氏とは競合関係になる。安藤は今東光よろしくかなりの毒舌で、顔立ちは高倉健さんより目のつり上がりが激しく、歌舞伎町のそのスジの親分さんでもお辞儀をするくらいだから、当然電車に乗っても道を歩いても、堅気の人達は避けようとする。根は素直で純粋なのだが、我が強く正義感が強すぎて、話し相手はすぐ引いてしまう。彼は私の後輩でもあり、当然良い奴だとは思っているのだが、話し出したら止まらない。案の定、悪い予感がしたと思ったら、四谷の駅で彼が乗車してきた。「おや、先輩やないですか。奇遇ですなぁ・・・」電車は満員なのに、彼がくると席がぽっかり2つ空いている。変な意味での役徳。まわりには席を譲るような人もいない。「先輩、五輪エンブレム、やっぱり、あれはあかん、ダメみたいですわ。素人でも作れるアホなエンブレム、なんで選ぶんやろな。あっちこっちとパクリまくってしょうもあらへんなぁ。招致エンブレム本番では使えん?そりゃ、せっしょうやで。IOCの規定?あんなん、言い訳や。早い話、招致エンブレムは無償で金にならへんさかい、広告代理店の利権で、企業に金を出させるために、公募の出来レースをしてしまったんやろ。それがパーになったんや。誰も責任を取らへんし。せっしょうな世の中やなぁ。企業もそうやけど、株主は黙っておらへんで。何百億、何千億もの金が組織委員会のふところに入っただけや。広告代理店にはモラルなどあらへんで。金が動けば何割かは自動的にはいる仕組みになってるさかい、問題が起ころうと起きまいと関係ないんや。それと、新国立競技場やけどな、これからコンペで2017年着工はどうみても無理やで。冷房がなくてどうするんや。冷房グッズをくばるんやと。アホとちゃうか。新国立はゼネコンが二、三年かけてマンションを建設するのとは、わけが違うんや。世界が見てるんやで。下手なことはでけへん。やっぱりザハはんの案でいいんちゃう?安倍ちゃんもコンペで約束したんちゃう?先輩はどうおもてんの・・・・」
「君の言うとおりだね。アーティストの生命線はなんといっても発案力だよ。ベルギーのデザイナーがプライドを、声だかにするのにもそれなりの理由があるんだよ。商標権など著作権の前では太刀打ちできない。佐野アートが誹謗中傷されても仕方がないでしょう。著作権利はまず実在する作品があれば、世界でただひとつのものとして認められる。他者の作品を使いたいというのなら、しっかり承諾を得て流用すれば盗用にはならない。マドンナがね、ハングアップという曲を大ヒットさせましたが、彼女はね、アバにギミーギミーギミーをベースに使わせて欲しいと、デモテープと親書を送り嘆願したと聞いている。佐野くんにはそういうプロ意識が欠けているのではないかとおもうね。アーティストは第一発案力が基本。「パクってません」、が今年の流行語になりそうな感じ。あと、電通・博報堂が介在しながら、この失態。日本の広告業界がガラパゴスしているのも確かにうなずける。審査委員には広告代理店の人間は入れないようにし、広く開放感のある人選にすべきだよ。再公募するにも、審査員の白紙撤回もすべき。芸大生がデザインした2020花柄招致エンブレムが、IOCの規定で本番には使えないという。ならば少し手直しをしてみればいいんだよ。オリンピックの商業主義志向は1980のロス五輪からはじまり、利権の温床になっているオリンピックイベントシステムも、曲がり角にきているのではないだろうか。新国立競技場の着工はおそらく2017年初頭。三年間で完成?君の言うとおり到底間に合わないよね。ゼネコン利権主導JV施工は最悪の結果になるかもしれない。建設費用だって3000億円は越えるでしょう。安倍くんは判断を誤った、と私はみてるけどね。ザハ案なら十分間に合う。外圧が必要だ・・・」
「でおまっしゃろ・・・、やっぱ、先輩はうちより上やなぁ・・・」
安藤が大きな声で話すもんだから電車の周りも拍手喝采だ。
「あっ、武蔵境だ。こんど船橋君と一緒に会わないか」
「いいでっしゃろ、お待ちしてますよん」



<第二章:その六>


 船橋君と武蔵境のロイヤルホストで待ち合わせた。私の学生時代では駅の周りは、イトーヨーカドーがあったくらいで、こじんまりとした感じだったが、昔からこのエリアには、パワースポット的な佇まいがある。いまでは、佳子様がお通いになる国際基督教大学、箱根駅伝で優勝した亜細亜大学や近くには」武蔵美や東京女子大などがあり、多摩の学生がお忍びで来る所ともいえた。私は美大の貧乏学生で妻の恵理子は吉祥寺の不動産屋の娘で、東京女子大の可愛い子だった(当時はね)。私の純潔を奪った張本人だから、いまでも彼女には貸しがあるのである。よくこの駅でデートをしたものだ。船橋君は早稲田の商学部出身で、美智子夫人(会長)は一橋大の才媛だった。武蔵境には船橋君・安藤・私の三人にしか分からない、時空の扉がある。これはどの場所にあるかは私たち三人の秘密だ。申し訳ないがブログの読者にも言えない、なぜならそこは私らの神聖な世界の入り口だからだ。場所は言えない。どの時代と場所にタイムスリップするのかといえば、信長が建てた15世紀の安土城天守閣の大広間である。ここには、時空を超えて縦横無尽にお客としてやってくる楽しい宴の席が用意されている。そして、時折かれらもその扉を超えて21世紀にやってくるのだ。
「いやぁ、すまん、すまん。仙台のNPOの仲間から相談を受けてね。MLBカフェよくなったろう」
「前のベースボールカフェと同じ雰囲気になってよかったよ。経営者が変わると社風も変わるというが、店のスタイルは変えてはいけないよね、やっぱ。お客さんの誕生日祝なんか最高だね。ハードロックカフェの雰囲気も足した感じで・・・」
「今度は行こうよ・・・」
「そうだね。安藤がよろしくって・・・」
「あの、毒舌の・・・。俺のことも何を言われるか、戦線恐々だねぇ・・・」
「ま、そういわずにさ、悪気はないんだよ。私の後輩だから今度あってよ」
「それは構わんが。千鶴くんはどうした?JSCも大変だろう・・・」
「みどり君も毎日帰りが遅いらしいね。エンブレム使用中止か・・・」
「しょうがないよ。あれだけ騒がれれば。誰も責任をとろうとしないからね・・・」
「戦犯が多すぎるよ・・・。どう思う?」
「招致エンブレムは震災復興と五輪の成功を祈ってのメモリアル的なデザインでいいと思うんだが、IOCの規定で使えないらしい」
「困ったもんだ」
「俺なりに戦犯者を絞ってみたんだが・・・。迷走2020東京五輪SOS!A級戦犯リストアップってね・・・・。早くスッキリさせて気持ちよく2020東京五輪を迎えたいが、なぜこうなったのか考察したい。

前回のロンドンの開会式セレモニーは、大会史上最も良くできたものだったよね。日本ではもし、それを超えるとしたら、日本人だけの力では到底無理だよ。招致に成功して国中が歓喜の舞におおわれたのもつかの間、どうして開催SOSという事態になったのか。
俺はもともとイスタンブールを推していたわけだが、どうして東京なのかわからなかった。決まったからには応援するのは当然としても、でもこここまでこじれるとは誰も予想はしていなかったね。唯一救われるのは、オリンピック開催受け入れがあと2つあること。
東京がダメでも、イスタンブール、マドリードがある。金満IOCがどんどん問題が噴出しても、東京を擁護する理由が分からない。クーベルタンの初心に帰る理念の元で判断するなら、当初のザハ案のスタジアムを支持するとか、招致エンブレムを使えるようにするとか、一切の五輪利権を排除するとかしないとだめだね。

<2020東京五輪をSOSにしたA級戦犯リスト、敬称略>はこうだ。

●石原慎太郎:途中で逃げ出した。コンペまでいける元気はあったし、国政まで参加する余裕があったのだから、都知事の器ではない猪瀬氏に押しつけたのは間違いだった。
●安倍晋三:偽りのアンダーコントロール発言、ザハ案のスタジアムの推奨も白紙撤回した判断は間違いだった。森派閥であるから、利権とは繋がりがある、夫人は元電通マン。
●電通:もともとオリンピックイベントは庭のようなもので、多くの利権を手にしすぎているし、2020東京SOSを派生させた元凶的存在。マスコミの電波を支配している強みを悪用し、墓穴を掘ってしまった広告業界。
●大会組織委員会:森氏は辞任すべき。当初の案を変えずに押し通す考えもなかった。利権にも深く関与。遠藤五輪担当は子分的存在だから、コンプラドール(操り人形)。
●佐野氏:この人はグラフィックデザイナーであり、エンブレムデザインには向いていなかった。ロゴデザイナーは専門性があり、奥も深い。ベルギーの劇場のロゴの著作権にこだわるのは、それなりの理由があるのです。佐野氏にはディレクターの資格はない。今後はパクリデザイナーとしての独自の道を歩むしかない。
●文部科学省、JSC:官僚に任せては全てがダメになる先例を作ってしまった罪からは逃れられない。
●マスメディア:ただ情報を垂れ流す業界。
●IOC:統制が取れない金満体質になってしまった。
●田中氏:閉鎖的なエンブレム選考委員会委員長。多摩美の名前に泥を塗った人物。

といったところだ」
「ま、そんなところだろうね・・・」
私と船橋君は相づちを打った。



<第二章:その七>



 私と船橋君と安藤には三人だけの秘密があるという夢想がよくはたらく。私にとっては武蔵境の時空スポットである。そのスポットの先には、戦国の武将、織田信長の安土城天守閣大広間の宴席と繋がっている。そこには、時空を超えて様々な人が、気軽にやってくる。その時代での時事口論や言いたいことをやり合うというまさに、貴重な空間でもあるのだ。これには船橋君や安藤には不可視な夢想空間といえる。
例えばよくこういう夢を見る。

<西暦1576年、信長主催の安土城での宴会にて>

「お屋形様、未来からの客人、英国人の座波殿でござる・・・」
「ハウドゥユゥドゥ、アーユゥキャプテンノブナガ?
「であるか・・・。人生五十年~~~~・・・・・」
「信長なら英語で話せよ、将軍なんだろう?」
「De aruka,jinnsei 50 nen・・・」
「ローマ字でだまそうなんてしょうがねぇなぁ・・・」
「わしゃぁ英語が苦手なのじゃ・・・、坊主通訳してくれ」
「アズチジョウ、カンセイオメデトウゴザイマス。ワタシノキールアーチ採用アリガトウ。未来ノニッポンデハ不評ナノデコノ時代にプレゼンシニキタシダイデス」
「デアルカ、未来のニッポンもショウガナイノウ・・・」
「坊さん、坊さん、ちょっと・・・・」
「てやんでぇ、てめぇは誰でぇ?この猿・・・・」
「羽柴筑前煮でござる・・・」
「筑前煮なんか食いたきゃねぇや・・・。毒まむしの娘、やっぱり濃姫がいい。。。男は嫌いじゃ・・・」
「ま、そういわずに・・・」
「であるか・・・。まぁよいわ。わしも最近未来のテレビ番組で出ずっぱりだったのでな・・・・。役者がわしを持ち回りで演じているので疲れるわい。あ~いそがし~~~~~^0^」
「そういやぁ、幾日か前に未来から変わった者が白装束で参りましてな。なにやら泊林研二郎という名でござった・・・」
「であるか、光秀。くるしゅうない、その者ワシの部屋に通すがよい・・・」
「ご尊顔を拝し、恐悦至極にぞんじたてまつりまつりっまつります~」
「であるか。戦国の言葉にまだ慣れとらんようであるな。おぬしのことは安土の城下でも有名じゃわい。泊林殿と言われたな?・・・」
「はははははぁはぁ・・・・」
「まぁ、そう堅くならずともよいではないか・・・。いったい未来で何をしでかしたのじゃ?大体のことは蘭丸とクロから聞いておるがな・・・」
「実は拙者の描いた、いや手配した意匠の品が、オランダ屋敷の家紋と同じだと言われましてな。真似したのではないかと・・・」
「であるか。未来の言葉でエンブレム。黙って真似したんだろう、そうなんだな・・・」
「いえいえそんなせっしょうな。拙者はやってはおりません。部下のものがやったのでござる・・・」
「おぬしのせいではないというのだな?」
「いかにも・・・・」
「そういえば、電博殿、森殿、武藤殿がおらぬが・・・、未来ではさぞ居ずらいであろうな」
「こんどこちらにお呼びいたす・・・」
「であるか・・・」
「おい、てめぇ、部下のせいにするとはどういうことだ。一心太助がだまっちぁね」
「太助殿、もう良いではないですか。プレゼンはハッキリ言ってハッタリなんですから。嘘ついて当たり前。新国立なんかハナからできるわけないんですよ。ゼネコンがからんでますからね。外国人排除。国民は知りませんけど、2020東京五輪は招致するべきでなかった。アベノミクスだって失敗なのに、円安操作のカブつり上げで日本は大混乱。座波殿には申し訳ないが・・・諦めてもらうしか。災害なんかよりも安保ですよ安保・・・」
「アベチャン、マァマァ、イインジャナイデスカ。ヒトノセイニスルノハ、イキテイクタメノホウベン。ウソダッタケド、ニセモノノ ビン・ラディンモカタズイタシ。ワタシモ、ノーベルダマシテ、ヘイワショウ、トッタデショウ。コトバヲウマクツカエバ、ナントカナルモンヨ。イエスウィキャン。アベチャンハ スッカリ ペンタゴンノケライ。オスプレイモ、F35ノソアクヒンデモ、カイトッテクレル。イイヤツダ・・・」
「であるか。オバマ殿、もうよいではないか。おぬしも人の事が言えまい。恥をしのんでも、雲隠れか。正直でよい。いい度胸だ・・・。わしの家来にならぬか?おぬしの無骨がほしいのじゃ。光秀じゃ軽くてやばいんじゃ・・・」
「いえ、それは・・・・。」
「であるか、未来のはしくれ殿には無理じゃったのう。許せ・・・」
「お屋形様、この猿めのことは・・・」
「もう考えておる・・・。踊れ踊れ・・・」
「安土城完成おめでとうございまする、親方さま・・・」
「であるか、堀北姫は土方殿とめおとになるのか?」
「はい、お殿様。私は土方様の心根がほしゅうございます。奥さんになりた~~い^0^」
「まきちゃんん、あんた、バカじゃねぇのか。交際期間ゼロでもええっちゅゆうのんか?俺にはついてくるな。ファンが泣くぞぇ。それじゃ、ほかの芸人とたいしてかわらねぇ。その根性、たたき直してやる。函館の五稜郭行く前に、この兼定で切ってやるぜ・・・」
「あれ~~~~~。とし様、お、おゆるしを・・・。それは覚悟のこと・・・」
「そうか、ならいい。これからは、気持を入れ替えてガンバ大阪、心の中は浦和レッズだ~~~。みんあ、じゃぁな・・・」
「何言ってやがる。偉そうに。ほんとに、あいつは、土方かい?・・・」
「人生いろいろ、役者もいろいろ、地上波デジタル利権もいろいろ、総選挙もいろいろ、格差社会もいろいろ、郵政もいろいろ、庶民の統制もいろいろ・・・。だまって、いればわからないんじゃないでしょうかね。アメリカさんのいわれるままにしておけばいいんです。郵政の資金は流す約束も果たせたし、保険も株もみんなオバマチャンにあげちゃおうかな・・・」
「おいおい、小泉がいまさらなんだよ・・・」
「Yes, you can。ニッポン ノ コクミン ダマシテ クレテ アリガトン・・・」
「TPP、アベノミクス、ゴシンパイナク。アベチャンガ、コクミンヲ ウマクダマシテ、ソフ ノブスケジイサマカラノ ヤクソク ハタシマス。ダカラ、ヤスクニハンホットイテンナ」
「てめぇはいいよねぇ。派閥にかくれて、自分の派閥肥やしちまってさ。景気が上向いてるってマスコミに指示したのはてめぇかい。ちっとも景気なんかよくねぇぞ~~~。八百八町の旦那も青息吐息、火の車だ。ほんとのこと言ったらどうだい?」
「それはご勘弁を・・・。(うるさい坊主だなぁ・・・)」
「なにを・・・・・・」
「聞こえた?」
「腹の底でいってるじゃねえか・・・」
「にげろ~~~~~」
「土方さんに追わせろ・・・」
「800年後にこのような、時代になるとは思わなかったぞ。美しき国はどこへいったのじゃ・・・」
「御曹司・・・・」
「弁慶ではないか。年末年始は多忙なのにご苦労なことじゃ。まつけんサンバは順調なのか?吉宗公は元気か?」
「だんなはたしか・・・・」
「余の顔を忘れたか・・・」
「忘れもしねぇ、最近若い娘を囲った・・・・」
「第一夫人なのだ。。。許せ・・・・」
「太助のマドンナだったんですぜ。幸せにしてくださいまし・・・」
「毘沙門天の化身なり~~~~」
「だれでぇ、あんた・・・」
「坊主、化け物に対して無礼である。わしは春日八郎の死んだはずだよオッかさんが好きなのじゃ。紅白には出ているのか。景虎はどこにいる・・」
「父上、違う違う。お富さんでござる。お久しぶりで御座る。今度大河ドラマにて共演でござるな・・・」
「みんなは前のGaktoがいいっていうとる。阿部寛じゃだめなんかい?」
「日光の一つ手前・・・」
「どういうことじゃ?」
「イマイチ(今市)」
「若いのにオヤジギャグが好きじゃのう。甲州夫人(菊姫)のこと頼んだぞ」
「景虎がもらってもいいんだ?歴史が変わりますよ。」
「わしが死んだら家督は景勝には渡さん。知ったことか。」
「案外無責任ですね~~~。どんと晴れのヒロインさんに叱られますよ」
「ど-でもいいんじゃないですか~~。そんなこと。信長さん、この時代には株売ってないんですか~?」
「であるか。堀江右衛門になにか株かNISAを売ってやれ。光秀にもだ。猿・・・試しに試食させよ・・・」
「お屋形様、あの株だけは・・・・」
「どうしてなのじゃ、わけを申してみよ・・・」
「本能寺のヘンな株でして・・・・」
「だから売るのじゃ・・・」
「・・・なるほど。そうすれば、お屋形様は生き延びられる、ということですね?」
「であるか・・・・・・・」

と言う具合に賑やかな夢想の宴なのだ。今では2020東京五輪の話で盛り上がっているらしい。




第三章 1940-2020 歴史は繰り返す<2015>


<第三章:その一>


 インターネット上では、「幻の2020東京五輪」という題目で話題騒然となっているらしい。誰もが考えたくもないのがごく自然なのだが、時代の巡り合わせには逆らえない。
そうならないことを祈るばかりだが、ここまできたら、どうしたら大会返上の危機を乗り越えるかという、国民的論議も必要だろう。とにかく、大会組織の最高責任者がいないというのが最大のネックなのだ。それと、暗躍する大手広告会社の存在も無視できない。1940年東京招致成功をヒトラーとムソリーニの協力で得ていたが、日本が廬溝橋事件を皮切りに日中戦争を拡大させ、大会を返上。その後米国との戦争に突き進んでしまった。2020年東京大会も当時と状況が酷似していると言われている。1940メイン会場においては、当初月島の埋め立て地を提案したが、強風に耐えられないと却下、今の神宮界隈は住民の反対にあいこれもダメ、一年かかって七つほどの選定をしたが決まらず、IOCから批判が出たので、駒沢のゴルフ場跡地にメイン会場を決定。それが、今の駒沢のオリンピック総合公園になった。(1964年東京大会での第二会場ともなった。)今の新国立の騒動を見ていると、同じような状況であることが分かる。オリンピックは国家的なプロジェクトで、必ずイニシアティブをとる人が不可欠ではあるが、2020東京にはそれがない。困ったものである。加えて、ゼネコンやマスメディアの利権が入り込んでいるから、なおさら責任の所在がハッキリしない。東京都が招致したのだから、いま起きている新国立の白紙撤回やエンブレム騒動では石原前知事の責任は最も大きいだろうと見ている。現総理がプレゼンでの原発汚染水アンダーコントロール発言には政治的な意図もあったのだろう。ザハ案を完遂させるという発言の証拠も映像で残っているが、はたしてその責任はとれるのだろうか。しかし勝手に白紙撤回してしまった。エンブレもベルギーのデザイナーからのクレームでお蔵入り。私と船橋と安藤の三人は2020の時代の証言者として諫言していかなければならない。信長氏の安土城には、歴史上の人物が時空を超えて遠慮なくやってくる、銀座マネキン嬢達の適確なアドバイスもある。全然役に立たない有識者会議など相手ではない。みどり君は都庁のオリンピック準備委員会で奮闘している。毎日タクシー帰りで、このところ生理も止まっているらしい。娘の千鶴はJSCの理事長が解任となり、すったもんだしている。体重もかなり落ちている。ここだけの話、落ちてもメタボな体型と野猿系のルックスは同じではあるが。みどり君の美しさとは雲泥の差は一生変わらない。イケメン系の私に対する嫉妬も。船橋君と付き合いがある佐野氏は、いま安土城では、泊林研二郎という名で雲隠れしているらしい。



<第三章:その二>


 久しぶりに、今日は「ババ・ガンプ・シュリンプららぽーと豊洲」。船橋君が時折、くろくま広告社のOBである安藤と私を連れて行ってくれる。月島駅から二つ目の駅だが、築地市場が近々移転するという噂もある。ババ・ガンプは映画「フォレストガンプ」に出演していた俳優が、プロデュースした店だが、古き良きアメリカのアットホームなレストランだ。そのうち船橋くんにも言うつもりだが、マネキン嬢や安土城の客もきてもらいたいものだ。ランチはないけれども、手作り感のあるサンドイッチやサラダなど素材はいたってシンプル。三人あつまると、世の中の出来事がカラクリで成立しているという見立てのもと、いつも賑やかになる。というより、騒がしい。
「安藤君しばらくだね。自営業も順調のようだね・・・」
「ほんま、ありがとさんです。先輩の中さんにもせわになってましてん・・・」
「安保、あっさり、通っちゃったね。ちがうだろ、これって感じ」
「しゃぁないでしょ、中さん。肝心の投票所いくのサボって、デモなんしてもあきまへん。無党派のひとはなーにもわかっっとらん。反対すんなら行動でせないかんでしょうに・・・」
「今度の選挙では、国民は黙っちゃいないね」
「そうでんがな。アベちゃんは、満州国で実権を握っていた爺さんの影におびえているんや。阿片王の里見とも親しかったしね・・・」
「戦前の同盟通信社、いまの電通とも根深い・・・」
「天皇と岸信介は絞首刑を上手く逃れたのも、アメリカと水面下での交渉があったことが想像出来るね」
「船橋君は鋭いねぇ・・・」
「日本の戦後の悲劇は、戦前の体制を形を変えてGHQが整えたことにあるんだ」
「ワシにはわからへん・・」
「戦争はいやだよね。やってもなんにもならないし」
「全て誠意ある外交だよ、外交・・・」
「なんか三人あつまると、変な党首会談みたいだな・・・」
「なんだってかまへんよ」
「新国立がまた密室で談合しているらしい。ザハ案ははじめから排除するらしいよ」
「エンブレム選考は入れ替えだが、音頭を取る側は変わらない」
「佐野君はもう同業の仕事は出来ないな」
「もともとあかんかった・・・。おにぎり屋さんなら繁盛か・・・」
「売れるかもね・・・」
「中さん、マドンナが来年スーパーアリーナに来るんだとよ」
「もういいよ。あの人はマンネリズムからの脱却をしないとね。そうしなければもう終わった。サプライズでもなきゃ、復権は難しい・・・」
「最近までぞっこんだったんだろ」
「浮気でもしてまんねんでっか・・・」
「そうではないけど、古典にもどったほうがいいとね」
「テイラーはいいよね。ワシの嫁さんにしたいくらいや。あのきつい眼差しがすきやねん・・」
「信長さんからの連絡。巣脳電氏が安土に行ったそうだよ・・・」
「プーチンさんが囲ってるンやないの・・・」
「たぶんね。今度911の事件と2011年ビン・ラディン殺害の真偽、アポロ計画の真実を信長さんに訴えるそうな・・・」
「現代ではないんか・・・。バラしたら、えらいことやで・・・」
「彼は歴史に波紋を起こして未来の流れを変えたいらしい・・・」
「プーチンも同じ考えか。そういや、2012年まで大統領やるから、国の統治も対米戦略も思いのままというわけやね・・・」
「そうなると、このままだと北方領土も2020東京五輪もやばくねぇ?」
「やばい、やばい・・・」
これが三人のなにげない結論。

 安土城の信長からの連絡によれば、巣脳電(スノーデン)氏という外国人が訪れているという知らせが来た。911の暴露とアポロ計画のウソを暴露するんだそうな。やはり、我らが三人行かないわけにはいくまい。近頃そういう夢想がよくはたらいてくる。



<第三章:その三>


 五輪の利権というのは、商業志向の基礎を築いた80年ロス五輪の頃からだろうか。開会式では空からロケットマンが逆噴射でスタジアムに舞い降りたのには、びっくりしたものだが、イベントのサプライズがメディアを驚かせ、放映権の利権にも波及して、今日まで至っている。IOCの半分は放映権料の実入りとなれば、なおのこと、商業化は進むことになる。開催は都市が基準にはなってはいるけれども、資金を出すのは国のほうとなるので、自ずと利権は派生する。2020東京の新国立競技場の建設では、コンペどおりに作らなければ意味が無い。当時の都知事である猪瀬氏もそう言っている。私もそう思う。開閉式の屋根があり、キールアーチで、8万人規模、冷暖房付きでも、当初の予算で収まっていただろう。キールアーチの経費は250億円前後と言われていた。ところが、日本のゼネコンがどういう思惑で価格をつり上げたのかよくわからない。クーベルタン氏もさぞお嘆きだろう。ザハ女史も面食らっているようだ。世界の常識では、採用されたのに契約を勝手に解除された事実は五輪の歴史に汚点として残るだろう。史上最悪のメインスタジアムの誕生も夢ではない。かち割りや冷房グッズの配布では、到底無理だろう。第一来場者にも失礼だろうし、VIPにも比例極まる発想と言える。安倍氏は招致コンペでのザハ案を自信をもって支持している。白紙撤回したのは、単なる建設費だけの事ではないだろう。内閣の支持率がどんどん下がっている状況を打破するには、既成事実を作って、打って出た公算の可能性が強い。建設の高騰で国民の理解が得られていないという、勝手なふれこみで、ザハ案を白紙撤回。国民の理解とはどこで判断したかは良くわからない。開会式は駒沢オリンピック公園も視野に入れるべきだろう。
 JSCの理事が辞めさせられ、下村文部大臣も辞表を提出、エンブレム選考委員会も全員入れ替え。なぜ電通・博報堂ともあろうものが、イニシアティブを取るのをやめて、引き下がった理由もわからない。あの佐野五輪エンブレムの採用までの経緯が暴露され、広告代理店業界のイメージも悪化したように思う。残念なことだが、仕方があるまい。ここで、森氏や遠藤五輪担当も辞めるとなると、2020東京五輪は完全にアウト。このままいくとイスタンブールやマドリードでの代替開催の可能性はなきしもあらずだ。
 船橋君、安藤、私達の三人は、企業や組織で動く周りから見れば、煙たくなる存在らしい。トップであれ地位の上下に関係なく、ずけずけ物を言う一種の性癖があるからだろうか。それはそれで仕方が無い。生きている内はこの時代の証言者とならなければならない。そして、私たちの周りには、信長公を始め、マネキン嬢達の後押しもあるから心強い。よく考えてみると、今の自由民主党の本当の姿とは、こうではないはずだ。時の政権、今安倍氏が進めている色々な為政の状況は、めちゃくちゃな感じだ。世界からは冷やかな目で見られているし、その多くが違憲的な色彩が強い。いわば内閣の国民に対するクーデター的な行為と言えなくもない。その結果は、2016年の参議院改選もしくはW選挙で判明することだろう。それでも、無党派層や無関心層が投票所に行かず、低投票率で終えるとすれば、戦前の大政翼賛体制が強化され、2020五輪の行方はわからなくなる可能性は高い。私たちにはそれが気がかりだ。もし、そうなれば、その責任は有権者自身にフィードバックして、その子供達は戦地にかり出され、悲惨な運命を背負うことになる。そうならないために、私は自由民主党のリベラル派の台頭の必要性を説いている。憲法の自由気ままな解釈が横行すれば、日本は無法国家となり、為政者を監視するチャンスはなくなる。そのとき、私たち日本人は悪夢の再来に覚悟を決めなければならない。
 安倍氏の国連での演説は、目を被うような内容で、諸外国からも冷笑されたに違いない。「エコノミック、エコノミック、エコノミック・・・」もう恥ずかしくて聴く気にもなれない。そう思うのは私だけではないだろう。ますます日本が世界から孤立化を深める要因を増やすだけだ。オバマ大統領も彼に会おうとはしなかった。自己陶酔と自己否定を容認するような、トンチンカンな演説。日本の現状を無視した経済志向だらけの為政は
この三年間で30兆円のばらまき外交をしただけの、アベノミクスの失敗を招いただけ。大企業ばかりにしか利益に目を向けない。そこでおこぼれが出れば、中小へもという発想は、半世紀前のもの。庶民には廻っては来ない。電通も70年代の広告手法がマンネリズムと化し、広告枠の切り売り商法の様なもので、消費には結びつかない。佐野五輪エンブレム推進もおなじような発想でやるから無理がでる。TVも視聴率優先システムも大きな利権として残り、景気への足かせとなっている。景気が悪くなっているのに、日銀は緩やかな回復傾向にある?マイケルジョウダンにも程がある。アベノミクスは、増税をするための隠れ蓑。生活苦が世帯がどんどん増えるのに、ばらまき外交は増加の一途。小泉進次郞氏の政権まであと少し。石破氏では心もとない。谷垣氏はもう終わった。菅氏はミイラ取りがミイラになった。安倍氏は来年の参議院の大敗を待たずに、辞任する可能性は高い。
日本を戦前化させようとしても、国民の大多数や米国が黙ってはいない。一番良いのは日本国民のために、安倍氏が出来るだけ早く静養して引退することだろうか。手遅れにならないうちに。1936年のベルリン大会ではヒトラー・ナチ政権だったが、その二年後に東京大会を返上している。政治的状況は酷似していないだろうか。日本国憲法を無視して戦前の翼賛体制を目指す安倍氏の危険な戦略は、2020東京五輪の芽をつむようなことがあってはならない。いくら勝手に法整備をしても世界はこれを認めないだろう。
 安土城にいる船橋君から連絡が入った。武蔵境から安藤と一緒に来てくれとのことだった。


<第三章:その四>


 2020東京五輪のエンブレム新案や新国立建設白紙案の行方に暗雲が漂いはじめた。問題の大会組織委員会マーケティング担当者や、クリエイティブディレクターが外されたのは良いのだが、密室での非公開では国民の理解が得られないだろう。佐野エンブレムがCMから消えて違和感が消え失せたようにも見える。ブラックエンブレムは視覚的にストレスが溜まると安藤が言っていた。素人の人もそう思うに違いない。新国立は作らなくて、開会式は街中でというとんでもない案も飛び交っている。それに輪をかけて、舛添氏は日中韓同時開催という目に余るサプライズも否定はしていない。ザハ案が日本の建築家の了見の狭いわがままで反故にされたのは痛かった。招致コンペでは責任を持って建設しますと言い切った安倍氏は我関せずといった態度に出ている。我ら三人の賢者?からすれば、これはまさしく詐欺行為といえる。東京都が勝手に2020東京五輪に引っかけて、ロゴマークを発信するという。舛添都知事が発表。五輪はまさしくバラバラに動いているように見える。大丈夫なのだろうか。私達三人は、ヨーカ堂の地下にあるフリースペースでよく癒される。平日などはまさに、至福の時である。船橋君は一人でも良く来るという。一種のパワースポットとも言える。余り人には教えたくない私達の聖域でもあるのだ。この一角から、安土城天守閣宴会場へのタイムトンネルを通っていくのだが、逆に戦国の世から現代に来る人も多くいる。現代から安土へ。そしてそこを迂回して現代に来る。まさしく、時空を超えたトライアングルゾーン。船橋君が既に行っている安土城に行く前に、安藤と落ち合う約束だったが、いま、小作にいるという。メールでは、なにやら、船橋君の依頼で知人のFさんのレストラン「南国カフェ・シェスタ」の取材に来ているという。その店の居心地の良さに、時間も忘れてしまったという。
「先輩、えらいおそうなって、すんません。取材してたら、ご馳走になってしもたんですわぁ。若い頃はえらいベッピンさんとちゃいます?お客さんもぞろぞろと。帰りとうなくなったんですわ。先輩と安土へいくう約束忘れてしもうて。ミスドーのコーヒーでも奢らせてもらいます・・・」
「なぁ、安藤、いいよいいよ・・・・」
「そな、割カンで・・・」
「奢りでいいよ・・・」
「あっ、こまいのあらへん、先輩やっぱりたのんます・・・」
「しようがないなぁ・・・」
「ところで、ノーベル文学賞、村上はんでっか?
「いや、やっぱりダメだったねぇ」
「そりゃ、そうでっしゃろな。文学者は反骨でなきゃいけませんのや。もろた人は元ジャーナリストの女の作家さんでっしゃろ。やっぱりなぁ、経歴が半端ない。村上はんは、何を訴えたいのかわいにはわからへん」
「見ている人は良く見ているんだってことだよ」
「さ、先輩、温かいコーヒーでも飲まんと・・・」
「船橋はもう信長公と差しでやってるんだろうな・・・」
「わてらの分もでっか・・・」
「安藤、じゃぁ、とにかく、行くとするか・・・」
 私と安藤は、いざ、安土へ・・・・・。





<第三章:その五>


 戦国ドラマの見過ぎかもしれない。私と安藤の携帯に安土城で信長公と差しで宴を催している船橋君から、執拗に催促が来ている夢をみた。21世紀の日本と世界の現状を信長公が知りたがっているという。2020東京五輪のことや信成君のフィギュアスケートの成績も気になっているらしい。彼がとうに引退してタレントになっているというのは内緒にしておくべきだろう。信長公のことだ。バラしたら船橋君の命はない。安土城が少し傾いているという知らせも入っている。横浜の傾斜マンション騒ぎは戦国時代にも伝わっている。今回の安土城落成の宴には、スノーデン氏とプーチン氏がそろってタイムワープしているのだという。安倍晋三氏はどうでもいい外交の途中で居所がわからなくなり、日本の政府は中央アジアを捜索中だという。そりゃぁそうだろう、TPPで日本を乗っ取ろうとしているオバマ氏と一緒に安土城に行ったのだから。シリアのアサド氏も生き返ったビン・ラディン氏もフセイン氏も一緒のようだ。銀座のマネキン嬢達を船橋君が連れて行ったらしい。「NHKあさが来た」に再登場した土方歳三やザハ女史もかけつている。私と安藤はどういう宴になるのか戦線恐々なのだ。この日安土に行くのはやめにして、気晴らしとして、昼食は六本木のミッドタウンの向かいにあるメルセデス・ベンツのテーマレストラン「UPSTAIRS」で摂ることにした。VWが大衆車のディーゼル不正ソフト搭載で騒動を起こしている中、セレブ御用達のベンツ社は一線を画している。お客はそれなりの身なりの人達が多い。私と安藤には分相応ではないのだが、船橋君の紹介でもあり何気なく食事を摂った。店内の雰囲気は良い。ピザとパスタがほどよい美味しさである。建物も垢抜けしたレイアウトで癒される。その後に「ハードロック・カフェ」に立ち寄ることにした。ここは、ロック好きの我ら三人組の癒しの空間だ。お客の半数は白人系の外人だ。外国に来ている雰囲気で、お店の対応も良好で実にフレンドリー。コーヒーはおかわり自由ときた。安藤はまさかの5杯のおかわり。それでも文句は言わない。雰囲気はMLBカフェに似ている。マイアミ、ニューヨーク、モスクワ、ラスベガスなどのお店もリアルに閲覧できる。ダンシング・ストリートというビデオが流れていた。ミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイがおかま風のイメージで展開しているコメディタッチの面白いミュージックビデオで、ほんと笑える。今では貴重な映像だろう。テイラー・スイフトのアルバム作品「1989」からのミュージックビデオが続いた。ブランク・スペース、バッドブロッドは大ヒットしている。2015年は500億円も稼ぎ出すという。まさにマドンナの記録も塗り替えようとしている。彼女は無敵のシンガーソングライターと成った。2020の新国立もエンブレムのことも報道されなくなった。未公開ということなのだろうが、また同じ過ちをくりかえすような気がしてならない。強気の安藤も心配している。



<第三章:その六>


 安土城が杭打ち職人の不手際で修理中だという。天守閣では西洋列強の首脳達が時代を超えて、熱心に語り合っているという。船橋君から極秘のメールが来た。戦国時代からの通信は人類の歴史を管理する未来の時空戦略局の担当なのだが、いま一番問題になっているのは、21世紀における地球文明の紛争とのことだ。フランスのパリでは、ISのテロ集団が多くの市民を殺戮し、その報復として、フランスはシリアへの空爆の報復に出ている。戦国時代から続いているキリスト教圏のイスラム教社会への圧政と侮蔑が五百年後も続いているとは信長公もびっくりポンの様子らしい。スノーデン氏やISの幹部が安土城に乗り込み、宴に参加するというショッキングなうわさ話もあると安藤から聞いている。ISの指導者バクダディ氏は元CIAで、イスラエルのモサドと繋がりがあるらしく、彼自身ユダヤ人だという。ISへの資金提供者はベールに包まれておりだれもわからない。噂だが、米国もその片棒を担いでいるという。軍産複合体の予算が日本の一般会計の倍もあるペンタゴンだ。世界にテロの紛争を拡大させ軍の維持を確保するという戦略なのかも知れない。シリアへの空爆が多くなればなるほど、世界各地に難民は増え続けることになる。イギリス・フランスのオスマン帝国を勝手に分断したその罪は果てしなく大きい。2020の東京五輪の報道も少なくなり、寂しい限りだ。本当に開催するのだろうか。みどり君も最近ノーコメントのようで、箝口令でも敷かれているのどうかわからない。加えて、ロシアのドーピング不正が国家ぐるみという第三者委員会の公式会見があった。2020東京五輪への影響がないことを祈るばかりである。マスメディアや国民、舛添知事までもいくぶん白けているようにも見える。真夏のあの盛り上がりは一体何だったんろう。大手ゼネコンの杭打ち偽装事件も拡大の一途であるし、それが時空を超えて波紋の現象を起こしている。泊林研二郎氏はいまどうしているだろうか。人の噂も75日になろうとしている。そろそろ復帰するのかも聞いてみたい。表向きには同じ業界ではとうてい無理な様にも見えるが。安藤の家族の不幸があり、私もしばらく喪に服していた。49日も過ぎれば彼の毒舌が聞ける。楽しみである。



<第三章:その七>


 2015年の流行語大賞は、「トリプルスリー」と「爆買い」という。一般庶民では、トリプルってなーに?「爆買い」って流行ったの?とか多くの疑問の声があるらしい。そういう私も安藤もそう思う。安土城にいっている船橋君も。本来なら、「パクリ」「杭打ち」「佐野エンブレム」「キールアーチ」などがノミネートされるはずなのだが、これも電通・博報堂という広告代理店と主催者側の勝手な都合でお蔵入りとなる。広告代理店主催の時代はもはや終わったのかもしれない。広告界はTPP合意になれば、世界の常識である一業種一社制の義務化は避けられない。泊林研二郎氏は、今の時代もはや同業では仕事が出来ないので、名前を変えてあるスジから仕事をもらっているらしい。仕事場は、信長の好意により安土城下の長屋の一角を借りている。さっそくパクリのない安土城のエンブレムを任されているという話だ。21世紀にはもはや戻らない泊林氏には、年末の安土城の大忘年会で会う予定ではある。それまでは、船橋君には安土で踏ん張ってもらおう。安土に行く前に、船橋君の計らいで、信長からTDLの招待状をもらった。私と安藤は夢と魔法の一日を過ごすことになった。エンターテインメントはやはり素晴らしい。世の中の嫌なことを全て忘れさせてくれる。スポーツ・芸能・文化・経済・化学という人間の生き様に全て関わり合う、アートは私達にはなくてはならないものだ。これは、尊敬する船橋君の信念なのだが、私と安藤も共感している。だから、性格や考え方が違っても互いに惹きつけあう何かがあるのだろう。それにしても、ここ最近、2020東京五輪の熱狂さが下がってきているように思う。新国立競技場は、ゼネコン主導で密室談合の様相だし、本当にザハ案を排してよかったのだろうかという疑念は排除出来ない。工事の着手はおそらく2017年になるだろう。デザインも何も決まってないのに間に合うわけがない。ザハ案を復活させるべきである。せっかくの日本最大のエンターテインメント熱が冷めてしまわないためにも。



<第三章:その八>


 船橋君は打ち合わせで、よくクライアントや芸能人・スポーツ選手と時折ランチにいくようだ。いま注目の若手女優、森川葵さんと双子かなと思えるほどよく似ている、みどり君。父である船橋君と良く来るようである。みどり君もオリンピックの準備委員会ですったもんだしている様子。ストレスも溜まっているんだそうだ。息抜きにはいいだろう。この日は「ウルフギャングステーキハウス」というレストランに安藤と立ち寄った。船橋君から私達が安土城に行く前に、店長に伝言を頼まれていた。彼が気を使ってくれていて、前金で予約をしてくれたらしいのだ。ランチ二人前で25,000円はする。安藤は初めてなので、どうも落ち着かないらしい。本部が米国にあり、セレブ御用達のステーキハウスだ。お店の店員さんのサービスや肉の高品質が人気の秘密なのだろう。並みの店では味わえない美味しさである。私と安藤には場違いかなとも思えるが、船橋君には頭が上がらない。
 そうこうしているうちに、2015年12月22日に新国立競技場の案が決まろうとしている。たったの二ヶ月で、そんな簡単に設計案はできるんだろうか。安藤は、はなから「でけしまへんて、そりゃぁ殺生やで。ザハ案だって二年もかけて試行錯誤のコンペ参加を断念せざるをえない状況を日本の五輪委員会はつくってしまいましたんや。それをたったの二ヶ月ではい、でけた、とはねぇ。誰かの流用でもしてるんと違いますか・・・」と言っていたが、それもその通りだ。朝日新聞というのは、抜け駆けの天才らしい。22日の朝刊でA案に決まりそうだという記事を一面に載せていたのだ。これは明らかにルール違反である。終戦の8月15日に皇居の前で泣き崩れる庶民の写真やフィルムは誰もが目にしているが、その撮影は前日に行われていたのだ。つまり捏造と言うことになる。戦前の大本営の中枢メディアのDNAは姿を変えても健在ということか。ザハ女史は外観以外は酷似していると言っているが、再案前はA案を設計した業者と一緒に展開していたことをみると、明らかに著作権侵害の疑いがあって当然だろう。工期のポイントでかなりの差がでているが、選ばれなかったB案のほうが完成は同じ時期で着工も少し遅い。よって工期はB案が短いといういうことにある。これもおかしい。。。一番の問題は、冷暖房施設がないこと、五輪後50年、100年の使用に耐えられるか、木の素材を意識しているというが自然災害での防火は大丈夫か、フレキシブルな使い勝手は・・・。であるが、どれもこれも未知数である。正直2020年東京五輪にふさわしい設計・デザインと世界に誇れるスタジアムとは思えない。ザハ案でなければコンペで勝ち取った意味はなくなるからである。五輪開催の予算が当初の六倍と騒いでいるらしい。これとて、庶民からすればとんだお笑いぐさである。前回のロンドン五輪では二兆円を軽く超えていたのだ。誘致を考える前にその程度の腹づもりはしていなければならなかったはずだ。猪瀬前知事は4000億円のキャッシュは用意している。屋根付きキールアーチのコンペで誘致を勝ち取った、と言っているのであるから、何も騒ぐ必要はない。政府は来年の国家予算で一般会計が最大規模100兆円近くといっているが、肝心の特別会計400兆円を隠匿しようとしている。その意図はみえみえである。




第四章 雨降って地固まる<2016>


<第四章:その一>


美智子夫人から家内に電話があった。みどり君が今年の五輪開催地リオディジャネイロに舛添知事らと下見にいくことになったらしいのだ。スタジアムの建設の進み具合が危うくなったとの情報もある。新国立だって例外ではない。あと四年あると言う見方と、あと四年しかないという待ったなしの状況もあるからだろう。
 2015年が過ぎ新しい年を迎えた。私と安藤は延び延びになった1581年の安土城にようやくたどり着いた。船橋君もさぞかし怒っていることだろう。信長公は本能寺の変の経緯を船橋君から聞かされ、裏で画策していた秀吉と光秀はもう戦国の世にはいないそうである。これで現代への波紋が気になるとろだ。いまのところその気配はない。その確認のため私と安藤は現代の状況把握のため遅れたという事だ。船橋君には昨年も家内へのお気遣いでなにかとお世話になった。銀座のマネキン嬢たちも安土城に行きたいとの希望もあり連れて行く羽目になる。さぞかし賑やかな新年の宴になるだろう。昨日はまた長い夢を見てしまった。
<安土城天守閣大広間にて>
「おっ、こちらはどなた方の面々であるか」
「信長公、長い間ご無礼をいたしておりました。中山と安藤でござる。21世紀からはせ参じました。船橋殿はお元気で・・・」
「であるか・・・。船橋殿は城下で飲み歩いておるわ。おぬしらがなかなか来ぬのでな。いや、そりゃ元気でおるぞ」
「ハッピー ニューイヤー、ノブナガ ドノ。オバマデ ゴザル」
「お、黒い白人じゃな。TPPで未来の日本を乗っ取るというのは、ほんとうなのか?もうしてみよ・・・」
「ソンナ セッショウナ。ナイショ、ナイショ、ナイショノ ハナシハ、アノネノネ、デゴザル・・・。911 モ フセイン モ ビン・ラディン モ アメリカノ ウソデゴザルヨ。カンニン、カンニン。イスラムコク モ ウラデ アヤツッテ イルンデヨ・・・」
「須脳電、なんとか言ったらどうなんでぇ。今光東にはつつぬけだぁ。てめぇが、バラす前にばらされちゃぁ、商売あがったりじゃぁねぇのかい?」
「バグダディ ハ ハマスノ シュッシン。ダカラ、ペンタゴンハ ミエミエナワケヨ」
「安倍氏が韓国に行ったそうだな。慰安婦の少女像撤去の前提で口約束を取り付けたか。口約束などあてには成りはせぬぞ。戦国では、当たり前の事だわな。衆参W選挙では大勝どころか過半数割れじゃな。」
「信長公にはそれが見えるのでござるか」
「歴史の波紋、と言う分けじゃ、安倍チャンには簡単に天下布武など出来はせぬ」
「未来のマスコミは安倍チャンに○○タマ握られてマスからなぁ。しゃぁないでですわ」
「安藤の言うとおりだな、ここは俺たちだけの秘密に・・・」
「あたいたちには、秘密にできないわよ・・・」
「サトミにカオル、サトミ、ユキちゃんじゃないか・・・」
「どうしてここに」
「船橋さん、中さん達が連れてきてくれたの・・・」
「安藤、中山、待ちくたびれたよ。21世紀の東京はどうだ。波紋はあったか?」
「まだわかりません。バックツゥー フューチャー2みたいにはなってないです」
「そのうち、何かあるかもな・・・」
「それはそうと、泊林研二郎氏がこちらにいるとか・・・」
「信長公の手伝いをしている。五輪のトラウマが消えないそうだ。ボク、パクッテマセン、と一点張りなんだよ・・・」
「ザハさんも大変だわね。勝手に中止されて、このまま黙って引き下がるのかしらん。あたいの感だと新国立は完成しないんじゃない?だって、決定した根拠は曖昧だし、著作権の侵害もあり得るわ」
「クロ、そこの人形姫達に何か馳走せよ」
「黒人が蘭丸と一緒に信長公に使えているよ。聞いてはいたが、本当だったとはな・・」
「ついでに人形姫達をワシの側室にさせよ。こんなカワユイ姫は見たことが無い。生まれる子はさぞかしカワユウであろうな・・・」
「てヤンデェ、将軍、マネキンに子供が出来るわけがねぇだろう」
「クロ、この坊主の首をハネよ」
「ワタシニハ デキマセン」
「どうしてなのじゃ、ワシはこの国の大王なるぞ」
「アイエスに頼んでみます・・・」
「21世紀に行くのは許せん。そこまでしなくともよいわ。しょうがない、許す・・・。しかし、21世紀の地球は棲みにくいようじゃのぅ。であるから徳川殿、鎖国はもってのほかじゃ。江戸に幕府を作るのは辞めて、蝦夷地にせよ。そうすれば、日本国は安土と函館という二つの政府が出来る。明治維新も日中戦争も太平洋戦争も原爆も日韓併合もなくなる。未来永劫平和な世界とニッポンが出来る・・・」

戦国の世でも現代でも平和を考えることは同じと言うことか。。。
この日我らは信長公の奥の深さに酔いしれていた。。。。




<第四章:その二>


 信長公の計らいで、正月の宴が済んだら船橋君が21世紀に一時戻って良いという。そのおかげで銀座のマネキン嬢達は信長公の側室にならずに済んだ。400年の年月を重ねても人間の領地の争いが絶えないことを信長公は危惧をしていた。戦国自衛隊を覚えているだろうか。自衛隊が突如戦国時代にタイムスリップして、その時代の軍と戦いを始めるという話だ。この小説を書いた作家は?半村良氏という。彼は若いとき、くろくま広告社の社員だったらしい。船橋君は美智子夫人の伴侶ではあるが、婿入りしたわけではない。雰囲気的にそういなっているだけのことだ。船橋君の亡き父邦太郎はくろくま広告社の発起人の一人であることから広瀬会長との仲は睦まじかったことは想像に固くない。邦太郎の紹介で半村氏はくろくま広告社の初代クリエイティブプロデューサーになった。彼の仕事ぶりは群を抜いており、電通・博報堂とのコンペでは常に勝利しており、くろくま広告の原動力となっていた。その反面、彼は執筆活動にも食い入っていた。かなりの苦労人らしく、松本清張譲りのスタンスを持っていたと聞く。小説の登場人物はくろくま広告社に関係する人をモデルとしたケースが多い。直木賞を受賞したのち、彼のタイムスリップ物は人気を博し映画にもなった。私も戦国自衛隊にはかなりいれこんでいたときがあった。そういう縁で、私達は武蔵境でのパワースポット内にその時代との接点を得ているのである。戦国時代の歴史が変わっても、その歴史自体は現代への波紋を考慮してつじつまを合わせるという行為を敢行するらしい。過去が変われば現代も変わる。バック・トゥー・ザ・フューチャー2のようにはいかない。現実は変えようがないのである。変えれるのは、これからの未来であることだけは間違いない。だから、私達は歴史の教訓を座右の銘におかなければならないのだ。平成天皇と美智子皇后がフィリピンに慰霊の旅にで、世界中に感銘をあたえた。世界の平和と共存は日本の使命でもあり、責務であることを思い知らされた。2020東京五輪はその一環としての位置付けにあることは間違いないだろう。



<第四章:その三>


ザハ事務所が日本に対して100億円の訴訟を準備しているという。JSCが新国立の白紙撤回で口止め料の交渉をしているというのだ。世界の笑いものになっている日本がおかれた状況は厳しい。新国立の建設は来年の初めらしいが、そんなことでほんとに間に合うのだろうか。訴訟の行方のほうも気になる。リオの五輪施設の建設が遅れ、深刻な状況らしい。みどり君は準備委員会の手前、リオの視察は必須事項という。妊婦さんの感染症が拡大中でリオ五輪は大丈夫なのだろうか。原油の下落で経済状況も深刻。ドーピング問題もあるし、スポーツ界は壁にぶち当たっている。2020のエンブレムはどうなっているのだろうか。マスメディアの五輪報道もあまり目にしなくなった。清原氏をはじめとする芸能界の薬物問題や不倫問題でのゴシップニュースばかりで、世の中がちっとも面白くなくなった。ほいちょいプロダクションの気まぐれコンセプトのセカンドバージョンが少年ジャンプで連載されいるが、「はい、こちら2020東京五輪」は、基本的にはコメディタッチなので、いくら深刻だからと言ってそのまま終わらせるわけにはいかない。オリンピックはエンターテインメンの最高峰のはずであるから、私達は世の中のことを笑い飛ばしながら、五輪の成功を祈る姿勢は大事なのだ。




<第四章:その四>


 リオや2020五輪でのドーピング問題が深刻化している。そしてIOCへの汚職問題。フランスの当局が2020五輪誘致においても、日本が問題の国際陸連に協賛金を拠出し、トルコはしなかった。日本の陸連にも捜査の手が伸びるという話だ。私も船橋も安藤は、安土城から現代に戻ってはきたものの、新たな問題が浮上していることを知らされた。JSCが白紙撤回後の隈氏デザインの新国立競技場に聖火台の設置が不可能ということらしい。白紙撤回前のザハ案では野外に計画していたらしいが、いまとなっては、遠藤五輪担当相もしらなかったというのは、余りにもお粗末と言うしかない。これでは、2020の最大のイベントである聖火台のサプライズはなしということになる。開会式は最期の最期までベールに包まれているべきで、公にすべきではないのだ。私らだってその時までは、ワクワクしていたいし、知りたくもない。なぜなら、そこにはちゃんとした開会式の監督プロデューサー、脚本家、演出家やスタッフがいて当然のことだからだ。少なくても、日本や世界の人の目はそこにある。高いお金をつかって、海外の著名な建築デザイナーの案をキャンセルしてまで、日本のデザイナー案採用したのだから、最高責任は安倍氏にある。知らなかった、頭になかったでは済まされない。まさに、世界の笑いものである。サプライズだって期待出来ない。みどり君はリオの視察も控え忙しいらしいが、準備委員会も新たな火種が心配で仕事が手につかないという。このところ、明るいニュースが少なくなった。清原選手の覚醒剤問題や芸能人の愛憎劇、相次ぐ訃報、低レベルの米大統領選・・・。大谷の来シーズンメジャー入り、ダルビッシュの復活、琴奬菊の横綱への期待、ゴルフやサッカー・・・。日々スカッとするものが欲しい。


<第四章:その五>


旧新国立競技場のデザインを担当されたザハさん死去のニュースが報じられた。日本の位政府やJSCの無謀な振る舞いがストレスだったのか、以前からの持病だったのかは私は知らない。深く哀悼の念を捧げたい。それにしても、日本の2020五輪は大丈夫なのかと、心配になってくる。五輪エンブレム四案が発表されたが、リオ五輪のロゴに似通っているのが少し気になる。佐野エンブレムよりはましだが。予算にしても、当初は3000億円が目安だたっと言われてはいるが、北京だってロンドンだって三兆円は超えている。五輪の担当者はそういう現実を直視しているのかどうか。実に残念だ。戦国時代の安土城にいる信長公も、銀座のマネキン嬢たちもさぞかしあきれかえっていることだろう。安藤や舟橋くんも怒り心頭のようだ。私だって同じ。近頃、スポーツ選手の不適切な日常も問題になっているらしい。バドミントンの闇カジノ賭博への出入り、プロ野球選手の賭博関与問題、陸上やテニスでのドーピング問題、それに輪をかけての「パナマ文書」流出だ。タックスヘイブンは法律違反ではないらしいが、道義的責任、指導者の不適格行為、経済格差の激増化や不況の増大、世界恐慌というスタンスまで及ぼうとしている。加えて、公共設備の経年劣化や社会保障費の増大による増税、震災復興費の増大などによる増税が、市民の不安を煽っている。ギリシャは今年の7月に大量の借金返済が迫る。今度こそディフォルテは避けられないだろう。みどり君が五輪準備委員会の窓口責任者の一角をしめる程の役職になったらしい。舛添都知事の高額な外遊費が問題になっている。前都知事の石原氏も不適切な経費が多かったが、舛添現知事はそれ以上らしい。在日の方だから、韓国への対応はしっかりやると言う噂だ。TPPは秘密交渉で、国民はその途中経過も知ることが出来ないらしい。文書は全て黒塗りで、戦後のGHQの検閲とイメージは一緒だ。米国の大統領選がヒートアップしているが、民主党のヒラリー・クリントンは大統領になったらTPPに反対すると言っている。サンダース氏も同じだろう。共和党はトランプ氏がリードしているが、本気で大統領になるとは思ってはいないだろう。高齢だし、指名争いまでの人だ。過半数はとれないだろう。クルーズも過半数は難しい。民主党も共和党も指名大会で過半数に届かなければ、党からの推薦指名となり、誰が指名されるかはわからない。マスメディアではまだ報道はないが、私の推測では、民主党では、エリザベス・ウォーレン、共和党ではポール・ライアン。トム・クランシーの小説では、ライアン大統領の名が出ているので、もし、ライアン氏なら、一躍クローズアップされるだろう。


<第四章:その六>


先日は舟橋君の計らいで、三人でカラバッジョ展を観覧した。私と安藤もいい絵はやっぱりいい、とつくづく思ってしまう。そんなおり、九州で大地震が発生した。僅かだが三人で支援の振込をしたところだ。被災された方々にはほんとに大変だと思う。神戸の震災、新潟中越地震、東日本大震災、そして熊本大震災。災害はこのほかにも沢山各地で起こっているけれども、個人の寄付だけではとうてい足りない。被災地支援には公金は当然ながら大企業も内部留保やタックスヘイブンで潤っているのだから、大規模な支援はしていくべきだろう。舟橋君はNPOもやっているので、いつも大忙しだ。彼の細君もそういうところはかなり太っ腹のようである。2020五輪のエンブレムがようやく決まったようだ。4案の中では一つだけ目立ったデザインがあったが、市松模様のシンプルな作品が選ばれ良かったと思っている。エンブレムは、五輪のマーケティング用のツールで必要なものだと、元広告代理店マンのコメンテーターが言っていたが、まさしく商業化した五輪産業には必要なものだろうが、私はそうは思わない。あまりに商業化されすぎた五輪産業だからこそ、形骸化と諸問題が起きているのだろうと考えるからである。佐野研二郎氏は青山あたりで出没しているという噂だが、いつから安土城から現代に来ているのだろうか。信長公もよく承諾したものだ。フロイスは泊林研二郎とも仲が良いらしかったから、今頃は寂しがっているに違いない。信長公もフロイスも、私が派遣したマネキン嬢たちで癒されてもらうしかない。パナマ文書の情報が5月10日に完全版で公表されるらしい。これはメガトン級のスクープになるに違いない。舛添都知事の公金無駄使いと不適切使用が取りざたされている。もう彼の二期目はないだろう。つまり、2020五輪での都知事就任はない。都民の目は厳しい。みどり君もだいぶ舛添氏にはご立腹という。2020東京の開会式のプロデューサーもまだ決まっていない。大丈夫なのだろうか。



第五章 新たな始まり<2016>

<第五章:その一>


 久しぶりにマネキン嬢達が遅れてのGWウィークを楽しむ夢を見た。昼は銀座のマネキン嬢、夜は銀座のホステスのアルバイトと、最近みんな疲れが出てきているらしいのだ。船橋君はじめ、私と安藤も、良い機会だから親睦会でもということで、この日は、船橋君の行きつけのレストランに呼ばれた。水道橋の東京ドームホテル3階にある「RILASSA(リラッサ)」のランチバイキングは予約した方が良い。人気のあるレストランだ。一人3,000円ほどかかるが、船橋君は10人分席を取っていた。マネキン嬢が安土城では信長公の側室にならずに済んだということと、このところの世界情勢がかなりやばいことから、賑やかな食事会とマネキン嬢のワンマン時事歓談会になることは避けられない。
「お、なおみちゃん、しばらくだねぇ・・・」
「安藤君もね。同じ関西人、なかよくしまひょ・・・」
「ユキちゃんは無事安土から逃げ出せてよかった・・・」
「それがね。いるのよぉ。。。。そこに・・・」
「・・・・・、今東光の分身かい。」
「おい、てめえら、しばらくじゃねぇか。未来もたいして変わっていねぇなぁ・・・。船橋どん、信長公が寂しがってぞう。落ち着いたらけえってあげな・・・」
「パナマ文書ってなぁに・・・」
「パナソニックの電気のマニュアル?」
「ペリカン文書っていう映画のパクリ?」
「パパがナマでママにサービスって意味?」
「運河の通過証?」
「ちがう、ちがう、パクリでナマエがマジニわかった・・・」
「どれも違うゾ、おめえらは、ちっともこの時代の出来事わかってねぇんだな。つまり、こそこそ小銭を貯め込んでこそこそ人生を生き抜く奴らの、セコイ箪笥預金みたいなもんさ」
「それってさぁ、違法なんじゃないの?」
「法律ってもんはいい加減なもんじゃ。坊主の世界もな。世の中、銭があればそれでよしというのが気にいらねぇ。その点、船橋殿は恵まれない庶民のために財産を投げ打って、支援している。俺は、一目おいてるんだ。戦国の殿様にだってなれる。信長公もそういっておる・・・」
「パナマ以外でも結構あるらしいじゃん、タックスヘイブン・・・」
「デラウエア州のCTコーポレーションのビルに315,000社のペーパーカンパニーがあるんだってサ・・・・」
「みんなズルしてんだ・・・」
「その額ざっと3,500兆円なりー・・・」
「世界のGDPの半分よねぇ。このさきどうなっちゃうのいかしらん。お店のお給料はもらえるの?」
「お金持ちはイイナァ・・・・」
「イイヨネェ・・・・」
「あたいたちにはトント縁がないわねェ・・・」
「円がない、エンがない・・・」
「パナマ文書、いろいろ名前がのっているみたい」
「三木谷、柳井、原田元ベネッセ社長、電通、ほか大手企業ばかり・・・」
「ヒラリーさんはどうなの?そのうち出るんじゃない?」
「パナマでは出ない?」
「デラウエア州のCTコーポレーションルートか」
「さぁね・・・・」
「日本の政府が動こうとしないのは、参議院選挙にも影響するよね」
「なんかやるんじゃないの」
「舛添都知事が辞任するってほんと?」
「可能性はあるわねぇ。あれだけ、はっきり使ったんだから。申し開きは無駄という物よ」
「オバマさんが広島に来るってほんと?」
「原爆投下の謝罪はなし?」
「日本が嵌められて真珠湾に行ったのが運の尽き」
「南方戦線だけにしときゃぁ、よかったんじゃ。信長公だったらそうしたよ」
「トランプさんは戦前のアメリカ国民の気持ちを代弁してるようなものよ」
「そうね、だって、国際連盟にも入らず、第二次大戦のナチスとの戦いにも無関心だった」
「裕仁天皇の戦争責任は?」
「もちろんあったんだろうけれど、A,B,C級戦犯の1,000名の処刑で国体の維持がかなたってわけよ・・・」
「ユキは物知りね。いつもはぼーっとしているくせに・・・」
「あぁ、あと10分しかない。ここは90分のバイキングだった。食べよ、食べよ・・・。汗、汗・・・」
マネキン嬢の雑談にはいつも癒される我ら三人(いや四人か)でした。



<第五章:その二>


 大変なことになった。日本の2016、2020五輪招致委員会がIOCに裏金?前国際陸連(ディアク氏逮捕済み)側に、1億6,000万円を振り込んだ形跡があるという。フランスの検察当局が捜査をしているらしい。招致委員会の別動部隊であるマーケティング担当の電通が絡んでいたとしても、これは日本国内のメディアが箝口令を敷いても無駄な話。WADAのドーピング問題ガきっかけで明るみになった、日本にとっては重大な問題。五輪は世界のフェアなスポーツの祭典。なんらかの力が働いたなら、これは由々しき問題だ。IOCバッハ会長がこれまで日本のわがままな変更に緩やかなところをみると、IOC周辺の人達も絡んでいるとみるが真実がわかればこれはもう、2020東京五輪どころではないだろう。イスタンブールが負けたのは協賛金を払わなかったからとなればすべて納得がいく。私も船橋君も安藤もマネキン嬢たちも、プレゼンでの提案と全く違うものをバッハ会長にいっても、快く受け入れてくれて、新国立も白紙にしても何も言わないと言う不自然さも、気にはなっていただ。招致最終コンペでもイスタンブールの方が優っていたにもかかわらず、東京に決定した背景には複雑なかけひきがあったのだろう。残念だけれども、この件が大事になる可能性は否定できず、東京開催が中止になるかもしれない。日本の開催がダメになりイスタンブールで代替開催もなくはない。日本政府はパナマ文書・タックスヘイブンは調査しない。2020五輪招致不正疑惑は調査しない。捜査が進むにつれ電通が絡んでいることは隠せないし、もしそうだったら、電通のガラパゴスは避けられないし、世界からそっぽを向かれるだろう。解体もありえる。ガリバー亡き後、広告代理店業界の再編は避けられない。2020東京五輪中止。これは安倍政権の命取りになるのかもしれない。。。それにしても、電通の名前が出たとたん、マスコミは一斉にその名前を削除したというのは、今の時代考えられないことでもある。言論の自由度が世界で70番代であるのが現実になって現れただけなのだ。それは、まさに中国や北朝鮮の言論統制と少しも変わらない。この国には自由という名の報道はないのだろうか。マゾヒズムに慣れ親しんだ日本国民の哀れな性なのか、悲しい限りである。



<第五章:その三>


2020東京五輪裏金疑惑が世界的に拡大している。「はい、こちら2020東京五輪」推進支援ブログの行方も怪しくなってきた。みどり君の勤める都庁の五輪準備委員会も右往左往してると思いきや、意外と冷静に対処しているらしい。舛添現都知事が政治資金規正法違反とかで、辞任カウントダウンという事態にもなかば諦めが出ているらしい。石原元知事の突然の辞任と国政選挙出馬。都民にとってこの心意はいまだにわからない。前知事の猪瀬さんもお金の関係で辞任に追い込まれたが、それ以外では誠実だった。ただ副知事の器で知事の器ではなかった。しかし、亡きZAHA女史提案の新国立競技場提案が招致に結びついたことを忘れてはいけない。私はそう思っている。船橋君も世界初の開閉式ドーム型スタジアムに期待していた。2012年ロンドン大会で二兆円超の大会運営費を使ったのに対し、日本の見積もりは何千億円というものだった。五輪利権が目当てだったという者も多く存在する。ここに、招致委員会の誤算があった。加えて、電通にマーケティング活動一切を一任したことだった。これらが、今回の五輪裏金疑惑を招いた原因と言える。私と安藤と船橋君の他に、安土城からの招かれざる変わったお坊さん、みんなは「ぼうさん」と読んでいる。マネキン嬢は彼のおかげで、信長公の側室にならずにすんだので、恩義を感じているのでそう悪口は言えない。この日は、ヤンキースのマー君が先発とあって、水道橋のMLBカフェでランチをみながら観戦することになった。今年は、肘をかばいすぎて玉の威力がないように思う。大丈夫なのだろうか。子供さんも誕生し、ガンバラなきゃとおう気持ちだろう。観戦しながら、やはり、話題は五輪汚職。

主な議題は、
安倍氏は最終プレゼン時に約束。
1)責任を持ってこのスタジアム建設を遂行する。
2)福島原発汚水は完全にコントロール。
3)開催費用・環境整備は万全。
4)8キロ圏内に全ての競技を行う。
実際には、
1)白紙撤回
2)太平洋に垂れ流し太平洋の汚染が進む。
3)計画性と曖昧性だけが今も残っている。
4)これは公約違反。
プレゼン時を前後して、JOCからIOC関係者の口座に送金。これは裏金疑惑と疑われても仕方がない。送金先はペーパーカンパニーで電通との関連性があることが判明
開催まであと四年ちょっと。まだまだ開催返上の可能性は排除出来ない。

 コンサルタント会社の実態が不透明で、現在では存在しないペーパーカンパニー。フランス当局はその口座に振り込まれた直後にだ。2020五輪がこのまま開催することを望んではいるが不正となればそう言うわけにも行かず、事の始終がはっきり解明されることがスッキリと気持ちよく、五輪の開催を堂々と行うことに繋がる。電通が絡んでいようがいまいが、これは国家の問題。コンサル料は税金。契約書の有無が問題になっているが、守秘義務には当たらない。竹田さんの歯切れが悪すぎる。フランス検察の執拗な捜査が最後の最後まで続きそうだ。JOCがコンサルタント料として送金した直後口座から、
 2000万円程の高級時計支払いがあったと英国紙がアナウンス。しかしながらその口座のはペーパーカンパニーで、現在は存在しない。2020東京招致決定に影響力がある家族関係者となれば、これは限りなく黒に近い黒となり、2020東京開催中止は避けられない。ネット上ではそれが世界の常識になりつつある。このままいくと社の存続の危機まで及ぶかも知れない。くろくま広告から何人か再就職しているが、もし2020に関わっていたらどういう心境なのだろうか。彼らから内部告発があった場合は、かなりなスクープとなるだろう。もちろん匿名だ。リークした本人や家族の生命の危険もあるからだ。念には念を入れておかねばならぬ。もし、フランス当局が黒と認定すれば、2020東京五輪は中止となる。そうなったばあい、イスタンブールは時期的に間に合わないとされ、ロンドンの代替開催が現実味を帯びてくる。マドリードのほうは受け入れ可能かよくわからない。コンサルタントは他にいくつもあるとされ、今後マーケティング担当の電通の調査にも及ぶ状況はさけられない。契約書はみたけれど、いまはどこにあるかわからない。それでは通らない。その在処は?電通内の可能性は排除出来ないが、マスメディア報道では一切言うことが出来ない。それがいまの日本の劣化を促進している原因でもあるのですが。日本のメディアを独占的に扱う電通はタブー視されてるが、今はインターネットの時代。70年代の広告手法を継続しても食べていける程世の中は甘くない。15秒100万円ものCM料負担は広告主には重すぎる。。。ザハさんの案を拒絶した代償はあまりにも大ききかった。



<第五章:その四>


文字通りに言葉を鵜呑みにする人々が増えているらしい。言葉というのはそれ自体の意味があるものの、その言葉の裏には真実があることを理解する必要がある。少しばかりのユーモアと感性の磨き方を習得して、初めてその言葉のメッセージを捉えることができる。
(その一)
 私は駅のプラットホームでふと電光掲示板に留まるものがある。「不安なことや気がかりなことがありましたら駅員に何でも何時でもご相談ください」。何時だったか知人の女の子が自分の借金や男関係の悩みやダイエットのこととかで相談したらいい。駅員さんは当惑したらしいんだけど、JRが電光掲示板でそうい風にアナウンスしてしまったんだから断るわけにはいかない。まぁ当たり前だが。その後その二人縁あって結婚。文字通り言葉に添って成功した例とも言える。

(その二)
 Aさんは京都の格式ある家柄の娘さんと恋におちいり、結婚の申し入れをゆるされ、夜も遅くなったので失礼しますと帰ろうとしたところ、まだいいではありませんか、お茶漬けでもめしあがっていらしたら、と言われ、ご馳走になった。ところが明くる日先方からAさんに結婚お断りの連絡がはいった。文字通りに理解すればご馳走になるのは当たり前の行為だが、京都の流儀ではお茶漬けを断るのは当たり前のことなのだそうだ。「お茶漬けでも召し上がっていらしたら=もう遅いのですからお帰りなさったほうが良いですね」ということらしい。

(その三)
確かに自分で言ったことだが言った覚えがない、という精神疾患的な面をのぞかせる安倍氏がぶれている。弁士でもそれは詭弁士と言ったほうが良いだろう。2020東京五輪の最終プレゼンではいかなる事があっても、屋根付きドーム国立競技場を作ってみせるといったが、いとも簡単に白紙撤回をした。再建案では冷暖房の設備はないらしい。真夏に行われる大会なのにだ。おそらく多数の救急車が要請されることだろう。言ったことには責任を持つという基本的な人格性には多くの人が疑問を持ち始めている。日本だけではない。先日、消費税導入延期をさらに伸ばしたという事だが、伊勢志摩サミットでは、各国首脳から冷笑されたらしい。「世界経済のリスクがリーマンショック前の状況と似ていて、日本経済への影響が懸念され、デフレスパイル脱却に時間がかかり、アベノミクスの世界的展開で日本経済が良くするため、延期します。財源はアベノミクスの税収増ということで・・・」云々をいってるけれど、安倍氏の本当の胸の内は、「アベノミクスは失敗いたしました。とは私からは怖くてとても言えない。三本の矢は毒矢に変わった。サミットでは共同宣言がなかった。これは誠に異例で、財政出動はやっぱり無理だった。画策したが独英が賛同しなかった。これは由々しき問題であったことは否めない。一部上場企業の利益誘導のため為替操作をやり円安誘導で株価を押し上げようとするも、中小零細一般庶民には恩恵はなく、消費マインドがどんどん下がってきた。私は政権を長期に担当し、経済は二の次で祖父の願いでもあった憲法改正にまで持っていきたい。一億総活躍社会とは、実を申せば一億総忍耐・我慢・貧困社会ということだ。内心上場企業のタックスヘイブンの税制を改正し、国内に税金を納めさせれば解決はするが、言いにくい。特別会計を切り崩すことも出来ず、財政再建も無理になる。一体どうしたら良いんだろう。解散総選挙だったら大敗するだろうし、このままだったら参議院選挙も過半数を割ることは間違いないだろう。投票率が低いことを願って最小限に食い止めたい・・・」ということなのだろう。また、突如勝手に辞任ということに成る可能性は十分にある。しかし、自民党のリベラル派は反旗を翻さないんだろうか。このままでは、衆議院選挙でも大敗は必須だ。



<第五章:その五>


 舛添都知事がようやく引責辞任した。本人にとってはリオ五輪の開催前で大事な時期だけに残念だっただろう。政治資金規正法には抵触しなくても、心情的には都民の世論の方が優先する。中央の政界では、詭弁で上手く国民を騙せても都民には通用しないらしい。百条委員会を開かなかったのには納得がいかない。もっと徹底的に追究すべきだった。与党が二代にわたって後押しした知事の途中辞任は問題がある。数の論理で与党が過半数を握っているから仕方がないのかもしれないが。参議院員選挙では与党は議席を減らすものと見ている。都知事選挙はどうなるのか先がわからない。政党主導の都民不在の知事選びは避けたい。同じような事で三人目も途中辞任ということもあり得る。だから、色々な人が立候補すればいいのだ。このところ国内では報道があまりないが、フランス検察は2020東京五輪の贈収賄の捜査の手を緩める気配はない。日本のマスコミは当然のように2020東京は中止になるわけがないと思っているようだが、ある日突然、悲報が舞い降りないとも限らない。心のどこかで気に留めておいたほうがいい。気になるのは、2020東京五輪の開催時期が真夏にあたり、蚊が発生しやすい三層の植栽構造の新国立競技場が心配だ。冷房施設もないらしいので、競技場の周りには数えきれない救急車が待ち構えているのが想像出来る。ザハ案を取り入れていれば何の問題もなかったものを。観衆が掃き出すCO2による蚊の大群が押し寄せるケースも想定しておいた方がいいだろう。白紙撤回はすべきではなかった。アスリートにも観客にも快適性は排除された。
 私達と言えば、船橋君、安藤の三人の事を差すのだが、今東光のエイリアス・マネキン嬢たちを合わせれば10人ほどとなる。三人集まれば文殊の知恵とよく言うが、十人集まれば、混乱の元となる。それはそれで十人十色という発想で考えると悪くはない。ブレーンストーミングだと思えばいい。それにしても、東京五輪贈収賄疑惑、都知事の辞任、組織委員会のほころび、など眼に余るものがありすぎる。今日は水道橋のMLBカフェで船橋君の誘いがあった。十人もいると賑やかになる。お店のスタッフも活き活きとしているから楽しい。ダルビッシュが故障者リストに入った。イチローがピート・ローズの記録にならび更新しようとしている。日米通算の参考記録らしいが、日本人として誇りに思う。ピートローズ氏の大リーグ記録は難しいだろうが、メジャー通算でも3,000本は時間の問題だろう。楽しみだ。前田健太も岩隈もまずまずの出来。マー君は頑張っているけれども勝ち星に恵まれない。肘のほうは大丈夫なんだろうか。モハメッド・アリが他界した。元の名前はカシアス・クレイだったが、奴隷に関係する意味があるため、名前を変え、イスラム教に改宗した。ベトナム戦争の徴兵を拒否しタイトルは剥奪も、その後奪い返した。猪木との格闘技イベントは今でも語りぐさになっている。このところ、スポーツイベントが暗礁に乗り上げている。ドーピング問題が過熱化し、スポーツビジネスも曲がり角に来ているようである。「参加することに意義がある」が「メダルを取ることに意義がある」に変わり、この先、スポーツのあり方を見直す時期に来ているのではないだろうかと、私達は考えている。



<第五章:その六>


 この日は英国のEU離脱の国民投票の結果が出ていた。100万票程の差で離脱派が過半数を超えていた。我ら、賢人ならぬ変人会議が始まった。信長公も急遽安土の世から飛来して、今日は武蔵境駅前のイトーヨーカ堂の地下一階に来ている。私と船橋君はマネキン嬢たちを連れてきた。信長公が自称今東光氏と新聞を読んでいる。
「であるか。エゲレスも変わったもんじゃの。いつからセクショナリズムに走っておるのじゃ。あの大英帝国の名が廃る。仲間はずれも良いが、自分勝手はゆるさんぞ。いいとこ取りは確かにある。タックスヘイブンの総本山か。ワシの国もタックスヘイブンして、金銀を溜めておくとするか。そうすれば、未来の日の本も安泰というわけじゃの。きれい事には構っておられるか。比叡山では僧侶がこちらの打診を無視して、全く取り入れてくれなかったから、焼き討ちにしたのじゃ。ワシとて悩んでいたのだ。貧乏EUにも転機が押し寄せてきたな。これも、二度の大戦で、中東を焼け野原にしたツケが回ってきたからであろう。ま、自業自得ということだな・・・」
「信長の旦那、あんたはEUを治めたらいい。戦国の世に戻ってな。その時代なら全世界の鉄砲の6割を日本が所有しているんだから、征服は可能なはずだぜ。はやく戻りな・・・」
「であるか、お濃にも会いたいな。今の時代は狂っている。ワシが変えてやる。波紋がこの時代に現れるかも知れないが、坊主、よろしく頼んだぞ・・・」
「わかってらい、早くいきな・・・」
「坊さんではないですか」
「お、中山殿、しばらくでござる、船橋殿も一緒か。いや、なにね、しばらく前に、信長さんとこの時代にきてしまってな。会いたがっていたよ・・・」
「いま、大変なんですよ。都知事が辞めて再選挙だし、イギリスがEU脱退しそうだし、2020東京五輪裏金疑惑とかもあるし、参議院改選ももうすぐだし・・・」
「五輪裏金はフランス検察も諦めたんじゃねぇのかい。電通がIOCをてなづけておきゃぁいいんだよ。ディアク側とも口裏あわせときゃ大丈夫って寸法よ・・・。俺が一番気にしてんのは、GPIFの株式運用が火の車ってことよ。運用比率を50%にしちまいやがって、大損するのは当たり前だ。てめえらの年金がなくなるぜ。はやいとこ安倍にほんとのこと吐かせちゃいな。国民をバカにするにも程がある。参議院の議席が減っちまうだと、ケツの穴が小せいな。信長公が怒ってるぜ・・・」
「なるほどね・・・」
「おいおい、妙に納得すんんじゃねぇよ。坊主の狭い了見の話だぜ・・・」
「でも、参考になりますよ・・・」
「あたいたちの事覚えてる?お坊さん」
「おぅ、べっぴんさん達かい。信長公の側室の・・・」
「いえ、あのお断りしたんです。マネキン嬢は子供を産めないからって・・・」
「ま、いいだろう・・・」
「ところで、いまアベノミクスであたいたちの暮らしがどんどん苦しくなって困っているの。良い方法があったら教えて」
「安倍を交代させてしまえばいいはなしさ。簡単なことだろ?違うかい?」
「でもね、大きい会社は税金を納めないし、タックスヘイブンで潤っていて、庶民の重税が・・・」
「だったら信長さんが、戦国に戻って解決してくれるってよ。さっき、帰ったよ・・・」「アメリカの大統領は誰がいい?トランプ?ヒラリー?」
「どっちでもねぇな。たとえ、間違ってどっちかがなったとしても、長くはつづかねぇ。副大統領に誰がなるかってことだよ、問題は」
「そうなんだ・・・」
「クリントン元大統領が、先日ヒラリーさんの使用メールのことで、司法長官と差しで話したってほんとなの?トランプさんも怒ってるんじゃない?ルール違反だって・・・」
「そのまえに、クリントン財団の収賄疑惑が大きくなるぜ。『クリントン・キャッシュ』って映画が、指名前に公開されるって話だぜ。やばくねぇのかい、船橋殿・・・」
「おそらくヒラリーさんはギリギリ指名はされるだろうけれど、大統領になっても任期は全うできない・・・」
「あいかわらず、読みが深ぇや、船橋殿は。信長公が惚れるわけだ・・・。、あぇ、忘れてた、中山どんもな。へへへへ・・・・」


 この日は割合、和やかなひとときだったが、世界の流れは激しく動いている。はやく落ち着いてくれれば良いのだが。EU離脱派のリーダー格だったジョンソンさんが党首選にでないという情報がはいった。もともとは、残留派だったが、キャメロン首相とのライバル意識から、離脱で点数を稼ごうと思っていたらしい。離脱はないと踏んでいたのだ。ところが、残留は否決された。EUとの離脱交渉は当初から頭になかったらしい。政治家はやはり詭弁の能力に長けていないとだめらしい。日本も同じだ。。。




<第五章:その七>


 案の定投票日を前にして大手新聞社の与党すり寄り記事が目立ち始めた。マスメディアは常に政権与党へ関与する習性があるようである。参院選挙前の無作為世論調査RDD方式は、大手新聞社が採用しているものだが、ほとんどが世帯で固定電話での音声電話での回答だ。50%の回収はまだ良い方で、実際のところの世論の把握は難しいだろう。
それも千人か二千人の回答で分析をする。携帯を使う若い世代の分析は想像でやるしかない。新聞社の捏造や担当記者の希望的観測が強く反映する。英国のEU離脱で予想とは違う結果がでたのも、マスメディアの予想がいかにプロパガンダ的な危険性があるかがわかろうというものだ。日本の朝日新聞の、改憲勢力4党が三分の二の勢いというのは、担当者の独断と偏見から来ているのは排除出来ない。または、与党への媚びもあるのだろう。特に朝日は昭和天皇とともに、戦争の謝罪がいまだになく、社旗も旭日を採用していることから、戦前回帰というDNAがいまだに捨てきれないところがあると、
見られても仕方が無い。若い十代の方たちはまだ世間を見る力も訓練も不足気で、
プロパガンダで操るのは先の大戦で実証済み。今後日本が右か左かどちらに行こうが、いまさら気にしても仕方が無いけれど、出来うるなら人々が安寧に暮らせる社会であってほしいものだ。

今回の参議院改選で、安倍氏の野望は改憲発議の可能な三分の二の、162議席を確保することであることにある。自民党が単独でこれを達成しようとするには、今回の改選数50を遙かに超えて非改選66を合わせて、96議席としなければならない。ほぼ倍近くになる計算だ。だから非改選と合計しても三分の二は不可能ということになる。自民と公明を合わせた場合、改選数は59で85議席にする必要がある。公明党は改選数9で今回公認13人だが全員当選したとしても、4議席増となるが、そうすると、自民党は22議席を増やさなければならない。このケースはいずれにしても現実的とは言えない。他の与党支援党も改選数派5議席だが大きく伸ばす見通しは立っていないようだ。ようするに、マスメディア与党御用達世論操作をもってしても、三分の二の改憲勢力はとうてい難しいと言う情勢といえる。そう言うわけだから、安倍氏は改憲を口にすることがなくなったのだろう。憲法論議を重視しない背景には、32の1人区で統一戦線を繰り広げる野党の改憲阻止を、はぐらかそうとする意図が有権者の眼に晒されている。そうなると、安倍政権の目標は、改選過半数という低いハードルということになる。それでも、与党は非改選と併せても138の安定過半数を確保することになるので、自公のやりたいことは当分続くことになる。しかし野党が複数区や比例区で挽回している風も感じられるので、自民が失う議席は10ほどあるという。自民・公明が15議席失う可能性は排除出来ないので、安定過半数から単純過半数割れの目もあると見ている。しかし、先日のバングラディッシュでの悲劇があったのにもかかわらず、安倍氏と菅氏が官邸に不在だったというのは、人命か選挙かという優先順位の問題に発展する可能性は十分にある。



<第五章:その八>



2016参議院改選雑感。選挙前まで連日、有権者の意識とは無関係に、三分の二の見出しが勝手に報道されていた。戦前もこの手で新聞社は国民を煽り、大本営にいい顔をしていた癖が出たのだろう。新聞各社の思惑で、「改憲勢力」というカテゴリーを勝手に作り、話題作りで部数を伸ばそうとしたのだろうけれど、そもそも改憲勢力ってどういう勢力?公明党は基本的に9条も改正反対で加憲主義。大坂維新の会はまだ是々非々。自民党は単独過半数には届かず、現職の閣僚が二人も落選。32の一人区では11議席を野党連合に取られてしまった。安倍氏の野望は自民党での三分の二で改憲することだろうと思うが、まずそれは無理。公明党の連立でも届かない。ならば、他の政党や無所属を巻き込んで、とりあえず三分の二を確保する。今回はかろうじてそれが可能になった。可能になったが、
単独での憲法改正が出来ない自民党としては手放しでは喜べないだろう。改憲の条文が手直しされる可能性があるからだ。最終結果はでたけれど、やはり、自公での162議席はとうてい無理だった。目立ったのは、野党統一で32の一人区で11も議席を得た成果は大きかった。自民党はこの効果にある種の焦りを感じただろう。。やはり民進党は一度解党して出直した方が良い。一度、国民を裏切ったのは、誰もが知っているので、有権者は与党にいれるしか術はなかったのだろう。それが今回の結果の原因。誰もが思ったことだが。案外自民党は伸びなかった。アベノミクスに誰もがまだ納得していないというのが、完全勝利に結びつかなかった理由だろう。安倍氏の顔にそれが出ていた。憲法改正にはまだまだ道は遠いし、険しいいくつもの壁がある。一番怖いのは、安倍政権の次の政権で有無を言わさずの、独裁政権ができて、立場の弱い者が、どんどん追いやられていくこと。まだまだ民主政治が未熟な日本。いつも選挙に棄権する方は、物を言う権利はないけれど、見えないところでせっせと努力をし、精進している庶民の応援をしてくれる、いい政治が蔓延りますように祈っている。二大政党時代はまだまだ先の話だ。。。


<第五章:その九>


 都知事選、リオ五輪、米国の大統領候補指名大会とこのところ、話題が多くなってきたが、まずトランプとヒラリーの本選での戦いに興味が湧く。オバマ氏の八年は一体何だったのか。一期目はなんとなくチェンジする期待感はあったのですが、核廃絶の演説をしただけでノーベル平和賞には違和感がありました。本来なら実績と貢献度で決めるべきなのに。ヒラリーが大統領になっても、おそらく、景気は相変わらず後退気味で、第二のリーマンショックも待ち構え、フードスタンプ受給者5000万人、就職を諦めた人1500万人(このため失業者には含まれない)、学生ローン支払い困窮者数百万人は是正されない。1%の富の集中と経済格差、貧困率の増大は止められない。ヒラリーがオバマ政権を継承することにより対外政策は現状のまま。ウォール街からの巨額のマネーで、金融改革は期待薄。チャイナマネーも受け取る姿勢から以前からの中国寄りの政策を重視、日本は付録としか考えない。サンダース支持者はヒラリーに票をいれないので、トランプ側は有利になる。二年前の中間選挙では民主党は大敗、共和党に弾みがついた。よって本選では、トランプ氏の戦略がヒラリーに差を付ける展開になると思われます。「クリントンキャッシュを人質に展開出来るトランプ氏は、広報戦略に力を入れられる。戦略PRをする者とっては格好の舞台となるはずです。接戦にはなるでしょう。
 リオ五輪のドーピング問題でIOCが責任を回避する事態になってしまった。おそらく、プーチン氏と会長のバッハとなんらかの阿吽の呼吸があったのだろうか。それにしても、薬物使用不使用云々でクリーンな選手の立場はどうなるのか気になってしまう。ロシアの選手だけではないだろう。使ってはいけない薬物の追加追加で戸惑う選手も多いはず。WADAの運営自体も見直したほうがいいと思う。
 都知事選は三者三つどもえの戦いのようだが、接戦となるだろう。小池氏がおそらく制するのだろうが、誰がなるにしろ、これ以上の都知事選のやり直しは辞めにして欲しいものである。




第六章 女性新都知事誕生<2016>


<第六章:その一>


2016リオ五輪が開催された。政治的、ドーピング、経済的問題、治安の問題などを抱えながらでのスターとなった。ロシアの選手がドーピング問題で100人以上が出場できなくなった。ロシアの陸上がなければ相当つまらなくなるわけだが、仕方が無い。開催中は何が起こるかわからないが、4年後の東京五輪の参考にはなると思うので注視しておきたい。みどり君が管理職になったらしい。といっても主任ということだが、2020年を見据えての準備に暇がなさそうである。アメリカの大統領選が賑やかのようだ。共和党、民主党とも一枚岩とはいかず、大混戦のようでクリントンが少しリードしているようだが、先のことは誰にもわからない。それでも、私はトランプが大統領なる可能性は高いと見ている
彼はヒラリークリントンに世論調査で大きなポイントの差を付けられている。共和党・民主党の大統領指名が成立し、ようやく本選に突入した。過激で不条理で非常識な発言が目につき、共和党内でもバッシングの目にあっているトランプ氏だが、かつて事業で破産し、挫折を経験したことが打たれたれ強くなっているからだろうか。小学生レベルの腕白少年スタイルの演説が、人々の心に何故入ってくるのか、約束を守らない既成の政治家や政権が選挙を終え、権力の座に就いたとたんに、有権者を裏切ることが常になったこれまでの積み重ねが、若い人や不満を持つ人のストレスになっているからにほかならないという理由は排除出来ない。政治的には未経験なほうが「米国の大改革」につながる可能性は高いとみるべきだろ。それは、別角度から新鮮な目で思考や判断ができるからだ。物事を単純明解に捉え思ったことを無欲で訴える。何をいわれても、四面楚歌におかれても、彼の主張は米国民の本音なのは間違いない。だからトランプ流の広報戦略は眺めているほうとしては面白い。
●参考その一:民主党がいつも勝利している4つのブルーステート州が存在するが、民主党に票を入れても彼らは置き去りにされているという。ミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシン。この四つの州を押さえればトランプ氏の勝利は間違いないとされている。
●参考その二:白人と若い人のヒラリー不支持は相当なものらしい。サンダース支持者はヒラリーには投票しない。もちろん若い女性はヒラリーには投票しない。
●参考その三:ヒラリーのタカ派ぶりはブッシュなみだという。彼女が大統領になったら、世界への軍事介入は増すだろう。イランに極秘で身代金を現金で輸送することは、民主党政権はいとも簡単にやってのけるのはその一端を披露したに過ぎない。「クリントンキャッシュ」はクリントン財団への莫大な寄付金を違法性のある蓄財であるということが排除出来ないという。トランプ氏はこれを一大スキャンダルとTV討論の隠し球として用意しているに違いない。かの、4年前かなり劣勢であったミット・ロムニー氏がTV討論でオバマ氏をディベートで勝利し、最後まで接戦に持ち込んだことを覚えているだろうか。●参考その四:米国民にはブラックユーモアを好む傾向にあるらしい。真面目臭い当たり前の事しか言わない演説にあきあきしている人達は多い。目の前の生活をなんとかして、とか就職したいとか、学生ローンが苦しくて払えないとか、身近な問題を小学生レベルのボキャブラリーでもいから何とかして欲しい。オバマ氏は優等生でセレブな大統領ではあったが、結局なにもしなかった。
●参考その五:ヒラリーは失神発作症の疑惑が持たれている。高齢なので、もし当選しても二期はむずかしいかもしれない。クリントン財団の黒い噂も気になるところだ。



<第六章:その二>


酷暑の折、私達は武蔵境のパワースポットで暑気払いを行う事にした。このところ、猛暑が続き、体の調整を上手くやらないと大変だ。汗かきの船橋君は扇子とUSBの扇風機を肌身離さず持ち歩いている。安藤は暑さには強い。パンツ一丁でふざけて中央線に乗る位の男だからさぞかし警察沙汰と思いきや、安藤に注意する婦警さんがパンツの膨らみにショックを受け失神してしまった。安藤はそれ以来バカな真似はしなくなった。二人は赤い糸で出来てしまったらしい。あのうるさい今東光似の坊さんは一向に戦国の世に帰る気配はない。銀座のマネキン嬢たちも三多摩のエリアに来てくれていた。オバマ、ビル・クリントン、ヒラリー、トランプの各面々も気晴らしに来るという。
「中山、毎日こう暑くっちゃ、たまんないねぇ・・・・」
「船さん、それはそうと、イチローがメジャー3000本だよ。やったね」
「MLBカフェのサキちゃんも泣いてたよ。マネキン嬢たちもな」
「五十歳まで現役でやるってさ。おいらも生涯現役だ・・・」
「信長さんは50で終わりだね。本能寺までだもん・・・」
「であるか。人間八十年~~~」
「そっか、本能寺の変はなくなったんだっけね。忘れてた・・・」
「秀吉も光秀もその前に亡くなった・・・」
「歴史の波紋は来るよね、当然・・・」
「なに、来たらきたでしょうがないよ」
「Make Nobunaga great again!」
「お、トランプさん、ご指名おめでとうございます・・・」
「ボクノ シメイリョウハ、タカイヨ。オバマ ヤ ヒラリー ナンカ クソクラエダ。ココニ カベヲツクリ、ハッパフムフミ、ネンオシ、ゴロゴロダ・・・」
「イエス ユウ キャン。ワタシノ ワルクチ ハ、ユルサナイヨ。コクジン ダラトイッテ バカニ スンナイ。クリントン キャッシュ ヤ シヨウ メール ハ チメイテキナ デキゴトダラ、ユルシテチョウヨ・・・」
「Make un hirari go away again!」
「クリントン・イーストウッド ガ マヒルノアイダ ダケ ヨウジンボウスルヨ」
「マサカ、クリントノ マチガイデショウニ・・・」
「マチガイ、マチガイ。トランプ ヲ オウエンシタノハ クリント・イーストウッド ダッタ・・・」
「オバマ、ヒロシマ ニハ ナンノタメニ イッタンダイ。カクカイハツヲ コンゴ30ネンデ、100チョウエン ツカウッテ ホントカイ。ムジュン シテルゼ。トランプハ ユルサネェ・・・、Make America Great Again!」
「こればっかしだ。トランプヨ、早くUSAに帰ってヒラリーをやっつけな。こんなバカどもを相手に暇つぶしなんかしてる場合じゃねぇだろうに。なぁ、信長さん・・・」
「であるか、勝手にせぇ」
「勝手にさせるさ、この坊主がな。うるさくてしょうがねぇよ・・・」
「それにしても、愛ちゃんの卓球準決勝残念だったワねぇ・・・」
「でも頑張ったわよ。それにちょっと大人になったかな。恋をしているせいかな」
「そうよそうよ、恋の力は絶大だわ・・・」
「ナオミはいつも偉そうな事をいう、もてないくせに・・・」
「ほらほり、マリママが喧嘩するなって、いつもいってるでしょ」
「今日は暑気払いなんだから、お話に余り熱くならないでよね・・・・」

マネキン嬢たちもたまには良いことを言う。
トランプの素顔はとても真面目らしい。




<第六章:その三>


 幾度もあった経営破産を乗り越えて、泡沫候補と笑われて来たトランプ氏が共和党の指名を獲得したのは、他の有力候補から見れば、納得しがたいものだろう。それもそのはず、政治には未経験の人間が指名されるはずがない、と想っていた人がなっちゃんたんだから、これは尋常ではないはず。だが、指名された以上覚悟をもって支持するのが普通の考え方。この裏には何かあるような気がする。そう、思うのが妥当だろう。ISはオバマとヒラリーが創設したという演説をしたトランプ氏、ジャーナリストのある人たちには、同意見の人も多数いる。それに、ビン・ラディンさんは2001年に既に他界していて、2011年のパキスタン郊外の白夜の殿堂で殺害され、水葬のあと、殺害現場は即、のざらしにされた経緯を見ると、なにやら胡散臭いものを感じる。それもヒラリーが国務長官の時だ。ベンガジの領事館事件では職員のほとんどがCIA職員だったことも判明、ロムニーさんがTV討論でオバマさんに食いついたことでも、闇の事件として残っています。ISのリーダーバグダディさんはユダヤ人で、元イスラエルの諜報機関モサドのメンバー。米国=イスラエル=IS=アルカイーダという図式の証拠をトランプ氏は、持っているのかも知れません。

※下記は藤井厳喜氏の著書「国家の逆襲」からの引用だ。ランプ氏はかなりまともだということが言えるだろう。

「ドナルド・トランプ大統領の世界戦略」

1.オバマ外交政策の5つの失敗
(1)オバマ氏はアメリカ経済と米軍の力を弱体化させた。
(2)同盟国が軍事的費用を共同分担しないことを継続してきた。
(3)サウジ、イスラエルとの関係を悪化させてしまった。
(4)中国から舐められるようになった。
(5)オバマ、クリントン外交の不用意な武力干渉によって中東をかつてない不安定で無秩序な状態にした。ISを台頭させてしまった。

2.バランス・オブ・パワーの重視
「我々は他の国に出かけて行って国家を破壊し、新たな国家建設をするという馬鹿げた仕事から手を引かなければならない。第1に重視すべきことは世界に安定をもたらすことなのだ。」

3.トランプの外交政策
(1) 過激なイスラムが世界に広まるのを断固阻止する。ISを根絶やしにする。
(2) 強い経済にすることで、軍隊を強化する。
(3) チャイナとロシアに対しては平和共存を目指す
(4) NATOの目的を0ベースで再定義する。日米同盟の再定義も求める。
(5) 西洋的な価値観を広める
(6) NAFTAや国連などの批判とアンチグローバリズム

4.国内政策
アメリカの法人税は現在35%、これを一律15%に引き下げタックスヘイブンに逃げていたお金を国内に引き戻す。
複雑怪奇なタックスコードを一旦クリアして、一挙に簡素化する。

5.Good walls make good neighbors
メキシコ国境線での違法移民や犯罪組織との戦争状態、内戦状態を終わらせようとしている。
違法移民が合法的な移民の職を奪っているのは許さない。

6.温暖化問題の存在は認めない

などだが、従来の政治のあり方をチェンジさせる確かな主張とはいえないだろうか。政策が従来と代わり映えしない親中嫌日のクリントンが、大統領になったら日本の未来はないだろうと。安倍氏は権力に固執すれば相当な覚悟がいるだろう。リオの五輪を尻目に私はふと考えてしまった。





<第六章:その四>


Rio2016五輪での日本人選手のメダル獲得数が41個という素晴らしいものでしたが、12個の金はちょっと物足りない感じがしました。ロシアは陸上種目で閉め出されましたが、金の数は前回と同じでした。陸上競技に関して言えば、出ていても日本は陸上でのメダル取得適性度があまり高くないので、影響は微々たるものでしょう。やり投げは90m級の選手が欲しい。ロンドンでのディーン元気、今回の今井さんも予選では張り切ってはいましたが、決勝では勝負にならない。競歩と400mリレーはあっぱれと言いたいですね。2020ではボルトはもういないので、400mリレーの金メダルの期待がかかります。短中距離100m・200m・400m・800m、長距離の5000m・10000mマラソンでも男子・女子とも入賞はなしでした。五輪ではないけれど世界陸上で10000m銅メダル、マラソン銅メダルの千葉真子さんはいかに凄かったかわかりますね。有森さんの銀と銅連続メダルも凄かった。2020ではマラソンの金獲得特命チームを作られたほうがいいでしょう。
「箱根駅伝から世界へ」の合い言葉は結果が伴わない。もし、私が特命チームの監督だったら、箱根駅伝では、マラソンの距離42.195kmの区間と10km前後の区間を設け、かつ、女子箱根駅伝を創設します。そしてアフリカ留学生のチームを作り切磋琢磨させる。自ずと力が付いてくるだろうと考えます。市民ランナーに遅れを取っているようでは、話になりませんよね。日本は国際試合では2時間4分台を参加標準にすればよろしい。各企業に陸上のクラブ存続を促し廃部出来ないようにして、補助金を出してでも陸上には力をいれないと、メダル獲得は難しい。それでも無理ならば、獲得できそうもないトラック・フィールド種目からの撤退も視野にいれたほうが良いですね。世界陸上の結果メダルの期待があるときに参画するか決めれば良いのです。為末大氏は「いくら努力をしてもメダルは獲得できない」と自己反省していますが、陸上に関して言えば、アフリカ勢には全く歯がたたない。リレーなどのチームワークでの技を含めての有利性を上手く利用して獲得する前例を作った今回での経験を活かすべきですね。

Rio2016では、一位はやは米国で、中国は三位。ロシアは100名もの欠員がありながら前回と同じ4位。選手のレベルの高さを示しました。フル出場ならあと10個のメダルは取れていたでしょう。日本は、メダル総数41個と過去最高となりましたが、世界では7位。特に金メダルは12個で過去最高の16個には及びませんでした。銀メダルは一桁で8個。銅メダルは21個となりました。大方の予想よりは健闘したんじゃないかと思いますね。ただ、過去にメダルをとった種目での低迷ぶりも目立ちました。そこで、2020での希望的観測も含めた主なメダルの予想をして見ます。


<体操>

男子団体は内村氏がたぶん出ないと思うので、新しいメンバーでの挑戦でしょうが、
頑張って金を取ってください。女子団体はメンバーの刷新が必要でしょう。金は無理にしても三位以内に期待しています。種目別はおまけなのでそこそこメダルはとれるでしょ
う。

<フェンシング>

太田選手の初戦敗退は”喝”ですね。後継者のメダルは難しいけれど三位以内を期待します。

<レスリング女子>

伊調馨さんが4連覇の偉業を成し遂げました。2020では出るかどうかはわかりませんが、後継者の育生がカギとなるでしょう。

<柔道>

男子は七階級全てでメダルを取りましたが、指導層のリベンジの思いが結果につながった感がありますね。2020ではさらなる金の上積みを期待したいところです。


<陸上競技>

男子400mリレーでは、米国を抜いての銀は立派です。タイムも良かったですね。アンダーハンドパス合宿の賜物と言っていいでしょう。2020での金が期待されます。競歩は健闘して銅でした。マラソンやトラックの長距離・中距離は全くダメでしたね。特にマラソンは再考が必要でしょう。やり投げ、棒高跳び、やり投げ、十種競技などは低迷していて2020でもメダルの期待は難しい。

<バドミントン>

高橋・松友ペアの金メダルはうれしかったですね。五輪前でのバドミントン界の不祥事で期待は薄かったんですが、見事汚名を挽回されました。2020でもちろん金でしょう。

<競泳>

萩野、金藤の金は良かったですね。2020でもメダルは大丈夫でしょう。今後はリレーが課題ですね。

<バレーボール>

今回は歯が立たなかったですね。2020では女子は中田久美さんですが、大松監督のような厳しさがあると思うので期待がかかります。男子は、松平さんのような監督が必要でしょう。2020では開催国なので男女の出場はありでしょうが、両方とも金メダル奪取にむけて特命チームも必要かと。

<新体操>

2020では特別チームの設定もありかなと思います。

<野球>

プロの選手への依存は捨てて。。。プロの集まりでもメダルが取れなかった時もあったので、教訓を活かしてメダル奪取してほしいですね。

<卓球>

男女とも団体でメダルを取りましたが、2020では両方金となればいいですね。




<第六章:その五>


 この日は船橋君の計らいで、武蔵境で親睦会を催すことになった。リオのパラリンピックは今ひとつ盛り上がりに欠けていた。バッハ会長がチケット不正転売での参考人聴取の要請をリオの警察から受けていたようだが、彼はそれに応じる気配はない。それどころか、パラリンピックの開会式と閉会式にも競技の開催期間にも姿をあらわさない。前代未聞の出来事になった。その間に、日本では、2020東京五輪にも影響する豊洲市場移転問題がヒートアップしている。この先どういう展開になるのかわからない。
「坊さん、豊洲、えらいことになったねぇ・・・」
「知るかい、そんあこたぁ。話は単純さ。盛り土の経費をちょろまかして、懐に入れたんだろうよ・・・」
「それにしても800億円もよくごまかせたよね。東京地検特捜部も手ぐすねひいて待ち構えているんだろうね。大疑獄事件だよ・・・」
「小池くんは、もう後にはひけねぇな。内田のドンを追い詰める腹なんだろうなぁ」
「だれも責任をとろうとしないね。バカみたいに・・・」
「そもそも埋め立て地に市場を持ってこようとしたのが間違いでおまっっしゃろ・・・」

「以前マンションの広告を作るときに、建設地が元大手の電気会社で地下から有毒液体がでたんだ。それで工期が三年遅れて強行に建設してね。臭い物には蓋しても、そのうち必ずでてくるものなんだ。案の定問題になって、そのマンションには住む人が居なくなってしまった」
「水とか土壌はしっかり検査していかないとダメだよね」
「もう移転は無理だろうよ・・・」
「2020のメインスタジアムは冷房がないんだって?」
「ないんですって・・・」
「ZAHAので決まったのに、ゼネコン側が利権の関係でいちゃもんを付けちまったんだよ」「日本のゼネコンには常識や感性はない。利益だけだよ。文化もない」
「手厳しいね。良いゼネコンだってあるよ・・・」
「一般論、一般論・・・」
「海の向こうでは、トランプが盛り返しているらしいぞ。ほんとは彼の政策に耳を傾けたほうが良いんだよ。かなり真面目だよかれは。酒も煙草もやらないし。」
「ヒラリーはあぶない?」
「あぶないねぇ。オバマの政策と何一つかわらない。グラス・スティール法の復活にも反対してるしね。サンダースのお箱だったんだが。有権者は健康問題にはうるさいよ。クリントン財団の件や、私用メール問題が足を引っ張っているね。ウィキリークスではもうすぐクリントン側には致命的な機密情報を流すようだね。」
「パナマに続くバハナ・リークスが話題になってる・・・」

「EUの高官が絡んでいるらしいな」

「イギリスのEU離脱は正解だったってことか」

「そもそもお付き合いで参加しても、通貨はポンドだったから、実質は離脱志向にあった?」

「そうかも・・・」
「米国のデラウェア州内にあるビルにもタックスヘイブンがある。100万社近くのペーパーカンパニーが登録しているようだ・・・」
「資本主義の限界が来たってことだな。てめぇら、もうあれこれ考えねぇで、楽しく飲もうや・・・」

新知事の健闘を祈りたい。





第七章 豊洲・五輪・利権トライアングル<2016>


<第七章:その一>


 小池都知事が就任してはや三か月目を迎えた。リオのオリンピック、パラリンピックを終え、メダリストの銀座パレードが以前にも増して賑やかにとり行われてた。政情不安と金融不安の中でも、ボランティアの支援や予算不足の中での五輪の成功は見る人々に感動を与えていた。だが、主催者側での不祥事も多く、特にドーピング問題では、ロシアの陸上選手が出場不可となり、メダルの価値が半減したと言えなくもない。今度は、東京になるわけだが、豊洲市場移転が事実上不可能になり、五輪への影響も出てきた。競技場の開催地も予算での問題で変更になるようだが、IOCが許すかどうか。真夏に開催される2020はスタジアムに空調施設がない。どうして変えたのかはわからない。予算というのなら、元のままで良かった。今回は、吉祥寺の焼き鳥屋のいせやで大座談会を予定している。参加者はまだ言えないが、誰の発言かはご想像に任せます。


<第七章:その二>

メディアのほとんどがクリントン支持の情勢のなか、
三回目のTV討論会も痛み分けといったところか。
クリントンが勝利。本選でもクリントンが圧勝。
ブックメーカーでもクリントン一色になっている。
しかし、まともな政策や理念が蚊帳の外で行われたTV討論は、
クリントンらしからぬ姿勢であったことは排除出来ない。
オバマ政権の失われた八年があと八年も続く悪夢も、
支持者は覚悟のうえなのだろう。
ビル・クリントンが二期八年の間ファーストレディとして、
オバマ政権第一期では四年間の国務長官、
そして今回当選すれば今後四年ないしは八年の在職になり、
そうすると最大で二十年間ホワイトハウスに君臨するわけだ。
そういう長い期間でも一向に米国はチェンジできないし、
経済回復や格差是正・難民問題・紛争解決も、
出来なくなる可能性は高い。
オバマ氏は戦後では最悪の大統領といわれている。
その後釜に異を唱える有権者はごく普通の考え方というべきだろう。
トランプ氏の過去のセクハラを今になって暴露とは不自然だし、
クリントン陣営が何らかの入れ知恵や捏造も考えられなくもいない。
ウォール街の1%の富の牙城を崩されてはたまらない既得権益に、
群がる既成の政治家集団(民主党・共和党)はトランプ氏の改革におびえているのかも知れない。
日本の坂本龍馬氏のように米国を洗濯しようという姿勢に・・・。
大統領選でトランプ氏が狙っているのは、クリントン側の圧勝を全メディアが報じ、
有権者がクリントンはもう安泰だと油断し投票所に行かなくなり、
投票率が下がる、その結果、トランプ氏が選挙を有利に進めることは容易に想像できる
トランプ氏は実業家だったので、クリントンの政治経験豊富なプロの政治家とまともに応酬したら化けの皮がはがれてしまう。それならば、討論会の内容を低俗化させ、
まともな議論はなるべくさけることが賢明だったというべきだろう。
私がトランプ氏の戦略PRの責任者ならそういうスタンスもありえる。
日本のマスコミは米国の一部の報道しか公表しないから問題外。
確実に言えるのは、
ディベートで相手の敵失で有頂天になった姿は、有権者のヒラリー離れに、
拍車がかかり、ウィキリークスのメール暴露でウォール街での極秘講演記録が、
流出したのは大きな痛手になる。
NYタイムズはクリントンの支持をを打ちだしているが、270議席の確保が確実視されているかのような報道で、ヒラリー陣営の有権者は安心仕切って投票にはいかないことも十分ありえる。サンダース支持者はヒラリーには投票しないかもしくは、トランプに票を入れることも考えられる。



<第七章:その三>


 小池都知事が2020東京五輪会場や豊洲市場移転問題、予備選挙・小池塾の開設などで
多忙を極めている。私から見れば、忙しすぎて、大丈夫なのかと思ってしまう。将来的にはまた国政に戻って総理を目指すスタンスも感じられるが、都知事はそのための腰掛けなのかもしれない。それは都民としても受け入れがたい者になるに違いない。予想だが、次期都知事選は五輪前の年明けになると見ている。小池氏も以前言っていたことだが、五輪開催前後での選挙は混乱をきたすからと記憶している。だから開会式には新都知事となるかもしれない。それから国政に戻るのは年齢的にも疑問だし、野心を持つのは結構だけれども、都民目線で考えるなら国政は意識せずにやってもらいたいものだ。
 米国では11月28日FBIがヒラリー・クリントン陣営のメール問題を捜査を再開すると発表した。世論調査ではトランプ氏がヒラリー氏を逆転し、トランプ大統領が現実味を帯びてきた。私が米国籍なら共和党員になりトランプ氏に一票を投じるだろう。なぜなら、政策のビジョンがしっかりしており、中間層が雪崩現象で生活難をしいられ、若者は職がなく、全米でオバマ政権への不満が鬱積しているからだ。フードスタンプ受給者は5000万人いて、多くの就職を諦めた人達は失業者にはカウントされていない。就業の意思があり短期間就活を続けている人を失業者とカウントするシステムは公平とは言えない。大義的な失業者は1500万人を合わせると6000万人以上の人が職に就けないことになる。不法移民2000万人でも運転免許を取得すれば選挙権があるという。実に不正だらけの選挙制度でもある。電子投票機に細工しやすいとされるが、クリントンの支援者であるジョージ・ソロスの関連企業で製造されていることから、我田引水的なことはやりやすくなると言うわけだ。トランプ氏の言うことには一理ある。オバマ大統領は戦後最悪の大統領というレッテルを貼られている。チェンジと言いながら、失われた八年をホワイトハウスで無駄に過ごした罪は大きい。外交も内向きで失業者や弱者救済はしなかった。格差の増大を招いただけの八年だった。オバマ氏はウォール街を野放しにし、後継のヒラリー・クリントン氏が1%の富裕層のための施策を重視しようとしている。周辺の怪死事件や国務長官時代の私用メール、ISと繋がりのあるフランスの会社の顧問も経験しており、クリントン財団疑惑も取り沙汰されている。FBIが捜査を再開したのは、ノーベンバーサプライズとなる可能性はある。はたして、大統領選前のヒラリー逮捕はあるのか。すぐにはなくても、トランプが負ければ、不正への追究の声は国民全体の共有課題になり、おそらく大統領の職務どころではなくなる。選挙後は捜査の急展開があるかもしれない。トランプが勝つ可能性は高いと見ているが、もしそうだとしたら、ヒラリー氏の収監は予想される。

 日本レコード大賞のイグザイルのスキャンダルが激化している。おそらくお金の動きはあったのだろう。私は二十何年も前からレコード大賞の番組は見ていない。興味がないから。



<第七章:その四>


 アメリカの選挙は分かり易く、オープンで自由に物が言える環境は素晴らしい。日本とは真逆だ。現在の日本の政治経済権力構造は、米国の年次改革要望書にそのまま従う傀儡国家としての、立ち位置を形成しており、核兵器の反対にも応じられない対応ぶりは、全世界からの笑いものになっていることは明白。戦後70年以上も戦勝国の隷属下に甘んじ、国内のマスメディアも米国の配下にあり、一般庶民は人質同然のようなポジションにいても、日本人は甘んじてそれを受けるスタンスには違和感を覚える。2016年米国の大統領選は、政治的キャリア豊富なヒラリー・クリントン氏が政界では未知数で無名のドナルド・トランプ氏に接戦を強いられた。余りにもファーストレディの期間が長く、オバマ政権では国務長官を歴任してはいるけれども、タカ派的な好戦思想とウォール街重視の1%の、富裕層を優遇する政を目指している。そこが多くの中間層脱落組や貧困層・就職できない若者の反感を買っていたのだろう。また野心満々の彼女には、国家機密を私的に操る多くのスキャンダルが噴出。いわゆる秘密のメール暴露問題が、混乱に拍車を掛けている。大統領選後にも捜査は続行され、大統領なら初の逮捕収監になるだろうし、そうでなかったら、トランプ氏がそうする可能性は排除出来ない。トランプ氏が全てのマスメディアの期待を裏切って?当選を果たした。全米のマスメディアの画策も失敗し、有権者からますますメディアとしての存在価値が剥がれ落ちた感は否めない。有権者の本質をつかみきれないメディアには大きな責任問題になることは必須だ。議会の上院・下院も共和党が過半数を超えたようで、トランプ政権の運営はしやすくなった反面、就任後は、反トランプ勢力との融合は不可欠で、USAの舵取りは、甘くはないと見る。とりわけ、日本では旧態已然の政治システムが存在するけれども、トランプ氏のようなダイナミックな実業家やリーダーを目指す器の人物を、国内で見つけるのは至難の業だ。やはり、この国でも早急な変化が必要だろう。アベノミクスの失敗、折れた三つの矢、為替操作が米国の監視化を招き警戒されている現実、ミャンマーや途上国・新興国への血税の大盤振る舞いによる庶民への重税化と消費の低迷、経済の格差拡大・社会保障の脆弱化、など多くの問題を抱えるニッポン。外交でそんなにお金を放出するのなら、在日米軍の経費を全部肩代わりするくらい簡単だろう、とトランプ氏が言いやすい理由にはなる。自民党総裁を三期九年と決めるのは勝手だが、自由民主党が未来永劫担当政権となるわけではない。だから、新たなリーダの出現や、安倍マンネリズムからの離脱が必要なのだ。トランプ氏が当選したからといって、顔を伺うために、すぐにはせ参じるのは番頭クラスのやることであり、今は動いてはならない。安倍氏はクリントンの当選を確実視していたようで、トランプ氏の腹を探るための訪米と言っていいだろう。それが一国のリーダーとして適切な態度なのかどうか。そう言うところからでもトランプ氏から、日本首脳の足元は見透かされているともいえそうだ。



<第七章:その五>


 私と船橋君と安藤のパワースポットが、マネキン嬢には気に入ってもらえたようだ。うるさい今東光のエイリアスが時折、時空を超えてやってくる。最初の頃は、嫌だったが、信長公の安土城天主閣での宴では、世話になっているので面と向かって刃向かうのも大人げない話でもある。
 日本の首相が、現職のオバマ大統領を差し置いて、次期大統領のトランプ氏に非公式で会談したらしいが、非公表といっている。「友好的にお話をし、温かく率直な意見を述べ、信頼できるリーダーと確信した・・・」
と安倍氏は会見で述べてはいる。しかし、会談の内容は差し控えるという。思考と行動における言語の研究を基本においている身としては、
その発言の行間から、安倍氏の胸の内は、
「正直言ってトランプ氏の会談は成功とは言えなかった。会見時での私の顔を見ればわかるだろう。こちらの考えを伝えたのだが、彼からはハッキリとした回答は得られなかった。確かに社交辞令的な受け答えはしていたが本心ではないだろう。クリントン氏が完全に勝利するとマスメディアが言っていたので、まさかトランプ氏が当選するとは全く思っていなかったのだ。彼の頭の中には安倍はクリントンが次期大統領だと確信していると、イヴァンカ氏から聞いているはずだ。だから、かれらは、私を値踏みする良い機会と思っていただろう。それはそれで仕方のないことだ。私もじつは焦っていたのだ。オバマなどもう終わった人だし、関係ないよ。しかし、個人的な訪問とはいえ、周囲での面目は立てなければいけない。TPPには最初私は反対していた。ISDS条項や黒塗りの資料に基づいた、国会審議など眉唾ものなのだ。そうはいっても、日本はTPPには参加することにしたのだから、いまさら変えるわけにもいかないだろう。いまは、友好的なポーズだけでも取っておいたほうが国益にかなうはずだ」といえるだろう。





<第七章:その六>


このところ、私と船橋君や安藤はもちろんのこと、マネキン嬢や安土の信長公も2020東京五輪開催危機を心配している。小池知事のやる気は理解するけれども、どうも国政との関わりを視野にいれているのが気にかかる。「希望の塾」の開講はその典型的なもので、高い受講料と参加費でも4000人を超えるという。豊洲市場問題の先行きが依然不透明で、2020東京五輪の経費の問題や会場の見直しで、五輪開催は余談を許さない。結局は、国が負担をすることになるのだろう。安倍氏にも責任があることだけは確かである。
歴史認識と反省・謝罪なきパフォーマンス外交のツケが、将来の世代に回ってきそうである。戦争は基本的に先に仕掛けた方には、結果はどうあれ、仕掛けられたほうには優勢にはなれないし、精神的にも未来永劫その責任は継続します。加害者側と被害者側の禊の在り方は歴史的にも重要だろう。加害者が負けた場合、最高責任者は命はないし、それ相応の罰則がかせられる。大本営の最高司令官は海軍側にいた昭和天皇で、安倍氏の祖父岸信介氏は満州の実権を握っていた。同盟と和解と相互利益などの言葉を多用しても、
戦後の区切りをつけたとは言いがたいし、太平洋での戦火だけではなく、アジア諸国の立場もわきまえて、発言しないと問題は波及する。中国の言い分にも一理はあるし、何万発もの毒ガスが未だに中国の地下に眠っていたりする事実もある。旧日本軍が仕掛けた中国への代償も残っている。安倍氏の祖父にも大いに責任があるのだ。アングロサクソン欧州列強の植民政策を阻止しようとした、五族共和の大義名分の裏には、大本営のアジア進出という戦略もあったのだから、日本の歴史認識と謝罪はなくてはならないものと思う。安倍氏の真珠湾訪問はオバマ氏の広島訪問より先にやるべきだったと考える。それが筋というものだ。「やられたらやり返す」。それが人間の本能なのだから私達は決してそれからは逃れないない。アフガン・イラクの混乱の原因を作り、多くの難民を作りだした米国・英国の責任も大きい。IS誕生の起因はそこにあることは確かだ。広島のホロコーストや無差別絨毯爆撃の起因はパールハーバーにあったことは、歴史的事実はそれを証明している。安倍氏はそういう認識はあるのだろうか。今回の安倍氏の真珠湾訪問は一種のパフォーマンスでしかないと、見られるのは仕方のないことなのだろう。和解を全面に出したのならA級戦犯との合祀が問題なっている靖国神社への現役閣僚の参拝は、問題だろうし、多くの一般市民の御霊はそのなかには入っていないのに、軍関係だけが祀られるのには不条理があることはさけられない。オバマ氏がもうすぐ任期だというのに、ロシアとすったもんだしている。サイバーの問題は証拠をつかむのには面倒だ。余談だが、来年は安倍内閣の支持率は急降下するに違いない。だからいまの内に解散という奇襲をするかもしれない。トランプ新大統領は意外にもシビアな人だ。甘くかからないほうがいいだろう。



第八章 「新たなる未知へ」(2017)


<第八章:その一>


今年はどんな年になるのだろう。1月20日からトランプ新大統領が今後4年もしくは8年の間、U.S.A.の政を取り仕切るわけだが、世界は混迷の度を深めている。1992年に米国が中東の地で勝手に世界秩序と称して以来、2001年の911までの間、中東を蹂躙してきたツケがいままさに回ってきているといえそうだ。米国や英国はイラクの大量破壊兵器を理由にフセイン政権を倒し、理由もなくフセイン氏を処刑し、リビアのカダフィ大佐を殺害し、ビンラディン氏の命を奪っている。大義は整えたが、間違っていたとい、後で言われてもその責任は全くといっていいほど、取られていない。そのあおりで、難民や経済格差の増幅が日に日に増している。中東で事を起こした当事者達が、避難民を受け入れるどころか、壁を作り彼らの行き場を閉ざしている。誠にもって理不尽としか言いようがない。そういう状況でも世界の歴史は塗り替えられていくが、2017年の予測は自ずと察しがついている。
今年は米国の新大統領トランプ氏が就任し、日本にも大きな影響を与える事だろう。不透明、想定外、疑心暗鬼というトランプリスクの有り様に、うろたえる日本の各業界。
ま、なるようになると言うことだ。
◆2017年大予測(ランダム)◆
1)安倍政権の解散総選挙が秋より早まる。6月の都議会選挙では自民党の議席が大幅に減り、公明党も小池側に周り、与党ではなくなる。トランプ政権の日本へ締め付けが予想以上に強く、ドル安円高傾向が長期間続き、企業の収益が悪化し、死に体のアベノミクスは終焉を迎える。黒田バズーカ砲も空になり、アベノミクスも空ふかしになる。世論の政権交代の声が強まり総選挙は、少しでも議席減を回避するため早めるしかなくなる。

2)過労死事件を安易に捉えていた電通が解体危機に陥る。これまでの電通なら政治力でもみ消せたであろう過労死問題も、書類送検という軽いもので終わったが、全く反省の色が見えていない。マスメディアも正面切って電通批判をおくなうようになり、電通のマスメディアへの支配力もなくなってきている。
3)日経平均は10000円前後、円は100円~90円台まで推移する。
4)日本の企業は米国内で雇用を直接増やすよう強要される。例えばトランプ氏の意地と粘着性のある戦略で、トヨタやホンダ、日産などは目に見える形での雇用増に応えるため米国内での新たな工場建設を迫られる。そうでもしなければ日本車バッシングは深刻なものとなる。
5)白人ファーストの世界の声が大きくなり、米国は保護主義一辺倒になる。
新興国は壊滅的打撃を被り、世界恐慌が再び訪れる。
6)米国では第二のサブプライム問題が表面化する。2008年頃は住宅だったが、今度は車。かなりの不良債権がでそうという。
7)第三次世界大戦が本格化する。
8)2020東京五輪の開催が危ぶまれる。
9)純国産ステルス戦闘機が量産化される。ポスト安倍政権下での話ではあるけれども、日米安保・原子力・地位協定の見直し論議が活発化する。
10)米国がAIIBに参加、日本は梯子が外される。
 
電通の立場がこのところ危ういようだ。未だに70年代の古い広告業体質から脱け出せず、ネット社会での広告戦略に後れをとり、その焦りが過労死での一連の事件を起こし、ネット広告での不正請求が1000件ほどの不祥事にいたったのは必然といえる。高橋さんを追い詰めた上司の名前はネットで話題になってるが(出すのは現時点でむずかしいので、探偵社か内部告発、週刊誌のスクープにゆだねるしかなさそうだ。必ず名前は割れるだろうが)、電通らしからぬ後手後手ぶりに、これからの業務にはかなりの負荷があることだけは確かだ。JRAや岐阜県庁などが電通の入札を停止。一般企業の電通外しはもはや聖域ではなくなったか。それでいいのだ。官公庁は一般企業の広告主とは違い、広告会社のからの支配からは外れているので、かなり強気で攻められると言う利点はある。他の広告会社にとって官公庁からの広告出稿はのどから手が出るほど、欲しい仕事だから、電通が入らなくなることは、ライバル社からしてみれば、願ったりかなったりということになる。それだけ、広告界は電通の独占的な市場となっていたということだす。そもそも電通は戦前満州での活動(満州国通信社)を戦後国内に移しただけ。安倍首相の祖父である岸信介氏も深く関わっていたようだ。だからいまでもこの通りのありさまで、今の時代にはそぐわない企業ともいえるでしょう。厚労省が電通7000人の過去1年間の出勤状況の資料を押収したように、これまでの電通ではまったく考えられなかったことが起きている。電通解体への序章がいままさに始まっているかのようだ。マスメディアと広告主のダイレクトで公正な業務が今後の課題だろう。広告代理店ではなく広告主自らが、ハウスエージェンシーを持つ時代になってきているのかもしれない。電通がなくなっても広告主はちっとも困らないわけで、むしろ広告業界は正常な競争原理で動くことになる。電通鬼十則は消費者向けではなく、企業側の論理で、社会の良識に背を向けるような代物だった。世界的な流れである、一業種一社制が浸透しない日本では、今後グローバルな枠組みで対処していくしかないだろう。




<第八章:その二>


トランプ政権の余命と今後の予測が気になる日々である。2020東京五輪の開催側のドタバタが留まるところを知らない。豊洲市場移転計画はおそらく白紙になるだろうと船橋君とみどり君が言っていた。地下のベンゼンの値が通常の70倍もあるのでは、市場移転どころではない。当時の石原知事には責任はないのだろうか。私も船橋君も安藤も検察が動かないのはどうも納得できない。安土城の信長公と退任後のオバマ氏が飲み交わしているという。その二人の話からして、これからの展開を予想してみよう。
トランプ氏が新大統領に就任したが、予測不能の事態にマスメディアは困惑しているようだ。大きな流れとしては、米国・ロシア・中国・英国・フランスの国際連合常任理事国が、今後も世界を牽引するという状況は変わらない。だが、はたしてそうなのだろうか。トランプ氏の本音はTwitterから垣間見られることに、周りは気が付かないのだろうか。
私はトランプ氏の真の目的は、大統領選挙に勝って米国大統領になることで、政権の維持や寿命には関心がないと見ている。政権は一年持てば良い方だろう。その後はマイク・ペンス副大統領に、政権のバトンを渡すことになる。だから強硬な大統領令をバンバンと威勢良く出せる環境にあるのだ。2011年頃出生疑惑で話題なったがそれが証明され、トランプ氏はオバマ大統領から失笑させられた。その事が彼の名誉と人格を傷つけ、カンターパンチを食らったのだ。彼はそれ以来リベンジとしてどうしても、大統領選で勝つことが目標になってしまった。もともと民主党サイドで身を置いていた。ヒラリー・クリントンにも献金していたのである。彼は、実は以前から不仲ではなかったヒラリー・クリントンが民主党から立候補することで、門は閉ざされた。が、彼は手薄な共和党から指名されるためになりふり構わぬ言動で、票田の白人労働者層や、職にありつけない層の本音をくみ取り、大PR戦略で「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」という言葉をわざわざ商標登録までして活動をした。本選では徹底的にクリントン陣営を叩いて見事勝利したのだ。彼は失われたオバマ政権の八年間のウミを出し、提言という形で矛盾した大統領令を発令したのだろう。およそ100日間の広報戦略だけで十分目的は達したのだ。この時代に生きいていくのなら斜め感覚でトランプ新政権を捉えていく事が大切だ。だから足元を見られた日本の首脳は徹底的に、ドナルド・トランプ氏との格闘技に挑戦した方が有利になる。ドナルド・トランプ氏はエスタブリッシュメントの既得権益や失業者増大・不法移民への反感を抱いており、オバマ政権の残した負の遺産は、どうしても処理しなければならないと思っているのだろうと私は考えている。日本がいくら米国従属国といっても、国民の虎の子であるGPIFの公金や税金を大量に投資しても損失補填の保証はないのだ。日本の米国への偏りすぎは危険なものとなるにちがいない。



<第八章:その三>


武蔵境のパワースポットから久しぶりに我ら三人は、安土城の天主閣に赴いた。上座の宴には、信長公を囲んで、ドナルド・トランプ、バラク・オバマ、朴、プーチンが顔を揃えている。下座に位置する私達は、彼らの会話に耳を傾けた。
「であるか、お歴々の方々存分に召し上がられよ・・・」
「make America great again.ノブナガサン、カタジケナイ。アナナタゲダヨ、オレノミカタヲスルノハ」
「であるか。じゃがな、大統領令を軽はずみにバンバン出せばいいもんではないぞ」
「モウ ワシァ、イツヤメテモ イインダモン。オバマニリベンジシタカラサ。イバンカ ガイッテタガ、アトハ、フクダイトウリョウ マイク・ペンスガ ワシノンアトヲ ヒツグダケダトヨ・・・」
「であるか。これ、めったな事を申す出ない。オバマガオコッテオルゾ」
「yes you can not.ワタシハ、アンタニナンカ、ダイトウリョウニ、ナッテホシクナカッタヨ。アノトキノコトヲ、マダ ネニモッテンノ?」
「アタリマエダノ、クラッカーヨ。アントキハ ヨクモ コノオレヲ バカニシタナ・・・」
「アンタガ、ワタシノ シュッセイヲ ウタガッタカラサ」
「アントキ、オレハ ミカエシタヤロウト ココロニ キメタノサ・・」
「ケッキョク、キミハダイトウリョウニ、ナレタンダカラ、モクテキハタッシタノダナ」「モウ、ヤメチマッテモ イインダ。ソノウチ、ダンガイシテクレルサ。ハヤク フツウノ シゴトニ モドリターイ・・・」
「勝手にもどればいいだろ。この坊主はおまえにお前に大統領が務まるはずぁねえと思ってたよ・・・」
「イカスミダ、ボウズ ハナホジレ チョングルナ」
「誰だテメェは?」
「パクパク キンシン イカスミダ・・・」
「たいへんだなぁ、てめえも。ま、そのうちほとぼりがさめるだろうよ。もうちょっとの辛抱だ・・・」
「ポルシカ ボーレ ウラジミール アンドロポフ、カチューシャ ハボマイシコタン ムリジンシキー・・・」
「プーチンじゃねぇか・・・。ナニ、島を返さないって・・・。仕方がねぇなぁ・・・」「であるか、21世紀も大変じゃな。16世紀に戻ればよいではないか。ワシの供をせよ」
いまの時代、地球の文明には指導的な立場のカリスマがいないのが悩みの種だ。世界のあちこちに難民や移民がごった返しているが、一番の原因は、欧州や米国という列強国が1世紀か2世紀前にオスマン帝国を分断し、最近でも、中東での利権を掌握しようと勝手に世界の秩序を再構築しようとし、中東各国のその犠牲者が難民となって、生活できなくなったからだろう。原因を作った各国が混乱させたという非を認めず、入国を拒否するのは人道的にも許されないし、彼らに対する責任の所在もあやふやで、誠に勝手すぎるといっていいだろう。トランプ氏にはこの点をハッキリしてもらいところだ。併せて気になるのは、第2のリーマンショックの種をまこうとしていることだ。ウォール街よりの金融規制を解除しようとしているようだが、トランプ氏はウォール街の改革を唱えていたのではなかったか。トランプ氏は持っても今年いっぱいだろうが、共和党内部では、マイク・ペンス大統領のシミュレーションを見立てているという。トランプ音頭は今だけのようである。




<第八章:その四>


北朝鮮の内政的なことではあるが、金正日氏の長男である金正男氏がマレーシアで殺害されたという。その息子さんは政権運営に深い関心があるという。深読みし過ぎかも知れないが、そうなると彼を中国が後押しをし別の北朝鮮政府を樹立させ、正当化させ現政権を打倒するという予測は考えられなくもない。一方日本国内では、安倍首相夫人も関わったとされる森友学園の国有地払い下げの問題で日々話題が増幅し、解散総選挙も不可避の状況となっている。おそらくそうなるだろう。日本では、首相の首の取り替えはいくらでも可能であり、誰がなろうとも米国との関係は変わりがないというのが常識的な見方であると考える。小池都知事の都民ファーストが小池ファーストになっているようだ。2020東京五輪の運営にしても、豊洲市場問題にしても、スムーズに解決出来るとは思えないし、都議会の改革を優先している現状で、今後それが国政選挙と連動してしまうのではないかという懸念は払拭できない。都知事のあとはまた国政に戻り、総理を目指す腹は見えている。米国では予想どおりトランプ大統領が公約どおり白人至上主義的な大統領令を乱発し、閣僚が決まらないジレンマに陥っている。就任後100日行動計画の三分の一を終え、トランプ相場は今後、弾けるものと見ている。イスラエルの大使館をエルサレムに移設するというのは、中東に再び、戦争の火ぶたを切るきっかっけになるかもしれない。
「どういうふうになるんやろなぁ・・・。森友学園。安倍ちゃんは首やな。しゃぁないわ・・・。文科省の天下り斡旋問題は氷山の一角やしな・・・。日本は全く美しい国どころか、汚い国になっちまったやないんか・・・」」
安藤も船橋くんも私もなかばあきれている。一番怒っているのは、銀座のマネキン嬢たちだろう。彼女達の会話には勉強させられる事が多い。ダブルワークだが銀座のクラブで日々磨いているからだろうか。銀座の松坂屋が改築でそろそろオープンするらしい。マネキン嬢達もそこらオファーがあり近いうち働くことになったらしい。明美ちゃんから連絡が入った。七丁目のライオンの一階は改装中で閉店らしいから、伊東屋の最上階の喫茶ルームで、親睦会を行うことにした。彼女達と今度会うのを私らは楽しみにしている。




<第八章:その五>


国有地の不適切な払い下げ問題と戦前回帰のナショナリズムが、アジア地域全体への暗雲と自由主義経済圏に影を落としはじめている。森友学園問題にしても第二の森友学園問題にしても、官僚や議員の関わり合いに大きな疑義が生じ、世論全体が政権与党に疑問を投げかけてはいるが、永田町では聞く耳を持たない賭けに出ている。安定多数の権力基盤がそうさせてはいるが、突然の解散総選挙があるにしても、任期満了での総選挙があるにしても、自民・公明党への支持は崩落することになると予想する。トランプ新大統領が就任して100日間は、大目に見る慣習が米国社会にはあるようだが、それを過ぎれば、どうなるかは誰にもわからない。そういう状況の中、GPIFがこれまでの収益を鑑み、
米国投資ファンドに積極的になろうとはしているけれども、世界の流れを見渡しても、二匹目のドジョウをすくえる保証は何処にもない。最悪の場合、年金資金が枯渇する危険性は排除出来ないので、年金資金は運用に目を向けるのではなく、盤石な保管を約束すべきだと思っている。国民の大切な貯蓄性預金みたいなものだからである。加計学園系列が国家戦略特別区の対象になったのには驚いた。安倍第二次政権が発足してすぐのことなので、これには必ずわけがあるはずだ。ところが彼らは非公開にするという。
死せる担当政権、良識の国民と世論を走らす。。。
 文字通りに言葉を鵜呑みにする人々が増えているらしい。言葉というのはそれ自体の意味があるものの、その言葉の裏には真実があることを理解する必要がある。少しばかりのユーモアと感性の磨き方を習得して、初めてその言葉のメッセージを捉えることができる。EUの離脱に伴う国民投票は離脱派の勝利に終わったが、誰も責任を取ろうとしない。言ったが言ってないとか分けがわからない。


(その一)
 私は駅のプラットホームでふと電光掲示板に留まるものがある。「不安なことや気がかりなことがありましたら駅員に何でも何時でもご相談ください」。何時だったか知人の女の子が自分の借金や男関係の悩みやダイエットのこととかで相談したらいい。駅員さんは当惑したらしいんだけど、JRが電光掲示板でそうい風にアナウンスしてしまったんだから断るわけにはいかない。まぁ当たり前だが。その後その二人縁あって結婚。文字通り言葉に添って成功した例とも言える。

(その二)
 Aさんは京都の格式ある家柄の娘さんと恋におちいり、結婚の申し入れをゆるされ、夜も遅くなったので失礼しますと帰ろうとしたところ、まだいいではありませんか、お茶漬けでもめしあがっていらしたら、と言われ、ご馳走になった。ところが明くる日先方からAさんに結婚お断りの連絡がはいった。文字通りに理解すればご馳走になるのは当たり前の行為だが、京都の流儀ではお茶漬けを断るのは当たり前のことなのだそうだ。「お茶漬けでも召し上がっていらしたら=もう遅いのですからお帰りなさったほうが良いですね」ということらしい。

(その三)
森友学園問題が森政権辞任と重なる方は多いと思う。安倍夫妻の関わり方が今後の政局の運営におおきな影響を与えることは確かだ。教育勅語や戦前回帰の思想に海外メディアはい今後こぞって迫ってきそうな勢いだ。日本は確かに自分で言ったことだが言った覚えがない、という精神疾患的な面をのぞかせる安倍氏がぶれている。弁士でもそれは詭弁士と言ったほうが良いだろう。2020東京五輪の最終プレゼンではいかなる事があっても、屋根付きドーム国立競技場を作ってみせるといったが、いとも簡単に白紙撤回をした。再建案では冷暖房の設備はないらしい。真夏に行われる大会なのにだ。おそらく多数の救急車が要請されることだろう。言ったことには責任を持つという基本的な人格性には多くの人が疑問を持ち始めている。日本だけではない。先日、消費税導入延期をさらに伸ばしたという事だが、伊勢志摩サミットでは、各国首脳から冷笑されたらしい。「世界経済のリスクがリーマンショック前の状況と似ていて、日本経済への影響が懸念され、デフレスパイル脱却に時間がかかり、アベノミクスの世界的展開で日本経済が良くするため、延期します。財源はアベノミクスの税収増ということで・・・」云々をいってるけれど、安倍氏の本当の胸の内は、「アベノミクスは失敗いたしました。とは私からは怖くてとても言えない。三本の矢は毒矢に変わった。サミットでは共同宣言がなかった。これは誠に異例で、財政出動はやっぱり無理だった。画策したが独英が賛同しなかった。これは由々しき問題であったことは否めない。一部上場企業の利益誘導のため為替操作をやり円安誘導で株価を押し上げようとするも、中小零細一般庶民には恩恵はなく、消費マインドがどんどん下がってきた。私は政権を長期に担当し、経済は二の次で祖父の願いでもあった憲法改正にまで持っていきたい。一億総活躍社会とは、実を申せば一億総忍耐・我慢・貧困社会ということだ。内心上場企業のタックスヘイブンの税制を改正し、国内に税金を納めさせれば解決はするが、言いにくい。特別会計を切り崩すことも出来ず、財政再建も無理になる。一体どうしたら良いんだろう。解散総選挙だったら大敗するだろうし、このままだったら参議院選挙も過半数を割ることは間違いないだろう。投票率が低いことを願って最小限に食い止めたい・・・」ということなのだろう。また、突如勝手に辞任ということに成る可能性は十分にある。しかし、自民党のリベラル派は反旗を翻さないんだろうか。このままでは、衆議院選挙でも大敗は必須だ。




<第八章:その六>

 小池新党の躍進ぶりには目を奪われるが、豊洲問題がIR法案に大化けする可能性が出てきた。私と船橋君、安藤、我ら三人はそう見ている。小池知事は自民党は離党せず国政で再び立って見果てぬ夢を追うことになるのだろうか。都議選での小池新党の過半数で豊洲をカジノ施設の方向で売却できる環境を整える腹なのだろう。いわば、小池氏はIR推進のメンバーの同士でもある安倍政権と水面下でつながっているのだ。都民の目は今は節穴だらけといっていいだろう。2020東京五輪の組織委員会が利権まみれでもいまさら中止するわけにはいかない。だけれども、テーマ曲に三波春男さんのリバイバルはないだろう。(三波さんが良くないとは思わないが)これでは、爺さん婆さんの慰労会といわれても仕方がない。全ては、新国立競技場でZAHA案の白紙撤回に尽きる。安倍氏は平気でこれを断行してしまった。史上最低の五輪にはなるだろうが、日本人としては成功させていく義務はあるような気がする。我らはそのための提案はしていきたいと考えている。
 5月3日は憲法記念日。一般的にはGHQからのお仕着せ憲法と揶揄はされているけれども、自分では何も決められない国民性からみれば致し方ないだろうと思う。それが、天皇家の安泰と昭和天皇へのお咎めなし戦略から見て不自然ともいえない。言えないが国民にとっては不条理なのは自明の理でもある。戦後の日本はGHQには一切抵抗はできない環境にあった。
 マッカーサーと昭和天皇の会見は1945年~1950年の間に十回行われ、側近のホイットニーは昭和天皇の発言記録をとっていた。現在は米国内の機密解除の公文書として自由に閲覧できるらしい。なぜ機密にしていたのかはわからない。天皇の処分と国体の維持を嘆願していた昭和天皇は、当時首相に就任したばかりの東条氏に開戦の責任を負わせようとする。日米開戦に積極的だったのは海軍で、昭和天皇も海軍派だった。陸軍に責任転嫁させるための水面下での攻防も排除出来ないし、終戦前の膨大な軍部の証拠書類の隠滅も上手く行ったところで国民に玉音を賜らせた。日本の一番長い日は昭和天皇のお咎め無しを演出するためのツールだったのだろう。戦前の戦意高揚の旗頭だった朝日新聞は現在リベラルを装ってはいるが、本質的には右翼メディアの主役だったことは忘れてはいけない。右翼の宣伝カーがしきりに朝日新聞に反日への批判を続けているけれども、戦う相手は元同士であることを忘れてはいけない。どうやら、昭和天皇はマッカーサーとの十度の会見で、日本が米国の隷属化を受け入れざるを得なかった状況になったことは間違いない。サンフランシスコ講和条約(米国だけの講和。中国・朝鮮半島他アジアとは講和していない)で、広島・長崎の原爆投下の免責と投下したを表彰したり、全国の絨毯爆撃(無差別)を免責したりしている。そして、靖国神社にA級戦犯と旧軍属の合祀がアジアに対しての不信を倍加させて現在に至っている。それにしても、下記のメモは国民としてはほんとうに信じがたい。そう言う人を現人神と崇め三百、四百万人の日本人、数千万の外国人が犠牲になった戦争に突入させた責任は大きい。日本は当時の大政翼賛会に在職していた子孫を、現在まで政局に送り込み、未だに戦前回帰を目指す輩も多い。実に嘆かわしいことだが、今の日本は戦前のような国体にはなり得ないだろう。米国はこのまま何世紀にもわたって日本を監視するだろうからだ。だから、独立できない日本には無能で米国に都合の良い議員だけで十分なのだ。



<参考文献>

「ホイットニー文書」(機密解除)


【以下がヒロヒトの発言記録(1946・4~6)】

二、三週間前に占領が長く続くべきであるとの希望を述べた根拠を説明したい。
日本人の心には未だ封建制の残滓が多く残っており、それを眼こそぎにするには
長い時間がかかるだろうと感じている。

日本人は全体として、自己の民主化に必要な教育に欠けており、さらに真の宗教心
にも欠けており、そのため一方の極端から他方の極端へと揺れやすい。
日本人の封建的特徴の一つは、進んで人に従おうとする性格にあり、
日本人はアメリカ人のように自分で考える訓練を受けていない。

徳川政権は、民は指導者に従うべきであり、そのため忠誠心以外はいかなる道理も
与えられてはならない、という論理のうえに築かれていた。
かくして、平均的な日本人は、
自分で考えることにおいて昔からの障害に直面している。
かなり闇雲に従うという本能によって、現在、日本人はアメリカ的な考えを
受け容れようと熱心に努力しているが、例えば労働者の状況を見れば、
彼らは自分本位に権利ばかりに注意を集中し、本分と義務について考えていない。

この理由は、ある程度、長年の日本人の思考と態度における氏族性に求められる。
日本人が藩に分割されていた時代は、完全には終っていない。
平均的日本人は、自分の親戚はその利益を追求すべき友人とみなし、
他の人間はその利益を考慮するに値しない敵と考えている。

日本人の間には宗教心が欠如している。私は神道を宗教とは考えていない。
それは儀式に過ぎず、合衆国では甚だ過大評価されてきたと考えている。
しかし、たいていの神道信者は超保守的で、彼らと、神道と超国家主義を
同一視していた復員兵とその他の者は、しっかりと結びつく傾向を持っているので、
依然として危険な面がある。
政府は、信教の自由に関する命令を厳守する立場にあり、
現在彼らを取り締まる手段を持っていないために、こうした状況は危険だ。
神道を奉じる分子とその同調者は反米的なので警戒を要すると考えている。

以上のようなことから、私は今は日本人のもつ美点を述べている場合ではなく、
むしろその欠点を考える時だと感じている。





<第八章:その七>


 歴史的視点でみると日本人は好戦的なDNAを潜在的に保持していると見ていいだろう。私はそうみている。日本の戦国時代、種子島で鉄砲伝来をしたとたん、瞬く間に国内に数万丁もの鉄砲を配備してしまったのだ。これは外国から見れば脅威と見るしかない。西欧列強から宣教師が訪日した折、数万の出城を構え各地に強力な軍隊を構えている姿を目にした。これでは日本を攻めることはできないと悟ったと想像に固くない。事実、戦国時代、世界の軍事兵器の6割を日本が占めていた。世界一の軍事大国だったのだ。国内中が数世紀の間戦争に明け暮れ、徳川幕府の折に、日本にようやく天下統一の世が訪れた。明治維新までの間でも幕府は六十四州全てに出城を構え、防衛システムを構築していた。参勤交代という制度は幕府側が各藩に反乱を起こさせないよう、藩財政の疲弊を狙ったもので、その藩があぶないと思った時は何らかの方法で、お家の取りつぶしを画策したと言われる。赤穂藩などは最たる一例だろう。謀略や忖度はこの当時からあったのだろう。なにも驚く事はない。今の自民党政権の内情と同じだ。米国が黒船で日本に日米修好通商条約という不平等な取り決めを押しつけ、太平の世を謳歌していた日本人の虎の尾を踏んでしまった。戦いを忘れてしまった日本の民族に、為替操作で全ての小判(東京ドーム数個分)をかっさらい、南北戦争が早期で終わった結果、武器弾薬が余ってしまい、英国とフランス双方を仲介として幕府や官軍に売りつける。

 大政奉還したからには、やらなくても良かった戊辰戦争の起因は西欧列強にある。坂本龍馬はいわゆる武器商人で射利をむさぼっていた。だから用無しになったら消されてしまう。日本は新政府樹立と富国強兵では借財にたよらなければならなくなった。要するに逃げ場がなくなり背水の陣で、戦略戦争を仕掛けて賠償金を手にするしか手立てがなくなる。世界でもっとも好戦的な民族である日本人の正体を今でも各国は知っているのだ。プーチンや習近平、金正恩、トランプだって認識はあるだろう。だから、バイデン元副大統領は中国にアドバイスなどをしていたわけだ。
米国は日本に戦争を仕掛けさせ、報復として原子爆弾を投下した。日本の核の報復をいまでも心底怖れているはずだ。核弾頭を数千発も作れるほどのプルトニウムの量を保有する日本。H2Aロケットの技術があれば、窮地になった日本は早晩作ることになるだろう。北朝鮮はものの数ではない。国際連合の常任理事国五ヶ国は固唾をのんで監視しているに違いない。だから各国は日本の指導者の品性や自制ある人格者を臨んでいるのだ。
 安倍氏にはその資格はないように思うしリーダー不適格の烙印を押してみたいと思う。たかだか学園設立問題で右往左往し、官僚に圧力をかけ、さらに平和憲法をねじ曲げようとしている姿は、金正恩氏とたいして変わらない。専守防衛に基づく防衛システムの構築と平和憲法の遵守こそが、日本国を守る唯一の選択肢と考える。
 2020東京五輪の運営費でまだ揉めているようだが、そもそも利権誘導で、通るはずもない誘致を捏造した目玉の五輪スタジアムで目を奪い、ロビー活動では裏金疑惑が発覚も、とりあえず開催を目指しているようである。まさに、後手後手の様相を呈してきた感がある。2020の都知事選はどうなるのやら。開催前に都知事選を避けるべく、小池都知事には考えがあるらしいが。。。


第九章 「風雲急ニッポン」


<第九章:その一>

先日船橋君の知人でダンサー兼女優を目指しているM嬢が、博品館劇場でのイベントに出演するというので、私と安藤、そしてマネキン嬢達が招待された。水谷豊さんのプロデュースで、M君も頑張っていた。MLBカフェでも素敵なダンスを披露していたが将来が楽しみだ。個人的には、彼の伴侶である元キャンディーズの伊藤欄ちゃんのファンだったので、今はどうしているかなと気になっている。マネキン嬢のあけみ君、ユキちゃん、望ちゃん、みどり君、お局のさくら嬢も資生堂パーラーで楽しんでいた。

「よかったねーーーー、Mちゃん」
「あのセリフと優しい言葉使いは天性のものんだわよね~~」
「どこかの、ちがうだろー!この禿げぇーーー。このやろー!と弱い者イジメをする国会議員さんとは、ちがうわよねーーー」
「人間でないものと比較するのはよくないわ。違うだろ―・・・・」
「ユキちゃん、テレビの音声聴き過ぎておかしくなったんじゃない?」
「あんな風にはなりたくないわよね」
「そんなつもりはなくても-、車の運転中にパワハラは犯罪よね」
「もう議員生命は終わりじゃん、もう終われば・・・」
「もうすぐ都議選ね、投票いった?」
「あたいたち人形には選挙権あるわけないじゃん」
「そうだよね、でもなんだかんだ言っても小池ちゃん勝つんじゃない・・・」
「たぶんねー、自民はかなりやばい。解散するかもね。中山さんも言ってた・・」
「ま、どっちでもいいけど、あたし達の生活には関係ねぇだろ~~~」
「なんかみんな豊田調のミュージカルやってるみたい」
「もうその音声の話はよそうよ。気持ち悪くなる。女なら女らしく、怒るときは筆談で・・・」
「そうよ、そうよ、そうしましょう・・・」
「森友学園や加計学園も迷走中ね。ニッポンは変な国・・・」
「証拠があっても知らない?認めない?」
「それって、目の前で犯罪を犯しても、私はやってない、というのと同じじゃない」
「やったもん勝ちの国なんだ~」
「マネキンの私達の敵?」
「でも、普通のニッポン人はとてもいい人よ・・・」
「権力の中枢に入ると人間は変わるんだ・・・」
「もし、秘書が喧嘩っぱやい人だったらどうなってたんだろう。想像出来る?」
「できる、できる。こんな刑事事件になるんじゃないの・・・」

『ちがうだろ~。ちがうだろ~。このハゲ~』
『なんだとー、このやろう、いったい誰に向かっていってんだよう』
『真由子様の言うことが間違っていると言うのかよ~』
『っ当たり前だろう、お前が間違ってるんだよ~』
『今日中に配り終えろよ~今日中に~』
『なんだと~てめぇがやれ~』
『死ねば~』
『あぁ、死んでやるよ~、その前に車を降りて俺にひざまづけ・・・』

「こんなことも、ありえるんじゃない?」
「あたいたちには、関係ないこと。それより、麻央ちゃん可哀想だったわね~」
「人間の乳がんって大変みたい。あたいたちにはないけど・・・」
「でも、人間さんはちゃんと定期検診必要ね」
「北朝鮮のミサイル情報って、税金の無駄遣いじゃないの~」
「正恩ちゃんとトランプちゃんが平和条約むすぼうって時にね。ちゃんちゃら可笑しい」「ムーニーの安倍ちゃんがやるんだからたかが知れてるわ・・・」
「国民は迷惑千万・・・・」

私達三人はいつも彼女達の会話を聴くのが実に楽しく感じる。存在自体に裏も表もないからだ。あの国会議員のようになったら人間おしまいだ。昨今の代議士はどうも人格がおかしいように思う。既婚者なのにわざわざSNSで重婚相手と結婚式の写真を載せる常識のなさ、献金をもらいながら表沙汰になると逃げ口上となったり、自衛隊を党の専属のような発言をしたり、忖度が重大なパワハラとして感じなくなった代議士たち・・・。こんなことで2020年の五輪は立派に開催できるのだろうかとこの日我らは、足取り重く、暑気払いに行くのだった・・・・・。


<第九章:その二>


小池都知事の猛進ぶりには頭が下がるが、国政に影響を与えたダメージは限りなく大きい。都知事が国政に関与するのは問題外だが、押されるように物事は進まざるをえない状況が今の日本にはあるから仕方がないことなのだろう。森友や加計学園と安倍氏個人の関係はもはや疑いようのない物になり、全容が解明されるのは時間の問題だろう。その時、永田町には風雲急の出来事があるに違いない。

歴史はまた繰り返されるのだろうか。米国では2008年にリーマンショックが世界を襲い、金融不安を誘いこんだことは記憶に新しいし、忘れることはないだろう。それ以前には住宅でのサブプライムローンが全米で問題になっており、不良債権を証券化し市場に廻しこむという荒業が、ウォール街の金融工学者の発明されていた。結果的には公的資金で救われるところは救われ、なぜかリーマンブラザーズは標的になり、生け贄にされていたの。およそ7000兆円にものぼる不良債権は何処へ行ったのだろうか。。。いまだに、リーマンショックの原因がわかってはいても、政治に関わる人達(エスタブリッシュと言う既得権者)は、ウォール街詣でを辞める気配はない。クリントン元大統領夫妻は民主党でウォール街とは疎遠と思いきや金融街での講演料が一億円ともいわれ、オバマ氏でさえその倍くらいの講演料をもらっているという。クリントンキャッシュの疑惑はどこへいったのだろうか。両者とも年間2000万円~3000万円の公的年金が保証されているにもかかわらず、縁を絶ちきれないのは何故なのか。ウォール街と離れては都合が良くない事情もあるのだろうとだれでも勘ぐりたくもなるドナルド・トランプ氏が一体どこまで本気で本丸に挑むのかは未知数どころか、彼もミイラ取りがミイラになる可能性が排除出来ない状況となっている。
 そしてこんどは、車のサブプライムローンと学生ローン破綻が押し寄せる。
非正規の労働者でも何百万円もの高給車を売りつける。支払い能力の限度を超え信用がなくても車が買える。買い手が返済できなくなっても再契約の繰り返しで、危険性があってもディーラーは売り上げを伸ばそうとするだろう。例えばバリューローンというのがあるが、新車の3年間は利息だけ払って最終回支払時に全額払うという契約。全額は無理だからあらためて、再契約をし同じ事を繰り返す。10年で3回もやれば車の市場価値も下が、思うように下取りはできず、契約を解除すると車は二束三文で買われ高額な借金だけが残る。1000万円もの学生ローンを組み、いざ就職しようにも割にあう勤め口にありつけるのは恵まれた部類にはいるだろうが、学生ローンを払いながらだと、まともな稼ぎではとてもまかないきれないのは明白。車も学生ローンも、再び金融不安を巻き起こす起爆剤になるのは時間の問題だろう。
マガノミクスはトランプ氏のMake America Great Againを混ぜて作られた用語で、レーガノミクスの呼び名を真似たものそうだが、財政的には同じような道を辿るような予感はする。日本では、アベノミクスの道は泥んこ状態で、視界も見えなくなったことは言うまでもない。日本では新たな指導者が望まれている。権力をかさにして、気に入った特定の者への計らいや、便宜を法律をかいくぐって、こそこそとつまらない野心を求める官邸は、未来ある後身に道を譲り、国家百年の計を論ずる明るい世論を形成し、正しい羅針盤を設置する義務がある。余命幾ばくもない永田町の老害政治では、これからの世界の流れにはついてはいけないだろう。私達三人は、猛暑をかいくぐって武蔵境のパワースポットで、リラックスタイムを満喫した。



<第九章:その三>


 工期が大幅に遅れている新国立競技場についに犠牲者。ついに過労死で自殺者がでた。心よりご冥福をお祈りいたします。これが今後の工期に及ぼす影響は大きくなるだろう
開催には間に合うのだろうか。。。
安藤忠雄さんがせっかく採用した案を、安倍総理自身が闇に葬ったのは痛かった。これは金がらみの事じゃなく面子の問題だったんだろう。個人的にはイラン出身のイギリスの建築家ZAHAさんの、デザインは良かったと思っている。それで招致が決まったといってもいい。イスタンブールはそれまで有力視されていた。ロビー活動の善し悪しも否定はできないが。日本はプレゼンで絶賛して招致に成功した一番の功績を、自ら台無しにしてしまった。IOCはプレゼンテーションと実際の建設との整合性は、とくに問題にしないとの認識を世界に露呈してしまった。五輪の誘致はできもしないウソ八百を並び立て、五輪委員を取り囲めるかという、アンフェアな戦いと言っていいだろう。隈研吾氏は立派な建築家らしいが、木造が中心で自然に優しい、そして空調機能はなしで、観客にはかち割りを配ることになる。おそらく真夏の新国立競技場の周りには、救急車が大勢待機し、熱中症などで都内の病院は大忙しになる。どうするんだろう。開閉式の国立競技場は世界でも初だそうで、2020東京五輪のレガシーになるはずだった。けちくさい発想で部族的思考しかできない日本人、というレッテルを貼らされたも同然だ。その新国立競技場の現場で自殺者が過労での悲劇を生んでしまった。マスコミは表沙汰にはしないだろうが、大幅な遅れが出ているそうだ。突貫工事で無理してやっている証拠だ。噂では2020東京五輪開催までには間に合わないと聞いている。築地や豊洲問題ですったもんだしている東京都。当の知事は都政より国政を目指していることは明白。ZAHAの新国立競技場を闇に葬ったツケは果てしなく大きい。


<第九章:その四>

「時代の潮流の裏をよむ」ことは、未来の扉の向こうが見えてくると言えるだろうか。
歴史の流れを眺めてみると、その時代での国力や人的な力関係とイデオロギーの対立が紛争の火種になっているのがわかるように、表と裏のカードの使い方で形勢の善し悪しを垣間見ることが出来るようになる。そして、それが、歴史の既成事実として記されることになり、固定した通念や概念が生まれる。それを歴史の認識というのだが、記された全てのことが全て正しいものとは限らない。恣意的に企てられた公的文書や事実の裏側にある真実を検証するのも大切な作業ではあるし、憶測・推理・想像・推察も重要なものと考える。二十一世紀の第一四半期である2025年はもうすぐやってくるが、その頃の世界の情勢は憶測・推理・想像・推察ができてもハッキリとした予測はできない。しかし、時代の潮流を基本にして眺めるのなら、ある程度は正確に掴むことはできる。なぜなら、人間の本能や野生的なものは有史以来変わっていないし、感性だって変わってはいないからだ。例えば、日本の歴史を眺めてみると年表には、西暦六世紀くらいからの記述からであり、古事記や日本書紀の神話をもとに、流れを組み立てているが、実際の日本の歴史の真実は、タイムトラベルでもしない限りわからない。竹内文書は戦前権力側の圧力により、抹殺されようとしたが、日本の歴史の流れを読み解く、貴重な文献になりうる。歴史には、表と裏があり、総合的な視点で理解する努力が必要だろうと考えている。いま、軍事的には、北朝鮮がミサイル実験で米国に対峙しようとしている。正恩氏にして見れば、表向きでは米国を挑発してはいるけれども、本気で意味もなく米国本土を攻撃するつもりはないだろうし、あくまで米国との休戦を解除し、核の保有を認めさせてNPTに加入し、米朝平和友好条約と終戦を位置づける事にある。韓国は北朝鮮とは休戦協定は結んではいないしあくまで米国との休戦協定だから、割り込む余地はない。米朝が平和条約を締結させれば、在韓米軍や在日米軍はいらなくなり、そうすれば、日本は専守防衛だけに専念できるし、外交もスムーズにいき、極東には安寧の時代がくる。トランプ氏もその分、軍事費の削減も可能になるし、自身の政策とも符号するようになる。そういう、時代の裏読みをしていたほうがいいと思う。


<第九章:その五>


 2020東京五輪まであと三年を切ってしまった。国立競技場の出来映えはどうなっているだろうか。キールアーチを使った開閉式の世界のメインスタジアムでプレゼンを勝ち取ったはずではあったが、日本の風土と文化、いわゆる部族的視野でのDNAが土壇場でそれを拒否してしまった。世界に恥ずべき行為とは思ったが、決まってしまったものはしかたがない。日本のゼネコン体質や政官の質の劣化現象もあったのだからそれで進めるしかないだろうが、私自身はいまだに納得ができないでいる。桐生君が日本人初の9.98秒を出したが、2929五輪の聖地であるオリンピックメインスタジアムの軽視はとても残念だ。
 いつの世でもその時代での主導的立場(キーマン)の人は必ず存在する。今現在の時代ではどうだろうか。一体誰がそれに当てはまるだろうか。ドナルド・トランプ氏は今の時代のキーマンには果たしてマッチするだろうか。条件をつければ、それは可能とはなるだろう。その条件とは?Make America Great Againで米国だけが潤うテーマは当てはまらない。アメリカファーストという利己的なスタイルを押し通そうとすると、世界から一斉の非難を浴びせられるのは当然のことだ。なぜなら米国の指導者達は、パックスアメリカ―ナ(軍事的覇権主義)と、戦後プレトンウッズ体制での世界秩序を築き挙げ、世界から信任されたものだったからだ。しかし、キューバ危機においては、医師(ゲバラ)と弁護士(カストロ)が立ち上がって親米政権を追い出し、革命を成功させて以来、米国の力は下降していった。米国は圧倒的な軍事力を持ちながら、「核なき世界を構築する」。しかしそれは真逆な発想であり現実的にはあり得ない。オバマ氏の妄言にすぎなかった。オバマ氏は戦後最低の大統領であり、トランプ氏は戦後の終末大統領といったほうが
的を得ているように思う。今現在での世界秩序では、核など廃絶できるわけがない。常任理事国だけが核の保有を認められ、それ以外は許さない、いま考えられることは、2017年中に北朝鮮に核保有を認め、米朝国交樹立、米朝平和友好締結、そして朝鮮半島の休戦から終戦の調印をし、北朝鮮にNPTに加入させ、核の保有国が、正恩氏の核の平和利用に徹する縛りを設定することである。いま、水面下で年内での実現に向けて交渉をしているはずであり、メディアで言う、正恩氏みずからの発射はあり得ないことがわかる。米国に煽られて、時代の流れに逆行する日本では、イージス・アショアの実戦配備をせざるを得ない、安倍政権への不信も再燃するだろう。トランプの真意は北朝鮮・中国・ロシアとのスムーズな関係構築にある。日本はおそらく今後、蚊帳の外での外交を強いられるだろう。韓国では文大統領が北との対話協調を強めており、旧日本軍関係への猛烈な反感は、いまの外交では未来永劫無くなることはない。プーチン氏はヤルタの秘密条約(北方四島を支配)を、律儀に守っているだけであり、2024年まで大統領職に就くことにある。
日ロ平和条約は締結する腹はないだろう。習近平氏は一路一帯構想で元王朝の回帰を狙っているらしいが、共産党一党独裁政権での政には限界がある。民主化で生まれ変われば世界をリードする国にはなれる可能性はある。経済は拡大しても人心が離れては話にならない。トランプ氏は支持率が下降していると言われているが、彼としてははじめから大統領になるつもりはなかった。オバマ・ヒラリーに勝利する。就任式でその目的が全うされたわけだが、政治に素人な彼は弱みだけが露呈されてはいるけれども、キッシンジャー氏はそれを上手く外交の戦略に使おうとしている。つまり、捨て身で北朝鮮と米国を平和条約締結という形で進めさせ、極東の軍事的不安定を無くすことであるとされる。米朝は水面下で交渉を進めていることだろう。トランプ氏は任期を待たずして、ペンス副大統領に禅譲する可能性は高い。いまのホワイトハウスの状況はどうみても尋常ではない。日本としては、大本営の回帰と米国隷属志向の安倍氏では無理だが、次なるリーダーこそが国連常任理事五ヶ国とは間合いをとり、日本独自の独立国らしい理にかなった主張と、振る舞いをすることが大事になるはずだ。今の時代が50年後、100年後、1000年後、どう描かれているかを想像してみるのは、平和と戦争や差別や経済格差を見る上で、貴重なものとなるに違いない。




第十章 「パリ、そしてロスアンゼルス」


<第十章:その一>

 夏季五輪は2024年ではパリ、2028年はロスアンゼルスに決まったようだ。五輪は財政を圧迫しレガシー効果も期待出来ない、経済的疲弊で開催地の経済環境に悪い影響を与えるということのようだ。名乗りをあげた立候補各都市がキャンセルするのはとても理解できる。2020東京五輪ではいまでもゴタゴタしているのだから。世界的な紛争の影の影響も今後どうなるのか油断はできない。2017年のロンドンでの世界陸上は盛り上がったが、
やはり一つの国ではシンボルとなる、その国特有の国立競技場の存在は不可欠であると思う。五輪の大会だけではなく、様々な競技場の使用に柔軟に対応出来るし聖地であるべきなのだと思う。陸上競技は五輪のコアであるし、世界陸上の観客を見ても超満員。一つの競技場で数多くの競技が同時進行で行われ、いるだけでワクワクする。2020での新国立競技場はそうあって欲しかった。

 近代史のなかで「新大陸発見」というものがあるが、たかだか500年まえでの話でそれはアングロサクソン系での、捉え方で白人優先志向の歴史が根強く残っている証拠。先住民にとっては迷惑な話。それは紀元前うん千年というスタンスであるべき。
私達は有史での限られた概念でしか考えない呪縛から、解き放されるべき時代に遭遇しているのだろうか。北朝鮮のミサイル実験と核実験の勢いが止まらないが、そんなに騒いでどうするの、と言いたい。日本の政府も政府で、米国の傘の下で守ってもらっている以上、トランプ・キッシンジャーの究極の戦略に口は挟めない。安倍氏はトランプ氏と電話対談というが、日本は口をだすなと、強く言われているに違いない。いまの世界秩序からすればそれはごく自然なパワーバランスとなっている。国際連合の五ヶ国の常任理事国が核兵器を所有する権利を持ち、それをもって抑止力とする考えはもうそろそろ見直したほうがいい。イラン・イスラエル・インド・パキスタン・北朝鮮という、非常任理事国も、核を所有していると見られてはいるけれども、核なき世界を構築するには、不可能になっているほどの状況にある。オバマ氏は核なきより、新たな核開発の予算を今後200兆円構想を公言しているが、これがノーベル平和賞に値することなのかはなはだ疑問である。日本の民放で、いつ北のミサイルが落ちてくるのか、それから身をまもるには、どうすればいいか議論していたが、それは無意味な論法となるはずだ。戦争をしなければならないという切羽詰まった状況ではないし、北朝鮮の本気度もそれほど濃くはない。正恩氏が実際に日本に打って出るのかというと、まずそれはあり得ないだろう。なぜなら米朝との間には、休戦協定があり、正恩氏は、現体制の維持の保証と米朝平和条約の締結で、ケリをつけたいという思惑もある。北朝鮮の核の所有はおそらくグレーゾーンで対処されるだろう。米国はいちいち隷属化した日本などの隣国の主張などにはかまっていられない。米朝とも日本を緩衝地帯扱いにしているので、威嚇プロパガンダには都合がよい国なのだろう。


<第十章:その二>


 今日は武蔵境のパワースポットで、久しぶりに船橋君と安藤に会った。今年に入ってからは、森友学園や加計学園問題、豊洲・築地移転問題、都議会選挙、北朝鮮の核やミサイル実験などで巷では話題が事欠かなかったが、2020東京五輪関係の話題はすっかり影を落としてしまった。といいたいところだが、五輪招致での裏金贈収賄疑惑が再燃している。フランス検察の捜査を元にブラジル検察当局が、日本の裏金はクロと断定したのだ。フランス検察はしばらく動きがないように見えているが、2024年にパリで五輪開催が決定したので、これからは、厳しい捜査が進むに違いない。日本の国内では、私達をはじめ2020東京開催は必ず実行されると思ってはいるけれども、公平性からみて司法の判断には従わざるをないだろう。クロでも強引に開催すれば日本の恥を世界に晒すことになる。代替開催は考えたくはないけれども、もし最悪の事態になった場合、ロンドン開催になるだろうとの噂もある。しかし、それは二年前くらいまでだろう。来年の夏を過ぎれば、代替も間に合わない。あと一年は静観するしかない。たしかに、2020五輪はイスタンブール、マドリード、東京の順番できまるという下馬評だった。IOC委員の力関係でもそれがスタンダードだったし、個人的にも開催はイスタンブールと思っていた。ところが、東京に決定。これには裏に何かがあるという感覚もあった。日本では311の大震災後でもあるし、原発事故の影響が東京には大きいと踏んでいたIOC委員も多かったに違いない。JOCや電通の責任者が刑事告訴される可能性も排除出来ない。
「やっぱりクロみたいでんな、しゃぁないなぁ。どないすんねん先輩・・・」
「仕方がないよ。なるようになるさ。しかしIOCもはっきりしないね・・・」
「君たちが思うのは良くわかる。海の向こうで外国の司法が勝手にやってることだから関係ない、とJOCや電通はタカをくくっている位の推測はできる。しかし、幼稚な送金方法だったね。送金した相手も悪かったし、時期も贈収賄疑惑の展開にピタッとはまっている。刑事コロンボばりのドラマになりそうだ・・・」
「マネキン嬢はんもさぞかし怒っているんでっしゃろなぁ・・・」
我ら三人が集まれば文殊の知恵や井戸端会議が沸騰する。



<第十章:その三>


信長公から宴の招待状が届いた夢を見た。国会が解散し、安倍氏や小池氏が来ているという。どうにかしてくれという内容だった。未来の世界情勢も気になり、各国の要人も来ているとのことだった。自公政権は野党の敵失のなか有利に解散を行おうとしたが、敵もなかなか、用意周到に準備をし、与野党逆転の予測という事態に、混乱と焦りが交錯しているという。野党の死んだふり解散とも言えそうだ。安倍氏が選挙演説で多弁になってはいるが、すればするほど焦りと不安げな表情が露わになり、イメージが良くない。小池氏に選挙のイニシアティフブを握られている。安土城の映像も添付されていた。
・・・・・

<於:安土城天主閣酒宴場>

※参加者:織田信長、豊田真由子、斉藤由希、小泉純一郎居、トランプ、オバマ、ヒラリー、安倍晋三、小池百合子、マクロン、プーチン、金正恩、メルケル、キッシンジャー、豊臣秀吉、中山、船橋、安藤、銀座マネキン嬢他。敬称略

※誰のセリフかはご想像にお任せします。

「であるか、マッチョマン、ハッタリマン、モリカケマン、ロケットマン、イッタイチロマン、ダッチウーマン、よう参られた・・・」
「ノブナガハン、ドイタシマシテ。ロケットマン ドウニカシテヨ。オイラハ、ハッタリシカデキネェモンデ、ロケットマンニ テヲヤイテオル。ドウニカシテヨ・・・」
「であるか。ソレナラ オモイキリヤレ。ドンドン ロイケットマンニ カクヲ ブッパナシナサレ。ン、ナンカ モンクアル?」
「コクサイシャカイガ、イッチダンケツシテ、アツリョクヲ・・・」
「イツモオナジコトイッテマスネェ、ニッポンノ タチバハワカッテンノ?」
「セッカク キュウセンキョウテイヲ ヤメテ ヘイワユウコウノツモリダッタノニヨ。モリカケマン ガ ケシカルンダ・・・」
「コクサイシャカイガ イッチダンケツシテ・・・・」
「であるか、モリカケマン。モウヨイ、ミライニ カエッテヨイゾ。カイサンスルンダロ?ウルサクテ ショウガナイ・・・」
「ソレニシテモ、ニッポンジンハ、オレノコト マニウケスギテルネ。オレハクチダケダヨ。ロケットヲ メイレイシテルノハ イモウト ト カミサンダ。オレハ キョウサイカナンダヨ。ロケットノ ウチアゲノシャシン ヤ メディアデノ エンシュツ ハ ナミハズレテオルンダヨ。トランプノ シュホウハ フルクサイ。カゲキナ コトハ イッテルガ、ホントハ オレト ドウメイヲ ムスビタインダ。ソレニシテモ、ビン・ラディンノ サツガイヲ シタミタイダガ ベツジンダロ?カレハスデニ2001ネンニシンデル。イマ、ムスコガ アトヲツイデルンジャナイカ。ハッタリマンノクニハ セカイニ センソウヲ シカケヨウト シテイルネ。オレハ、ハヤク、ハッタリマンノ クニト コッコウヲムスビタインダ。ロケットハ、モウツカレタヨ・・・・」
「ヨシ、ワカッタ、スイメンカデ ヒソヒソトソウダンシヨウ。モリカケマンハ ハズシテナ」
「マッチョマンヲ ワスレチャイケナイヨ。ニッポンニ、ホッポウリョウドヲ カエス?ジョウダンダロ。ヤルタカイダンデ、スターリンノオヤジガ、ヒゴウホウデモ セッカクテニシタンダ。マッチョマンハ、2018ネンニ ダイトウリョウセンキョダ。2024ネンマデヤルヨ。オレガ ダイトウリョウノウチハ、アリエネェ。ロケットマンヨ、モウソロソロツカレタダロ?コノヘンデ テヲ ウチナヨ・・・
「ハッタリマン シダイダヨ・・・」
「イッタイイチロマンモ ワスレナイデヨ。ハントウ ガ ヒトツニマトマルマデ セイカンスルヨ。ロケットマンヨ、セイトウボウエイナラ タスケテアゲル・・・」
「ダッチウーマンハ、タイワデシカ ウケツケマセン。モリカケマン ハ アツリョクダケダケド、ニンゲンハ ジュウナンセイガ ヒツヨウヨ・・・」
「であるか、 オノオノガタノ イイブンハ ワカッタ・・・、スキニセヨ・・・」
「本日をもって、森友・加計学園もみ消し・大義と理由なし・権力保持を全うするため、衆議院を解散します・・・」
「であるか。急ではあるが、もみ消しのためなら仕方あるまい。好きにするがよい。未来の日本人はせっかちであるな。安倍殿はもう下野するがよい。今回の選挙ではおそらく100議席はなくなるじゃろうて。しかたなかろう。おぬしの自業自得じゃ。なに、働き口は蘭丸かクロと一緒にワシに仕えるがよい。籠池夫妻はとっくにワシにつかえておるぞ。心配すなたぶん過労死はさせぬて。昭恵夫人はワシの側室が条件じゃがな。あっ、すまん、やっぱりやめとく・・・」
「信長様、おひさしゅうございます。・・・」
「であるか、希望姫ではないか。いままで、どこにいってたのじゃ。ワシの許嫁だったのに、40年も待ちくたびれたぞ。ワシにはもう本妻と側室がおる。ずっと、独り身でおったのか・・・」
「戦いの折、タイムスリップでエジプトの方に放り出されまして、しばらく過ごしました。そして、間違えて未来の東京に行ってしまいました。永田村はなにやら役人の権力争いが多く、巻き添えになってしまい、東京都知事にまでさせられてしまいました。今度は総理ですって・・・」
「であるか、安倍殿には良く申しておくぞ。禅譲しろとな・・・。知事の後継者はワシが考える。これなら誰も文句も言えまい・・・」
「そこの夢遊病のおなご、どうしたのじゃ・・・・」
「わたくし、不義密通で落ち込んでおりますです。自分ではどうしようもない衝動に押されて、自分ではない自分が勝手に一人歩きをして、いつでもだれでもどこでもという、思いが断ち切れない性悪なおなごでございます。未来には帰りたくない・・・」
「そうじゃな、それなら、平安時代にでもいくか。あそこなら自由恋愛、一妻多夫がオッケーじゃからなぁ・・・」

・・・・・・

私と船橋君、安藤は興味深く見つめていた。早速、武蔵境のパワースポットにいかなければならない。




<第十章:その四>


 この一週間、連日永田町界隈が相当混乱しているように報道されている。特に自民党・公明党の焦りの色は隠せない。当初、安倍首相は野党の敵失と不十分な選挙態勢の機をみて有利に解散総選挙を行う予定だった。メディアでの内閣支持率がほんの少し上向きかげんであったことも影響していたのかも知れない。今回総選挙で圧勝すれば、安倍氏の総裁三期目は確実に手中におさめる事が出来る。そして、総理の座もあと2021年までは保証される。その間、憲法九条の改正と独断的な政治を展開出来る。森友・加計問題は過半数をとれば、信任されたと宣言でき(相当無理はあるが)、一連の騒動もご破算にできると皮算用をはじいてのだろうが、突如として小池都知事が「希望の党」を立ち上げ、民進党の一部がなだれこむ状況となり、あわせて、日本維新の会や自由党などとの連携も加わり、政界の相関図が混迷を深めることになっている。民進党は保守とリベラルが混在し、決められない政権として評判が悪かった。解党は遅すぎたのかもしれない。遅らせていたのは、リベラル色の議員が多かったせいだろう。考え方がちがう集団はいずれ解体するのは当然で、これまで民進党議員は保身でぶら下がっていたに過ぎない。前原代表は、思い切った決断をしたまでは良かったが、頑固な小池代表のハードルを甘く見ていたのかもしれない。私見だが、おそらく小池氏は出馬はしないだろうと世間に周知させ、機を見計らって打って出ることも十分予測できる。大阪知事の松井氏は国会議員ではないが、日本維新の会の代表を務めている。小池氏も同じく知事をやりながら、希望の党の代表は可能だろう。二足のワラジとは言えない。そういうケースも考えられる。国会議員を共同代表にして国政にも影響を与えたいと考えているはずだ。今回たぶん自民党は100議席は失うだろう。獲得議席数は180から200。希望の党はおそらくそれに拮抗した議席数になる。自民党は小池氏に出てもらわなければ困る事情がある。解散した大義がなく選挙戦での弁舌のネタがなくなり、見えない相手との戦いに肩すかしを食らう可能性が大きい。安倍首相は国難突破解散というが、何が国難なのだろうか。消費税の使い道は解散の理由に適さない。北朝鮮はあいも変わらずミサイル実験を行使しているが、米国との対話チャンネルは複数あり水面下で進行しているという。日本はトランプ氏の裏切りに対しての深い思慮はあるのだろうか。トランプ氏は口での罵り合いで軍事的選択肢を伺わせてはいるが、本気度はかなり薄い。仮に米国が北朝鮮に先制攻撃でもしようものなら、中国やロシアが黙ってはいないだろうし、再び第二の朝鮮戦争が勃発する。トランプ氏にはそのような覚悟と勇気はない。トランプ氏には今後弾劾裁判の可能性も排除出来ないし、来年の中間選挙ではおそらく民主党は大勝するだろう。その後はペンス副大統領が引き継ぐというシナリオも考えておくべきだろう。日本のリーダーは柔軟な考えを持つ新しいリーダーが必要だ。圧力だけで人はひれ伏すわけがないのだ。米国としては、トランプ抜きでもできうることなら、キッシンジャー顧問の言うとおり、北朝鮮の核保有を認め、NPTに再び加入義務を負わせ平和的な使用を義務づける。そして、朝鮮戦争を終結(現在は休戦中)させ、国交樹立と平和条約を締結させる。太平洋は米中で支配するという認識はあるだろう。極東アジアに軍事的緊張がなくなり、在韓米軍は撤退する。在日米軍はどうなるかというと、すぐには撤退しないだろう。三年八ヶ月余りガチンコで米国と戦争を続けた国だ。原爆でも落とさなければ米国人の犠牲者は相当増えていたはずだ。終戦直後でも航空機は2万機は残っていたというし、中国の各地に膨大な旧日本軍の化学兵器がいまだに埋まっているようだ。米国と中国は秘かに日本の監視を怠ってはおらず、使用済み核燃料50トンの累積は核弾頭5000発分とも言われる。九条の改正は旧日本軍の復活を意味し、集団的自衛権というスタンスは日本の危機でもあると安倍氏は気付いていない。専守防衛に徹し、平和憲法は遵守する。時代に合わせた加憲は必要だろうが、現日本国憲法はある意味軍事的抑止力になるというのが私の基本的な考えでもある。憲法改正論議は民意が反映しなければ話しにならない。有識者だけの議論は論外だ。内閣が勝手に変えればいいというものではない。小池氏は選挙後自民党と連携をという見方もあるけれども、そう簡単にはできないだろう。なぜなら、安倍氏の九条三項目追加には懐疑的で賛同する気配はないからだ。小池氏には小池氏の憲法観があり、安倍氏とはかなりちがうと見ている。小池氏は希望の党の代表をやりながら、新たな首相指名に影響を及ぼすことが狙いだなのろう。五輪前にもういちど総選挙があるだろう。その時点で出馬する可能性はなくはない。また、補欠選挙での出馬も十分考えられる。今回知事の後継者に都民が納得する人だったら出馬する可能性はあるが・・・。国会議員の不祥事だらけの状況はいい加減やめてほしい。世界の恥でもある。日本は今後、しっかりしたアイデンティティがないと世界から取り残される。それが一番の国難というべきなのかもしれない。都議会が終わるまであるいは公示前までは、小池知事は出馬の有無は語らないだろう。側近に不出馬という指令を出しつつも、反安倍の構図を考えているに違いない。もし、小池氏が出馬するとしたら、後継者は○○進○○だろう。そうでなければ、都民は納得しないだろうし誰も文句はいえまい。それにしてもマスディアや評論家が小池氏の言動に右往左往しているのは結構面白い・・・・。



<第十章:その五>


先の解散総選挙は大義がなく、やらなくても良かった感がある。いまさら言っても仕方がないが、新内閣が発足するやいなや、増税方針のオンパレードだ。これがほんとのだまし討ちというものだろう。私達三人の総括でもある。2020五輪のマスコット案はどれも似たりよったりのつまらない物で、ロゴマークとのバランスも良くない。誘致が決定した時点でマスコットは決まっているべきものと思う。史上最低の建築物になるであろう新国立競技場も、ZAHA案でなければ何の意味もなかったことは、未来の歴史が評価するに違いない。今年は、2020東京五輪の話題はあまりなかったように思う。庶民の関心度も高くないようだし、IOCの存在感も薄くなっている。2024年はパリで、2028年はロスで決定しているし、近代五輪はここで打ち止めになると予測する。ドーピング問題で参加出来ない選手が多すぎるし、メダル獲得偏向、財政的な問題、国際紛争の激化など不透明な事が世界を闊歩している風潮は、フェアな競技の限界を表しているともいえる。米国でのサブプライローン問題が再燃しようとしている。当時のサブプライムローンは「住宅」を低所得者層に、不良債権を承知で販売し、金融不安が巻き起こり、株価が大幅に下落、日本にも大きな影響を与えたが、今回は「自動車のサブプライムローン」が予想されている。極端に言えば、ヴァリューローンで3年間定額の返済を繰り返し、最終支払いで残額を一括で返済する。一括ではとても返済できないので、中古になった車を売却して清算する。精算時の車の価値がそれ相応なら返済できるが、その中古車の値段が下落し返済できないケースが増えているという。金利が上がってもまたローンを組み直し、支払い続けるが、そのうち経済的負担が重くなり、返済不能になる。身の丈にあった車の購入と言っても、ディーラーが販売成績のノルマで、無理を承知でローンを組ませる。そして、「奨学金ローン」が学生の卒業後の支払いに大きな負担となっている。平均で1000万円というのは相当キツイ。何年で返すかわからないが、返済不能の状況は日増しに強まっているかもしれない。第二のリーマンショックの恐怖が近づいている。トランプ氏は予測しているのだろうか。。。



第十一章 「2018年への期待」(2018)


<第十一章:その一>


 昨年は2020五輪の話題が極端に薄れていた一年だった。何故かというと、2018年は韓国の平昌冬期五輪があり、そちらの方にメディアの目が向けられていた。加えて、FIFAサッカーワールド杯がロシアで開催される。そして、MLBでは我らが大谷選手が二刀流の看板をひっさげてエンゼルスでデビューする。大相撲では力士間の暴行事件が話題を独占し、2020東京五輪の話題がないがしろにされていたのは寂しい限りだ。それに輪をかけて暗い事件が年明け早々に起こった。カヌーの五輪候補がライバルの後輩選手に薬物混入を企て陽性反応を出させて、五輪出場の機会を奪おうとした悪質な行為が明るみに出てしまった。主催国の日本で起きてはならない事で、国際的にも大々的に報じられれ、日本のイメージ悪化が懸念される。実に悲しいことだ。
 北朝鮮が平昌冬期五輪に出場するといううれしいニュースが駆け回った。北朝鮮の選手団の出場より、美人応援団が見たいというのが世界の五輪ファンの想いに違いない。私や船橋君、安藤の三人も同じ思いだ。美女はいつ見ても癒される。平和の象徴だ。争い事もなくなる素地はある。朝鮮半島の統一はいつかは可能となるに違いない。金正恩氏の体制は維持され、米朝の国交樹立と平和友好条約と休戦が終戦となり、半島の緊張がなくなるのはいいことかもしれない。
 日韓の慰安婦問題がこじれているが、安倍氏も小池氏も平昌冬期五輪の開会式には欠席するという。これは由々しき問題だ。スポーツの祭典に政治問題を介入させてはならないし、逆に両者とも出席することで、スポーツと政治の進展に相乗効果の可能性があるのではないかと考えるのだが。2020年東京夏季五輪のことを考えれば、小池氏だけは開会式に出席すべきだろう。安倍氏は外交的姿勢に問題があり、周辺諸国の反発があるので、出るべきではあるが、出ないなら出ないで仕方がない。むしろ旧日本軍の大政翼賛会政権の中枢にいた祖父の存在のことを踏まえればでないほうが無難なのかもしれない。
 今日は船橋君の誘いで阿佐ヶ谷に立ち寄った。以前あったハワイアンカフェが無くなって数年経ったが、このエリアの佇まいはあいも変わらず癒される。何故かホットするのだ。駅から5分ほど歩いたところにマンションの1階にカフェがあった。Cafe Libertaという店だ。隣には「集い」という整膚マッサージのルームもあった。白を基調とした明るく落ち着いたレイアウトに好感が持てる。毎週ランチのメニューが変わるが、この日はマーボ豆腐ランチだった。ちょうど良いほのかな香りのする辛さで、健康志向のコーヒーもある。店主が東京・福島・長野を結んだ子供プロジェクトというNPOも立ち上げ、母親と子供達のすくすくと健康的な食育などをテーマに取り組んでいるそうだ。中央線の阿佐ヶ谷に立ち寄ったら是非足を運んだらいかがだろう。今年は、芸能・スポーツの話題に事欠かない一年になりそうだ。2020五輪のマスコットのデザインがもうすぐ決まる。元横綱大鵬関のお孫さんの一人が角界にデビューする。身長190センチ、体重160キロという恵まれた体が魅力だ。精進すればポスト白鵬になるに違いない。もう一人はプロレス界に旋風を巻き起こす楽しみがある。身長200センチ、体重140キロの巨体が売り物らしい。佐山さとし氏に弟子入りしたが、二年間の病の為デビューが遅れたが、この二人の活躍は楽しみだ。清宮選手がプロでどのくらい通用するかは未知数でも期待値は大きい。



<第十一章:その二>


平昌冬季五輪が開幕した。政治的な思惑が見え隠れして、アスリートファーストが隅に追いやられている感が強い大会となった。北朝鮮の美女応援団や管弦楽団以外余り期待していなかった大会だったが、いざ、蓋を開けてみると意外にも盛り上がっていた。金正恩氏のそっくりさんが美女応援団の前に現れた時はびっくりしたが、これぞ平和の祭典といえるべき和やかなシーンでもあった。米国の三大ネットワークの一つであるNBCが放映権の権利を持っていることを、利用して米国の視聴者に合わせる形で、競技の時間を指示していることに批判が集まっているが、IOCは黙認している。というか、スポンサーには無力という現実が、ジャンプの競技時刻が現地で深夜を過ぎても競技をさせること自体異常な事ではあると思う。フュギアスケートの競技時間が午前中からというのもおかしい。五輪の体質にメスを入れる必要な時期に来ているのかもしれない。高梨選手のリベンジの銅メダル、羽生君の怪我を押しての金メダルは立派だった。小平選手や高木選手らの金も価値がある。平野君は怪我を押しての銀メダルにはだれもが納得した。メディアでは、日本のカーリングの選手たはなぜあんなに綺麗なんだという批判?も目立っていた。綺麗なものは綺麗なんだからそんなに文句は言うもんじゃないが。とにかく期待した以上に盛り上がっているのは観戦するほうとしてはうれしい限りだ。 
 私と安藤は高円寺はしばらく来ていなかったが、船橋君のお気に入りの店があり、メインロードビルの二階にある「一鴻(いっこう)」高円寺店で落ち合うこととなった。これから安土城主の信長公を迎え入れる段取りを組むためだ。私の場合、目下フリーランス的な立ち位置で、家内の治療費の捻出で毎月四苦八苦している状況なので、船橋君の計らいで首の皮一枚でつないでいる。外食などする身分ではないのだが、彼のおかげで勇気とやる気が湧いてくる。東京五輪が始まるころには家内の通院も終わりそうで安堵している。それまでは頑張らないといけない。高円寺は阿波踊りでは有名だが、あの賑やかさには心が弾むし、気持ちも高揚して元気になれる。「一鴻」の骨付き阿波尾鶏の美味しさは驚くほどだ。あまり外食をしない私にとっては、すこぶる食が進んでくる。家内の病気が良くなったら、是非たべさせてあげたい。豆腐をベースにした野菜サラダは、ボリュームたっぷりで、身の締まった阿波尾鶏が出来上がるまで会話が弾んでくる。20時間ほどの手間をかけて味付けされた阿波尾鶏がやってきた。安藤は私達を見向きもせずに口にした。普段は食べ物には辛口の安藤は一本やられたと思っている顔だ。船橋君も呆れているが、店が気に入ってもらって満足げだ。飲み物も豊富で料理には外せない。ガーリック味の阿波尾鶏のタレと徳島産の味付けのりに包まれたおにぎりはハーモニックで絶品だ。ビールやワインを片手に楽しそうに食事を楽しんでいる光景が印象的だ。徳島の味が堪能出来る。店員さんの雰囲気もいいし、ゆったりとした席と開放感のある程高い天井、落ち着いた自然色のレイアウトにほっとするが、何よりも駅から30秒という近さがいい。


<第十一章:その三>


 歴史は繰り返されるとよく言われるが、人間は体現した人だけにしか教訓が活きないということなのだろうか。いま世界は、華・美(中国では米国のことを美国という)・露の三大国のパワーバランスのうえに成り立っているのは間違いない。倭の国、日本は一時世界制覇を目論んだ時期があり、いまだに大政翼賛会に与した末裔達がこの国の権力の味を占め、生きながらえようとしている光景は、まさに憂国の地と化したに他ならない。権力というのは一度手にしたら手放したくなくなるのは本能的にも、自然の理なのかもしれない。しかしその代償は、文明の興亡に深く影響する。平和と安寧を願う側から求める究極の理念は、繰り返される権力の歴史の脆弱さから、乗り越えられる世界の構築にある。21世紀は500年前からの大航海時代(アングロサクソンからみれば)の、延長線上にあることを深く肝に銘じるべきであると考えている。歴史の教訓は活かされるどころか、絶え間なく進化のない連続性を繰り返している。プーチン氏は希有な政治家なのかもしれない。KGBの出身で、長い間ロシアのトップに君臨している。今年の大統領選で再選されあと六年間は大統領でいられる。憲法の改正で延長もあるかも知れない。近習平氏は永遠にトップでいられるよう画策しているもようだが、おそらくそうなるだろう。トランプ氏も偏った考えがあるがこれも再選されるかもしれない。日本の安倍政権はあと少しで終焉するが、その後を真剣に日本人は考えるべきだろう。短くて来年あたり解散するかも知れないが。文明の興亡という視点で現代を考えれば、目先の情報などに振り回されることはない。のんびりじっくりお手並みを拝見したいと思っている。案の定、金正恩氏がトランプ氏との平和友好条約へのステップとして、韓国を仲介として早期の首脳会談を行う事になった。世界からみれば歓迎すべきことだが、非核化という土産をもらったトランプ氏にしても断る理由はどこにもない。日本にとっては、寝耳の水のようだが、これは世界のミリタリーバランスと動きを見れば、当然予測は可能だったはずだ。拉致問題を取り上げると日本としてはどうどうめぐりの案件となり、しばらくは動向を静観するしかないだろう。森友・加計学園の公文書偽装問題で、死に体に陥っている日本政府には幻滅させられる。想定外の内閣総辞職ということにもなりかねない状況になっている。2020東京五輪のマスコット案が決定したが、少々遅すぎた感は否めない。ZAHA案のスタジアムが否決された時点で、私のイメージは台無しになっている。平昌パラリンピックも始まったが、平和の祭典で世界が安寧への道を歩むよう祈っていたい。



<第十一章:その四>


 まだ平昌パラリンピックが開催されているが、日本の中では低レベルな政官界のゴタゴタが続いている。公文書の書き替え問題で、永田町がレームダックに陥っている。家計に関係のある財務省の失態に国民の怒りは治まりそうにない。官邸は関係ないといってはいるが、森友の件にしてみれば、証拠の写真や証言、そして公文書の書き替え、状況証拠、証言などで、官邸が関係したことは、ひを見るより明らかだ。加計学園でも公文書の書き替え疑惑が新たに出てきた。忖度というものが事件と結びつかないことを、悪用して、官僚に全責任を負わせるのは、時の為政者のやる事ではない。私と安藤は連日の公文書改ざん云々の報道で嫌になっている。どうにかしてくれよといいたくもなるが、銀座のマネキン嬢達の腹のムシが収まらないらしい。

「んもう一体どなってんの?もうニッポンもおしまいよね・・・」
「ニッポンが無くなっても官邸だけは生き延びるって感じよね・・・」
「政治家やお役人の責任の所在がうやむやだし、忖度という妖怪があたしたちの周りを支配している?」
「テレビや新聞だって官邸の忖度報道・・・」
「お客さんの支払いもこのところ、忖度で半年に一回ではあたしも困ってしまう」
「そしたらさ、ネットのオークションでお金に替えればいいじゃない・・・」
「でもねー、売れたはいいけど、オプションの広告費や手数料やチャリティーなどで、売れた額の半分もいけばいいほうよ。全然元が取れない時のほうが多いわ。赤字の時もあったしね。お客さんの同伴営業で貢いでもらって貯金したほうがいいかな?」
「人間界では、それは御法度よ。そういうの忖度同伴というのよ・・・」
「違う。それは損得同伴よ・・・」
「また総選挙やりそうな感じだよね」
「AKBにはもう飽きた・・・」
「ちがうちがう、永田村の爺さん選挙よ」
「そんなのどうでもいいわ。あたいたちの稼ぎに影響なければいいのよ・・・」
「安倍ちゃんと昭恵ちゃん夫婦はすっかり妖怪化しちゃったね。このままズルズルいっちゃうのかな?」
「いっちゃうんじゃないの。また選挙になってもどうせ自民・公明の大勝と、マスコミが持ち上げるから、始末に終えないわよね。有権者の仲にはそれでも投票所にいかないことを文化だと思っている変な輩がいる。軽減税率で対象になってるから官邸には逆らえない」
「レベルが低いわね、日本のマスコミと有権者は。デモをやるくらいならちゃんと投票しないとね。そういうこともわからないんだから」
「テレビのコメンテイターも的外れなことしかいわないから、世界からは相手にされない・・・」
「あたい達マネキンには年金の資格はないけれど、議員年金が復活するらしい・・・」
「それならあたいたちにも・・・」
「同一労働同一年金・・・」
「金正恩とトランプが会談をやるみたいね」
「おそらくスイスじゃないの」
「だって留学していたんでしょ、スイスに。中立国だからさ」
「戦争やる理由も大義もないし、ミサイル騒動でJアラートを気にする必要もなくなった・・・」
「仕事とお客さんがいなくなるほうがもっと心配よね・・・」
「マネキンに同情するなら金をくれ・・・・」
「忖度解散総選挙でもなんでもやってくれ・・・。あたし達の暮らしも忖度で楽にしてもらおう・・・」
「全員異議なーし・・・・・・・」

日頃穏和なマネキン嬢達の怒りも最高潮に達している。とても彼女達の中にはいまは割って入れない状況だ。刑事事件がかならず勃発する。





<第十一章:その五>


 19世紀の普仏戦争でフランスが敗れ、クーベルタン氏が反戦と平和をスポーツ大会開催によって推進したいという、政治的な思惑で、近代五輪が始まったが、政治運動として始まった五輪を政治が利用するのは避けられないようだ。それが当然だとも言える。五輪の成功は開催することでその目的は達成されるわけだが、参加選手達はご褒美としての成績偏向(メダル争い)に執着するようなった。また観戦側もナショナリズム化し、為政者達は国威発揚の場として政治利用するようなった。ヒトラーが世界大戦の前にベルリンでの大会を国家プロパガンダで利用したし、モスクワ・ロスアンゼルス大会では米ソのボイコットの応酬で政治利用されて生きた。それらは夏季五輪でのものだが、冬季五輪でも今回の朝鮮南北の緊張緩和策として南北合同チームが結成され、管弦楽団や応援団の参加ということで、大会は見事成功したかにみえる。政治利用は良い方向に行けば恩の次だが、その逆もあり得るが、南北の平和という強いビジョンが伺えた。  
 2020東京五輪のビジョンがなかなか見えてこないのは何故なのだろうか。東日本大震災復興というビジョンは当初伺えたが、原発事故の後遺症がいまだにおさまらず、汚染水はコントロールどころか、海中に流入し続けているし、中間貯蔵施設もままならず、汚染土壌の塊は全国で溜まる一方だ。2020五輪のプレゼンテーションで最高責任者である安倍氏が、開催の安全性をアンダーコントロール発言で、なんとかイスタンブールを押さえて誘致にこぎ着けたが、開催のビジョンは日本国民には見えていなかった。世界初開閉式の屋根の新国立競技場が英国人のデザインによる設計で、震災の復興と未来への希望や平和を象徴する、流線型のスタジアムが話題にあがり、レガシーとしての価値もあると個人的に思っていた。ところが、日本のゼネコンの横槍で、経費関係でのごたごたもあり、安倍氏はどういうわけかご破算にしてしまった。そして、五輪誘致での裏金問題、五輪エンブレムでの著作権侵害問題などの疑惑もあり、開催8キロ圏でのコンパクトな開催がいつの間にか広域になった。誘致でのプレゼン通りにしないのは明らかに契約違反とも言える。コンペでウソをついて勝ち取れば何をしても良いという島国根性もあったのだろう。2016年のリオ五輪の閉会式に個人的な政治利用で参加した安倍氏には批判が集中した。人気取りの行動が国内ではそうでもなかったが、海外の目からすれば恥ずべき行為ともとれた。1964年の東京五輪にはハッキリとしたビジョンがあった。戦後の復興と東南アジア諸国への謝罪行脚という形で、各国での聖火リレーを行い、最終聖火ランナーは原爆投下当日に広島県で生まれた青年を抜擢した、徹底的平和をアピールする政治利用と見なされた。五輪開催の成功はアスリートのメダル獲得の是非ではない。開催国と招待国の融和と信頼を共有する機会でもある。アスリートファーストではない。反戦と平和の再確認と言う立ち位置でなければ意味が無い。マスメディアもそういう姿勢で臨むべきだと思う。



<第十一章:その六>


 安倍政権ぐるみの様相を呈してきた公文書の改ざん事件が、凄まじい勢いになって来ている。海外メディアでも注視されている。森友学園の8億円よりも規模がかなり大きい加計学園の疑惑のほうに、今後目が向けられる公算が大きいといえる。安倍三選どころか会期中総辞職の方が可能性は高い。佐川氏の証人喚問は、刑事訴追の恐れが云々という、
籠池氏と同じような証言が予想されるけれども、かえってそれが疑惑の拡大につながっていくだろう。加計学園の獣医学部に関していえば色々な憶測が流れている。まさにごり押しの経済特区というふれ込みで始まった物ではあるけれども、安倍氏の祖父は旧大政翼賛会に関わりのある、旧日本軍の何百万発もの化学兵器遺棄問題を中国大陸に残している現状や、東南アジ諸国に侵略した際の慰安婦問題の未解決があるかぎり、紋切り型でもう忘れて欲しいと言っても、暗い歴史の記憶は未来永劫子孫の時代まで続くことになる。慰安婦問題は一時的な両国の合意で終了するという簡単なものではない。歴史上の履歴事項は時を超えて未来永劫子孫に継承されていくことを忘れてはいけない。韓国の慰安婦問題は誠意を持って国が存続している間は、誠意と謝罪をもって為政者は望まなければならない覚悟はいるだろう。だからこそ、偏向的な憲法改正論議はすべきではないし、周辺諸国への配慮と殊勝な姿勢は忘れてはいけない。歴代の首相はみなそうやってきたのだから。安倍政権では、日朝首脳会談はムリだと北朝鮮の研究関係者はTV報道で主張していた。海外からみてもそれは妥当な線だと思っている。拉致問題は大事な事項だが、それは日本だけではないし、入り口から取り上げていては、米朝の平和友好関係は樹立しない。正恩氏以前の体制で起こった拉致問題でもあるので、客観的な視点で取り上げるべきだと考える。安倍外交は国内事情で今後進まなく成る可能性はある。彼の代わりはいくらでもいると個人的には思っている。内閣総辞職で官僚への大政奉還という事態も、想定しておいたほうがよさそうだ。



<第十一章:その七>


 2020東京五輪のボランティア募集の内容が公表されたが、十一万人は目標が大きすぎる。地方からの交通費や大会中での宿泊費が自己負担では、集まる人数は限られるのではないだろうか。新国立競技場では真夏開催での冷房が装備されておらず、酷暑のなか熱中症や脱水の患者で、無数の救急車がかり出されることは目に見えている。かち割りを配布するようだが、焼け石に水とはこのことだろう。理念無き2020東京五輪のツケは果てしなく大きいように思えてくる。日本のメディアでは報じられていないが、2020東京五輪の収賄の物証をフランス検察が入手したらしい。「電通と前国際陸連会長との極秘契約書」があるというが、日本国内に捜査が及べば開催云々といってはいられなくなり大変な事になる。電通としては、国会が揉めているこの時期を凌げばどうにかなると思っているに違いないが、今後どうなるのだろうか。
 国や組織のトップには器量の大小が物を言う。今の時代、世界を牽引又は影響を及ぼしている人物は、トランプ氏、プーチン氏、習近平氏、金正恩氏、くらいでさしたる大物はいない。ましてや安倍氏に至っては小物感が漂い、世界からの疎外感は否めない。
国外の政治・経済・軍事問題の急展開をよそに、国内では低レベルなまつりごとが展開されている。永田町では党利党略もからむ森友・加計学園を発端とした公文書改ざん問題や国有地の不適正な払い下げ問題で、肝心要の国民の現実的な暮らしが軽視され、民意が無視されているというのが大方の世論だと思う。元国税局のトップである佐川氏の証人喚問で、森友学園問題の幕引きを狙った与党は、逆に疑惑が深まった。与野党がこぞって真相解明への要求を増している。この際内閣総辞職でリセットするしか無いだろう。それが世論の大勢だ。権力を手にすればだれでもそのイスに未来永劫座りたいという本能があり、それをめぐっての縄張り争いが有史以来の人類の課題になっているのは仕方が無いのだろうが、何処かに理性で自制する叡智も必要で、その力が無かったからホロコーストや文明の興亡が繰り返されてきたことは歴史的事実が物語っている。紛争や悲劇的な戦争の体験があるからこそ、その反省に終始こだわり続けるのは自然であり、その経験がない世代の時代になると悲劇の教訓は無視され、再び同じ過ちを繰り返すことになる。人類の古代の戦記やことわざに学ぶ術はあるのに、際限なく興亡が繰り返されるのは人間の業だから諦めるのは、先人の人達に失礼にあたるし畏敬の念を抱かなければならない。米国のトランプ氏は、西部開拓史の先駆者的なイメージがあり過度な保守思想と守銭奴的な経済感覚、そして利己的な発想が基本の人間性が顕著で、米国の一部の支持者のための小山の大将という評価を下さざるを得ない。要するに、世界をリードしていくリーダーとしての器ではない。その器にすり寄り下私の外交をしている安倍氏には限界が来ている。このままでは、日本の危機がどんどん迫り国土が焦土と化す可能性は十分ある。国内での自身の関わった諸問題にケリをつけ、後進に道を譲る器があるかどうか国民は固唾を飲んで注視している状況にあることは間違いないだろう。米国隷属のまつりごとには必ず落とし穴が待ち受けている。田中前首相のロッキード事件をみれば一目瞭然だ。外国の証言者の刑事責任には免除しつつ国内では適用させる異例の刑事裁判となった背景には、日米に於ける戦勝国・敗戦国の力関係が優先したのに大きな素因があった。当時日本は次期対潜哨戒機の純国産化を目指していたが、ロッキード社のP3C対潜哨戒機の導入により、純国産化計画が潰れてしまった。次期対潜哨戒機純国産化が表沙汰になった時、米国からの横槍があった形となった。ロッキード社が日本のフィクサーを使って防衛省に攻勢をかけていたが、日本政府の次期対潜哨戒機の純国産化計画は動かなかった。そこで、米国は軍産複合体が政治家を利用し、目の上のたんこぶだった田中角栄氏をロッキード問題でスケープゴートさせたのだ。マスメディアではあまり報道されなかったが。それと似たようなこの度の、純国産ステルス戦闘機「心神」を米国も絡めた共同開発とすることを安倍氏が決めてしまった。歴史は繰り返されたのだ。国内ではいまだに制空権は米軍が握っているし核の傘に守られ、使用済み核燃料の行方は米軍に管理されている。脱原発の行方も未知数だ。日米安全保障・日米原子力協定・日米地位協定の見直しがない限り、日本は日出ずる国にはなれないのが現状だ。常任理事国にも監視されている敗戦国ニッポンの行方は、ひとえに今後のリーダーにかかっている。北朝鮮の金正恩氏が中国の習近平氏と会談したようだ。皇帝と小皇帝の仲良し組と見て取れるが、ロシア・中国・北朝鮮という独裁国家が紛争を避けようとするのなら余計な邪魔はすべきではない。日本は米国追従が唯一の生きる道という選択は正しいのかどうかというまえに、敗戦国という宿命を帯びていることを肝に銘じるべきであり、自衛隊を再び戦前のような規模に持っていき、再び同じ過ちを犯さないためにも、日本国憲法を世界最高の抑止力として利用すべきだと思う。



第十二章 「2020の難問と課題」

<第十二章:その一>

2020東京五輪が再来年に迫ってきた。聖火ランナーの計画も最終段階になってきており、五輪誘致の裏金問題などといっていられない状況にある。そういうのは大会が終わってから取り上げればいいことで、主催国としてはどうでもいいとは言わないが、いくら政治が関与しただとか、贈収賄が大会中止に動くだとか、疑惑があってももう止めることはできない。といっても、諸問題の解決はしなければならない。女子レスリング界でのスキャンダルは五輪に波紋を呼んではいるが、以外と関心度は高くない。アスリートの問題よりも、大会に関わる政治的な問題のほうに関心がいくのは自然だろう。北朝鮮がIOC会長との会談で今のところ2020東京には参加すると表明したようだ。確定するにはまだ時間がかかりそうで、日本との政治的な信頼が確立できるかどうかだろう。課題はまだまだ多い。

 四面楚歌とは紀元前3世紀の中国で、項羽の軍(楚)が劉邦(高祖)の漢軍に囲まれ、四方八方で楚の歌を唱えられると、楚の兵士は敗北したと思い惨敗する例えだが、いまの安倍政権にはこれがピッタリ当てはまる。金正恩氏は、父である正日氏が拉致を認め謝罪し、5人を日本に返したが、小泉氏(安倍氏も関わった)が日朝の国交正常化交渉を反古にしコケにした怨みは、いまだに持っているだろうと推測はできる。だから安倍氏が首相に居座る限り絶対拉致問題は解決しない。正恩氏は父が受けた汚名をいまだに忘れてはおらず、小泉氏と同じく安倍氏も拉致問題を政治利用するとみている。常々「拉致問題を取り上げさせるな。対話するな。交渉はもってのほかだ」と箝口令を敷いていると言うから、いまさら、日本政府が日朝云々といたっところで爪弾きされるのがおちだろう。加えて、いまの官邸の忖度政治が、一連の公文書改ざんと隠蔽を生み、国体の行く末が心配されている。日本は一人の歴史修正主義者が自己追究の思惑を抱いたおかげで、中国・朝鮮半島周辺諸国から信頼されない素地を築いてしまった。トランプ氏と拉致問題を優先に話し合うというが、トランプ氏は人権問題より、金正恩氏との超弩級レベルの交渉が大事とされ、結局安倍氏は平気で日本の国益を売る形となって跳ね返ってくることだけは間違いないだろう。安保とは関係の無い米国の都合でオスプレイが、日本本土でも飛び回る事に対して日本政府が無力なのは敗戦国の宿命だ。米国の公文書館ではホイットニー文書というものが機密解除になっていて、戦後の昭和天皇の考えが伺える。公文書というのは歴史書とおなじく神聖なものであるからして、役人が勝手にその行為をするとは常識では考えられない。公的文書は絶対改竄と隠蔽はしてはならいという認識が日本人にはなさ過ぎる。日本の歴史を管理するシステムがいままさに崩壊しているように見える。日本の情報公開の自由度が世界では大きく遅れていることは見過ごすことは出来ない。黒塗りの公的文書公開が公然と許される現実が一連の改竄・隠蔽の体質を助長しているのは、日本の民主主義がいまだに偽りであることを証明するようなものだ。純国産のステルス戦闘機「心神」の開発導入を、米国の顔を伺いながら断念した安倍氏の精神がわからないし、ムリして買わなくてもよい多くのオスプレイやイージスアショアなどの無理矢理予算や横田基地などへの米軍の予告のない前倒しオスプレイ配置などをみても、日本本土は沖縄同様植民地的な立ち位置にいることだけは間違いない。今の与党政権を維持していくには、内閣総辞職を断行し、自民からではなく公明党の山口氏に首相の座を禅譲するしか術はないだろうと考える。村山内閣と似た政権がいま必要な時かも知れない。イラク日報の隠蔽問題は自衛隊の一部に責任を負わそうという官邸の忖度的な企みも感じる。あまり官邸が防衛省を刺激し過ぎると再び226事件のようなものが起こらないとも限らない。石破氏は人望に問題があるし、進次郞氏はまだ若すぎる。さりとて野党ではとても乗り切れないだろう。要するに安倍氏ではもう限界だということだ。




<第十二章:その二>


 北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文大統領が板門店で南北の首脳会談を行った。2018年4月27日は歴史的な一日となった。朝鮮半島は1910年に日本による併合(植民地化)が行われ、1945年の日本の敗戦とともに、南北の分断が米国とソ連との間で遂行された。朝鮮戦争が勃発し休戦から70年余りが経過している。半島では社会主義と資本主義の国政が併行し、くっついては離れ、離れてはくっつくという両国の関係は熾烈さを増し、北朝鮮の核開発問題や拉致問題もあり、半島の統一など出来るわけがないと世界はみていた。ところが、平昌冬期五輪から流れががらっと変わってしまった。日本はあいも変わらず独自に金委員長との直談判と会談が出来ない。米国頼みの圧力外交で事を済まそうとする根性が気に入らない。安藤が血相を変えて近づいてきた。
「先輩、えらいこっちゃ。半島が統一されるんやなぁ」
「安藤、どこが、えらいこっちゃなんだ・・・・。そんなこたぁ、私のしったこっちゃないよ。それは内政干渉・・・・」
「先輩は案外、冷たいんやな。それは、いくらなんでも、あまりにも、これではいくらなんでも。・・・」
「おいおい、国会の理財局長みたいこと言うんじゃないよ。まぁ、南北とも仲良くなれば良いことじゃんか・・・」
「それもそうなんけど、安倍ちゃんは何も出来ないし、直接交渉はしないんでっか?」
「出来ないだろうねぇ。旧日本軍による韓国併合が1910年から45年まで続き、おまけに分断だろ。ある意味、南北分断は日本にも責任もあるんだよ・・・」
「そないなことぐらい知ってまんがな。日本人の拉致被害者を返してくれと言わはっても、難しいやろな。水面下での交渉もないようだし。一番気になるのは、戦前、満州・半島の事実上の実権を握っていたのは安倍ちゃんの祖父だったということでっしゃろ・・・
「日本は戦前の朝鮮の人の強制労働や慰安婦問題も未来永劫引きずっていくんだろうね。だから、いい気になって欧米列強の真似をして植民地政策を行使した戦前の大政翼賛会にも大きな責任があるんだよ。中国大陸からみれば日本人は極東の辺境の部族という位置付けだからさ、アイデンティティをしっかり持たなきゃならんわけよ。だから、日本は彼らに対して誠意を持って謝罪をしつつ平和的な未来志向を共有していく必要がある。安倍ちゃんにはそれがないんだよ。戦争をしらないぼんぼん首相だからさ。外交交渉も金委員長と腹を割ってやればいいんだ。何を怖がってるんだろうね・・・」
「金正恩氏の誠意ある笑顔は予想外だった。五輪会場での物まねの金さんと大してかわらないんとちゃいますか」
「トランプさんともこの調子で上手く行くと思うよ。もともと金正恩委員長は物騒な事が好きではない。妹さんに全て任せてるんじゃないのかな。朝鮮戦争での休戦協定では韓国は結んでいない。中国・米国・北朝鮮・韓国の4ヶ国での終戦と平和友好条約が年内に決まるとみているんだが・・・」
「ま、そのようでんな。つまり日本は蚊帳の外ってはなしだね。アベちゃんは強がりばかりいってますねんけど。ほんでもって、空転国会が長期化の日本はこのままでは解散総選挙は近いちゃいますか」
「安倍ちゃんは否定しているが、大叔父の佐藤栄作がやった『黒い霧解散』の関連本を読んでいるらしいよ。解散?もちろんそうなるだろうな・・・。そうでないと世論が許さない・・・。水面下でもし近々総選挙をやった時の議席予測もさせているらしい。米朝首脳会談関連でも安倍総理は出番はないから、その間の隙を突いて第二の黒い霧解散も視野にいれてると思うよ。金正恩委員長は三十そこそこ。同世代の進次郞くんなら彼と話しは合うだろうな・・・」
「そうでんな。あ、それと、TOKIOの山口君が不祥事で、2020東京五輪のフラッグツアー、アンバサダーにも影響を及ぼしてまんがな。都庁のみどりはんは大変やろな。PR役は変更のはなしもあるんやないか。損害賠償もあるし、ジャニーズさんはえらいこっちゃやな・・・」
「船橋君の話だと、みどり君のいうには、小池知事はいまのところフラッグツアーのスペシャルアンバサダーのPRは山口なしの四人で継続ということだよ・・・」
「未成年への強制キスの代償は大変というこっちゃな・・・。中山先輩も女の子にもてるんやから、気ィつけなあかんよ。」

 永田町界隈でもセクハラ問題、知事レベルでは女性問題。日本人の道徳心が壊れかけている。こまったものだ。




<第十二章:その三>


 安倍氏の側近だった柳瀬氏の国会での参考人招致をみていたが、疑惑はさらに深まったとみるべきだろう。加計学園の国家戦略特区の扱い方と安倍氏との関与の問題は、今後の解散総選挙で勝っても負けても未来永劫疑惑への解明は続くだろうし、このまま長引けば、自由民主党の屋台骨が崩壊する事は十分予想できる。当然、そうなるだろう。加計学園は開校したこともあって、安倍氏は知らぬ存ぜぬでは済まされない。総理や議員を辞めても生きている限り、負のイメージは消えない。

 CIAが北朝鮮に送り込んだスパイ容疑のかかった三人が釈放された。詳細なことはわからないが、トランプ氏は中間選挙の前の評判稼ぎとも見て取れなくもない。これは6月12日シンガポールでの米朝会談前の予定どおりのパフォーマンスとみるべきだ。そうだとすると、CIA長官がわざわざ二回も訪朝した理由も納得がいく。英語を話さない韓国系アメリカ人の三人はスパイなのかもどきなのかは不明だが、憶測ではそう思わざるを得ない。当事国同士のトップの直接交渉の重要性をあらためて感じたが、日本はどうだろう。安倍氏は拉致問題の司令塔だというが、北との直接交渉は難しく、期待している面々も多いだろうが、日本人拉致被害者は切り捨てられていく公算が大きい。六兆円もの大金を北朝鮮に無償提供するという憶測も流れている。そうなったら、安倍政権はもちろん世界や国内世論から袋抱きに合うだろう。日本には新たなリーダーの下で、金正恩氏と直接交渉のカードを切れる大物が必要だ。金正恩氏が先の南北首脳会談で、「何故日本は拉致問題について直接言ってこないのだろうか」、という問いかけが文大統領にあったという。拉致問題は金正恩氏の政権時代ではなく先代、先々代の出来事であるので、問題解決を模索していたことが伺える。これまで日本のメディアや政府は余りにも、正恩氏に対する先入観で物事を判断する習性があったことは否定できない。これは言ってはいけないことだが、ある意味、朝鮮戦争景気のおかげで日本は戦後の経済復興を遂げた一面はあるだろう。彼らの自虐性と粘着性は時代を重ねて積み上げられたものだろうし、中国や周辺諸国からの侵略に耐えてきた歴史の積み重ねもある。だから安倍氏は司令塔と自負するなら、拉致問題では当然、金正恩氏と直談判を行うべきなのだ。国と国とのトップの外交力と柔軟性、駆け引きは、褒めるわけではないが、金正恩氏が安倍氏より一枚も二枚も上とみるべきだろう。米朝首脳会談が上手くいかなくても、中国の後ろ盾があれば動じる必要はなくなる。トランプ氏がイランの核合意を離脱をしてもなんら心配することはない。歴史の潮流ではそう捉えるべきだ。




<第十二章:その四>



 サッカーワールド杯に臨む西野ジャパンが、初陣でガーナに洗礼を浴びせられた。そもそも大会二ヶ月前にハリル前監督を契約解除した理由がわからないし、理由らしき理由がないまま西野監督になってしまったことが問題なのだ。ハリル氏に選手の不満はあっただろうが、当時西野氏はハリル監督に諫言できた立場にいたはずだ。ワールド杯の経験がないのも不安材料ではあるが、理念をもっとハッキリさせたらどうかとおもう。いまさら、また、ハリル氏に戻すことは出来ないだろうから、ロシア大会でのサプライズを期待するしか術はない。決勝トーナメントにいければ、西野ジャパンはそれなりに納得されるはざだが、そうでなければ今の体制は終わりだろう。

 2018年6月12日は世界の歴史が刻まれる日となった。米朝首脳会談がシンガポールで行われた。非核化云々を言う前に金正恩氏とトランプ氏の世紀の会談が行われ共同宣言と調印まだ進んだ。このことが、米朝の国交樹立と朝鮮戦争の終戦と平和協定にいく可能性は強くなった。米国の言いなり国家と化した日本の日朝国交正常化と平和友好協定は安倍総理ではムリだろうが、次の政権では避けては通れない案件となるに違いない。1910年から1945年の35年間朝鮮半島を植民地化した日本に対する、賠償・補償交渉の進展が、日朝の国交樹立と平和友好条約に連鎖し、拉致問題の解決へという筋書きが正道だと思っているが、目先の核・ミサイルの問題よりも拉致問題を優先する事に対しては、金正恩氏側では解決済みという頑な姿勢は崩さないだろう。それは先代、先々代での出来事であり、正恩氏にとっては調べようがないように思えるからだ。世紀の交渉や会談では国と国のトップ同士の信頼関係と器や、人間性の相互確認行動もしなくてはならない。トランプ氏と金氏、文氏はずいぶんと思い切った事をやったものだと思う。いわゆる岩盤を壊したといっても良いだろう。安倍氏に至っては自国民の生命と安全の行方を、他国の指導者の手に委ねるとしたやり方だが、それでは一国の指導者としての責任は果たせるわけがない。河野洋平元首相もそういう考えだが、それはごもっともだと思う。金正恩氏はとても勘が鋭くトランプ氏の上をいく交渉術を身につけている。米朝首脳会談では有利に駒を進めたと言っていいだろう。ミャンマー、韓国、などアジア諸国は、すでに日本が戦争侵略においての賠償・補償金を受け取っているが、北朝鮮はまだ受け取っていない。おそらく5五兆円ほどの規模になるだろうが、見方を変えればその何倍もの額になるのは想定できる。拉致問題はお金で解決すれば大丈夫だろうとする、安倍政権の金正恩氏を見下げる姿勢はとうに見透かされている。



<第十二章:その五>


 ロシアW杯決勝Tで日本はベルギーで逆転負けを喫した。ベスト8には進めなかった。世界の壁は依然高い。西野サムライブルーの私の個人的総合評価をしてみたいと思う。4試合で1勝2敗1引き分け、16強入り。西野ジャパンの結果だが、それ以上にシビアに採点していく必要がある。ハリル監督継続jならベスト4もあり得たかもしれない。個人的にはそう思えた。グループリーグでの戦いを振りかえってみよう。コロンビア戦では開始早々コロンビアの選手にレッドカードが出てしまい、日本が11人、コロンビアが10人という布陣になった。コロンビアは日本を軽く見ていたフシがあり、序盤から本気を出していなかったように思う。日本は前半で先制点を奪い、後半で追いつかれたが、2対1の大金星をあげた。アジアがW杯で南米に勝利するのははじめてて、世界は驚いた。レッドカードがなかったら11対11だからおそらく逆転されていた可能性はある。日本にとってはうれしいことだが、手放しでは喜べない。2戦目のセネガルでは2対2のシーソーゲームで見応えはあった。
 格上のポーランドには案の定苦戦を強いられた。確かにとても引き分けには持ち込めない雰囲気があった。西野監督は外部からの情報を得てフェアプレーポイントでセネガルに有利と見たのだろう。負けても16強にいけるとふんで、あの物議を醸した「時間稼ぎパス」となった。FIFAでもJFAでも「時間稼ぎパス」はサッカーの行動規範に違反する。田嶋会長もこれには心のなかでは怒っていたのではないかと思っている。セネガルも日本も負けてフェアプレーポイントのルールに基づき、日本が決勝Tに進んだ。日本の選手や西野監督のパス回しの批判を打ち消そうという、心理的な負担を負いながら、ベルギーと対戦した。後半直後、二点を奪い、三点目も奪おうと攻撃的なサッカーをしていた。それが裏目に出て、赤い悪魔の怒涛の攻撃で逆転負けを喫してしまった。世界の競合相手にこれだけの戦いが日本にも出来ることが証明された。負けたけれども2022カタールW杯への希望が湧いてきた一瞬だった。ベルギーの監督は、日本の「パス回しは」批判に当たらないと明言しているが、決勝戦でも余裕の勝ち越しをしたことと、弱小国への上から目線からの公言になったのだろう。心底では批判しているはずだ。延長線を目論んだ日本の思惑を尻目にボルトも驚く世界最速「9.35秒」カウンター攻撃は日本にはとても真似できることではない。一つ気になったのは、本田選手のFKのボールの勢いがかなり衰えていたことだった。脚に怪我を負っていたとはいえ4年後のカタールではかなり厳しい。今回が最後のW杯となるだろう。
 ハリル氏ならポーランド戦は最後まで引きわけか逆転を狙う試合運びをし、負けても選手への心理的負担を強いることはなかっただろうと推察できる。16強へはポジティブな気持ちで臨めたに違いない。そうすれば以外にもベルギーに勝利は可能だったかもしれない。韓国だってドイツに勝ったのだから。。。時間稼ぎのパス回しが起因していたのかも知れない。これは西野監督も認めている。点を獲りにいくのと防御するとき、反則カードをもらいやすいのは、防御の側のはずであり、果敢に攻めていけば相手の反則もとり易くなりPKだってありえる。だからフェアプレーポイント狙いはまずい判断だったと思っている。カタール2022W杯でポスト西野の動きが活発化しているという。サムライジャパンは新しく生まれ変わらないとカタールには行けない。東京五輪2020のサッカーはW杯ではないので、それはスルーして、長い目で選手を育てていかなければならないだろう。サッカーの最高峰はやはりW杯なのだ。。。
 指揮官も新しくしたほうがいいかもしれない。田嶋会長が7月いっぱいの西野監督の退任を発表した。慰留はしない方向だという。今月中に次期代表監督を決めるようだ。田嶋会長は現役引退後、ドイツのケルン大学で学んでおり、ドイツからの日本代表監督に招へい案を強く意識しているようだ。クリンスマン氏は53歳、現役時代はW杯でも大活躍。米国とドイツの代表監督を経験。親友である元浦和レッズで選手・監督経験のブッフバルト氏は57歳。もし、そうなったら、新たな日本サッカーが期待出来そうだ。




第十三章 「試金石の日本のスポーツ精神」


<第十三章:その一>


 サッカーのロシアW杯が予想外の展開になり、当初より盛り上がった。日本は16強には進出できたがベルギーの厚い壁を崩すまでにはいかなかった。カタール2022では出場できるか不透明な情勢でもある。2020東京五輪までの日本代表監督に森保氏が決まってはいるが、成績次第では交代もあり得るだろう。サッカーは五輪よりW杯のほうが質的にも選手の層はランクは上になる。さてどうなるか。

アジア大会ではネパールには1-0でかろうじて勝ったが課題は多く残った。パキスタン戦では4-0で勝ったが、後半は攻めあぐねて無得点だった。案の定ベトナムにはグループリーグでは勝てなかった。アジアのサッカーはそれぞれの国がどんどん力をつけてきている。日本は2022年のカタールW杯いけるかは予断を許さない。このところ、日本のアマ・プロの指導者層の不祥事が相次ぎ、巷では混乱している。日大メフト悪質タックル問題、レスリング協会セクハラ問題、アマチュアボクシング協会の一連の不祥事、相撲協会の暴力問題、W杯の負け逃げ時間稼ぎパス回し騒動などは、安倍官邸の不正忖度政治、官僚の不正入学問題・差別発言問題にも直結する。およそ2020東京五輪にふさわしくない問題が、世界に駆け回る事態は容認できない。。。
1980年のロス五輪から商業化が顕著になり、不正が横行しそれが当たり前の様相を呈している。実に困ったものだ。安土城の信長公も嘆いていることだろう。2020年の開会式には狂言師の野村氏が総合プロデューサーをやるという。一つ気になるのは、またあの電通が絡んで一悶着を起こさないか心配になってくる。元同業者とはいえ他人事とは思えないのだ。エンブレムや裏金問題ですったもんだして、国内外をかき回したそのツケが回ってくることのないようにしてもらいたいものだ。7月の下旬から8月の中頃まで行われる2020東京五輪。果たして酷暑に耐えられるのだろうか。ZAHA案でプレゼンテーションを勝ち抜き、理想の五輪が開催されるはずであることを基本にして始めたこの、「はい、こちら2020東京五輪」(Behind the Story 2020tokyo)のブログはこの先どう展開してしていくのか不透明な状況ではあるが、証言者として続けなければならないと思っている。
 2019年は平成時代の最後の年となるが、参議院改選が行われる。安倍一強といわれる状況の中、石破氏が総裁選に立候補の表明をした。安倍氏は国会内での議員の支持で優勢と言われているが、地方は圧倒的に石破氏支持が優勢だといわれている。竹下派では安倍か石破で支持が分かれているが、小泉進次郎氏の動向がキャスティングボートを握っているようだ。参議院6増法案では賛成に回り、がっかりした支持者も多いだろうが、今回では思いのまま自分の意見を反映する方向が強く出ると踏んでいる。岸田氏が出馬を回避し禅譲に期待するほど世間は甘くはない。たとえ石破氏が負けたとしても、次の総選挙後では進次郎氏とともに間違いなく総理に一番近い存在になる。それだけ安倍氏の信頼度は著しく低下している。安倍氏がこのままでは来年の参議院改選では自民党は惨敗といわれる。個人的な感覚としては石破氏が進次郎氏の前にリリーフ首相という立ち位置で勝ち上がる可能性はあると踏んでいる。安倍氏の賞味期限はとうに過ぎているという党内の空気は強いからだ。そろそろ延命だけを狙うトップより、新鮮なトップの出現を自民党員は望んでいるに違いない。安倍氏は地方票では石破氏に大きく離されていて、異様な接待攻勢に出ているという。彼の権力への過ぎた執着心はとどまるところを知らない。西日本での災害状況が混迷を極めているときに、「赤坂自民亭」での親睦会や地方議員の異様な接待攻勢を見てもそれは明らかだ。自民党員の良識のレベルがどこまでなのか国民は注視していかなければならないだろう。世界も周辺国も安倍氏の行動と言動を監視していることは言うまでもない。なんといっても、彼には戦前の体制を復活させようという魂胆が姑息性と用意周到を味方につけ押し通そうとする精神がある。金正恩氏が安倍氏に対して堅くなに心を開かないは当然といえる。石破氏の二人の娘さんのうち一人は千鶴やみどり君と中高では一緒だったようだ。将来彼女たちは父親と同じような道を歩むという気がしている。


<第十三章:その二>


話題の自民党総裁選では、安倍三選が確定したが、圧勝とはとてもいえない開票結果となった。
全体807票(三票は無効)では安倍68.5%、石破31.5%。
約104万人の党員で投票した人は64万人強で、それでいくと約62%の投票率だった。
議員票では8割は維持したものの、党員票では石破氏が45%を獲得した。
県別でいうと、都道府県で37が安倍氏の勝利、石破氏は10だった。
勝利数でいうと安倍氏が圧倒しているように見えるが、
勝利した37のうち約半数は僅差だった。
それに議員票の20票以上が石破陣営に流れたこともあり、
安倍陣営は青ざめたに違いない。
石破氏は73票、安倍氏は329票。(有効票は402票)
白票もふくめて3票が無効票だったが、
これは面従腹背票(反安倍)とみたほうがいいだろう。安倍総理の会見でもその表情が表れていた。
安倍三選は終わりの始まりでもある。
それにしても進次郎氏の石破支持表明は投開票の20日当日で、
19日には党員の投票も終えているので影響がないという考えだったと思うが、
あまりにも見え透いた行為だった。両陣営にいい顔を見せたいだけだったのではないだろう。進次郎氏が
安倍サイドへの軍門に下った瞬間だった。知名度がある進次郎氏もすっかり男を下げてしまったものだ。大衆からも見放されようとしている。いくら沖縄知事選で自公推薦の応援演説をしようが、総裁選での身の振り方の希薄さは自民党員異以外でも目立ったに違いから、無駄に終わるだろうし、弔い選挙での玉城氏のリードは揺るがないだろうとみる。都知事の小池百合子氏が進次郎氏に合わせて応援とは驚いた。問題山積の豊洲・築地の案件などの本業をおろそかにしているとしか思えない。2020東京都知事の改選は五輪直前になるが、前倒しをするには政府の後押しが不可欠とみる。その辺のしたたかな思いもあったのだろう。沖縄知事選は玉城氏が選挙戦をリードしている。
勝利は間違いない。案の定玉城氏が勝利し、今後の内閣改造は既定路線でいくつもりだろうが、おそらく2019年の参議院選挙では自民党は大幅に議席を減らすに違いない。中間選挙前のトランプ氏との会談もプーチンや習氏との会談でも、
安倍外交の失政が問われることになるだろう。三選後の官邸のレームダック化は今後ますます増幅してくるに違いない。
来年の統一地方選、参議院選挙でも、
野党は統一候補をもくろんでいるし、
安倍氏ではとても勝てないという空気は見逃せない。
自由民主党員さんの投票はやはり世論を反映することが証明された総裁選だった。
ポスト安倍のレースはすでにスタートを切った。
(数値結果は自由民主党本部が公表)


<第十三章:その三>

2018年9月26日から、2020東京五輪のボランティア募集が始まった。どのくらい集まるかは未知数である。2020東京五輪ボランティア育成費用の予算が740億円、ボランティアに携わる人が交通費・宿泊費・食費・日用必需品・雑費そのほかを全額負担。負担額の総額は占めて一人38万円、11万人ともなると418億円にもなる。JOCや広告・新聞・TVなどのマスメディア、役所・利益団体・ゼネコン企業は空前の利益。JOCがかき集めた協賛金が4000億円。ボランティアのPRもいいが一体どれくらいの自己負担額が必要か、提示はしておいたほうがいいだろう。結局、家族が負担することになるのだから。震災など被災地へのボランティアは人を助けるという使命があり、自己負担という意識は少ないが、五輪は商業主義的なイベントであり、損得勘定が前面にでる代物だから、あえて参加する必要がないと思うのが自然だ。だから、五輪のボランティアに参加される人は少なからず試算しておくべきである。例えば、新潟から上京して参加する場合、都内までの往復のJRの運賃は往復で2万2000円程普度。7~15日未満のウイークリーマンションに宿泊契約を結ぶと、契約金は別として宿泊一日約4000円として60000円、光熱費:通信費一日1000円として計14000円、管理費一日2000円として計28000円、部屋の清掃一回12000円を一日ごとで14日で七回84000円、洗濯代・着替え衣服代約10000円(これで済むわけがない)、食費・飲食代一日最低1000円として14000円、事故や病気のための予備費は最低50000円は必要だろう。契約金や雑費は約100000万円は用意しておいたほうがいい。一人当たり総合計約38万円となる。(JOCで経費を捻出すると約418億円となる)それくらいの自己負担をあなた、もしくはご家族には用意する覚悟はありますか。。。。電通やゼネコン、JOCでは巨額の五輪収益をあげるはずだ。ボランティアの経費は出してあげたほうがいいのではないかと考える。予想としてこのままだと、募集はさしてあつまらず、中高生や大学生などの強制的な学徒出陣は覚悟しておいたほうがよさそうだ。


<第十三章:その四>

久々に夢を見ていた。私は銀座のマネキン嬢たちが副業で働いるお店に行ってみた。あいも変わらず面白い淑女たちでもある。
隣の席では話が弾んでいた。。。

「あっ、サトミ、なにそれ?変わったメガネね・・・」
「でしょう・・・・。ヒロさんにもらったのよ・・・」
「ヒロさんって、あの、国会議員の」
「ママには内緒よ。マネキン嬢が夜のお仕事で、国会議員とスキャンダルおこしたら、あたしはクビになる・・・・」
「ナオミに任せておけば大丈夫よ・・・」
「総裁選終わったんでしょ?いまは話題になる時期ではないわ・・・」
「派好きルーペって何?」
「このルーペをかければ、どこの派閥と手を組めばポストが用意されるっていう代物なのよ」
「エミママ、なんで知ってるの?」
「あたしのこと、なんだと思ってるの?最強の二代目黒革の手帖を持ってるのよ」
「ならさ、孝太郎さんではなくて、進次郎さんにCMにでてもらえばいいのに・・・」
「年の功でお兄さんのほうが銀座には合うのよ。なんたって、癒し系じゃない・・・」
「字が小さすぎて読めない~・・・・・・」
「あたしは痔が小さ過ぎて見えない~・・・」
「見えなくて結構・・・・・」
「そんなこと言われると、見てみたくなる…見せて・・・・」
「ダメよ、ダメダメ・・・・・」
「何年か前に流行ったコントみたいな・・・・」
「それにしても、石破ちゃん、頑張ったみたいね」
「善戦だって・・・・」
「善戦じゃないって・・・・」
「自民党の集計データ、よくわかんなくて、よめなーい~・・・」
「どちらにしろ、来年の参議院選挙は、自民党が惨敗という予測はついたわよね」
「ついた、ついた、派好きルーペだと未来が読める読める・・・」
「あたいたち、マネキン嬢の未来は読める?」
「読める、読める・・・」
「どういうふうに?」
「赤い糸には縁がない・・・」
「それなら、男好きルーペにする・・・・。舘さん大好き~」
「まだ、発売してないし・・・・、人間とは疑似恋愛に徹しなきゃ・・・」
「それなら疑似ルーペにする・・・」
「進次郎さんにあげたら・・・。石破疑似ルーペでかく乱する?」
「そんなことしたら、石破ちゃんがかわいそうでしょ。でも、次の総理には一番近いところにいる」
「そのうち奥様とお店にあいさつに来ると言ってたわ・・・」
「久々に、近いうち、日本で、それなりのリーダーが生まれるということなのよ」
「みんなで応援しましょうね・・・・」
「しましょう、しましょう、選挙権はないけど・・・」

エミママさんにまんまとハズキルーペを三つ買わされた。^0^



<第十三章:その五>

これには驚いた。会計検査院が試算したところ、2020東京五輪の経費が三兆円を超えるのだという。JOCが見積もった大会経費の総額は1兆3000億円程度、都が別途8000億円で、二兆1000億円。これにそのほかの経費が増え、3兆円にもなるという。ロンドン五輪では二兆円超になったそうで、2020五輪でもそのくらいは見積もってもよかったのだ。総額1兆円などと当初の見通しが甘すぎたし、2008年の北京大会でも二兆円はかかったのだから、参考にしなければならなかった。覚えているだろうか。長野冬季五輪でも二兆2000億円が支出され、大きな赤字を生んでおり、不透明な支出は解明されずにいる。借金完済に20年も費やした。2020年はイスタンブールだと大方の予想を覆して、東京になったものだから当事者たちは内心戸惑いの感があったと思っている。個人的にも、イスタンブールは堅いと踏んでいた。ところが東京に誘致が決まってしまった。新国立競技場のZAHA案が廃止となり、コンパクトさを売り物にしていたコンペ案が、事実上変更となった。世界の人々はいまだに、ZAHA案の世界初の開閉式のスタジアムのイメージを抱いているはずだ。それを、いとも簡単に覆してしまった安倍首相にも問題があった。それは素直に謝罪すべきであると思っている。ゼネコンや広告代理店は多大な利益を上げている。2020東京五輪も大赤字になるかもしれない。三兆円どころか四兆円あたりになるかもしれない。このところ、日本のスポーツ界の不祥事が続いている。大会の成功は当事国のメダルの数の多さという古い概念はやめるべきだと思うし、商業主義が優先する五輪の在り方を原点に戻す働きも必要な時が来ている。それともうひとつ、小池百合子都知事の任期の件だが、2020年の7月30日までだと記憶しているが、これだと、五輪開催中に都知事選挙となる。彼女は、現政権に前倒しの選挙の特例を嘆願するだろうが、都民のアレルギーはおさまらないだろうし、再選はないとみている。どうみても、前回総選挙での「排除発言」の影響は今でも尾を引いており、衆議院での国政返り咲きは無理だろう。参議院でなら可能性はあるが、果たしてどうなるか見ものではある。



<第十三章:その六>


小池都知事の箝口令かどうかはしらないが、みどり君がこのところ、五輪関係で休みがないらしい。おそらく内部情報のようだが、2020東京五輪のボランティアの集まりがよくないという。先だっての公開情報では、登録が6万人のうち決まりそうなのが3万人ということだったが、その後はことのほか状況は良くないらしい。休日を惜しんで都内の至る所で、募集のチラシ配りを展開しているようだ。あまり口外してはいけないとのことだが、個人的には口外するにしてもしなくてもそのうち、実態は公表されるので、気にはしていない。もし、ボランティアの募集が半数に満たなくても、それはJOCの責任なので、スタッフの非は問えない。むしろ、それは企画側(広告代理店・大会執行部・官邸など)の問題であり、予測が甘かったといういうしかない。個人消費が伸び悩み、自分で使えるお金が増えず、国のほうもこそっと税金でじわじわと庶民の懐を直撃している。企業の法人税を下げ内部留保がGDP並みになっても、困窮する世帯は増加している。来年10月には消費税が予定通り上がるようだし、国民的にはボランティアに回す余裕などはあるのだろうかと心配はしている。一日プリペイドカード1000分の支給だけでは交通費だけでも持ち出しだろうし、11万人の規模のボランティアを全額支給となるとおよそ400億円はかかるだろう。リオ五輪では十分集まったとされているが 、2020では要員が不足して、強制的な学徒動員ということになる。その場合は当然、保護者が支払うことになる。人の善意には限りがある。生活を犠牲にしてでもボランティアはやれない。震災だったら覚悟を持って、信念で人助けのためという大きな大義があるが、五輪ともなると必然性が薄くなる。2020五輪大会企画側の力が試されている。



<第十三章:その七>

2018年はスポーツ関連の話題や不祥事が目立った一年でもあった。韓国の冬季五輪では北朝鮮との祖国統一チームを展開し、金正恩氏とトランプ氏との歴史的会談への布石となった。今後その行方はどうなるかどうかはだれにも分からない。日大アメリカンフットボー選手の危険タックルと監督・指導者層との確執が社会問題化し、他のスポーツ界にも伝染してしまった。女子レスリング、体操、ボクシング、陸上、サッカーの時間稼ぎプレー、相撲界など、目を覆うばかりのひどさである。肝心の2020五輪のボランティアをみると、応募の約半分が外国人というのが公表されたが、一日プリペイドカード1000円ぽっちでは、ボランティアの活動は不可能と言える。大会直前になって参加のキャンセルが多数出ることも覚悟はしておいたほうがいいだろう。都庁で五輪準備委員会に携わっているみどり君の帰宅が深夜のタクシー帰りの回数が多くなり、歯切れがわるくなっていると船橋君から言われたが、どうも電通がらみのJOCが、順調さを装っているという疑念が湧いてくるのも当然だ。エンゼルスの大谷選手がMLBで新人賞を獲得した。十代からMLBという目標があり、日ごろの努力が実ったというところだろうが、右ひじの手術で来期は打者に専念するようだから、すごく楽しみではある。横綱の稀勢の里はもう引退して後進の指導にあたったほうがいいように思う。体全体の筋肉や動作の鈍さ、力が落ちてきているのが気になるし、面目ばかりに気にしないで潔く指導層で相撲界を盛り上げてもらいたいものだ。金足農業の吉田選手は目先の思いで決心したようだが、八戸学院大学で4年間みっちり鍛えて、巨人にドラフト一位で入団したOBの高橋選手のケースがベストと踏んだのだが、高卒で頑張るという決断は本人の自由。赤の他人がどうのこうのいうべきものでもない。女子フィギュアスケートでは、紀平選手が大物ぶりを発揮している。グランプリではあのザキトワを破り金メダルに輝いた。羽生選手はまたも故障。そろそろ引退の時期なのかもしれない。男子マラソン界がわきに沸いている。箱根駅伝組の選手が軒並みいいタイムを出している。金メダルのチャンスは大いになる。2020五輪開催まであと一年半。2019年で燃え尽きずに、順調な助走をしていってほしいと願っている。




第十四章 「混迷のオリンピック前夜」(2019)



<第十四章:その一>

 2019年はどんな年になるのだろうと思いが先走る。2018年は事件が入れ替わり立ち代わり起きた一年でもあった。年末に日産のトップであるカルロス・ゴーン氏らが逮捕され、特別背任罪で長期の拘留が続いている。人は善人悪人にかかわらず、権力を一度手にすると自分は神のごとく陶酔して周りが見えなくなるらしい。以前、エジプトのムバラク大統領が30年にも及ぶ長期政権で国家予算並みの不正蓄財をし、失脚したのは記憶に新しい。パレスチナのアラファト議長もその類と言われている。安倍政権は官邸の私物化と庶民の政治的無関心が顕著になって、永田町では政治的レームダックが止まらない。トランプ氏も先見の明を封印し、目先の権力安定をもくろみ、世界の指導的役割から突然降りてしまった。プーチン氏にしても内政環境が厳しい。北方四島の主権はもはや渡すことはないように見える。戦争の結果の影響は後の世代にも引き継がれ、安倍氏が見せかけの外交を演出しても未来永劫、日ロの領土問題はてこでも動きそうもない。JOCが文科省で以前問題を起こした官僚を、2020東京五輪の組織委員会のメンバーに加えたという。Behind the story 2020Tokyo「はい、こちら2020東京五輪」は2015年からはや5年目を迎えた。ノンフィクションンとフィクションを織り交ぜなら、時代の流れと五輪までの流れをフォーカスし、後押ししながら開催までを追っていくというストーリーだが、時系列でおってみると、その時の世界の出来事も思い出すので読み返す楽しみも増えてくるというものだ。と船橋君も言っていた。2020東京五輪まで、あと一年半。裏ではどんなドラマがあるのか探っていきたいと思っている。信長公との安土城での接見(宴)も予定されている。銀座のマネキン嬢たちはどうしているだろうか。五輪準備委員会のみどり君はボランティアの半数が日本人でないことをしきりにぼやいていた。NHKの大河ドラマ「いだてん」の視聴率が「西郷どん」とほぼ同じで、初回では歴代ワースト三位という。関西に至ってはワースト二位。頑張って演技をしているのはわかるが。。。2020東京五輪が一向に盛りあがっていない時代背景も影響しているのだろうか。いっそのこと、半強制的に視聴される「朝の連続ドラマ」にしたらどうかと思うかもしれないが、制作側が視聴率を細工してあげようとしても、結果的には視聴者の反感をかうだけだからどだい無理な話ではある。


JOCの武田会長がフランス検察から刑事訴訟を起こされる可能性が高くなった。小池都知事やみどり君ら関係者はまさに寝耳に水の心境だろう。第三者の私たちとしては、東日本大震災の復興に手いっぱいの当時の日本では辞退すべきだという声がほとんどだったから、いまは心配するより、なるようにしかならないという気持ちも必要だろう。



<第十四章:その二>


今年になって船橋君と安藤と新宿の京王デパート前で初顔合わせとなった。デパートでは福井県のイベントがあり、そこで地方名産の食事に誘われた。船橋君の細君は福井の名門の出という。その後私たちは、コクーンビルのタリーズコーヒーで歓談した。
「なんか今年はえらい年になりまっせ・・・」
「安藤もそう思うかやっぱり。カルロス・ゴーンはドツボにハマった感じだし、JOCの五輪裏金問題も未解決だし、役人の集計不正なんかとんでもないことだよなぁ。トランプは一体どうなるんだろう。北方領土はかえってくる見込みはなくなったしなぁ・・・」
「通常国会なんか異常国会になりそうだしね。困ったもんだ。おまけに野党は野党でお山の大将争いで、二大政党時代なんかとても期待できない」
「船橋君の言うとおりだ。信長公も安土城から心配そうに日本の未来を眺めているのが目に浮かぶ・・・」
「そうでっしゃろ。。。2020東京五輪は大丈夫なんやろか?」
「そりゃ、いまさら中止というわけにはいかないよ。JOCの会長が起訴されても、ブラックでも、各国からのボイコットがあっても、史上最低の五輪と言われようが、やるっきゃないんだ。311の大震災の後で誘致の立候補をしたのが大きな間違いだったと私は思うんだがね。いまだに、放射能汚染水漏れが続いているし、震災前のときと同じような状況は無理だろう。国土強靭化計画といいながら、国は何もしないし、地方経済の疲弊ばかりが目に付いている。安倍君は1%の勝ち組ばかりに目をやり、99%の中小・零細企業を軽視しすぎている。昨年、石破氏が総裁選で接戦したのはそういう背景があったんだよ」
「イギリスはEU離脱でごたごたしてるが、そもそも英国はEUには入りたくなかったんだろう。企業や富裕層の大半は租税回避で大儲けしてるし、これまでEUなのになぜポンドなんだという矛盾もあった」
「難民や移民で米国や欧州では問題になっているが、そもそもそういう下地をつくったのは米欧州列強国だったというのは忘れてはいけないね。明治以来、日本もそれを真似てしまった。第二次大戦の悲劇がそれを物語っている。中国や朝鮮半島、アジア諸国に侵攻せざるを得なかった決断をしてしまった昭和天皇は大変だったんだろうが、戦後処理はいまだに終わっていない・・・」
「ほんなら、銀座のマネキン嬢たちとこんど食事にいきませんか?わてらたちだけで、愚痴をいうのはちっともおもろへんし・・・」
「それもそうだな、マネキン好きの船橋君に一任・・・」
「お前らも同じ穴のムジナだろうに^0^・・・」



<第十四章:その三>


 2020東京五輪・パラリンピックの入場チケットの料金体系が発表された。開会式の最高額が30万円、最低が12000円。サッカーの最高額が6万5千円。大体予想通りではあるが、高額の席は一般人には高嶺の花である。780万枚で820億円の売り上げのようだが、ボランティア無償が有償だったら400億円はかかる。五輪の大会経費は総額3兆円はくだらないだろうし、それならばボランティア経費ぐらいもう少し増やしたほうがよかった。おそらく、協賛企業か富裕層限定だろうが、ZAHA案だったら、30万円払っても満足度はあっただろうし、家族の貯金をはたいてもと言う気にはあったが夢幻と消えた。今年から来年にかけて、リーマンショック時のような世界経済の混乱の気配が気になるところだが、2020五輪景気は今年で終わり、消費税アップ後の風景がどうなるのか誰にも分らない。経済アナリストの予測はアテにしないほうがいい。彼らは予測が外れても涼しい顔をしながら、飯を食っている輩だ。まさしく、だれしもが政治家の無責任や官僚の隠ぺい体質による日本経済崩壊の予兆が危惧されるまでになってしまった。もうしばらくすると、私たちは戦国時代の信長公のアドバイスを受けることになっている。武蔵境のパワースポットから安土城への宴の席へタイムスリップするわけだが、その席にはプーチン氏やトランプ氏、習近平氏、金正恩、メルケル、マクロン、あの五輪裏金疑惑の黒幕ディアク氏や竹田会長、電通の関係者もいるらしい。安倍晋三氏は末席で呼ばれている。通常国会の合間に銀座のマネキン嬢たちに寄り添って忍びでいくらしい。今東光氏の雷説教が安倍晋三氏のことで天守閣の隅々にまでとどろくのは目に見えている。テニスで大坂なおみ選手が全豪オープンを制し、全米オープンとの連覇となった。この際、全英・全仏と四大会制覇を目指してもらいたいものだ。世界の人々は前年世界ランク72位が世界ランク一位になった瞬間を目にした。錦織選手はもう年齢的にも限界だろう。各界では関脇の玉鷲が34歳で初優勝したが、初土俵以来15年間無休できたのは素晴らしいことだ。相撲界の衣笠選手。鉄人力士の呼称がふさわしい。大河ドラマ「いだてん」の視聴率が不調のようだ。人気脚本家によるものだが、主役が二頭出し、わかりづらい二つの時代背景、豊富すぎるキャスティング、日曜日の八時台にわざわざ五輪の物語を持ってくるのは無理があったか?朝の連続小説にするべきだった。岡田准一さんが新しい財前五郎役に挑むが、清濁併せのむ悪役風の深い演技に期待したい。松山ケンイチ氏が里見役には違和感があるが、見てみないことには何とも言えない。寺尾聡さんの東教授役は納得。ほかのキャスティングはどうなのかわからない。2003年のフジテレビの唐沢財前は最高視聴率で見事にハマっていた。今回はテレビ朝日で五回完結は短すぎるかもしれない。



<第十四章:その四>

人はだれでも絶頂期が続けば未来永劫バラ色の道が用意され、ハッピーエンドになる夢を持つのは自然なことだ。大坂なおみ選手が現コーチとの契約解消を申し出たそうだ。プロテニス界では、全米・全豪・全英・全仏の4大大会があり、ナンバーワンを競い合う。大坂選手は昨年の世界ランクが当初70位ほどだったが、現コーチとの二人三脚で全米、全豪の二大タイトルを手にした。個人的な見立てでいくと、大坂選手はまだ独り立ちするのには時期早計だと思うし、なによりまずセルフコントロールの精度を上げるべきだし、謙虚に人格の磨きを極めるのが必要だと考える。よって、契約解消はまだすべきではない。技術ばかりではなく、まだまだ人に教わる期間はあったほうがいい。心配なのは最高峰を極めたあとの慢心がプレーに当たる影響だ。ファンもやきもきすることだろう。2020五輪の水泳界の期待のホープ、池江選手が白血病の病にかかっていると発表された。2020東京五輪の金メダリストの最右翼なのは間違いなかった。アジア大会では圧巻の成績だったし、その勢いはとどまるところを知らなかった。正直、私もびっくりしたうちの一人だが、五輪担当相の不用意な発言は国会内外に物議を醸してしまった。五輪憲章からすれば、「参加することに意義がある」というクーベルタン男爵の意図とは裏腹に、五輪への取り組みが変な方向に行ってしまった中での発言だった。メダル獲得が期待できなくなるのは残念だという本音がでてしまったのだろうが、まず、池江さんの健康と回復・順調な治療を願うのが人として当たり前だろうとおもうし、安倍氏も毅然として態度を表さなかったのははなはだ残念に思っている。レオパレス21(旧エムディーアイ)が不正建築でほとんどの入居者に対して退避の要請をしたが、オーナー重視の世相の動きにも内心腹が立つし、入居者の立場に立った報道の在り方が少ないのは」かなり問題だろう。統計不正は国家の基幹を壊す一大事も、永田町では責任回避の動きがひろまっており、結局うやむやにする腹なのだろうと憶測されても仕方がない。私も一人のファンだった作家の堺屋太一さんが他界した。「油断」「峠の群像」など、経済の専門的な強みを活かして、日本の発展に尽力した異色の作家だった。彼の先見の明にはいつも驚かされていたし、影響を受けた作家である。ご冥福を祈るばかりである。



<第十四章:その五>


 久々に船橋君から連絡があり、中央線の高円寺駅で私と安藤と待っていた。高円寺南4-45-2 メインロードビルの二階で知人が、二月初めに宮崎牛の焼き肉店「あおき屋」(03-5913-8823)を開業したので、たまにはどうだという。なんでも日頃親交のある芸能人K・Kさんが早速お忍びで来たという。一階が「すき屋」でエステがテナントに入っている。日頃あまり焼き肉店に行かない人でも、一度口にすると思わず納得する美味しいお肉が売りという。私と安藤は高級な肉にはとんと縁がないので、グルメの船橋君が誘ってくれるのだから相当期待していた。さっそく、お店にはいると、落ち着いた木調のレイアウトで、三人から五人は入れる個室に通された。三種類の肉の食べ比べのセットは三つの味付けタレで楽しめた。それも極上の香りとミディアムの焼き加減が楽しい食事の世界を誘ってくれている。頬の薄口の刺身は酢としょうゆ味の絶妙な味で、単独でも、ご飯とでも、お酒のつまみでも楽しめた。安藤も私もそれはいままであまり体現してなかったので、新鮮に思えた。焼き肉の共には欠かせない一品だろう。
「安倍君がトランプ氏に対してノーベル平和賞の推薦文をノルウェーに送付したコピーを、トランプ大統領自ら公にしたのはいかんともしがたいねぇ・・・」
「船さん、そりゃ、せっしょうとちゃいますか?推薦者の公表は50年間機密扱いて言うてますよ・・・」
「安藤の言うとおりだ。2019年はとんでもないことが起こりそうだ」
「メキシコの壁の建設はトランプの公約やけど、それはそれでいいんとちゃう。それより、先輩、朝鮮半島はどうなるんやろ・・」
「韓国は日本との関係は修復できないと踏んでるとおもうね。それより、金正恩とトランプが意気投合しているし、北主導の朝鮮半島統合化が現地味を帯びてきている。徴用工や従軍慰安婦問題は未来永劫消えることはないだろう。戦前の大政翼賛会では安倍首相の祖父も関わっていて、満州や朝鮮半島の実権を握っていたんだから、北南にかかわらず旧日本軍下での民衆への扱いに対しての、歴史的な感情の本能が反日の大きな原因なんだろう。だから、村山首相のように戦前の体制に関わらない子孫を日本のリーダーにしないと、この極東には『和をもって尊しとす』のはほど遠くなる一方だ。戦争は仕掛けたはいいが負ければいま日本のようになるという世界史の前例が記された以上、俺たち子孫へのしわ寄せは回避できない。来年の五輪は南北合同チームが多くなるかもね・・・」
「2020年東京五輪では南北合同チームで参加する可能性はあるよ。北朝鮮と米国が相互不可侵と平和宣言を行えば、日本は世界から孤立するしかないね。38度線が日本列島に降りてくる。まさしく日本が前線となる。北との拉致問題もらちがあかなくなる。安倍君は本気でやろうとする気構えがない。北方四島でもまったく帰ってくる気配もないし・・・」
「やっぱり、信長公の意見を聞いたほうがよさそうだね。こんど、武蔵境のパワースポットで三人で安土城天守閣に行ってみるとするか。世知辛い、今の時代がつまんなくなってきたから、ちょうどいい機会だ。あちらの宴会場には、プーチン・トランプ・オバマ・習近平・金正恩・メルケル・マクロン・メイ・今東光氏なども向かっている。彼らの本音を聞いてみようか・・・」
「そうしよう、そうしよう・・・」
美味しい焼き肉店では私たちは久々に幸せな気分を味わった。

 IOCの最高位スポンサー13社からマクドナルドが2017年撤退しているが、中国のアリババがその代わりに食い込んでいる。いまのところ、IOCの最高位スポンサー企業は、コカ・コーラ・アリババ・アトス・ブリジストン・Dow・GE・インテル・オメガ・パナソニック・P&G・サムスン・TOYOTA・VISAとなっている。中国のG5の技術は2022年の北京冬季五輪で活かされ、2024年のパリ夏季五輪、28年のロス五輪では世界を凌駕しそうだ。その時日本は世界から埋没しかねない。それが心配だ。純国産ソフトを持たない独立国はあり得ない。TRONプロジェクトが80年代米国の民主党政権でつぶされたのは記憶に新しい。それがあったら、統計不正の拡散や米国のIT会社の支配下に置かれることはなかったはずだ。都の五輪組織員会の仕事で電通本社や高速道路会社にみどりくんは連日打ち合わせに行っているようだが、2020五輪がプレゼンどおりに行われていれば、なにも問題はなかった。要らぬ官邸の不用意な発言や震災後の後始末がいまだに進まないのに、五輪開催への関心を持てというのはどだい無理な話だ。個人的には、イスタンブールに禅譲すべきだと思っていたが、いまとなっては、世界から冷笑や失笑を買われようと、開催しないわけにはいかない。上空からみればみるほど、建設中の新国立競技場は私には大きな使いすてのごみ箱にしか見えない。やはり、ZAHA女史のデザインにはレガシーがあったのだ。電通が五輪のオフィシャルスポンサーにもならないのには合点がいかない。
誘致の段階から五輪担当代理店となり、およそ4000億円以上のお金をスポンサーからかき集めている。ボランティアへは一日1000円のプリペイドカードの支給では全然足りないのではないか。参加する人は厳しい経済的な負担が待っている。参加者が学生か未成年なら親が出すのだろうが。組織委員会は10万人のボランティア費用(実費なら400億円ほどか)は出さないらしい。それくらいは捻出すべきだと思うが。いまさらいっても仕方がない。


<第十四章:その六>


 プロレスファンにとっては残念なニュースが入ってきた。個人的には、力道山・ジャイアント馬場・アントニオ猪木、リック・フレアー、スタン・ハンセン、ドリーファンクジュニア・ビルロビンソン、ミル・マスカラス、初代タイガーマスク、天龍源一郎、カブキ、アンドレ・ジャイアント、など好きだったが、ザ・デストローヤーは一番好きなレスラーだった。親日家だった彼のご冥福を祈りたい。
 2019年の東京マラソンでは大迫選手の記録が期待されていたが、30km手前で棄権してしまった。寒さと雨で体が冷え切ってレースができなくなったらしい。アフリカ勢は4位まで独占。優勝者は2時間4分台の好タイムだった。5位に日本人学生が入ったが、10分台が精いっぱいで世界の壁は厚く感じた。気候やレースの条件はアフリカ勢には不利なはずだったが、それを押しのけて頑張った。大迫選手に限らず、日本のマラソン界はまだまだ層の薄さを感じる。MGC(マラソングランドチャンピオンレース)への参加資格を緩く緩くしていたツケが回ったような気がする。2020の男子マラソンは8月9日、女子マラソンは8月2日となっているが、時間を繰り上げしても、酷暑は覚悟しなければならないだろう。灼熱地獄マラソンという名にふさわしい。寒さにも暑さにも強靭な体力と精神を併せ持つアフリカ勢には太刀打ちできない。日本人選手は環境に機敏に対処する能力や体力、メンタルな面で相当な努力をしないと、2020五輪マラソンのメダルは期待できないのが現状と言えそうだ。2020東京五輪での開会式での都知事は小池百合子氏だが、閉会式も同じだとは必ずしも言えない。都知事の任期は7月末、閉会式は8月になるからだ。当初から2020年の都知事選は五輪開催と重なり混乱をさけるためにも半年ほど繰り上げ選挙にしたい。小池氏も内心そうおもっていたので密かに二階氏と水面下で話し合っていた可能性は高い。二階自民党幹事長が時期尚早の小池出馬擁護発言をしたかと思えば急に引っ込める戦略に出た。要するに早くから都連にも唾をつけておけば小池再選に有利に働くとみたのだろう。都民ファーストの会と自民の関係も複雑化するだろうし、小池知事自身の立ち位置も難しくなるにちがいない。対立候補が大物なら小池再選は難しくなることだって想像できないわけではない。さて、都民の判断はどう出るのか興味深い。リオの五輪でも開会式にブラジルの大統領が出席できなかったが、まったく問題はなかった。2020東京五輪でも同じ。都知事がいなくても大会進行はスムーズにいくだろう。前回の五輪開催では政治的要素は必要ないという事例を作った。以前からIR推進論者である小池氏は築地を食のテーマパークを維持していくものの具体的な構想は明らかにしていない。カジノを含んだ総合開発構想もなくはないだろう。都民の反発も十分考えられる。おそらく次期都知事選は半年ぐらい前倒しで行われる。そのための伏線だとみていい。小池氏とはつながりのある二階氏は田中角栄氏の絶頂期を体現している。田中氏を慕う二階氏の気持ちもわからないではないが、派閥勢力拡大に対する思いが強すぎる。人間的な器は田中氏には到底及ばないが、今後思わぬしっぺ返しもないとは言えない。都政にかかわる知事は、国政にかかわるべきではないというのは、個人的な意見だが、小池氏は国政から離れることに未練があるらしい。カルロス・ゴーン氏がようやく釈放された。日産が苦境の時、経営陣はどういう構想を持っていたのかわからないが、わざわざ外国人をトップに据えるのはあまりにリスクが高すぎると思わなかったのだろうか。司法取引元年で最初の事例となったゴーン・ショック。日産は恥を忍んで生き延びるのではなく、一度、民事再生でリセットしたほうが、良かったのではないかと思う。


<第十四章:その七>


 2019年3月も中旬になり、2020東京五輪開催まであと500日となった。マドリード・イスタンブール・東京の三都市が激しい招致合戦で、東京が大方の予想を覆してイスタンブールには勝ったが、例の五輪裏金問題がいまもなおくすぶり続けている。当事者の親子が雲隠れしていてフランス検察が聴取できない状況のようだ。もう2020東京大会自体は中止にはできないだろうが、五輪・パラリンピックが終わった後でなんらかの刑事事件で収まる公算は大きいと思う。日本国内では五輪への目は世論では冷ややかだ。エンブレム盗作問題、強引な新国立競技場ZAHA案白紙撤回・招致プレゼン無視・放射能汚染水拡大問題など、様々なところで政治的な介入が及ぼした影響は計り知れない。裏をかえせば、権力を手中に収めればやりたいことは法を無視してでも可能だという事例を作ったようなものだ。2011年の東日本大震災から八年という年月が流れたが、復興は遅々として進んでいない。個人的には震災後での五輪開催どころではなかったはずだと思っている。今でもなお、原発の汚染水が日々漏れて行き場のないタンクがどんどん増えてるのだ。夢と希望の五輪というより利権と政治的思惑という色彩が強く出ている2020東京五輪という見方をしている庶民は多い気がする。私と船橋君と安藤も同意見だが、大坂府知事・市長選のW選挙には開いた口がふさがらない。世論の目ではそうなるが、権力の座に座ると身勝手な理論で押し通そうとするのが人間の業なのだろう。両者とも任期が11月で、単なる辞任での選挙で当選しても任期は変わらない。そこで交換立候補となると府知事・市長が入れ替われば4年の任期が保証される。それを繰り返すといくらでも任期は引き伸ばすことができるというわけだ。有権者の間では詐欺論が蔓延していてもそれを押し通そうとする。小池都知事の任期は来年の7月末だが、それだと五輪開催の真っただ中で知事選は難しい。小池知事は自民党の有力な議員に働きかけ、知事選の前倒しを願い出る公算が強いと思っていた矢先に、二階幹事長の発言があった。派閥拡大のため今のうちに布石を打っておきたいのだろうが、あまりにもミエミエの世論形成術といえそうだ。小池知事が単なる辞任でも再選しても任期は変わらない。半年前、または一年前に特例法案を成立させてもらおうとする腹なのかもしれない。プーチン氏が初めて大統領に当選し、その後一時首相になり、また大統領選に再当選。そして憲法改正で任期を二期6年(12年間可能)に延ばした事例もある。大坂府知事・市長選のごり押し論理も全くそれと同じだということになる。安倍4選の影もチラつき始めているが、これも二階氏の発言で押し切ろうとする算段なのだろう。安倍首相は党の三期ルールに従うといっているのを信じるしかないが、それを反故にすれば世論の反感は拡大するだろう。安倍氏が4選だろうが5選だろうが、良い政をしてくれれば何も文句は言うつもりはないが、後継者が全く育たない現状から、永田町の新陳代謝はどんどんやるべきであると思うのだが。このまま戦前や第二次世界大戦での大政翼賛会大本営関係者や末裔が権力を維持していけば、周辺諸国のこれまでの日本への反発は消えることはない。フレッシュで新しい未来像を描き実行できるリーダー像がいまの日本には必要なのだが、まったく見えていないのには正直がっかりさせられる。

 ならばこれは、カンフル剤としての発想なのだが、「紺碧の艦隊」の臨時の軍事政権とかカストロ氏やゲバラ氏のようなリーダーが日本を牽引していくという状況もあり得ないわけではない。そういう発想で創作したのが「未来からの嵐」という長編小説だ。日本では、トム・クランシーのような、「合衆国崩壊」「バチカン云々」といった作品が少ないし、「官邸崩壊」「首相暗殺」「日本壊滅」などというかまびすしい題の小説を書けるほど表現の自由度は低いように思う。エンターテインメントには悲劇も喜劇もあってしかるべきだが、日本のTV局や映画会社は昔に比べてスケール感が侘しくなっていることは事実だ。中国の初めてのSF巨編は「流浪地球」というが、制作に4年もの年月と経費がかけられていた話題になっている作品だ。個人的には今の中華人民共和国以前の中国文化には強い興味はあるが、現在の国のあり方にはどうもついていけない。毛沢東の『文化破壊大革命』がそれまでの中国4000年の歴史の累積を台無しにしてしまったのは実に悲しい。小説は本で読むのが普通だが、YouTubeでスライドショー的なつくりで見られないだろうかという想いで現在執筆済みの原稿で試作を繰り返している。基本的には無声映画にBGMを流すごくシンプルなものだ。朗読の動画もあるにあるが聞き手の好みで声に拒否反応を起こさせるものも少なくない。「Behind the Story 2020tokyo」(『はい、こちら2020東京五輪』が邦題)はすでに2015,2016,2017,2018年の4作を公開している。芸能界はこのところ、不祥事が相次いでいる。若い俳優の婦女暴行事件やピエール瀧さんの麻薬所持など、観るに堪えない事件ばかりで実に残念ではある。来年の五輪を前にして嫌な出来事はあまり起きてほしくはないものである。。。



<第十四章:その八>


 2017年に2020東京五輪音頭の曲が発表されたようだが、恥ずかしながら私は認識していなかった。まさか、1964年の東京大会で三波春夫さんが歌った曲がリメイクされるとはゆめゆめ思ってもみなかったからだ。石川さゆりさんも加山さんも嫌いではないが、巷でもあまり話題にもなっていなかったし、若い人ならなお更そういう曲は知る由もない。曲自体NHKが主導しているようだが、その弊害もなきにしもあらずで、なによりも新鮮さがないのが問題だ。はっきり言って2020東京五輪は2012年のロンドン五輪のような素晴らしい開会式は望めないだろう。個人的には五輪招致プレゼンのイメージから、2020年東京五輪はレガシーを感じるZAHA案の新国立競技場を基本に、斬新な発想で運営・企画されると信じていたが、エンブレム盗作・招致裏金問題、汚染水など様々な課題が沸き起こり、ここ二、三年は五輪音頭どころではなかったような気がする。五輪組織委員会を仕切る電通や利権を欲しがるゼネコンの暗躍もうわさされているし、何よりも世論の五輪への関心度がいまいち盛り上がらないのは一体なぜなのか。JOC竹田会長がフランス検察の裏金疑惑の予審捜査で訴追される公算が高まっている。IOCまでが竹田氏や電通への突き上げを迫っているらしい。NHKが報道するくらいだからよほど深刻なのだろう。もはや五輪開催前に会長職退任は避けられない情勢になってきている。五輪競技のピクトが発表されたが、マスコットにしろボランティアにしろ決めるのが遅いような気がする。要するに後手後手に回っている。国民的な盛り上がりにも欠けるし、なによりも大会が開催時期が酷暑となるのにも問題だった。盆踊りの時期に合わせた五輪音頭というコンセプトも分からないではないが。そんなことよりも、来年の都知事選挙はどうなるんだろうか。
 米国で史上最大の裏口入学スキャンダル報道が盛んになっている。日本でも、最近というより、今世紀にはいってからの常習性があきらかになっているが、米国ではスケールが大きい。テレビプロデューサーが、大学関係者への口利きで手を変え品を変えての裏口斡旋業を長く続けているという。有名女優やセレブの子息がかなり利用しているらしい。スポーツの推薦入学の盲点をついての裏口入学は妙味があるようだ。仮にスポーツの推薦で裏口で入れたとしても、何らかの事情でスポーツができなくなったといえば大学にとどまることができるという裏技もあるのだろう。なぜ、裏口がばれたかというと、実はFBIが別件での内偵をしていたところ、偶然にも裏口スキャンダルが発覚したということらしい。公平感や正義感をまとってまじめに受験した学生たちには気の毒だ。もっとも可哀そうなのは裏口で有名大学にかろうじて入った学生だ。授業についていけず学位取得まで行けない場合大学卒業は不可能だ。退学するしかない。行きは良いよい帰りは怖いの最たるものだろう。中国の科挙でも不正が広く行われていたと聞くが、どこの国でも時代が変わっても、不正や忖度は永遠に続くものらしい。



第十五章 「不透明な未来」


<第十五章:その一>


 内閣府の統計発表を信じている人は一体どれくらいいるのだろうか。4月からの値上げラッシュが各産業で始まるが、国民の目をそらしたこっそり税金も増えてきている。家計にはじわりじわりとボディブローとカンターパンチで襲って来そうだ。さらに10月からの10%への消費税アップで消費マインドはますます冷えていくし、われら庶民の生活は苦しくなることは避けられない。見かけのアベノミクスがやっぱり見かけ倒しだったと認識される日々が続いている。政府の統計不正が明らかになっても、誰も責任をとろうとしないのは日本の忖度精神を逆手にとった卑劣な行為と言えなくもない。震災復興税の負担を国会議員が免除になったのは数年前。年金受給者は強制的に年数万円天引きで徴収されている。受給の目減りは生活破綻へと限りなく続いていく。消費税がアップされても、新聞社などのマスコミ関係は軽減税率で恩恵を受ける代わりに、官邸の忖度、つまり彼らに弱みを握られ、担当政権よりの報道をするしか道はなくなった。戦前の大本営発表の再来ともいえる。選挙での投票棄権をするということは白紙委任状を差し出すとおなじだ。だから、政治的無関心は危険とも言えるだろうが、当の有権者たちは何食わぬ顔をしているのが気になるところだ。
 イギリスのメイ首相が苦しんでいるという。元々彼女はEU離脱反対派だったが、仕方なく首相に担ぎあげられたにすぎない。合意なきEU離脱になったら、アイルランドと北アイルランド紛争の激化が再び起きるかもしれない。深読みをすれば、合意なき離脱は世界的な経済に深く影響するが、EU離脱反対派のメイ首相にとってはむしろ長期のEU離脱延期で実質的な残留状況を作り上げることなのかもしれない。だから、合意の離脱に反対する議員たちも賛成に回る公算は大きいとみる。なぜなら、メイ首相がいなくなったら、交渉はもっと難しくなる。後任を望む首相に名乗りを上げる議員は後ずさりをしているからだ。
 米国政府の累積債務は天文学的な額になっているという。日本政府の累積債務額は1000兆円をこえたとされている。日米(に限らず)とも政府は本当のことを言わないだろう。権力側にしてみれば支配基盤の弱みの露呈は禁物だからだ。エジプトのムバラク元大統領は国家予算に匹敵するほどの不正蓄財をしていたし、アラファト議長もそれ相応の額を手にしていた。時代や国家を超えて人間の欲望というのは限りがない。そこに不正や隠匿・横暴が加わると下々の者にとっては為す術がない。「すべての政府は嘘をつく」という、ドキュメンタリー映画を作ったオリバー・ストーン氏の顔が目に浮かぶ。日本では来年度の国家予算の一般会計では100兆円超えと騒いでいるが、肝心の特別会計の掲示がないのは、何か不都合なことがあるからではないかと疑われて仕方がない。トランプ大統領がうっかり、米国政府の借金額を口を滑らせて3000兆円ほどであると、SNSで言っているように、米国でも深刻な政府の借金事情があることだけは知っておくべきだ。国家予算の借入金上限額が毎年議会ではかられるのは、そういう事情もあるからだろう。米国の累積債務はかなり深刻だ。トランプ大統領が各国との貿易戦争で勝利などしても焼け石の水で、はっきり言って債務不履行がいつ何時起きても不思議ではない。米国債金融資本システムはいくら赤字を出しても米国にお金が還流してくるものだが、果たしてそれがいつまで持つかは不透明だ。第二の世界恐慌は気持ちの中では覚悟はしておくべきだろう。日本の約10倍程度ある米国の借金額はおよそ1京円、それに地方の公の分まで含めると、それ以上という莫大なものになる。ドイツが第一次大戦で敗戦し、ベルサイユ条約の賠償額は国家予算の20年分と言われたが、今世紀までかかって完済したのは記憶に新しい。国家予算は、バランスシートの分析が基本だと思うので、一般と特別の精査をしなければ、意味がないと考えている。特別会計は国会議員・地方公務員・官僚の使いたい放題の打ち出の小づちという疑念もある。マスメディアや国会での予算委員会でなぜ議論されないのだろうか。とてつもない深い闇があるに違いない。。。
 大相撲では貴景勝関が大関となった。栃の心は大関陥落となったが次の場所で10勝すれば大関に戻れる。頑張ってほしいものだ。イチロー選手が現役を引退した。マリナーズ上層部との確執や個人的な事情など揶揄されてはいるが、すでにMLBからの年金は確定しているので生活の不安はない。メジャーの殿堂入りは間違いないし、野球を楽しませてくれて感謝しているし、本当にご苦労様と言いたい。



<第十五章:その二>


 平成天皇の生前退位に伴い、2019年5月1日から採用する新たな元号が始まる。新元号名は万葉集から採ったもので「令和(れいわ)<reiwa>)と決まった。令という文字は自体によっては(手書き文字・行書体・教科書体・楷書体など)、下の部分が「マ」でも正しいという。個人的にはマの方がバランス的には整ってはいると思う。おおむね国民の七割ほどの人が好感をいだいているという。音読的にも柔らかでいい響きかなと思っているし、文字通り良い時代になればいいなと心底期待はしている。「令和」というのは言葉からすると、上からの命令・秩序による国と民の調和ということになる。見方によっては一国を統率し易い意味もある。自分にとっては最後の元号になるとはおもうが、以前の「明治・大正・昭和」の三代に生きられている方はさすがに少なくなっているが、「大正・昭和・平成」もそのうち「昭和・平成・令和」の三代が主流になる今後は、どんな光景になるのだろうか。今回の平成天皇の退位の事例からも令和時代は平成と同じくらいになるだろうとみる。その次の新たな元号が決まるころには自分はもはやこの世にはいない。選ばれた理由に、安倍首相は談話で国書と位置づけをしている。間違いではないが、当時の七世紀は中国では大唐帝国がローマ帝国と肩を並べた存在であったことは認識しておかなければならない。中国文化に影響を受けた万葉集の一部から採ったといったほうが正しいように思う。習近平氏が当時の大唐帝国がシルクロードを通して西欧や中東の一部にまで領土を拡大し、それを意識してか、一帯一路政策を推し進めている。日本は当時、白村江の戦いで壊滅的な打撃を受けている。遣唐使も数多く出して、大唐帝国の皇帝と謁見する立場であった事実は曲げられない。今の中国にその資格があるかといえばノーと言わざるを得ない。なぜなら、国民の民主的な政治で選ばれた代表ではないからだ。今の時代独裁政権や独裁政治を続けるのは不可能に近い。インターネットが隆盛な今日においては、民主的な政治が必要不可欠なことは言うまでもない。御料牧場は明治時代からの皇室の聖地で国民は立ち入りができないらしい。250ヘクタールの広大な牧場があるとは日頃の私にはイメージがわかなかった。反論を覚悟で申し上げると、国民の象徴が庶民の食材を同一に頂いているかと思っていたので、自分の中ではいささか皇室イメージが落ちている。改元の機に言うのは酷かもしれないが、日本の皇室は国民と共に歩むというのは上から目線のことであり、英国のエリザベス女王陛下の庶民目線というスタンスは取れないものかとあえて諫言したい。元号が変わったからと言って、これと言って庶民の生活に影響を与えるものではない。皇室は敬うのは基本だが、天皇の国体化が戦前の専制から象徴にかわっただけとの見方もなくはない。昭和天皇が226事件の折、反乱軍を賊軍呼ばわりしたのは記憶に新しくもなんともないが、私の祖父が反乱軍に関わったことが、皇室の見方や考え方を変えさせたことは間違いない。
 このところ、男女関係や家族同士の憎悪の連鎖による刑事事件が相次いでいる。特に、若い世代の人は恋愛手法の稚拙さが目立っている。一方的な女性への好意が成就しなかったから殺してしまった、女性がSNSでのなりすましで相手の男性ににリアルに会ってしまったらイメージが全くちがい冷めてしまった、ゆえに殺人事件に巻き込まれた。などよくあるケースだが、恋愛体験のない者同士がリアルな恋愛をしようにもロマンスが何であるかわからない。ネット社会の負の側面が様々な社会的な事件を引き起こしている。実に嘆かわしいことだ。小説をよく読んで、またはエンターテインメントの疑似体験で、相手の気持ちを汲み取るとか、犠牲とは何なのかとか、世の中の無常心を養うことは不可欠だ。中高年の引きこもりが60万人以上もいるという。もはや一つのカンフル剤として、十代に例外なく軍役を課すことや負荷を与えることも後々の政治の世界で展開されることは排除できない。あまり言いたくはないが、それくらい今の日本人の精神は(自分も含めて)退化しているといえるのかもしれない。
 カルロス・ゴーン氏が保釈後また再逮捕(4回目)されたが、ここまで来たら彼は生涯、この世界から逃れられない可能性は高い。強欲の果てには何が一体残るのだろうか。。。それと連動してるかどうかは知らないが、フランス検察の武田JOC会長への裏金不正疑惑の起訴が早まるかもしれない。2020東京五輪のイメージダウンが危ぶまれる。



<第十五章:その三>


 2020東京夏季五輪の競技日程とチケット料金販売の内容がほぼ出そろった。五輪にスポンサーとして出資した企業の放映時間の押しきせはあるかどうかは分からないが、例えばスキージャンプの決勝を深夜の極寒の時間帯に放映をせざるを得なかった平昌冬季五輪のようにならないことを祈る。あれでは、アスリートが可哀そう過ぎるし、体調不良の懸念もあった。観戦するほうも深夜の決勝はたまったものではないと思っていただろう。来年の五輪競技開始は7月下旬からだが、新国立競技場は誘致プレゼンでのものではなく、木造で冷房完備が備わっていない。かち割を配布するようだが、それだけでは酷暑に耐えられないだろうし、恐ろしいほどの患者が出る可能性は大だとみている。五輪のチケット予約はネットでのID登録が必要だという。観戦するほどの余裕がある人が実にうらやましい。みどり君は東京都の五輪推進準備委員会のある部署のリーダーとなったらしい。目下、ボランティアの対応で駆けずり回っている。それに輪をかけて都知事選の前倒しがあったらななおさら大変だろう。と思いきや、都の職員は平然としているようだ。知事が誰であろうと関係なく目の前の職責を果たしていくことが使命なので、マイペースなところがなくてはやってはいけないからだろう。
 官邸の懐刀である萩生田氏が10月からの消費税アップの延期について私見を述べたが、これは衆参同時選挙を意識してのものだろう。与党側はそれはないとは言ってはいるが、7月の日銀短観は悲観的なものになると予測されているので、凍結となれば与党側は選挙で有利に戦える。有権者も投票所に足を運ばないから、議席は少し減っても安定勢力を保ち続けることができる。無党派層は疲弊しているが、棄権する人はかなりいるだろう7から、無視したほうがいいと官邸では見ているに違いない。アベノミクスや一連の政府の不祥事は、有権者の政治的無関心からきている事だけは肝に銘じるべきだ。与党が議席を減らしても、現況の議席数の力関係はあまり変わらない。つまり、7月以降の衆参W選挙と都知事選挙のトリプル選挙の可能性は排除できないということになる。
 トランプ大統領のロシア疑惑がグレーゾーンで決着しそうだ。共謀の立件は不可能で、再選の確率はますます上がっているように見える。70代を優に超えて元気なのは頼もしい限りだが、世界のリーダーを降りたのは実に残念だ。元々ビジネスマンなので、交渉の外交が優先するのは仕方がないことなのだが、歴史に名を残すようになるためには、世界のために何を成すべきか熟慮すべきだろう。米国のF35Aのステルス戦闘機が行方不明になっている。粗悪品の噂が絶えない戦闘機をなぜ日本が導入するのかよくわからないが、敗戦国で現在でも制空権を米軍に握られている状況では致し方ないが、F16との対戦でも劣るF35Aは大きなお荷物になるだろう。純国産の心神ステルス戦闘機の配備が日本を救う日は必ず来る。しかし、現実的にそれは来世からの眺めになるかもしれない。個人的には、待ちきれないので「未来からの嵐」というSF小説で想像するしかない。
 平成時代も残すところわずかとなった。バブルの崩壊から始まった平成は、インフレーションがないまま、デフレスタグレーションのまま終わろうとしている。併せて、新紙幣の発行の報道もあったが、渋沢栄一氏の肖像画が新一万円札となる。5千円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎。韓国併合の折、韓国初の紙幣に渋沢栄一の肖像が使用されていたので、韓国内では騒然としているが、いつまでも歴史においての互いの憎悪関係は続けるべきではない。旧日本軍も周辺諸国には甚大な迷惑を派生したことは紛れもない事実として肝に銘じておかなければいけないが、未来永劫いがみ合っているだけでは、相互のより良い未来は存在しないからだ。




<第十五章:その四>


「上級国民」、「下級国民」という概念が世間の話題になっている。池袋での87歳老人が若き母娘の命を車でひき殺した事件で街角では騒然としている。被害者の父親はただただ残念でたまらない旨を記者会見で述べるも、加害者のほうからは被害者家族への謝罪が一切ない。何よりも腑に落ちないのは、加害者が「上級国民」で逮捕されないという点だ。警察が加害者に事情を聴いて証拠隠滅の恐れがないことを理由に逮捕はしないという。しかし不逮捕の理由がよく分からない。メディアも元高級官僚ということで、忖度をしてか加害者への罪の追及がなされていないのは不自然で、ネットでの反応は加害者への中傷が拡散している。それも仕方のないことなのだろう。他の地域でも高齢者の事故が後を絶たないのに、国は一向に動こうとしないのはなぜなのだろう。自動車業界への忖度と言われても仕方がない。ほんとにどうにかしてくれという悲鳴が庶民の大多数の考えだ。道交法も例えば、75歳以上の免許更新の際には運転能力としての身体検査も必要だろうし、極端に言えば75歳以上の高齢者には運転禁止条項を設けるといった対策が急務だと考える。自動車業界の反発は大だろうが、これ以上の高齢者の犯罪は許してはいけない。高級官僚、大企業の社員、マスメディアの社員、国会議員、社会的地位の有無で、逮捕・不逮捕という格差はもうやめるべきだろう。
 習近平氏の一帯一路政策が、1000年以上も前の大唐帝国のようにローマ帝国と肩を並べていたころの国情を作り出そうとしている。そのころの日本は政治的文化的に唐の影響下に置かれていたと言っていい時期でもある。中国は四大文明の発祥地でもあり大国意識は高いが、民主化を望む国民が大多数なのに、共産党一党独裁の締め付け政治で14億人の未来が心配だが、時間がそれを解決していくことだろう。人権問題も今はピークを迎えている。日本国内でも中国民主化の波は勢いづいている。
 安倍政権が衆参W選挙を模索している。先の衆議院補選で二つも惨敗し、参議院での議席減が予想されているからだ。10月からの消費税10%は国会で決議されているにも関わらず、消費税を政争の具にすることもやぶさかでもなくなってきた。再三の消費税撤回どころか、消費税5%への回帰もなくはないというが、もしそういうことにでもなれば、選挙でも俄然有利になるし、何よりも今夏のW選挙で大勝すれば、2023年まで安倍首相が官邸に居座ることができるという計算が成り立つ。悲しいことに有権者はいつも半数がどうせ棄権するだろうから大勢は変わらない。東京都知事選も前倒しで行われる公算が大だ。小池知事との阿吽の話し合いで分かるように、二階幹事長もそういう考えなのだろう。
 パリのノートルダム寺院が大火災で焼け落ちた。世界遺産でもありフランス国民の魂の礎ともなるだけにまことに残念だ。日本政府は仏国からの話があれば再建支援したいとは言ってはいるが、向こうから話がなくても支援はするべきだろう。支援されるほうはわざわざお願いしますというわけがないからだ。





第十六章 「令和時代の未来図」


<第十六章:その一>

 2019年5月1日から日本の元号が令和になった。新しい天皇陛下皇后の未来と日本のこれからはどうなるのか、いまこの時代に生きる私たちは試行錯誤して歩んで行かなければならなくなるのだろう。今年は特例で10連休にはなったが、一部の企業や業界を除いては、いつも通りの勤務や休みを取るところがほとんどだったのではないだろうか。この間、駅のホームでは通勤時でも混んでいたし、学生たちは部活で汗を流し、休暇に使う余分な資金がないというのが庶民の実感だとおもう。官邸の景気動向街角ウォッチャーは政府が民間に嘱託で調査させ、それをもとに景気指数の判断材料にするわけだが、これとて正しい数値になっているかは怪しいものだ。6年ぶりの景気悪化指数が顕著になっているようだが、そういうことを言われなくても、ここ二十年間は可処分所得が減り続けている現状は見逃すことはできない。緩やかな景気の回復は実は下降の事実を隠ぺいしたかのように見える。政府が統計不正に身を乗り出さなければならなくなるほど、日本はひどい経済状況なのかもしれない。いま、米中の貿易戦争の様相を呈しているが、双方の激しい応酬にマスメディアは右往左往しているようだが、実は、水面下ではうまくいっているという憶測は排除できないでいる。トランプ大統領の背中にはキッシンジャー氏が構えており、米中の思惑は深いところにある。米国の自国優先主義は世界経済や軍事バランスに悪影響を及ぼすのは動かしがたいものだが、現在の地球文明での真のリーダーがいないという事実は、今後の混とんとする世界の行く末をより複雑にしていくことになるだろう。
 日本の国会議員が北方領土問題に関してのあるまじき発言が世界からの批判をよんでいる。今の国際連合は第二次大戦時での連合国側の論理で成り立っており、旧敵国条項がいまだに存在し削除されずにいるが、日本やドイツやイタリアの各国は、米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の常任理事国の判断により、危険な存在とみなされればいつでも壊滅攻撃を許されるという国際連合の位置づけをを認識したうえで、日本の政に携わる者は慎重な発言をしなければならない。これは、安倍総理にも改めて進言しておきたい。
 戦後75年にもなるのに、日本はいまだ制空権を米軍に握られており、トランプ大統領が専用機で横田基地に身勝手に離着陸できるという現実も直視しておくべきだろう。サンフランシスコ講和条約で日本は主権をとりもどしたと言われてはいるけれども、果たしてそうだろうか。日本の完全主権にはあと一世紀は要するかもしれない。この条約は米国と日本だけのものであり、中国やロシア、朝鮮半島、東南アジア諸国とのものではない。戦後賠償は大変なのだが、それは戦争を仕掛け敗戦した国の言い訳のできない責任だ。だから、これからも歴代の担当政権では専守防衛の枠を超えた発言は絶対すべきではない。戦前では25歳以上の男子だけが参政権を有し、女性にはその資格がなかった。大政翼賛会が昭和天皇を巻き込んで暴走した一つの要因ともされる。今年は参議院選挙と衆議院選挙のW選挙の可能性が日増しに強まってきている。官邸では水面下ではすでに周到に準備をしているはずだ。そういう推測はいくらでもできる。有権者は成人になると誰にでも選挙権があるということを再認識して、投票所へいくのを楽しみするという感じ方もわるくはない。投票の棄権も意思の一つだと勘違いをされるひともいるようだが、とんでもない間違いだ。
 2020東京五輪のチケット販売が開始された。ID登録をしてからもうしこむようだが、キャンセルは不可。転売詐欺の横行が目に浮かぶようだ。そんなことよりも、2020年の開催期間の酷暑はどうなのか気になる。新国立競技場は木造で冷暖房の完備はなし。来場者にはかち割で我慢とは今でも信じられない。ほんとうにそうなら、数多くの熱中症や脱水症の患者で競技場の周辺では救急車がひっきりなしに動いている光景が容易に想像できる。
 京都の郵便局でゆうパックの配送車が運転手と荷物ごと行方が分からなくなったとうニュースが飛び込んできた。すでに一週間近く経っているのに、事故とか犯罪に巻き込まれたかという見方も多かったが、某コインパーキングで寝ているところを現行犯で逮捕された。この当事者に対する批判は数多くあったが、人を殺めたわけではなく、お金と車の横領ですんだので、なかには同情や叱咤激励の声もあった。郵政民営化で利益至上主義もいいが、かつてのユニバーサルサービスの復権も考えてほしい。下請けの負担も多いことだろうから。米国では、郵政事業はいまだに民営化はしていない。




<第十六章:その二>


この二十年間、日本ではテレビドラマの質がどんどん落ちているのを感じている人はかなり多いと思う。役者、とりわけ銀幕スターがすっかりいなくなってしまったのだから仕方がないのだが。昔デビューした俳優から若い世代へのバトンタッチもままならない。若手の俳優が育んでいく環境にも問題があるのだろうか。テレビドラマで話題作なると、山崎豊子の「白い巨塔」となるが、令和時代で初めてのリメイクドラマで財前役に岡田准一さんが抜擢された。テレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマシリーズ、2019年版「白い巨塔」が始まった。田宮二郎が31回、唐沢寿明が21回、岡田准一が5回と放映回数が異なるが、視聴率の視点からは唐沢・江口コンビがダントツで、最高瞬間視聴率が関西で40%近くまでいったというモンスタードラマだった。確か2003年のフジテレビの開局記念だが、今回の岡田財前のドラマを観て、個人的には唐沢財前がまた観たくなった。唐沢財前は田宮財前の最終回の視聴率31.4%を抜く32.1%だった。この記録は当分抜かれることはないだろう。原作者の山崎豊子は唐沢の主役に疑問を持っていたが、クランクインの前に会食をした際に面白い人と気に入られ、OKが出された。最終回撮影収録後はとても彼に感心したという。現場の撮影シーンでは実際の外科医が数名いて細かな手術の手先の使い方や身振り手振りまで容赦なく指摘し何度も何度もNGを出されたらしい。唐沢は役柄に相当苦労したようだ。今回は岡田ファンも数多くいるだろうから批判めいたことは言わないが、視聴者はだいたい同じような目で見ているに違いない。見た目気になる点があったので申し上げておくと、1)身の丈:田宮二郎の身長は180㎝、唐沢寿明は175cm、岡田准一は165㎝(169?)と背が違い過ぎる。総回診のシーンでは靴底を上げて背を高く見せておいたほうが良かったか。2)今回は放映回数5回では短すぎる。確かに第二回目での教授選は早すぎる。3)ミスキャストが多い。4)心理的な駆け引きと手術シーンの緊迫感が薄い。5)音楽が今風かもしれないがもっと重みのあるものがいい。。。6)没頭のシーンで小林さんがスピーチを行うがあの不可思議なメイクの意味するところは?7)物語の展開が飛び過ぎていて、出演者の性格が伝わってこない。8)豪華キャストには違いないらしいが、ドラマを見ていると壮観な風景と深く考えられた場所の選定にも難がある。9)開局記念なのに予算があまり投じられている気がしない。。。私的な事だが、二回目の放映を拝見していたが、家族ががあまりの内容に突然他の番組に変える一幕もあった。視聴率は第一回が12.5%、第二回目が11.8%で、視聴者がこのまま続けて第三回目を見てくれるかどうか制作サイドの悩みどころでもある。5回の平均視聴率を二桁で維持できるかが焦点となりそうだ。視聴率調査はかつて海外の企業ニールセンも一時期公表していたが撤退。広告代理店をはじめとする業界主導の視聴率のシステムの弊害が現在のインターネットの時代にかみ合わないという批判もある。一応の目安になるのは確かなのだが、それにかわる客観的なデータ収集がない現状では今しばらくは仕方がないだろう。電通の元社員が、やめた後そういうことを内部告発しても現役時でのものではないので、告発ではなく事後報告的な暴露ということになり、インフルエンサー役としてはかなり弱い。岡田財前、第三回目を見た知人がまたトーンダウンしていたといっていた。唐沢版をまた観たくなる視聴者が激増しそうだ。今回の白い巨塔がテレビ局の開局記念としては物寂しいものとなった。気になる点は述べたが、一番の失敗の原因は原作を甘く見た制作側・プロデューサー・経営陣の取り組みに本気度が薄かったとの見方もあながち間違いではないだろう。映画でもドラマでも、ワンシーンを観ただけで作品の出来がわかるという。唐沢財前が江口里美に書き残した遺書の語りのシーンには感動したものだった。あと十年後フジテレビでまた高品質な白い巨塔を制作してくれることを願っている。。。


<第十六章:その三>


サンフランシスコ講和条約で日本は主権を取り戻した。主権というより自治権といったほうがいいだろう。日本全土は未だに米軍に制空権が握られているし、民間の航空機は彼らのコントロール下にある。オスプレイは事故があっても巷の批判はどこ吹く風と開き直っている。当時の官僚がつぶやいた「もはや戦後ではない」というのは巷で一人歩きしたようだが、果たしてそうだろうか。日米関係は先の明治維新前夜から、日米修好通商条約などで日本にとっては不平等極まるものとなった。米国の為替通商で日本の金銀がハリスによってすっかり持ち去られることになり、南北戦争の北軍の軍資金の元手となったことは有名な話だ。ハリスはリンカーンの側近で懐刀として活躍したが、南北戦争が予定より早く終結し、大量の武器弾薬の在庫が膨大になった。フランスが幕府側にたち、イギリスが薩長軍を支援したが、米国は双方の側に武器ビジネスを敢行し、やらなくてもよかった内乱(戊辰戦争)にも加担し、莫大な利益を生んでいる。明治維新で金銀がすっかりなくなり疲弊した日本は海外から借財を重ね、アングロサクソンのまねをして植民地政策の道に進まざるを得なくなり、富国強兵は避けられない状況になっていた。日清・日露戦争でかろうじて戦勝国になり、領土拡大戦略として満州国の建国や朝鮮半島の併合も強行したが、無謀な米国への宣戦布告が最悪の結末を迎え戦後の庶民は耐えがたきを耐え忍びがたきを忍ばざるを得ない日々を送った。朝鮮戦争は日本にとって思わぬ特需を生み、経済復興の土台を築いたようだが、中東諸国やアジア周辺国は先の旧日本軍の圧政を未だに許してはいない。戦後73年がたっても深い傷跡は修復が不可能に近いものとなっている。ヒトラー・ムッソリーニ・裕仁天皇は三国同盟(連合国側からすれば悪の枢軸国)でつながっていたが、日本の旧最高司令官だけが生き延び国体を維持された。マッカーサーと昭和天皇は十数回も会見をして、側近のホイットニー氏が書いた文書が機密解除され公の目に晒されることになった。時代は変わっても、国家が存在する限り、国としての過去の過ちに対する立ち位置は未来永劫変わらない。だから、時代が変遷しても国のトップリーダーの責任は重くなるのは当然だろうと思う。いまでも、日米では不平等条約が存在する。日米安全保障条約・日米地位協定・日米原子力協定が三大不平等の案件だが、今回のトランプ大統領が令和で初めての国賓で来日したが、日本は大切な占領地であるという言動は表向き出さないだろうが、内心は日本は極東の植民地という思いなのだろう。安倍首相はF35ステルス戦闘機を100機追加投入するという無謀な約束を勝手にしてしまった。実に二兆円もの経費となる。消費税上乗せ2%分が吹っ飛ぶ計算だ。防衛装備は首相の専権事項なのだろうか。衆議院解散権も首相の専権事項のはずだが、今回はトランプ大統領にあるようだ。選挙の結果がでるまで貿易問題は先送りすると言い放った。衆参W選挙はもはや規定の事実化と科しているように見える。安倍氏のあやふやな言動がそれを意味している。解散権を憲法で首相から切り離すことは必要だ。今回の衆議院解散には大義はない。消費税をまたほぼ延期するようだが、これは以前から織り込み済みだ。景気が悪化しても「緩やかな景気回復」の記述を削除しないのは官邸の思惑もあるのだろう。野党は野党で衆参同時選挙には手が回らないという報道だが、今回の選挙では自公政権へのお仕置きが多いのではないかと予想している。自民党議員の問題発言がどんどん増えている。有権者の不満も最高潮のように見える。二年前の衆議院選挙ではマスメディアもぐるになって自公が有利になるよう選挙運動を展開していたが、今回は事情が事情だ。もし同じような結果になったら、第二の大政翼賛会になってしまう。4000万人もの無党派層や女性・主婦層の票はどこに向かうのか。棄権したらあなたの未来はないと心得よ。どこに投票しようがかまわないが、主権在民の権利は大切にしよう。


<第十六章:その四>


日本の政界では、2019年の参議院改選での有利性を見いだすべく与党内で揉めているようだ。衆議院の解散も同時にというふれこみもあるが、要は安倍第二次政権が安定的な議席数を維持する保証が得られるかどうかということだろう。10月の消費税増税は断行するといわれてはいるが、この有無と内閣支持率が自己都合解散のキーポイントとなる。自民党の独自調査では参議院選挙は有利に働いているという調査結果を踏み、衆議院解散をすれば、三分の二の議席数が減ると予測しており、同日選はいまのところ、行わないということで調整をしているようだが、与党の議席減は時間の問題で、むしろ、やらないほうが野党には有利に働きそうだ。国民の世論は官邸主導の政には懐疑的な見方をしていることに与党側は気づいていないようでもある。個人的な見方だが、結論を先に述べてみる。おそらくメディアでは同日選は行われないと横一線で報道をしているが、官邸では抜き打ち解散を画策しているのではないかと思っている。その根拠は、1)自民党の独自調査では参議院だけでも勝利すると目論んでいいるが蓋を開けてみないとなんともいえない不安感があるということ。2)景気動向が下降気味で世界経済の見通しも暗いこと。3)消費税を予定通り行うといってはいるが延長論もかなりある。4)2000万円年金不足問題と金融庁の公式報告書を財務大臣が受け取り拒絶し、年金財政の隠蔽体質が明るみになり、参議院と衆議院の同日選を内閣支持率があるうちに断行すれば、消費税増税後の不況があっても4年の政権維持が保てる。5)仮に衆参で議席を減らしても過半数の議席を保てれば、安倍首相の任期がさらに伸びる。そうすれば総理総裁分離論は実現するかもしれない、ということだ。与党が予算員会審議拒否中に安倍首相は官邸で芸人と一時を楽しむという行為は許されることなのだろうか。火消しに躍起になっている光景は国民には滑稽に写る。麻生財務大臣が2000万円不足の報告書を拒絶するのは理にかなっているのだろうか。それは否である。参議院選挙を前にして不都合な真実が明るみに出れば大きく影響するからなのか。12年前の年金消失問題は未だに収束していない。解散は首相の専権事項というのは国民にとっては迷惑な話だが、これは憲法ですでに決まっていることなので変えようがない。首相は解散の閣議決定を引き出すことができるようだ。消費税が上がっても大手新聞社の軽減税率は適用される。新聞社はTV局の大株主だ。官邸への忖度は選挙の行方にも影響する。老後世帯の2000万円捻出問題と投資の推奨はあまりにも身勝手極まりない。金融庁の公式な報告書を麻生財務大臣が受け取りを拒否するという前代未聞の行いは、2000万円拠出問題に火に油を注ぐものとなった。選挙への影響を懸念してこの話はなかったことにしたいという子供じみた考えは世論には通用しない。安倍第一次内閣も年金問題で参議院選挙の大敗を喫し、その後の野党への下野を余儀なくされている。歴史は必ず繰り返される運命にある。衆参のねじれがあるということは相互の議論にも熱がはいるということだ。。代議士の別名は弁士であって詭弁氏であってはならない。2004年での年金問題ではまだ2000万人の年金の行方が未解決のようだが。無党派層や弱者・主婦層の怒りは最高潮に達している。この憂国の時期に投票率が半分なら、投票棄権者は国賊扱いされても仕方があるまい。厳しい言い方だが選挙に関心がない人は日本の国籍を返上すべきだと思う。北方領土・拉致・年金・原発では問題解決にはほど遠く感じる。G20がもうすぐ大阪で行われるが、さしたる成果は期待できないとみている。保護主義への懸念の表明はしないようだ。安倍政権は米国の隷属状況にあるからだ。トランプ大統領の顔を立てなくてはならない。そういう中でのイラン・米国の仲介役は当然難しいものとなるだろう。日本のリーダーなら米国と対立してでもイランとの原油取引は続けなくてはならない。そういう中立的な行為が日本のアイデンティティを示す絶好の機会でもある。大阪でのG20は単なる寄り合いでの顔合わせに過ぎないレベルだ。間に合わせの首脳会談など役には立たない。米中の貿易戦争と覇権争いなどとメディアは煽ってはいるが、果たしてそうだろうか。トランプ大統領は親中派のキッシンジャー氏が後見人のような立ち位置にいる。そこから見えてくるものは、私論だがはっきり言って日本外しだ。表向き日米は蜜月状態にあるが疑った方がいいだろう。安倍氏の祖父は大政翼賛会で中枢の人物だった。その孫が総理を担当しているものだから、周辺各国は身構えている。文韓国大統領や金正恩氏の日本への敵対的姿勢の原点はそこにある。拉致問題の提起は真逆の方向にいくだろうというのは当然だろう。周恩来とキッシンジャーの太平洋は米国と中国で二分する構想はいまだ立ち消えてはいない。関税やハーウェイ論争は貿易赤字解消にはなんの効き目もないように思える。米国は米国債金融資本システムを確立し、いくら自国が赤字でも経済は焼け太りするという状況は変わらないからだ。米国は世界のリーダー役を降りたので、中国が台頭するのは自然の理だ。しかし、一党独裁・共産党の旗を振りかざし、人民解放軍が人民弾圧軍となり、人権を無視した政の限界は避けられない。一帯一路の発想は大唐帝国が参考となっているようだが、第二の孫文のような指導者が現れて、民主化が加速する可能性はなくはない。イージス・アショアの設置エリア選定において、秋田でのデータが間違っていたというが、Google earthを使ってやること自体が問題だった。防衛省が現実的な計測をなぜしなかったのか。未だに純国産基本ソフトを持たない日本の脆弱さを露呈させているようなものだ。日本はこのままだと世界から埋没してしまう危険がある。新たなリーダー出現に期待したい。




<第十六章:その五>


 2020東京五輪のチケット販売抽選結果が発表されたが、何十枚も予約された人もあまり当たらないようだ。大会の音頭をとっている電通関係ではいろいろな枠はあるだろうと推察できる。案の定、芸能関係者はSNSなどで当選の知らせが相次いでいる。私ら一般人にはおまけついでにということなのだろうか。みどり君は大会運営側であるためどの会場もスルーで通れるようだ。スタジアムでも冷房完備のコントロール室で開会式を見守る。船橋君も安藤もチケットは当たらなかった。もちろんマネキン嬢たちもだ。ずっと気にはなっていたことだが、2020の五輪の曲を知っている人はあまりいないように思える。現に周りの人に聞いても知らないという。1964年の三波春夫さんが歌った曲のリメイク版らしい。電通側はどうして曲を募集したりアナウンスをしなかったのだろうか。ZAHA案のスタジアムがコンペでの採用を棚上げにされ、政治利用されてしまってから、私の気持ちはかなり萎れている。ZAHA案スタジアムでの開会式のイメージだけはいまでも失っていない。だから2012年のロンドン五輪のような素晴らしい開会式は私にはまったく期待できないのだ。長野冬季五輪の開会式・閉会式はひどいものだったが、それと同等のものになる可能性は高い。
 イージス・アショア騒動、、日米貿易交渉で農村部の崩壊、年金2000万円不足問題の三大案件が、自公政権の足下を揺らしている。12年前の年金消失問題で第一次安倍政権は崩壊したが、今回も当時の状況に酷似している。特に今回は年金に関する問題が争点になるだろうが消費税云々は焦点にならない。なぜなら世論が消費税増税に対して否定的になっており、増税延期への期待は織り込み済みになっているからだ。一時は参議院は黙っていても十分勝利すると自民の単独予測があったが、いまは暗雲が立ちこめている。安倍総理が衆議院を突如解散する可能性は十分にある。彼はこれまでに同日選をやらないことを公言はしてはいる。実際の彼の胸の内では、支持率があるいまのうちにやっておけば、衆議院や参議院では大幅議席減はあるが、過半数は議席を確保できる。だからあと四年は政権担当は安泰ということだ。総理総裁分離論を展開してさらなる自己都合の総理の在任期間を目論んでいる。官邸への忖度で厚生労働省が参議員選挙(または同日選)後に年金の健康診断を発表し、年金の支給開始を遅くさせ、現役世代への負担を増やす方向に傾いていくはずだ。社会保障への国民負担にさらなる周知を徹底させていくものと見られる。まさに詐欺まがいの政権ということになる。有権者はこのことを忘れてはいけない。普段はあまり投票所に足を運ばない有権者はもっと怒りを表してほしい。棄権はするが批判したり、デモには参加するでは民主主義で主権在民の権利を主張する資格はあるだろうか。2019年の選挙では自民党支持者からのお仕置きは相当きついものになると見ている。人は権力を握り議席を与え過ぎると誰でも自分を見失いやすくなるものだ。かつての民主党政権もそうだった。今の自公政権の場合だと、政治に関心がない若い世代や中高年が将来いつの間にか年金が支払われないという不足の事態は覚悟しておいたほうがいい。それくらいの深刻性は認識しておかなければならないだろう。今回投票所に足を運ぶ人たちは、有権者のほとんどが、官邸に都合の悪い(金融庁のワーキンググループが記したもの)が削除されていたということを知っている。中高年層にとっては年金の給付低下は、死活問題となっている。若い世代は人生設計の見直しに迫られる。世論調査によれば、60歳の平均貯蓄額が2700万円だといわれいるが、例えば9人が貯蓄ゼロ、一人が2億7千万だとしても、10人の貯蓄平均額は2700万となる。貯蓄100万円以下の世帯は25%。貯蓄ゼロの世帯もかなりいる。実に4人に一人が貯蓄に回せない。これでは消費マインドがますます下がっていく一方だ。消費税どころではなくなって来ている。香港での200万人のデモが中枢を動かした。デモがなくても賢明な日本人だったら中央政府への諫言は可能なはずだ。素朴な疑問なのだが、年金制度では公務員のモデルケースもあってしかるべきだろう。職域加算ってどうなんだろう。一元化はしていても公務員だけは特別扱いでは年金問題の議論をする意味がない。自営業者やフリーの年金モデル試算も出しておくべきだ。参議院選後は、パート主婦への強制徴収が待っている。夫の収入が減っている分主婦がパートで補わざるを得ない状況でも、厚生年金を徴収する案が現実になったらどうなるのだろうか。主婦層を敵に回した安倍政権の行く末は厳しいだろう。日本は世界から見ればブラック国家と見られてもちっとも可笑しくはなくなった。



<第十六章:その六>

2020東京五輪開催まであと一年となった。各国のアスリート候補たちの代表争いも熾烈になってきたが、日本はメダル獲得となると厳しい観測も否定できないでいる。IOCの組織自体も慢性化し、ドーピング疑惑・裏金疑惑・利権疑惑など問題が顕在化してしている。クーベルタン男爵の「参加することに意義がある」が、すっかり「メダルを取ることに意義がある」に変わってしまった。今、参加選手や各国の競技団体などの初心に帰っての姿勢が問われている。Behind the story 2020「はい、こちら2020東京五輪」という話もこの辺で、そろそろお開きとさせていただいて、2020年への憶測と想像を自分の胸の中で培ってみたいと思っている。2014年から2019年までの2020東京五輪にまつわるフィクションとノンフィクションを織り交ぜてのストーリーは、読んだ方々が後々2020までの軌跡を振り返り、招致することの大変さを体感できるベースになるものと確信している。世界の歴史の中での「2020東京五輪」が良くも悪くも無事終わってくれることを祈っている。。。





第十七章 「カウントダウン2020東京五輪」


<第十七章:その一>


 年金2000万円問題や金融庁の報告書のもみ消し、不公平税制、消費税増税の是非、担当政権の内外における姿勢のあり方、不安を煽る政府官邸のあり方、弱者や困窮者への配慮のなさ、東日本震災や全国の自然災害で非難された方々への救済の粗野など難題続きの状況での参議院改選選挙のまっただ中だが、公職選挙法の抵触しない範囲であえて、公平無私の評論を述べることとする。

 2008年のリーマンショック時で、民主党指名選挙で本命のヒラリー候補を破りオバマが立候補することになった。結果は共和党マケインを大差で破り、黒人初の米国大統領となった。上院議員時代は泡沫候補だったが、あれよあれよという間に大統領になってしまった。幾多の選挙では既存の候補が有利に見えるけれども、時代を反映した世論の動向は大きな影響を与えるものだ。オバマ大統領は「核なき世界」という演説だけでノーベル平和賞を受賞したが、いま考えるとそれは間違った選考と考えるべきだろうと思っている。なぜなら、実績もないのに論文や演説だけで評価すること自体、不自然な気がしたからだ。政治家はやはり実績が大事であり、歴史に残る偉業をなしえてこそその価値に値することは言わずものがなである。オバマ政権二期八年はいささか長過ぎた。世界の指導者的役割が立ち位置の米国の大統領らしからぬ立ち振る舞いで、真偽は不明ながらビン・ラディン殺害のことだけが記憶に残っている。核なき世界を唱えながら、2015年に自国では新たな核開発予算を今後30年で120兆円を組む姿勢は、矛盾に満ちたものとなった。2016年トランプ氏がヒラリー候補を破り、現在に至ってはいるが、民主党も共和党も利害は一致しているので日本としては気にする必要はない。だからといって、日本のトップリーダーが、アイデンティティのない施策をしてもいいと言うわけにはいかない。安倍氏はそこを完全に取り間違えた前例を作ってしまった。個人的な趣味(ゴルフ)と真剣な外交交渉は全く違うものだ。担当政権には日本のリーダーを担う人材がいないというが、実は全くの逆で、いくらでもいることを忘れていけない。以前は小泉信次郎氏を未来の総理候補と期待をしていたが、いまでは保身と組織への帰属意識と初心の忘却が彼の致命的な欠陥と表れている。自民党をぶっ潰すと彼の父は言い放ったが、実は自分の派閥以外はぶっ潰すというレベルでしかなかったことをわすれてはいけない。進次郎氏には若い頃の安倍晋三氏によく似ていると、田中真紀子さんはいっていた。おそらくそうなる可能性は高いだろう。自由民主党は前政権の決められない民主党を解散に追い込み、権力を奪還したが、都合よく勝手に決める政権になってしまった。金融庁の2000万円不足報告書の取り扱いに難をしめし、なかったこととする言い出した。併せて、厚生労働省の年金財政診断の公表を参議院選挙後までしないという荒技にでてしまっている。国民の大半は、老後の年金問題で頭がいっぱいだろうと思う。基本的に無党派層である自分の人生設計にも大きな不安が増大している。共産党の小池議員の国会での安倍総理とのやりとりの動画が500万回再生となっている。日頃は共産党とは縁がないが、今回に限ってお仕置きとして一考と考える自民党支持者は多いだろうと予測する。公明党はいつもの歯切れがない。自民党の脇役である限り権力の側にたつことができる。それが彼らの本来の使命とは思えないが。立憲民主党は、国民民主党とともに、小池の乱で、行き場の失った議員たちの破れかぶれの党の立ち上げという経緯を忘れてはいけない。そういう意味では、小池百合子氏は旧民主党を解体した功労者として、二階氏の信認はいまでも厚い。だから、有権者の目は、反担当政権にあるが、どこに投票すればいいか迷っているはずだ。山本太郎率いる令和新撰組が今回の台風の目になりそうだ。特別枠に二人を優先的に擁立させ、山本氏は有利な選挙区から出ずに比例で出るという。常識的には落選もあり得るだろうが、4000万無党派層の心は彼に傾きつつある。選挙の結果はわからないが、無名だった2008年のオバマのような存在になるか見物である。



<第十七章:その二>


7月4日に選挙の公示があった。この日はアメリカ合衆国の独立記念日だが、同時にネイティブインディアンの敗北という怨念日でもある。人間社会の基本には時の勝敗というのは運というものが必ず存在する。有史以来の人類は殺戮と共生、防衛と攻撃という歴史的事実の連鎖が今日でも続いている。Win-Winの関係があるということは、敗者同士の関係構築もあるということだ。ギャンブルでも将棋やチェスでも株の売買の勝負事でも、敗者が存在しなければ勝者は存在しない。勝ち組同士が結託することによりその陣営はさらなる欲求を増やしていく。そうすると、敗者連合はさらなる谷底へ追いやられることになる。しかし、いったん、深い崖下でどん底を味わった敗者連合は結束して谷底をよじ登り、勝者連合の壊滅を目指してなりふり構わず、退路を断った覚悟で戦いに望むから、成功する可能性がある。人類はその繰り返しだった。500年前に大航海時代という時期があったが、これはアングロサクソン(欧州)文化からの見立てであり、北米・南米・アフリカ・豪州などではすでに独自の文明を築いており、列強の植民地政策が今日の不安定な政局や経済の起因ともなった。イギリスが麻薬を用いて清朝を壊滅した事実は消え去ることはない。列強の真似をして植民地政策を断行してしまった日本の行為も歴史から消えることはない。1945年設立の国際連合憲章では、日独伊三国の敵国条項をもうけ、常任理事国の核の所有を認めそれ以外は認めないという荒技にでた。当然新興国では国家の存続と外交的な有利性から核の所有を欲するのは自然の成り行きでもある。だからといって、個人的には核の拡散は認めることはできないが。今の日本の政は、米国の傀儡を招いていて、たとえは悪いが娼婦のように何でも顧客の要望に応じる危険な状況にある。このままでは国は滅びる。原子力政策ひとつとっても、処理済みのプルトニウムの行き場がなく、5000発(五十トン)の核弾頭も可能な域になる。だからIAEAは日々監視を怠らないわけだ。日米安保・地位協定・原子力協定をすべて破棄したとき、日本は常任理事国側から一斉攻撃を受けてもおかしくない。日本はアイデンティティを主張し国の存在を主張し続けなければならない。米国偏重のまつりごとは実に危険で、ホルムズ海峡での有志連合に加勢するという愚挙にでたら、イランとの国交は断絶しなければならないこととなる。米国関係での整合性がなくなるからだ。今回の参議院改正選挙では公示当初、マスメディアの官邸忖度記事としかしいようがない、自公大勝利という世論調査を発表した。だが投票日が近づくにつれ、その勢いは崩れつつある。無党派層の怒りは、野党連合とれいわ新撰組の躍進に心が傾いている。消費税増税と年金への不安はに増しに強くなっている。7月21日は永田城の落城のきっかけになるかもしれない。


<第十七章:その三>


 取り返しが付かなくなった日韓輸出規制問題の行方はどうなるのだろうか。以前日韓で合意されたものが棚上げにされ、二国間での外交問題にまで発展した、徴用工問題が何かの理由付けであたかも安全保障の問題にすり替わったようにも思える。軍事転用の恐れがある輸出品が北朝鮮に密輸という憶測もあり、日本政府側は堅くなになっている。憶測だけで証拠がないから真偽のほどはわからない。日本からは徴用工問題では国際司法裁判所に提訴し、韓国側は日本の輸出規制ではWHOに提訴し続けるという、両国の未来永劫平行線が続く状況下にあるのは誠に残念に思う。日本国内では参議院選挙のまっただ中にあるが、担当政権には目先の選挙利用はやめて、日韓問題ではそれに優先して取り組むべきではという意見が自民党内にもあるだろう。文大統領と差しで話し合うという器が安倍首相にはないのが足かせになっていることも事実だ。参議院選挙だろうとなんだろうと、金正恩氏や文氏との電撃会談もあってしかるべきだと思うのだが。安倍氏の祖父が大政翼賛会での満州国と朝鮮半島の事実上の経済的な実権を握っていたことも朝鮮半島の人はみな知っているはずだから、交渉にはそのことも頭に入れなければうまく行かないことも認識すべきだろう。国会での自分の野党へのヤジを棚に置いて、演説でのヤジには特高もどきの警察に排除させるという安倍首相の荒技が続いている。昭恵夫人は応援演説に個人のメールでも利用すべきだという。公職選挙法違反でもかまわないという演説にマスメディアは黙認している。官邸への徹底的な忖度といえる。それでも、自公は大勝利間違いないというマスメディアの姿勢に有権者は皆怒っている。2016年米国の大統領選挙では確かヒラリークリントン氏が当選99%間違いなしとマスメディアは予測していた。が、実際には「隠れトランプ」ステルス票が接戦州で躍り出て、ドナルド・トランプ氏の逆転勝利となり、マスメディアの面目は丸つぶれとなった。日本だって今回は自公が圧勝する?という旧態依然の予測をしているが、「隠れれいわ新撰組」ステルス票が旧来の自民党支持者や公明党支持者のお仕置き票として化けてでることは排除できない状況にある。消費税では軽減税率の恩恵を受ける新聞業界では官邸への忖度記事が多くなるのは自然の成り行きだとは思うが、公器の存在と自負するなら、軽減税率の適用は辞退してでもジャーナリズムの立ち位置はしっかりしてもらいたいものだ。しかし、いまのマスメディアは利益優先で公平性は排除しているように有権者は見ている。10月からは新聞購読をやめざるを得ない家庭が多くなるだろうとみている。実際、自分でもそういう状況になる可能性は高い。毎月4000円から5000円も払って新聞を取る必要はあるのだろうかと考える購読者は見直す事態となるかもしれない。それほど、日本の庶民の生活は楽ではなくなってきているのだ。それにしても、NHKをはじめとするマスメディアは参議院選挙投票率低下誘導報道を繰り返している。14日までの期日前投票率が前回をわずかに下回るというが、21日以前の投票情勢をわずかの調査で決めつけるのはどうかなとは思う。日本の有権者は政治に関心がないと久しく各国から揶揄されている。あえて言うが、戦前の政治情勢になってもその国民的マゾヒズムは治らないのだろうか。年金不安問題を憲法改正や消費税への関心誘導に成功した?担当政権の戦略にはまった国民の自己責任はないとはいえないかもしれない。自公が大勝利しても自分は年金保険を真面目に積み立てていたので満額もらうつもりではいる。無年金者はそれまで積み立てを怠ったか払えなかったかだが、そこまでは赤の他人では責任は負えない、というのが歴代の担当政権の基本的な考えなのだろう。しかし、最低限の年金システム・社会保障システムへの意見はなくしてはならないと思っている。


<第十七章:その四>


2019年参議院選挙が終わったが、五割を割り込む48.8%の低投票率が、組織票が強く影響する与党の改選過半数を許してしまった。32の一人区では野党統一が10議席と三年前の11議席とほぼ同じ結果になった。改憲発議に必要な改憲勢力3分の2には4議席足りない160議席となり安倍総理は野党の国民民主党からの離反戦略と取り込みに舵をとる模様だ。国民民主党は、「旧希望の党」の集団であり、当初は「排除宣言をうっかり口ずさんでしまった」二階氏を慕う小池百合子氏の息がかかった集まりだった。今後解党は避けられないかもしれない。旧民主党は自壊するべくして自壊した政党だ。言葉は悪いが、当時は一種素人集団のようなイメージがあった。民主党の衆議院は320議席ほどあったが、参議院では自公が過半数を有していて、重要法案はなかなか通らなかった。民主党は担当政権3年余で総理が三人も入れ替わるなど、「決められない政治」と「有権者の期待を裏切った」というレッテルを貼られてしまい、剥げ落ちることはなかった。そういうことが、有権者たちは自公は好きではないが、ほかに選ぶ選択肢がないことで消極的に自公に票を入れたこと、自公へのお仕置きとして他党に票を投じたことや、そして最終的には棄権やむなしという行動にでた可能性は排除できない。マスメディアが官邸への忖度で選挙を取り上げる頻度が前回より少なかったことが鮮明となった。それが低投票率誘導の起因とも思えてくる。山本太郎氏率いる「れいわ新撰組」が二議席を確保し、得票率で政党としての要件を満たした。次回からの国政選挙では党としての扱いを受けることになるからマスメディアはもう無視はできない。次回の国会では大荒れが予想される。日本は難問だらけの政をしなければならないので、担当政権の有り様を注視しなければならない。韓国との徴用工問題や輸出規制問題が、消費税増税を機に大きな痛手を日本が追うことになるかもしれない。当然朝鮮半島の二国は2020東京五輪をボイコットするだろう。それが連鎖して多くのボイコット運動が沸き起こらないとも限らない。それが心配だ。イランと米国の外交は最悪の状況のようだ。ホルムズ海峡での米国による有志連合の説明会があったが、日本の有志連合参加はイランとの関係悪化はさけられない。トランプ大統領はオバマ前大統領がそうとう嫌いらしい。白人至上主義者が黒人大統領を上から目線で捉える様は見苦しい。ラストベルト地帯の白人低所得労働者達がトランプ氏の岩盤支持層の元になっているが、イスラム文化への蔑視的視点はいうまでもなく、黒い白人(セレブになった黒人)が白い黒人(貧乏になった白人)たちを凌駕する時代背景に業を煮やしているのかもしれない。ビジネスのやり方を政治の世界に溶け込ませるのは難しいと思う。年末での解散総選挙の可能性は高くなった。与野党の陣営の選挙の有利性には関係なく、投票率の低下には歯止めをかけなければならないことは誰もが認めるところだが、投票義務制度の法制化や投票のフレキシブルな方法を考えないと、この国の議会制民主主義はますます空疎化していくことになる。是非議論してもらいたいものだが、マスメディアの官邸忖度が顕著になるのは戦前の大政翼賛会を彷彿させる。ジャーナリズムは公平性がなければ存在する価値がないことだけは言えそうだ。永田町のレームダック化はこれから進んで行くことだけは間違いない。
 2020東京五輪まで残すところ一年後に迫った。7月24日、みどり君は有楽町でのイベントで忙しそうだった。運営関係での調整役のポストで頑張っていたが、そうとう疲れがたまっているようだ。メダルのデザインも決定し、あとは五輪準備委員会の運営側のお手前を拝見するだけとなった。メダルのデザインはエンブレムを意識したものだが意匠的には無難なものとなり、斬新性にはほど遠いけれども、主催者側としてはもうあとには引けない。誘致での裏金問題では武田元会長は控訴されるだろうが、五輪開催中止は逃れることができた。心配なのは、韓国へのホワイト国扱いの見直しによる貿易関係や信頼関係の悪化だ。村山前総理・小渕前総理や金大中氏で築かれた日韓関係は未来永劫続くはずだったのが、安倍政権によって打ち砕かれ、どうにもならなくなっている。このままいけば、2020東京五輪へのボイコット運動が加速して行かないか不安だ。日韓はまたは日朝とは戦前での日本の植民地政策で多大な迷惑をかけたことは間違いないのだから、日本政府は懐の深い器で対処するべきだろう。




<第十七章:その五>


10月1日から消費税が10%になった。景気が下降している状況でも強行してしまったわけだが、軽減税率の煩雑さにとまどう消費者や経営者はまたくもって迷惑な話だ。増税分の半分は赤字の穴埋めに、そのほかは社会保障関係とは言ってはいるが、F35のステルス機やイージスアショアなどの購入で消費費税増税分はそれだけで吹っ飛んでしまう。それでも足りない分は特別会計でと言う事になるのだが、肝心の予算委員会では特別会計400兆円の審議が全く行われていないのは問題だ。マスメディアはこのことを全く報じないのは何故なんだろう。このことは海外メディアからも注視されている。9月に5年ごとの年金の会計審査発表がようやく行われたが、選挙前にそれが公表されていれば議席への影響は大きかったに違いない。まさに官邸主導のやりたい放題の感は否めない。権力を手中に収めるということはこういうことなのかもしれない。安倍政権の次の政権ではそれをもっと悪用した政をやることも可能だろうが、今は戦前のように女性が参政権をもらえず25歳以上の男性にしか投票権がない時代ではないので大政翼賛会や大本営的な権力体制は不可能とは思うが、有権者の半数が投票所に行かないのは、与えられた主権在民主義は日本の国民には合わなかったということになる。韓国は日本の徴用工問題や半島植民地支配時代の圧政を未来永劫謝罪要求するつもりらしい。一般の人たちは韓国の人へは相互の信頼感は厚く、特に問題はないと思うが、政治的な脳停止状況が続いては、最悪のことまで考えなければならない。
 9月15日マラソングランドチャンピオンシップが開催され、男女四人の代表が決まった。しかし、走破タイムは2時間11分台では勝負にはならない。設楽君は大逃げであっさり決まると思われていたが、案の定35キロ付近から急ブレーキがかかり14位に終わった。アップダウンの頻度が高く、後半は思いのほか疲れがたまり足が前に出てこない。マラソンとはそういうものだ。ドーハで陸上の世界選手権が行われているが、競歩50キロで鈴木選手が金メダル獲得した。トラック競技ではもはや日本の出る幕ではないような気がする。100,200では大敗、400×400男女混合リレーでは、予選:男→女→女→男の順番だったが、選手層の薄さもあって日本は女→男→男→女の奇策で日本新記録を出したがどん尻に終わった。もちろん予選は突破出来なかった。桐生、小池、サニブラウン君は準決勝が精一杯だった。日本の出場選手が少ないのはとても寂しい。個人的にもファンであるアリソン・フェリックスは出産後まともな練習はできなかったが、400×400男女混合リレーで米国は金メダル。彼女は二走目で走り、ボルト超えの12個目の金メダル(五輪では6個)を獲得し、メダル総数は26個になった。やり投げ女子も、男子走り高跳びも走り幅跳びもメダルにはほど遠い結果となった。男子十種競技では日本陸連の不手際で選手が出場できなくなっていた。東京五輪では競歩ぐらいでしかメダルは期待できなくなった。世界の壁はものすごく厚い。しかし、ドーハの競技場は素晴らしい。2020五輪のスタジアムはゴミ箱のような印象で、世界的にも恥ずかしいくらいの作りだ。ZAHA案のスタジアムでなければ2020東京五輪の存在意義はないに等しい。



<第十七章:その六>


10月中旬に日本列島を襲った台風19号が東日本一帯に甚大な被害を及ぼした。9月の上旬に台風15号が千葉県の各地に相当な被害をもたらした後にも追い打ちをかけられた格好だ。多くの死者と行方不明者や河川の氾濫と停電・断水・土砂崩れ・交通網の遮断があったのにもかかわらず、自民党の二階幹事長が「まずまず収束発言」には多くの国民が反発をしたが、マスメディアは何の批判もしないのはいかがなものか。収束どころか被害はどんどん増え続けて犠牲者は100人に迫る勢いだ。まずまず収まった発言の撤回と謝罪が当初なかったのは安倍政権側の本音といえるるだろう。二階幹事長は辞任すべきであると思う。それが民意というものだろう。災害対策で5000億円というちっぽけな補正予算では、復興には役立たないだろうし、台風が関東に来襲した前後でも、国会の予算審議やゴルフ、パーティーに明け暮れている国会議員の存在価値が問われている。震災復興税を国民全員に押しつけながら議員は納めなくなったのはどうしてなのかわからない。まさしく議員の特権を悪用しているとしか思えない。
IOCが突如、2020東京五輪のマラソン、競歩の開催場所を東京から北海道の札幌に移すというアナウンスを発表した。小池都知事もJOCも寝耳の水だったにちがいない。そもそも2011年の東日本大震災といまもって放射線と汚染水が解決していない福島原発事故の対応で手一杯であったはずの日本が、2020年に東京で五輪はいささか強引過ぎた。それも、安倍首相自身が汚染水は完全にコントロールされていて東京開催にはなんら問題ないとプレゼンのなかで言い切っていた。手間暇かけて決定していたZAHA案の新国立競技場案を、ゼネコンの都合で白紙撤回、ゴミ箱のような競技場にしてしまったのは実に悲しい。世界初の開閉型ドーム競技場が東京で誕生していたら、被災地の方々の思いは少しは五輪に傾いていたと思うが、そうはならなかった。2019年のドーハの世界陸上競技場に匹敵するような素晴らしい施設が見られなくなって、2020東京五輪への期待が萎えてしまったのは自分だけではあるまい。IOCのバッハ会長がマラソン・競歩の競技を札幌で行う方向でいくというが、札幌の人々にとっては実にうれしいの一言だろう。個人的にも北海道のほうがいいと思う。どうせなら陸上競技はすべて北海道でやったらいい。隈氏の新国立競技場は閉塞感が漂っている。外国人にとって東京の施設はドーハの競技場の後では印象は減退する。陸上競技場は五輪の聖地でもある。それをないがしろにしたしっぺ返しが来たと言うことになる。
公平性から見てマラソン・競歩以外の参加予定選手たちはこのことをどう見ているのだろうか。ほかの競技でも野外・屋内を問わず、酷暑の中で競い合うのだが、気候条件はみな思いは同じはずだ。そこまで言ってしまうと、すべての五輪競技が東京ではやれなくなるという論理がはたらくのは当然である。



第十八章 「2020東京五輪クライシス」


<第十八章:その一>


 2019年10月22日、令和天皇・皇后の即位の礼正殿の儀が行われた。内外約2000人を迎賓され、無事日程を終えられた。個人的には平成天皇・皇后時代でほとんど馴染んでいたせいか退位にはとても残念に思えた。祖父は近衛軍団属していたのにもかかわらず、226事件の叛乱側に付いた。昭和天皇に対するわだかまりを終生押さえがたくしていたことを祖母からよく聞かされたものだ。私が三歳の折、復員して10年後の祖父の臨終の床にいて祖母が泣いていた記憶がかすかだが残っている。日本人として皇室に対する畏敬の念は変わらないが、在位する人により相対的な評価は存在する。こと昭和天皇に対するわだかまりは祖父のDNAを受け継いだ者にとっては捨て去ることはできない。その点では戦後の混乱期で皇太子になられた平成天皇・美智子皇后様には尊敬の念は終生揺らぐことはないだろう。自分がこの世を去ったあとでもご在位はあるだろうと察する令和天皇・皇后に対しては馴染みはまだないが、平成天皇・皇后以上の敬いと親しみが今後増すことを切に願っている。
 IOCのバッハ会長が国際陸連会長のアドバイスを受け、開催都市の東京都に打診することなくトップダウンで札幌に決定したと事後通告していたことがわかった。気候の変動のせいか今では東京でも札幌でも真夏の気温は同じくらいにもかかわらずだ。確かに札幌の方が気温が高い日もあった。穿った見方かもしれないが、日本は戦後74年間米国の植民地と化していることで、彼らの人種的な優越意識が先行してしまった感があると思うのは自分だけだろうか。中東のドーハで世界陸上を開催するとき、マラソンや競歩で世界陸連は酷暑や高湿度で参加選手達に異変が起こるくらいの予測はできていたはずだ。予測通りドーハのマラソンと競歩では深夜の競技開始にもかかわらず参加選手への大きな負担となり相次ぐリタイアが続出した。これでは東京も危ないと思い、世界陸連はIOCのバッハ会長に直談判したという。常識的に見て、開催地変更は「世界陸連→東京都&IOC→総会での調整案」が妥当だとは思うが、突如としたIOCのバッハ会長が決断した背景には、東京に対する失望感があったのではないかと考えている。なぜなら、東京に誘致を決定したまでは良かったが、安倍首相の原発汚染水の完全コントロール発言(しかしこれはそうではなかった。今でも問題は山積中)、新国立競技場ZAHA案の撤回、エンブレムの盗作問題、誘致での裏金問題(進行中)、開催都知事達の不祥事、日本のスポーツ界の不祥事の数々などが噴出し、IOCでもさぞかし嘆いていたことだろう。バッハ会長は、2020東京五輪の成功よりも、史上最低の五輪大会でもかまわないという心理はないわけではないと思う。米国のテレビ局が放映権を独占しているあまり、アスリートよりも視聴者優先になってしまったのは問題だ。例えば平昌冬季五輪では厳冬の吹雪の深夜に決勝を開催したのはどう見ても非常識に思える。商業主義に走りすぎた五輪の体質は見直しの時期に来ている。酷暑での五輪はマラソン・競歩だけではない。他の方面からの要求も今後増してくるのではないだろうか。小池都知事が最終決定者であるIOCに断固として対立することにもなれば、マラソン・競歩の中止どころか、東京開催をIOCに剥奪または変更される可能性も残っている。まさしく2020東京五輪クライシスだ。




<第十八章:その二>


 2019年のラグビーワールドカップが日本で開催され、残るはイングランドと南アフリカの決勝を残すのみとなった。日本のチームは半数が外国人でネイティブジャパンではないが、世界のスポーツは国籍が入り乱れての戦いとなるのだろうか。リーチ・マイケル率いる日本は予想外の活躍で予選では4連勝を飾り、16強の仲間入りを果たした。ラグビーはサッカーや野球とかに比べいささかまだメジャーではない立ち位置にあると思うが、W杯での善戦でにわかファンがどっと押し寄せた。体力がものを言うシンプルすぎるスポーツなだけに、逆に試合技術や戦略の是非に注力しなくても楽しめるスポーツという認識を植え付けられたのではないだろうか。
 年金財政が揺れに揺れている。在職老齢年金が廃止になるという報道を目にした人は多いとは思うが、仮に廃止になったとするとおよそ年額一兆円もの財政支出が必要となる懸念から、慎重な議論が進められてはいる。もし廃止になったら得をする世代が出てきて、年額120万円もの年金が支給されることになる。一般企業の一年分の相当額となるから、得をする世代も出てくる。65歳までは28万円の縛りがあるが、企業の雇用義務が65歳までなのだから現状維持でもいい気がする。65歳以上の就労では多くは稼げないから現状維持でいいと考える。ただし、月収の計算では月額給与と賞与、交通費(給与扱いになる)の合算である事を忘れてはいけない。特に通勤交通費では多額の方もいるだろうから再確認してみよう。特に年金関係では月給と賞与は別々で標準月収で年額計算されている。70歳までの雇用は企業の努力義務だがこれを早急に義務化し、75歳までの雇用は企業の努力義務にすれば高齢者の就労意欲は減退することはないと思う。将来年金を受給する現役世代の反対は多いと思うし、年金財政の健全化の方を優先するべきだろう。廃止によって得をする世代の記事が週刊誌で報じられてはいるが、それによって不利を被る世代との確執は避けられなくなる。
 新閣僚の相次ぐ失言や非常識な発信が目を覆うほど巷を闊歩している。世界からみれば、日本の議員はその程度のものかと冷笑されているに違いない。それが現実で起こっているのだから、その責任は主権である我ら国民ということになる。萩生田文部科学大臣の「身の丈」発言が批判されても形だけの謝罪でマスメディアは突っつこうとしないのは問題だ。経産大臣や法務大臣らが公選法違反に抵触してもお構いなし、小池都知事のマラソン・競歩の北方領土開催発言、環境大臣の身の丈に追いつかない答弁やセクシー発言、日本政府が被爆国でありながら核兵器禁止条約に署名できない不条理など、常識を疑う為政者の姿を見るたびに、226事件の青年将校の純粋な叛乱動機の心理が思い浮かんでくる。埼玉県知事と大野参議院議員の入れ替え茶番劇に有権者達はかなりしらけていた。与野党を問わず、議員特権が横行するのが絶えないのはこの国の政が腐れかけている証拠だ。日本はもはや先進国ではないそうだ。戦後の日本は先進国という幻想は永年の米軍駐留という歴史のなかで生まれ、本当の意味での日本国の完全独立を阻んでいる。サンフランシスコ講和条約は米国だけとのもので、東南アジア諸国とではない。為政者の知的レベルと常識性にはもはや期待してはいけない。極端な話、一時的な軍事政権を作り正常な政治を取り戻すカンフル剤が必要なのかもしれない。私の次の世代に日本のカストロやゲバラが生まれないとも限らない。安倍政権では全く期待できないが、未来の日本のために、いま必要なことは議員報酬制度や公務員の改革を見直すことだ。



<第十八章:その三>


 2009年に米国と契約を交わした三菱スペースジェット(MRJ)の100機のキャンセルがあった。これまでキャンセルは米国の都合か機体の未完成から来ているが、MRJは日本初の国産ジェット航空機だが、実はエンジンは米国製で日本は組み立てだけの箱物同然の航空機ででもある。戦前の三菱零式戦闘機(ゼロ戦)に苦しめられた米国が、戦後の日本の純国産航空機製造禁止を唱えたのは至極当然かもしれないが、戦後74年も日本が純国産ジェット機を開発製造できない風土を作ってしまったのは実に悲しい。未だに米軍が駐留基地と制空権を握っている影響から、2020東京五輪での民間の航空機の航路制限に至るまでになった。横田基地の制空権は広大で関東をすべて含んでいる状況だ。日本全土といってもいい。ようやく「心神」ステルス戦闘機の試験飛行は終えたが、実戦配備はいつになるか見当が付かない。新たなゼロ戦の姿を見た米国の心境はいかばかりだっただろうか。
 1972年ニクソンと中国との電撃的な国交を結んだ一年前に、周恩来氏とキッシンジャー氏が秘密外交を行い、その会談の内容が2002年に公文書として機密解除された。国家の公文書の大切な扱い方は国のレベルを推し量る上での評価の基準になるが、とりわけ日本は公文書に対する考え方が雑で先進国とはとても思えない風景をさらし続けている。公文書を大事にするということは国の公用語を重んじることになり、豊かな言語コミュニケーション文化を生むことになるのだが、戦後押しつけられた英語を脅迫的に大学試験のマチエールにし、「身の丈」という格差の生じる学習環境を容認した萩生田文部科学大臣の罪は甚大だ。英語なんかよりも日本語の掘り起こしに力を入れるべきである。英語は話せるがあえて日本語だけで事を済ませる。そういうスタンスもありだと思う。フランス人が英語は話せるのにフランス語しか話さない、関西人は関西語しか話さない。英語と日本語は周波数が違うのではないかと思う。無理にネイティブになる必要はない。2020東京五輪のおもてなしの一環として、外国語対策を講じてはいるがすべて日本語で案内するというのも「おもてなし」といえないだろうか。今の中国は参考にならないが(魔の文化破壊大革命)、清国以前までの中国は世界の模範となるべく公文書(史実)に対する意識はとても高く、中国5000年の歴史を現代人が垣間見る事ができるのは未来人にとっては至極うれしい気分になる。日本の歴史には神話を含めて2600年と言うスタンスはあるけれども、空白の歴史が数多くあり、中国の歴史書や公文書から想像するしかない状況だ。周恩来とキッシンジャーとの機密会談の概略は、1)日本の核武装は認めない、2)必要最低限の防衛力だけは認める、3)米中は19世紀からの伝統的な外交を継続、4)太平洋を米中で二分割で管理する、5)世界的視野を持つ中国、部族的視野しかもたない日本、6)必要なら米中で日本を叩き潰す・・・という会談だったという。反日的なキッシンジャーを事実上顧問とするトランプ大統領もその影響下にあることから、日本は彼のディール(取引)外交に振り回されないようにすることが大事だ。ホルムズ海峡の有志連合不参加は正解だった。部屋に閉じこもって地球儀で俯瞰外交を夢見ても、実際の体当たりの外交で成果を出さないと政治家としての価値はなくなる。トランプ大統領が人類の歴史に対して無礼や失敗を繰り返しているが、彼が去ったあとの後始末は後世が担うことになる。前政権でなしえなかった事に対して果敢に挑んではいたが、利己的なアメリカファーストの後遺症は必ずやってくる。なぜなら歴史という生き物が公平さのバランスをとろうとするからだ。




<第十八章:その四>


 令和天皇・皇后の儀式もようやく終わったが、永田町界隈では「桜を見る会」騒動で政治のレームダック化がどんどん加速している。内閣府が主導して開催したイベントは地政学的にも権力側が有利に政を行える利点をものの見事に悪用した一件で、日本国全体の不安要素を助長する深刻な道徳観の崩壊を意味している。森友・加計学園問題からはじまり、PKO日誌の隠蔽工作や議員の不祥事が後を絶たないのはどうしてなのか。どうやら官邸の私物化は安倍政権にとってはなくてはならないツールと化している。官邸の堂々としたアンフェア主義が正しい日本の道徳を破壊しているのは明らかだ。日本はもはや法治国家の域を大きくはみ出している。総理の在日数も11月20日で憲政史上最長となったが、この7年にも及んだ安倍政権は今後別の政権となったとき、国民の記憶や歴史からかき消される可能性はなくもない。政府や官僚が公文書を堂々と破棄するくらいだから、担当政権の行いもすべて破棄されたとしても誰も文句は言えないことになる。そのくらい、公文書というのは神聖なものであり、公私の書類は厳重に取り扱うべきものなのだ。次世代の政権ではもっと過激な保守の政を行い、ヒトラーのような独裁政権が誕生したとき、官邸主導の私的な扱いがもっと悪用されるに違いない。日本の国民は半数が投票を棄権する。その結果圧政で虐げられることがあっても、もはやあきらめるしかないだろう。はたして解決方法はあるのだろうか。それは自業自得ともいえる投票棄権を見直し積極的な国政への関心を抱く以外にないようにも思える。自分はもう生きてはいないが、今世紀中に日本が共和国制になるのもそう遠くはなさそうだ。日本という国が存在していればの話だが、今のままだと消滅の懸念は消えない。人間というのは一度権力のトップに居座るとその居心地の良さから離れられず、政の全体像を捉えられなくなり、誤った判断と偏向的な理念を自分に植え付け、さらなる権力のうま味を追い続ける習性をもつ動物といえる。そこに有権者の関心が薄れてくれば、権力側はますます偏向的な政に走るという道を歩むに違いない。日本でのまともな二大政党政治の到来はこの目では見れないかもしれないが。
 米国ツアーを制覇した渋野選手の笑顔がすっかり消えているように見える。訓練された笑顔づくりは結構疲れるのかもしれない。無理をしてまでいつも笑顔で答えてくれるのはいいが、自然体で喜怒哀楽が表現でき、時には怖い顔をして怒ったシーンも見せてほしい。そうすれば、肩の力が抜け、のびのびとしたプレーが期待できるのではないだろうか。心からの笑顔が自然と湧き出てくる渋野選手の活躍を期待している。2020五輪サッカー代表の親善試合を観戦したが、日本はコロンビア戦では完封負け、ベネズエラ戦では前半から大量得点を許し、二戦とも惨敗した。コアになる選手がおらず、スター的な選手もいない。昨年のロシアWカップでは予選を勝ち抜くために、日本らしからぬ「時間稼ぎパス」を長時間敢行しかなりのブーイングがあった。他の国のチームも普段からやってるからと西野監督は判断して指示をしたのだろうが、アンフェアな采配に世界的には見苦しいの一言だった。そういう些細な試合運びの積み重ねは後々にまで伝播するものだ。案の定、「勝てさえすればいいという」精神がフェアな精神に圧力を掛けたとしか思えないプレーがチームに染みこんでいた。
 11月19日新国立競技場が完成したという報道があった。建設費はおよそ1600億円で当初は3000億円だったが、出来映えはお世辞にも世界に誇れる競技場とはとても言えない。空から見れば誰が見ても大きな便器にしか見えないし、競技場内からはどうしても圧迫感をとても感じるかもしれない。こういう空間でほんとうに世界からの観客を迎えることができるのだろうか。冷暖房の空調設備がなく、かち割りを配布するとのアナウンスがあるが、実際には場外で多数の救急車が待ち構えている光景を思い浮かべる。実際40度近い真夏の競技場はどういうものなのか全く見当が付かない。マラソンは札幌に決定したが東京と暑さはそれほど変わらない。余計に競技での被害が広がる可能性はなくはない。ZAHA案ならレガシー感はあったが、隈研吾氏の作品には、グローバル感はまったくない。
 女優の沢尻エリカさんが麻薬所持で逮捕され、ワイドショーでは連日「麒麟が来る」の濃姫役の代役捜しに躍起だが、個人的には一押しの二名がいる。1)新垣結衣、31歳、167cm、A型、乗馬も得意、時代劇でのヒロイン役に抜擢されたことがあり、お姫様役にはぴったりだ。アクの強い役も嵌まったら代役以上の評価もあるだろう。2)「あまちゃん」で有名なのん(旧能年玲奈)さん、26歳、166cm、A型、乗馬姿も絵になる、のびのびとした明るさと天真爛漫な性格は濃姫役にはぴったりだと思う。
 2019年11月21日、NHKが沢尻エリカさんの濃姫の代役に、川口春奈さんを選んだ。166cm、O型、五島列島の至宝とも呼ばれ、大河は初めて。沢尻エリカさんに勝るとも劣らない美貌と個性的なキャラクターの持ち主だが、未知の魅力に期待したい。



<第十八章:その五>


 中曽根元首相が2019年11月29日101歳で永眠の途についた。「日本の戦後の総決算」という命題に体当たりで取り組んだ希有な首相だった。官邸主導の先駆けを戦略的な政としていたが、後藤田正晴官房長官という諫言役がいたので自由民主党は節度ある議会制民主主義を貫くことができたといえる。安倍晋三氏は憲政史上最長の在任期間を更新したそうだが、首相としての評価は安倍氏に対して中曽根氏のほうが遙かに高いと思う。米国の大統領や世界の首脳らと互角に渡り合え、正々堂々と公に靖国神社の参拝を行い、世論の批判をものともしない姿勢には敬意を表してもいいと思う。彼を取り巻くブレーンのレベルも高かったので、バランスのとれた政を行えたことは評価に値する。それに引き換え、安倍内閣の劣化は在任が長くなるにつれ、日に日に惨状を極めている。日本文化や道徳感は壊滅状態で、社会的事件の増大はそれに比例している。日本は実に危機的な状況と化している。世界からみれば日本人の読解力が劣化し続けているようだ。世界で15位というランキングの背景には、インターネットでの文章やSNSなどの文法を無視した短絡的な表現の積み重ねがおおきな要因となっている。官邸や官僚の公文書保存意識の劣化から来る国民への影響は計り知れない。読書をする人が少なくなり、文章の行間を読む習慣がなくなっているので、人の喜怒哀楽の心理や心遣い、そしてまた、人々は恋愛というリアルな経験もしなくなり、短絡的になっている。安易な刑事事件に発展するようになっているのは実に悲しい限りだ。公文書にしろ文芸書にしろ言葉を大切にしないことが、物事の考え方の土台を崩壊させる起因となっていることは紛れもない事実だ。日本のトップリーダー的存在であり、時代を引率するべき使命を持った官邸が、悪党だらけの寄せ集め集団となったのは、ひとえに彼らを選んだ我々主権者の責任ともいえる。ジャーナリズムの精神を失ったマスメディアまで彼らに忖度をするというのはどういうことなのか。それまで些細な行事だった「桜を見る会」が、日本社会の混迷をますます深める社会的事件となり、解散総選挙も視野に入れざるを得なくなった。与党はしらを切って逃げ切るつもりなのだろうが、マスメディアも逃げ切りを擁護するかのような姿勢は許されない。暴走する「内閣府」が戦前の「大本営」と化しているのにも国民は注意が必要だ。名簿の電子データはそう簡単に完全に消しさることは出来ないと思う。どこかには必ずあるはずだ。香港市民とは裏腹に日本人は政には無関心で、それが未来の自分たちに跳ね返ってくるか想像すら拒否しているのを見ると、日本にはもはや未来はないと厭世的な気持ちにならざるを得ない。それだけ、日本自体が深刻な事態に陥っているのは間違いない。安倍官邸の姑息性と自閉的な政は、世界では今後通用しなくなるだろう。トランプ大統領と喧嘩をするぐらいでないと日本の政治家には期待はできそうもない。国連での環境問題では日本は演説を拒否された。原爆被害を受けても核の傘に頼り、どうでもいい整合性を優先していれば、世界から非難を受けるのは当然のことだ。それにしても、今の永田町を見ていると第二の226事件が起こっても何の不思議もない。日本は緊急臨時政府や一時的な軍事政権にでもならない限り、日本人は目を覚まさないのではないだろうか。
 新国立競技場がようやく完成したが、個人的には全く評価していない。出来てしまったものを今更言っても仕方がないが、上から見ればどう見ても便器にしか見えない。木造仕上げで周りの景観とマッチするというが、全然かみ合わないと思う。むしろ、神宮とは異質のものを存在させることによって、自然の美しさが際立つことは考えなかったのだろうか。ZAHA女史の嘆きが雲の上から聞こえてきそうな気がする。2020東京五輪での不参加国は史上最大になるかもしれない。IOCはそれでもいいと思っているようだ。いまさら取り消すことは出来ないから、とりあえず勝手にどうぞというスタンスも感じる。
 2020東京五輪でのボランティアが以前募集されたが、一日1,000円だけの交通費のみ支給されることになっていたが、大会組織委員会は、時給1600円の有償ボランティアを募集しはじめた。ボランティア内での格差を是認して同一業種同一賃金という見方からすれば、これは深刻な事態を生むことになるとみ見ている。無償と有償の定義もあいまいだし、何故この時期に募集を掛けたのかどうもわからない。無償ボランティアなどとてもやってられないという声は日増しに大きくなっていくだろう。




第十九章 「盛り上がらない2020東京五輪」(2020)


<第十九章:その一>


 とうとう2020年を迎えたが、軽々しく新年明けましておめでとうとは言いづらい。年明け早々地球文明には重い難題が降りかかっている。場合によっては2020東京五輪の開催中止という噂もネットでは広まっている。トランプ大統領がイランの革命防衛隊の司令官(イランの次期大統候補とも言われていた)を公然と殺害し、イランの国家的反発と報復攻撃が始まったのだ。まさしく第三次世界大戦勃発という異様な空気が地球上を徘徊している。ここまで来たら我々も死を覚悟しなければならないほどの戦慄の行為でもある。せっかくオバマ前大統領が交渉で核のない世界を構築させようとしたイランとの協定を破棄したトランプ氏には、どのような考えがあってのものなのかはわからないが、大統領選を有利に運ぼうとする意図は見え見えだ。思考の幼児性への疑念が後を絶たない。彼はビジネス畑出身の大統領だけあって交渉のやり方は百戦錬磨だが、言動と行動における覚悟のなさにはがっかりさせられる。2020年も2019年同様不祥事のオンパレードというのがおおむね妥当と言えるだろうか。金正恩氏とトランプ氏が幾度も重ねた会談が無になる可能性が高まっている。トランプ氏は元々実業家であり、何度となく法的な破産適用を繰り返し生き延びてきた強みが、ウクライナ問題や弾劾裁判などの状況には動じない姿勢を生み出している。トランプ氏は果たして大統領の報酬を投げ捨ててでもその権力に君臨する価値を彼は見いだしたのだろうか。ブッシュ前大統領は年間80万ドル(約一億円)もの年金を享受している。オバマ前大統領は年20万ドル(2400万円、間接経費混みで40万ドル)もの年金生活を送っている。トランプ氏はお金にはこだわらないと言っているが、心の中では現役時代は無報酬なのだから8年務めたらブッシュ前大統領並の年金は請求するに違いない。彼の頭の中は交渉・駆け引きが蔓延し、物事の交渉の結果にはこだわらないようにも見えるが、これが、交渉相手にとってはものすごいフラストレーションになっている。米朝の直接的な会談や思惑は結局無益になる可能性はなくはない。策士は策に溺れることは歴史が物語っている。2020東京五輪の開閉会式の演出担当の電通のトップが不祥事で辞任に追い込まれた。また、電通かと思う人は多いと思うが、海外からみれは電通は無名に近く、裏金問題や盗作関係などの問題続出の広告会社という立ち位置にいる。ひとつの広告会社が五輪の利権を一手に担うというのは問題だが、国内ではわかっていながら誰も諫言できないのは由々しき問題だ。2020五輪音頭の曲を知る人はあまりいないだろう感じるのは自分だけだろうか。1964年の三波春夫さんの歌をそのまま使っている。悪いとは言わないが、知らないうちにこそこそと決めてしまうというのは如何なものか。開会式のプロデューサーいない五輪のイメージはどうみても浮かんでは来ない。どうするんだろう。これはどう見ても、五輪組織委員会側の責任だ。



<第十九章:その二>


 世界陸連とJOCは2020東京五輪の招致活動の頃からの深い因縁でもあるのだろうか。ドバイでの世界陸上の酷暑による選手への悪影響があった。そのため2020東京五輪のマラソンや競歩の開催地変更となったわけだが、そもそもドバイでの世界陸上開催には高いリスクがあった。今度は厚底シューズが補助器具での不公平感のため使用中止かと言う報道があった。マラソン・競歩の開催地変更と厚底シューズ中止問題はどれも世界陸連からの申し出が起因していると言われている。IOCバッハ会長はセバスチャン・コー世界陸連会長の言われるがままにあるらしい。セバスチャン・コー氏は元陸上中距離で金メダルを獲得し幾度も世界記録を出している。イギリスでは男爵の称号ももらい貴族としての議員にもなっている実力者でもあり、その発言力は大きい。将来のIOC会長にもなれる勢いがある。元世界陸連会長のディアク氏は収賄問題で、フランスの裁判にかかっていて、その息子は逃亡中。2020東京五輪の裏金問題でのキーマンとなっている彼に招致での成功報酬ととられかねない行為を竹田前JOC会長が行った。その件についてもフランス検察は捜査中で、竹田氏は日本国外には出られないので目下幽閉中といっていい。そういうわけで、世界陸連の発言力に対して日本陸連・JOCは打つ手が全くないのである。2020年大阪国際マラソンで、松田選手が二時間21分47秒で優勝し、三人目の代表に名乗りを上げた。2019年9月のMGCでは二時間29分51秒の4位で、今回はなんと8分の記録更新での快挙だ。次の名古屋ウイメンズマラソンで、この記録が抜かれなければ松田さんは晴れて代表の仲間入りとなる。びっくりしたのは、彼女がはいていたシューズは厚底ではなかった。パラリンピックでも身障者への補助器具が認められているが、健常者同様、使用に際しての有利・公平性を最大限注視をしていかなければならないだろう。そう考えると厚底シューズの使用問題はそう簡単に結論がでることにはならないだろうと考えている。IOCは世界陸連に歩調を合わせないでほしいし、結局認めざるを得ないんじゃないかとも思っている。
 中国でのコロナウイルスの猛威で、即渡中国からの海外渡航禁止命令という非常事態となった。SARSの実に10倍以上もの感染規模ということから見ると死亡者は5000人規模になると予想されている。中国当局も打つ手がなく深刻な状況にある。あと半年か一年は拡大の一途かもしれない。2020東京五輪開催中止という事態になる可能性は排除できない。第二のペストウイルスになる可能性はある。



<第十九章:その三>


 中国の新型コロナウイルスが世界中に猛威を放っている。今更、中国国内に野生動物(ネズミ・コウモリ)を食料にする文化があるとか、庶民の公衆衛生に対する認識が甘かったのが原因といってももはや後の祭りだ。日本の政府専用機(航空自衛隊)が中国に入れないのは如何に日本政府に中国への外交力がないか世界に示しているようなものだ。幸い民間のANA航空が手を差し伸べてなんとか急場はしのいだが、感染者の増殖は今後どうなるか恐ろしくて想像するのもいやになる。IR問題や桜関係で国会審議が停滞し、このまま日本政府の後手後手の政策が続くと、2020東京五輪開催も不可抗力での中止もあり得る。日米三大協定でがんじがらめにされている憲法改正どころでないのだ。たとえ開催されても、無観客試合での開催は可能と言われるが、当の参加選手達への命の保障はどうなるのか。。。WHOとIOCは重大な決断に迫られているが、個人的には今後の東アジアでの国際大会や2020東京五輪開催は到底無理ではないかと考えている。新型コロナウイルスが7月までに収束しない場合は五輪はおそらく開催できない。これまでの膨大な五輪経費は水の泡となる。官邸のノー天気な政が日本の未来を潰すのは決して許されるべきことではない。政治家にはこの国は任せられないと言う空気が蔓延している。226事件での青年将校の叛乱は軍閥・官僚・政治家たちのまつりごとへの戒めが起因とも思えてくる。国民の政治的無関心が官邸の暴走と不条理を招く原因ともなっている今は当時と酷似している。祖父に替わって再びお仕置きをしたいぐらいだ。三島由紀夫氏が生前「議会制民主主義には大義がない」という主張をしていたが、今の国会審議を見てもあながち間違いではないらしい。
 中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスだが、有効なワクチンがないようだ。一部では陰謀とか細菌兵器とか極端な見方の言う人もいるが、とにかく日本では自分の身を守る手立てが示されていない。政府の対応は各国に比べて余りにも遅すぎるし、外国人からの防疫対策も皆無に近い。悪いけれども、日本に今後入国される方はしばらくの間(潜伏期間)は隔離に耐えて国内での拡散の助長をしないでほしいという意見が大多数だろうと思う。ピークは半年先という予測をする人もいるが、おそらく一年以上は収拾がつかないと見ている。今は2020東京五輪開催どころではない。新型コロナウイルスウイルスにかからない留意点を皆さんと共有したいと思う。

■新型コロナウイルス緊急十大対策

1)普通のマスクでは効果がない。するならN95マスク(医療用)だが高価で息がしにくい。
2)イソジン(ポピドンヨード液)を常備する。
3)アルコールは避ける。(ウイルスへの抵抗力が弱くなる)
4)指で鼻くそを掘らない。清潔でない指から鼻を刺激するのは感染しやすいし自殺行為。
5)睡眠は充分にとり、人混みの中に身を投じない。
6)暴飲暴食は避ける。(腹七分目か八分目に抑える)
7)体力の維持と強化を図る。(抵抗力を高める努力をする)
8)規則正しい生活をする。
9)こまめな消毒と手洗いは必須事項。
10)これと言った有効な薬はない。自然治癒力で克服する。有効に見えそうな薬でも副作用と後遺症は避けられない。14日間の潜伏期間を耐え忍べば、その後は身体に抗体ができ二度とかからなくなる。今はそうするしかない。


<第十九章:その四>


 2020年2月13日現在、中国当局の発表によれば武漢発の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は6人規模になり、死者が1400人を超えた。中国の専門家の間では新たな見方が提示されている。潜伏期間が最長24日間という。菌とウイルスは種類が違うが、中世のペスト流行の規模(死者5000万人)にはならないでほしいところだ。野生動物を介してのウイルス感染という見解は正しいのかどうかは知らないが、武漢の生物科学の研究所(生物兵器研究という見方もある)からの流出も考えられないわけではない。海鮮市場からは30kmの位置にあるらしい。うかつに憶測で口にはだせないが、推測は自由なので、個人的には人工的に研究されていたものから流出感染した疑いがあると思っている。だから、ワクチンが出来るまで18ヶ月というのは理解できる。人民解放軍の兵士にも犠牲者がでたといいう情報もあり、それが中国共産党王国の崩壊の序章にもなりかねない状況にあることも、頭の片隅に置いておいた方がいいと思う。清王朝の崩壊も中華人民共和国も武力による下克上だったから、新型コロナウイルスの感染具合によっては、人民解放軍が名前の通りに人民を現中央政権から解放し、新たな政権を作る可能性は充分にある。ウイルスのピークは早まり楽観視されすぎている。習近平氏の4月上旬の訪日は延期せざるを得ないだろう。感染のピークが4月、5月というが、パンデミックが勢いを増せばあと半年や一年は完全に終息しない。2020東京五輪は中止に追い込まれる事態となることは避けられない。
 横浜に寄港しているダイヤモンド・プリンセス号は3700人を乗せた豪華客船だが、日増しに感染者数が増している。中途半端な政府の対応が問題となっている。中国に忖度するWHOのエチオピア出身の事務方は、中国から多大の借金をし返済の猶予をしてもらっている事情から、当初は北京政府の対応を擁護賞賛発言していたが、ここまで感染が拡大すると、もはやそんなことに構っている場合でない事が身にしみたらしい。発言が慎重になった(普通になっただけだが)。日本政府は他のクルーズ船はすべて入国拒否をしているが、航空機の場合では歯止めがかからない。米国のように一定期間中国からの入国全面拒否の措置も必要だったのではないか。「やむを得ない事情」で14人が国内の自宅に帰らせたと言うが、政府はその事情にお茶を濁しているのには腑に落ちない。そのことで、日本の国民全員が危険に晒される可能性はなくもいないので、飛行機やクルーズ船の方には申し訳ないけど、例外は認めるべきではなかった。偽陰性4000人が野に放たれ、いつ陽性になるかは未知数だが私たちは覚悟はしておいた方がいい。入国拒否をされたクルーズ船がカンボジアで許可されたが、その地にはウイルスの有無を図る環境にはないので受け入れられたのだろうか。アフリカ大陸には中国人が数百万人規模流れているが、それとて医療環境が整っていないことから、新型コロナウイルスの感染具合が不明で、数値には表れていない。想像からして、全世界的には数十万人規模で感染しているものと推測することができる。
 米国の大統領選の戦いが始まっている。2016年ではヒラリー氏の当選確実が9割近くあるとマスメディアは伝えていたが、サンダース氏を推していた有権者が、隠れトランプ票に流れてしまった。2020年ではその逆で、トランプ氏が9割近くの確立で再選が有力視されているが、最後の最後まで蓋を開けてみなければわからない。民主党では若い候補者が意気揚々とした発信と可能性を示してはいるが、トランプ氏との力の差は歴然だ。バイデン氏はすでに賞味期限が切れている感が強く、ウォーレン氏は米国発の女性大統領という期待もあるが人気はもう一つ足りない。2020年は隠れサンダース票が、トランプ再選の夢を打ち砕く事だってあり得ないわけではない。今のホワイトハウスは不備だらけといっていいだろう。北朝鮮との対話はあってもそれ以上の期待は出来ない。自国優先主義は最後には自分の首を絞めることになる。トランプ氏はそのことを肝に銘じるべきだ。世界のリーダー不在の今、私たちの地球文明は今後どこに向かうのだろうか。



<第十九章:その五>

武漢肺炎の感染は日を追うごとに拡大の一途を辿っている。3月1日の東京マラソンはMGCの意味合いもあり、ウイルス拡散の懸念から一般参加は中止となった。選手だけの無観客レースとなる。参加料金はもどってこないようだが今後大きな問題となるだろう。大相撲などの室内競技は国内では中止や自粛が相次いでおり、2020東京五輪の開催自体も危うくなりつつある。個人的には日本での五輪開催はもう無理だと考えている。その根拠をいくつか述べたいと思う。

1)新型コロナウイルスは、コウモリから野生動物を介して人から人への「接触感染」、「飛沫感染」に加えて「エアロゾル感染」での拡散が報道されている。しかしそれは本当かどうかはわからない。WHOによればワクチン開発まで最低18ヶ月を要するらしい。新型コロナウイルスは武漢で人工的に作られた細菌兵器説が濃厚となっている。もし、そうだとしても、中国当局や日本のマスコミは表だって報道することはないだろう。SARSも北京の研究所から出たものだったといわれているからだ。日本政府は中国との戦略的互恵関係の構築を掲げていて、中国の需要掘り起こしに躍起になっていることから、偏向的に忖度することが、武漢肺炎を拡散している可能性は大いにある。中国から日本への渡航を団体と個人にかかわらず全面的に制限すべきだった。
2)抗マラリア剤が特効薬として浮かび上がっているが、日本国内では副作用における事件がありすでに製造・販売が中止されている。人体実験もどきのことをしなければ特効のアナウンスが行えない事情もあるようだ。感染者数の数値を二度三度と変えているのは、中国当局の迷走が止まらないからだろう。
3)新型コロナウイルスの感染の終息までには一、二年はかかるとされている。少なくてもSARSのように八ヶ月としても五輪までにはコロナウイルスの終息はない。感染して入院し退院したあと再び感染したということもあり、せっかく回復しても再感染では医療的にも施しようがない事が判明した以上、これはもう自然界から発生したウイルスではないことが証明されたようなものだ。だから私たちは自己責任で身を守るしか術がない。日本政府の後手後手の後始末が、日本国民に今後どういうふうな恐ろしさを与えて行くのか想像するのもいやになる
4)日本国内でもパンデミックが拡大し、イベントのほとんどは自粛に向かわざるを得ない状況だ。ダイヤモンド・プリンセス号の悲惨さをみれば一目瞭然だ。厚労省や内閣府の職員まで感染しているが現実的に国会議員まで被害が及びそうな感染拡散の勢いはおそろしい。下船した人達が野に放たれ、ウイルスの拡散が増幅されるのは間違いない。
5)ロンドンが代替開催に前向きのようだ。おそらくそうなる可能性は高い。現セバスチャン・コー世界陸連会長のIOCへの発言力は侮れない。彼は高速効果絶大の特殊圧底シューズ使用への待ったを掛け、IOCに提言したことでも知られている。ドーハでの世界陸上マラソン・競歩での酷暑による棄権者続出から2020東京五輪マラソンを札幌へと変更したのも彼の提言によるものだ。
6)日本政府の親中議員が権力側にいて、中国からの全面入国拒否が行われておらず、習政権への忖度かはわからないが、どんどん日本国内にウイルスを伝染させる下地を作っている。新型コロナウイルスを甘く見過ぎ、訪日観光客拡散戦略という日本の経済重視志向の反動がでたのだろうか。安倍政権の初動ミスからくる、感染拡大は全く止まる気配がない。それで官邸は人ごとのように振る舞っている。小泉進次郎氏がその最たるものだ。ウイルス対策会議を欠席し、地元選挙区の新年会で楽しんでいるという光景は、どうあってもセクシーには見えない。桜を見る会の諸問題でも非を認めようとしない安倍首相とてウイルス対策会議を短時間で終わらせ、日々グルメ会食三昧と聞く。当事者意識と危機管理がまったく官邸には機能していない。ウイルスの感染拡大が止まるわけがない。専門家は感染経路が不明と言ってはいるが、それは不可抗力と見せかけた責任回避にも見てとれる。日頃訪日客が何千万人も日本国内にうようよしていることから、感染経路は私たちにはいたるところに間接的(知らないうちに)に感染の機会があるといわざるを得ない。そういう当たり前の想像力がなぜ働かないのかとても不思議に感じている。
7)2011年東日本大震災があったが、政府の福島第一原子力発電所の非常事態宣言は未だに解かれていない。汚染水だって全く解決していない。2022年には貯水汚染タンクが満杯になり、行き場がなくなる。震災後ここ十年間政府はいったい何をやっていたのだろうか。にもかかわらず、国会議員は震災復興税の免除を早々と受けている。あまりにも不条理だ。我ら国民の給与や年金から震災復興税を天引きしているのは余りに不公平だ。今思えば安倍氏の五輪招致プレゼンでのアンダーコントロール発言とZAHA案採用のスタジアム構想、コンパクトな五輪は嘘だったことになる。招致決戦ではイスタンブールでほぼ決まりかけていたが、何故かtokyoに決定してしまった。その水面下では元世界陸連会長周辺へのJOCからの裏金問題(電通も関与)もあった。現在でもフランス検察が捜査中でもある。当時は2020五輪誘致どころではなかったはずであり、ゼネコン利権からくる新国立競技場ZAHA案の不可解な白紙化が中止の予感を倍加させていった。建設費云々と言う問題ではなかった。完成した隈研吾氏の空調設備がない便座風国立競技場ではとても世界には誇れるとは言えない。五輪の大会が終わったら陸上競技場はなくなるらしい。五輪の聖地でもある陸上競技場は国の威信そのもなのだからZAHA案以外ではとてもじゃないがレガシーにはならないと思う。
8)日本の国内経済優先拡大策として、羽田航空路の変更プランが進んでいる。いまテスト飛行をしているが、敗戦国の日本は未だに米軍の制空権剥奪の憂き目にあっている。日米安保・地位協定・原子力協定が外れない限り日本の真の独立はあり得ない。民間の航空機路線設定には危険が伴うし、騒音や危険物落下の懸念は計り知れない。高層タワーマンションの真上を飛航空機の騒音はいかばかりか。訪日観光客4000万人が2020年の目標らしいが、このことが新型コロナウイルスの外国人からの拡散はすこぶる高くなり、感染拡大の大きな原因ともなっている。

少なくても以上の要素があるから、2020五輪は海外での代替開催(または全面中止)となる可能性はすこぶる高くなっている。





第二十章(最終章)「ハムレットの2020tokyo」


<第二十章:その一>


2020年3月になっても、日本政府は中国からの渡航者を団体以外はいまでも許可している。横浜のクルーズ船の乗客もどんどん下船させており、いつ陽性になるかわからない陰性者に公共交通機関利用の許可を出しているというのは、甚だ常軌を逸している。国内での爆発感染を助長させるだけという結果になるかもしれない。現在でも日本国中に中国(もしくは他からの経由で入国)からの渡航者を許しているということは、パンデミックを促しているようなものだ。総理が前日までの専門家会議でも盛られていない公立の小中高の一時休校を突如として発表した。幼稚園・保育園・学童保育は対象外という中途半端な政治判断といっていいだろう。専門家の間では感染しているしていないにかかわらず全校一斉休校という独断採決は賛否が拮抗している。いくら各方面のイベントを自粛させたり、公立小中高(私立は別)の二週間の休校を急遽要請しても焼け石に水だ。首相側近の議員数人が一斉休校・イベント自粛要請の渦のなかでも、立食パーティーを敢行したそうだがまったくふざけた話だ。首相の要請はあくまでも要請で法律での命令ではない。臨時休校は各自治体が独自で判断すればいいだけの話なのだ。政府が政治判断で責任をとるとは言ってはいるが、緊急予算を組んでの休業補償・学業への対応が具体的にあるのか疑わしい。それよりも中国からの全面入国禁止措置をとることが先決だと誰もがそう感じている。第二の武漢化を韓国と競っている訳ではないのだろうが、両国は中国からの渡航全面禁止措置を未だにとっていないという事もあり、そのことが感染拡大の起因ともなっている。韓国では簡易検査キットが充実していて、議会での迅速な対応も効を奏して感染者の把握・管理の徹底化が進んでいるが、日本は真逆の方に向かっていているのは誠に残念だ。ジャーナリズム精神を失ったマスメディアは何故もって官邸に忖度する報道しかやらないんだろうか。彼らはもはや第四の権力を、SNSネットユーザーやブロガー、YouTuberにその地位を奪われつつある。しかしそれは自然の理であるのかもしれない。一番国民が怒っているのは、政府の新型コロナウイルス対策の姿勢にある。官邸が中国からの全面入国禁止をせず、一般市民に自粛や我慢を強制し、ワクチンや治療薬がない状況で自己責任を押しつけるというのは、国のリーダー不在という各国からのレッテルを貼られても文句は言えない。日本人の海外渡航禁止が現実味を帯びてきた。遠からず米国は日本人の入国禁止措置に踏み切らざるを得なくなる。レベル3は目の前にある。日本列島そのものがクルーズ船のような重大感染国にならないことを祈るばかりだが、今の政権では全く解決しないだろう。国内では五輪開催は当然やるものと楽観視はしない方がいい。覚悟はいつでも心のなかでしておいたほうがショックは少なくなるに違いない。とにもかくにも政府の毅然としたリーダーシップがいまほど大事な時はない。



<第二十章:その二>


電通の社員が19日から入院、濃厚接触者は4人は自宅隔離中。汐留の5000人の社員はすべてテレワークのようだが、それが出来る企業は羨ましい。まさしく上級国民だ。電通陽性社員はオリパラの聖火リレー推進担当部署だった。電通社員が打ち合わせで今日も明日も都庁に出向くらしい。3月からの聖火リレーは絶対やめるべきだ。電通派遣の加藤五輪事務局長の個人的な意見だろうが、それがパンデミック(世界的大流行)になる可能性が大きいことを知っているのだろうか。習近平氏に忖度し続けるWHOのテドロス氏は信用できない。安倍官邸・加藤厚労相の「可能な限り感染拡大の増加を抑制させる?」は、出来なかったらごめんなさい、とも受け取れる。要するに政府は体力のある上場企業のテレワークを推奨しているが、残りの99.9%の国民は一体どうすればいいのか。。。。その指針がまったくない。私たちは見殺しなのか。。。民間に丸投げ対応では拡散はどんどん進むだろう。PCR検査は韓国では4万人以上済ませているのに、日本はまだその7分の1というのは如何なものか。政府がオリパラ対策で出来るだけ感染者の数を少なく見せようとしているのが見え見えだ。自民党内に媚中派・親中派の勢いがあり、未だに中国からの入国拒否をしていないのは日本国民にとって誠に脅威で本当に不条理と言うほかはない。安倍官邸が権力の私物化維持と習政権への忖度で、武漢肺炎の防波堤を築かないという政策があるとすれば、世界や日本の文明の破滅を幇助しているという歴史的行為は許されるべきではない。安倍総理が2月29日、一斉休校やコロナ感染自粛関連の会見を行ったが、未だに一日あたり1000人もある中国大陸からの入国者を拒否していないのは一体何故なのか。年齢の低い層は感染の比率が低く、学校を休み、家族で何週間も一緒に過ごすほうが子供を巻き込み、よほど危険ではないだろうか。感染はすべて大人が方々に持ち込むものだからだ。納得のいく説明をしないのはなぜなのか。野党は国会ではそういう質問はしないのか。日本政府の中国依存の観光客経済政策・習近平政権への忖度・2020五輪開催優先などより国民の生命が大事なはずだが、その方面の会見が優先すべきだったのではないだろうか。クラスター感染の大元を絶たずに自粛・避難だけでは感染は拡大する一方で、終息どころではなくなってしまった。春休み以降で終息する気配はない。感染のスピードを抑えピークをできるだけ後にもっていく腹づもりのようだが、そうすると五輪開催と限りなくバッティングすることになる。PCR検査のキャパシティがあっても、医療機関(官僚)のやる気がなければやれないのとおなじで、韓国の対応力は日本より数倍優れていることわかった。有事の際でも日本は韓国や北朝鮮にはスピード感ではとてもかなわないのではないか。台湾に至っては韓国のはるか上を行く対応力はものすごさを感じる。日本は極東ではランクは最低とみる。日本のリーダーの実態を目にした諸外国のメディアからは冷たい視線が襲ってくる。新型コロナウイルスでの保護者休業助成金の国の予算が2700億円では少なすぎる。せめて10兆円くらいの手厚い保障が必要だ。自営業者・フリー・中高生以上は助成金の対象外というのは格差の象徴とも言え、大きな不満と波紋を呼ぶだろう。



<第二十章:その三>

武漢でのウイルス研究所から実験済みの動物が海鮮市場に持ち出され、それ以後拡散されたという見方は正しいのかそうではないのか真偽の程はわからないが、真相が究明されない限り、各方面の憶測や推理・観測などで進むしかない。安倍官邸が新型肺炎の餌食になっているという憶測は必ずしもまちがっているとはいえない。トランプ大統領だって高齢(元気そうだが)で、ホワイトハウス内でも濃厚接触者がおり、感染していないという保障はどこにもない。安倍官邸にも感染者がいるので、どうなっているのか気になるところだ。。。。。
 2020東京五輪開催はこのままいけば中止となるにちがいない。いくら開催国の日本が強気に開催を主張しても、決裁権はIOCにある。そのIOCが決定するためのキャスティングボートを握っているのがWHOで、その蔭で影響力を強く持っているのが中国という図式となる。パンデミック(世界的大流行)がWHOから表明された。おそらく武漢肺炎の終息は最低でも一年は見ておいたほうがいい。そうすると、おのずとIOCとしては開催するわけにはいかなくなる。五輪中止による経済的な損失より、武漢肺炎は人の命にかかわるものだからそうせざるを得ない決断に迫られることは明白だ。中止になった場合、日本経済への影響は三十兆円規模になるとの観測だが、シンクタンクの予測は当てにしてはいけない。五輪開催中での観光客の規模は二週間ほどなので経済効果はたいしたものではない。オリンピック委員会理事の高橋氏が「コロナウイルスで開催できなかった場合、一,二年の延期も視野に入れるべきだ」と発言した。これにはIOCに対しての越権行為というべきもので、日本には決裁権がないのを認識しているのだろうか。それよりも高橋氏は2020五輪誘致での裏金問題でのキーマンだ。開催されなくなったらこれまでの水面下での実績(?)が無駄となることがめいはくであることから、開催中止はあってはならないということなだろう。以前から五輪経済のレガシー効果とは言うけれども、その数値とて「トラタヌ」の域を出ていない。二年前にすでに五輪特需は終わっている見方もある。新国立競技場が五輪招致プレゼンで建設を忠実に実行していたなら、たとえ」中止になったとしても、世界初の開閉式五輪スタジアムというレガシーは半永久的に存在したはずだった。その五輪の聖地を勝手に白紙に戻し、便座風の世界に恥じる競技場を作ってしまった。世論では五輪中止の予感はそのときから出ていたといえる。今回世界的な新型コロナ感染で騒いではいるが、そうでなくても別の要素で同じような環境になっていたと思う。まさにファイナル・デッド・オリンピアだ。


<第二十章:その四>

14世紀のパクスモンゴリカと21世紀のパクスチャイナの共通点を考察する。ペスト(黒死病)の発生源は中国の浙江流域で、1334年で500万人の死者が疫病で亡くなったと漢書で記されていて、イタリア(ベネチア)でのペストが広まったのは12年後で、疫病が広まると終息するまでの期間がいかに長いものであるかがわかる。当時のモンゴル帝国が世界覇権で唸っていた頃だが、それをパクス・モンゴリカ「モンゴルの平和」と歴史上ではうたわれている。21世紀の現代ではパクス・アメリカーナの時代が長期に及んで世界を牽引していたが、中国の台頭に迫られ、700年前の元王朝を意識してか、習近平皇帝(?)は一帯一路構想で第二のパクス・モンゴリカならぬパクスチャイナの思惑を絡めているなかで、新型コロナウイルスのパンデミックスが起こっている。フェイクニュースで中国側が意図的にウイルスをまき散らしたとか、細菌兵器の開発中の何かが市中に漏れてしまったとか言われているが、実際のところ、中国側が情報を表に出さないので真実はわからない。意図的にまき散らしても一番困るのは当事者で、国家の存亡にもかかわってくるから、政治学的には常識ではあり得ない。
IOCは五輪の絶対的な権限を持っているが、新型ウイルスだろうが戦争だろうが、安倍首相は大会の中止や延期の主張を我慢してするべきではなかったと思っている。なぜなら五輪主催者のIOCが誘致開催都市が白旗をあげたら、意に沿う形で譲歩はするだろうが、実際この時点で費用負担はIOCからはなくなってしまう。なぜならIOC自らが東京都に延期や中止を打診していないからだ。今後、負担経費などでは、IOC側とは大もめになるだろうが、費用は自ら延期を言い出した日本であることは免れない。案の定、バッハ会長は延期に伴う費用は日本の納税者だという。IOCの腹は保険の補填で五輪の延期や中止でもちっとも痛まないシステムになっているのだ。五輪の放映権を2032年まで独占している米国のテレビ局も保険でちっとも腹が痛まない。つまり安倍首相は交渉での力関係や心理戦にはどうも疎いらしいということになる。日本政府は国民や国家の安全や発展を願うのだったら、批判は浴びつつも最後まで通常の開催まで形だけでも、ベストを尽くすパフォーマンスをすべきだった。各国首脳はいま五輪どころではないし、自国の新型ウイルス退治に躍起になっているなか、日本も五輪は大事ではあるけれども、人の命を優先に事を構え行動していくのが為政者として理にかなってはいるというのが大方の国民の気持ちだと思う。専門家の間では新型ウイルスの終息には一年半から二年はかかるといわれているし、延期は2021年ではなく、おそらく2022年となる可能性は高い。2022年では北京冬季五輪と夏期五輪(2020東京五輪という名称かは不明)の同時開催があるかもしれない。


<第二十章:その五>

 新型コロナウイルスの感染が日増しに拡大している。2020年4月2日現在、世界での感染者数が100万人を超えた。感染発祥の地、中国当局では情報操作で少なめの感染状況を公表しているようだが、本当の感染者数と死亡者数はわからない。数値が全く変化しないのは異常だ。2021年7月23日は中国共産党創立100周年の特別な日で、偶然にもこの日には2020東京五輪の延長開催の開会式にあたる。今後一波乱も二波乱もありそうな気がする。ともすれば幻の2020東京五輪だったと未来の歴史書には記されているかもしれない。
。人類は有史以来ウイルスとの戦いを続けてきた。地球の自然界の摂理は種(人類)の存続の鍵を握っているといわれる。種の数の(人口)調整のために地球の自然が身を守るためにウイルスを解き放ったとはいくら何でも考えたくはない。
2月の下旬に銀座八丁目のクラブ銀座ブレアなどではしご酒をしていた、志村けんさん。以前、日頃仕事でその界隈を通る機会がある自分にとっては、気になるところだ。彼の関係したクラブ数軒は営業停止中とのことだが、銀座界隈で働いている夜の従業員は軽く見積もって、何千人何万人と見られており、自粛だろうが緊急事態だろうが、彼らはその日の稼ぎがなければ生きてはいけない。政府の生活保障がないうちは背に腹は替えられないのだと思う。以前仕事のお付き合いで個人的に銀座のクラブに出入りしていた時代があるが(今は卒業したが)、今でも銀座のママの気構えは相変わらず高いようだ。顧客によっては大臣だろうが経営者だろうがどこかの幹部だろうが、諫言の手は緩めない銀座の夜の伝統的な空気がある。それでいて他言無用という徹底した一見さんお断りスタンスは健在だ。それが夜の銀座の世界を維持しているのだろう。
各国のリーダーはコロナ対策として、自粛と生活保障をセットで対応しているが、安倍首相にはG7という首脳の立場にいながら、なおも、国民への安心料としての保証給付はやらないようだ。ならば、現場としてはコロナ感染などお構いなしで、自粛などには構ってはいられないというのが、大方の意見だろうと思う。米国では失業者には週600ドルの給付金、年収7万5000ドル以下の世帯には1200ドルの給付金を決めている。イギリスではフリーランスには八割保証月33万円の給付、ドイツでは自営業者に対して三ヶ月で108万円の給付金、フランスでは月18万円の給付という具合に早々と決定済みだ。日本は国民への直接現金給付はしないで、フリーランスに対して一日4100円、月にして8万円では、自粛しようにも出来ない現実がある。政府が保証しない以上、感染などには構ってはいられない。緊急事態宣言になろうがロックダウンになろうが、日々命がけで仕事に臨む以外手がないのが現状なのだ。海外に比べてあまりにもチマチマした政に辟易しているのは私だけではあるまい。首相の唐突とした布製マスク一世帯二枚配布はやめたほうがいい。布製マスクについてはWHOはいかなる場合でも推奨しないといっているからだ。2009年にリーマンショック後の経済の立て直しの一環として、麻生内閣で国民一人あたり12000円の定額給付があったが、これには麻生氏は失敗だったと言ってはいる。麻生内閣では、1)給付の条件として納税義務の有無は問わない、2)日本に住民票のある外国人にも支給、などと訳のわからない中途半端な給付条件と少額が失敗の原因だったと思う。今こそ100年に一度の大盤振る舞いを躊躇することなく実行すべきだ。政府が国民の命と生活を守ろうとするなら、今すぐ「同情するなら金をくれ」というのが国民の気持ちと言えそうだ。国民の税金でもらっている生活保護世帯は収入減とは関係ないし、公務員は安定収入、国会議員や地方の代議士は全員高報酬だから給付の対象外としてもいい。介護や医療関係・フリーランス・一般企業の社員などは、税金を真面目に納めている。緊急事態のコロナ対策では一律20万円の給付を行うにはゴミみたいな補正予算額ではとても賄えない。一般会計並みの規模が必要だろう。非正規労働者や一定程度の年収の世帯には一律に定額給付をすべきだ。住民税非課税世帯は年収は少ないが減少はしていないはずだから、給付は対象外とすべきであり、世帯単位での自己申告というのは曖昧で、手続きの段階で混乱し、ほとんどの人が給付対象外となる可能性は大いにある。つまりはもらえないということになる。


<第二十章:その六>

「断続的なソーシャル・ディスタンシング」という言葉が街角を徘徊している。ソーシャル・ディスタンシングとは、公衆衛生上の用語で、感染防止のため人と人との一定の距離を保つというものだそうだ。米国の大学の研究班が2022年まで新型コロナウイルス感染の終息が終わらないという論文を出した。だとすると2021年の東京五輪延期開催は危ういということになる。中止では保険は下りるが延期では下りないIOCだが、建前上延期の方向で行くとは言ってはいるが、おそらく虎視眈々と中止への模索をしているにちがいない。確かにここまで感染が拡大したらもはや五輪どころではない。コロナ以前の世界は戻ってくる保証はどこにもない。早期のコロナ終息後は誰もが願うところだが、史上最強の見えない敵との全面戦争といっても、今の人類の力では逃げ惑うしか術がない。ノーベル賞が儀式的になりエンターテインメント体質となっており、今そこにある人類の危機を解決できる組織からはほど遠いものとなっている。人類の課題を解決できる英知となるものであってほしいものだ。このところ新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、やたらカタカナ用語を目にすうようになった。パンデミックス(世界的大流行)とかクラスター(感染拡大集団)とか、オーバーシュート(感染者の爆発的急増とか)、ロックダウン(都市封鎖)とか自慢下に言われても日本人としてはいささかピンとこないのが正直な気持ちといえる。横文字の意味もわからず日々ストレスが溜まっている人がなんと多いことか。
2020年4月17日現在、日本では緊急事態宣言が出てもなかなか感染者数と死者の勢いが止まらない。安倍首相が一週間前に七都道府県に緊急事態宣言を出したが、各地への相互移動が止まらず、完成経路不明が七割から八割いて、感染拡大に拍車がかかっている。小池都知事は5月六日まで業種を選定して休業要請を行い、協力者には50万円から100万円の協力金を出すという。政府が国民に七割八割の自粛とテレワークを唱えるが、生活保障のない自粛要請では誰も協力などしない。案の定、都内でもある駅では乗降客はいつもと変わらない通勤者でいっぱいだ。みんなどう暮らして行けばいいか必死に喘いでいる中、安倍首相が「貴族動画」を人気アーティストに承諾を得ずに投稿する姿は、もはやフランス革命級の非難が投げかけられている。全世界での感染者数はすでに210万人超となり、死者も14万人超となっている。アフリカ大陸では今後数百万人の感染が予測されている。ロシアでも感染が拡大している。米国では特に悲惨だ。昨年から今年の2月かけて中国から米国に渡航したのはなんと四十万人とも五十万人とも言われ、その結果が現在の状況を作っていることだけは確かなようだ。公明党の決死の安倍総理への直談判で国民一人あたり(外国人籍も含む)10万円の現金給付が決定したが、正直あまりに遅すぎた感は否めない。通勤自粛七割八割と言われても、達成するのは難しいだろう。このまま、感染拡大がおさまらないとなれば、全国民に強制的な外出禁止令を出さざるを得なくなる事態になる。感染拡大が収まらず、そのうち10万円給付とか協力金なんとていってられなくなる日がくるかもしれない。しかし、中国からの全面渡航禁止措置が未だにはとられていないのはどうにも腑に落ちない。感染が止まらないひとつの原因にもなっているのではないかと思う。


<第二十章:その七>

 新型コロナウイルスの拡散が止まらない。Behind The Story 2020Tokyoの連載が進むにつれ日を追うごとに感染が拡大している。とくに、医療体制が整っていないアフリカ大陸の今後の感染の予測を見るとおよそ数千万人の感染者が出るとのことだ。2020年5月10日現在、全世界での感染者数は400万人を超え、死者は30万人を伺う勢いだ。そんななかでも、トランプ大統領はコロナウイルスの感染拡大と犠牲者に目をつむり、経済優先への志向に舵を取り始めた。自身の経営基盤においてももはやこれ以上停滞は認められないとふんだのだろうか。アメリカファースト、オウンファーストへの傾斜により、世界のリーダーとしての存在感も立ち消えになるのは時間の問題だ。彼自身副業での収入があるので、大統領としての報酬は一ドルとしているようだが、自分の台所に火がついたらそうも言ってられなくなるだろう。オバマ前大統領はトランプ氏の政を批判しているが、的を得ているようにも思える。まだ若いので再度大統領選に復帰してもいいくらいだ。IOCのコーツ氏が2021年の東京五輪は再延期のプランは存在しないと表明した。一見是が非でも、IOCに開催の覚悟があるのかと思わせるものだ。しかし、コロナウイルスの終息時期やワクチンの是非、大会経費の負担増大を頭に入れるなら、IOCは延期しないという裏読みもあながち的外れとは言えない。IOCは開催中止ならほとんど保険で経費の心配はいらないと思っているに違いないと見るべきだ。1984年のロス五輪あたりからIOCの金権体質が顕著になり、クーベルタン氏の理念とはあまりにかけ離れた組織になった。プロのバスケット選手や野球・テニス・ボクシング・レスリングなどの世界からもどんどん参加が許可され、五輪本来のアマチュアリズムがないがしろにされてきたのは事実だ。五輪誘致合戦にしても裏金汚職が公然と許されているのは悲しむべき事だ。それに今後IOCと開催当事国の日本との言い争いになるのは目にみえているし、世界のアスリートだってみな身の安全を優先するに決まっている。来年いっぱいまでにはワクチンが出そろうという予測をアテにすると、2021年の東京五輪開催は完全に中止(再延期はない)という方向に行き着くだろうと思っている。今は五輪開催うんぬんどころではないのかもしれない。欧州のルネッサンス時代に「新大陸発見」というのは誰でも知ってはいるが、そもそも新大陸なるものにはれっきとした先住民(ネイティブ)が誇りを持って納めていた所有地で、大陸発見と言う概念は、アングロサクソン人が都合良く支配的欲望のもとで培われたものだといえる。そういう意味で昨今の出来事は、およそ500年以上も続いた大航海時代(教科書的には過去のものだが)が終焉し、新たな歴史の転換期を私たちは体現しているのだと認識せずにはいられない。


<第二十章:その八>

2020年6月も中旬になり、新型コロナウイルスの世界の感染者数が800万人を目前にしている。死者50万人にも手が届く位置にある。米国では感染者210万人、死者も12万人に迫っている。アフリカ全土54カ国や中南米などでの後進国での感染拡大が日々更新されている。医療体制が整っていないし政治的な社会不安もあり今後5000万人程の感染が心配されている。各国ではワクチンの開発に余念がないが、確たる効果的な領域に達するのは至難を極めている。4月のはじめでの世界の感染者数は100万人程度だったのが、二ヶ月半が過ぎて、約その8倍という800万人近くの感染者がでてしまった。中国の武漢での感染者と死亡者の本当の数は当局の発表よりも10倍以上あるという。共産一党独裁国家だから情報操作はいくらでもできる。歴史的に見れば、武漢から発生した新型コロナウイルスは中世のペスト菌の流行や近代のスペイン風のウイルスに比べたらまだまだ小結級といえ、将来的には横綱クラスの人類が絶滅するほどのウイルスが登場するかもしれない。普段のインフルエンザに比べれば新型コロナはまだまだ少ないことも頭に入れておいうたほうがいい。人工的な細菌兵器より人類の生存のためのワクチン研究開発を優先するべきだ。
新型コロナウイルスでの対応で官邸・経産官僚と電通の密月が浮き彫りになり、安倍首相自身も電通擁護に腐心している。電通と全省庁の関係も今後クローズアップされることだろう。まさしくこれは国家の自爆を招く大きな問題だ。一塊の広告屋が政府の懐に入り、権勢を思いのままに操る。電通の身の丈を超えた戦略によって官邸・官僚組織が国民の血税を垂れ流し、日本の社会システムを破壊しようとしている。海外からはそういう目で見られているに違いない。電通は日本でガリバーでも、世界では子供扱いだ。要するに無名に近い悪名高い広告屋ということになる。テレビ媒体の出現によってマスメディアはこの半世紀、電通の営業システム(媒体のスペースブローカー)におんぶに抱っこで、電通批判はタブー視されてきたが、今世紀に入ってからはインターネットビジネスで多くの新興企業が幅をきかせ、電通の神通力が弱くなっている。最近だが、時価総額で電通がインターネット大手のサイバーエージェント社に抜かれてしまった。電通が、血税剥奪システムを全省庁で確立しようとする意図には、不況になって企業からの広告出稿が減っても、血税を吸い取る構図を手にすれば補填的なシステムを常態化させて生き残れると踏んでいるからだろう。それにしても電通に囲われて日本の政ががここまで奈落の底に落ちようとは・・・。予想通りだが、国民にとってはまさしく悲劇だ。海外からの外圧による電通の解体の兆候はますます増幅していくことだろうとここで偉そうに言っておくことにする。



<エピローグ>

2020年7月22日現在、新型コロナウイルスの世界の感染者数が1500万人に迫り、死者は60万人にもなった。本来ならば、翌日の23日は2020東京五輪の開会式が行われるはずだった。世界の製薬会社や大学などでのワクチン開発競争は盛んだけれども、治験を急ぐあまり効果への偏向的期待度が高くなり、副作用への対処がおろそかになるのが怖い。なぜなら、コロナの感染拡大が依然拡大中で、ウイルス自体も進化・変容しているのでワクチン効果が出るかどうかは未知数だからだ。ワクチンは全世界の人に公平に行き届かせる責任は開発者や国のリーダーにあるといっていい。日本の政府が外国からのワクチンを得るために交渉チームを作るらしいがもう遅すぎる感がある。今年中には感染は2000万人、3000万人、死者も100万、200万となれば、当然2021年の東京五輪どころではない。2022年の北京冬季五輪も、カタールFIFAワールドカップも開催は危うくなるのは目に見えている。
Behind The story 2020Tokyoが2020幻想の東京五輪となる瞬間を迎えることになるとは、誘致当初ではとても考えられなかった。その兆候があると想い起こすならば、その第一に、2020五輪招致合戦の折、新国立競技場がコンペでZAHA案に決定し、安倍首相も建設を約束したのにも関わらず、隈研吾氏の便器スタジアムに勝手に変更してしまった。これは海外メディアでも酷評だった。イメージ的に美しい奇抜異な流線型のスタジアムは2020東京五輪のシンボルとなるべきだった。第二に、誘致合戦での裏金問題が発覚し、未だにフランス検察が虎視眈々と犯罪視している。第三に、JOCのIOCへの身勝手な振る舞いが目につき過ぎた。第四に、五輪のエンブレム盗用疑惑が発覚し、再度の作成を余儀なくされ、五輪組織委員会の見識のなさが海外に露呈してしまった。第五に、大会経費の問題でどのくらいかかるか誰も把握していないのも大きな不信を抱かれてしまった。2021年に五輪が開催されるかどうかは分からないが、強行に開催する価値があるとはとても思えない。オリンピックは平和で安寧な世界の祭典でなければ全く意味がないからである。


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「COVID-19と2021東京五輪」

THE NEW HISTORY EYES
Presented by hirotsugu nishina

Vol.0035…『近代オリンピックの廃止及びIOC解体論』

 COVID-19の世界的感染拡大の中、主催者であるIOCの正体が世界中に露呈され、取り返しの付かない状況を歴史上に記されることになった。新型コロナウイルスの蔓延拡大は大災害や戦争のレベルに相当するはずなのに、市民の生命の犠牲をいとわずに強行しようとする姿は余りにも見苦しい。地球上の各国リーダーや主要メディアも猛烈な批判を繰り返している。1984年のロス五輪以来IOCはスポーツマーケティングという商業主義的な成功により、クーベルタン男爵の五輪の理念からすっかり遠ざかってしまった。IOCと招致開催都市との不平等で一方的な契約主従関係も明らかになった。今後五輪招致に参加する都市はなくなっていくことだろう。新型コロナ感染が五輪の開催で広がり、アスリートが感染や生命の犠牲があっても自己責任の誓約書を書かせるシステムは許すべきではない。五輪を開催した都市が感染拡大を引き起こしてもIOCは免責される不条理は未来永劫消え去ることはない。損害賠償は開催国に押しつけられる可能性は排除できないが、感染が戦争レベルということになれば、不可抗力ということになり、それでも損害賠償金を開催国に負わせてしまえば、世界的な世論はIOCの解体論まで行き着くことになる。IOCの会長はこれまで、人徳が有り常識のある良識的な判断をする者と思っていた人たちにとっては、今回のコロナ禍でのIOCの立ち回りはマフィアもどきなスクリーンを見ている気がするに違いない。残念ながら日本にはトップリーダー達の器量がついて行かず、世論から乖離している議会制民主主義が現実に有り、IOCに対しては全くの無力である。五輪の大スポンサー企業やNBCにしても今こそ、五輪からの勇気ある撤退という米国の良心を世界に披露するべきだ。オリンピック村には酒類の持ち込みは許され、大量のコンドームが配布される予定だという。五輪はアスリートの為だけにあるのではない。経済復興という利権を拡大させるためにあるのではない。五輪のメダルはアスリート達や五輪関係者の生活を保障するものでもない。初心に返ったアマチュアリズムの精神に則った近代五輪の在り方を世界は追究すべきだ。アーノルド・トインビー氏が唱えた世界政府の樹立も、戦中で組織された国際連合の世界秩序の固定化でしばらく我慢しなければならない。世界はまたバラバラになった。近代五輪の誕生から廃止の歴史を私たちは証言者として心に記していくことだろう。



Vol.0035… "Abolition of the modern Olympics and IOC dismantling theory"

Amid the worldwide spread of COVID-19, the identity of the organizer, the IOC, was revealed all over the world, and the irreversible situation was recorded in history. The spread of the new coronavirus should be at the level of catastrophes and wars, but it is too unsightly to be willing to sacrifice the lives of its citizens. Leaders and major media outlets on the planet have also been criticizing fiercely. Since the Los Angeles Olympics in 1984, the commercial success of sports marketing has moved the IOC away from Baron Cubertin's Olympic philosophy. The unequal and unilateral contract master-slave relationship between the IOC and the host city was also revealed. There will be no cities participating in the bid for the Olympics in the future. A system that allows athletes to write a pledge of self-responsibility should not be allowed, even if the new corona infection spreads at the Olympics and athletes are infected or sacrifice their lives. Even if the city that hosted the Olympics causes the spread of infection, the IOC will be exempted from liability The absurdity will not disappear forever. The possibility that damages will be imposed on the host country cannot be ruled out, but if the infection is at the war level, it will be force majeure, and if the damages are still borne by the host country, global public opinion will be We will end up with the dismantling theory of the IOC. For those who previously thought that the IOC's president was a person who made sensible decisions with humanity and common sense, I feel that the IOC's turn around in this corona wreck is looking at a mafia-like screen. Must be. Unfortunately, Japan is not able to keep up with the dexterity of top leaders, and in reality there is a parliamentary democracy that deviates from public opinion, and it is completely powerless against the IOC. Even the big sponsors of the Olympics and NBC should now show the world the US conscience of courageous withdrawal from the Olympics. Alcohol is allowed to be brought into the Olympic Village, and a large number of condoms will be distributed. The Olympics aren't just for athletes. It is not intended to expand the interest of economic recovery. Olympic medals do not guarantee the lives of athletes or those involved in the Olympics. The world should pursue the ideal way of the modern Olympics in line with the spirit of amateurism that has returned to the beginning. The establishment of the World Government, which Arnold J. Toynbee advocated, must be put up for a while with the immobilization of the world order of the United Nations organized during the war. The world has fallen apart again. As witnesses, we will remember the history of the modern Olympics from its birth to its abolition.


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Vol.0036…『2021年二度目の夏の敗戦』

2021年東京オリンピック開催まで残すところあと約一ヶ月と迫った。東京都をはじめ国内でのCOVID-19の新規感染者数も高止まりが続いているが、緊急事態宣言状況下でのオリンピック強行開催は日本の戦前の大本営の国民洗脳戦略と酷似している。徹底した無観客開催でもアスリートの感染や犠牲の可能性は排除できない。第二次大戦中での国民への戦況の虚偽報告や戦地の状況を無視した悲劇のインパール大作戦、全国全ての都市への米軍爆撃機の被害の過小報告、ポツダム宣言無視政策などは歴史が証明している。COVID-19は戦争そのものを表している。まさに大本営は自業自得で日本や周辺国を巻き込んで第二次大戦で壊滅した。現在の朝日新聞をはじめとする大手新聞社は戦前では体制側を擁護し極右思想で戦意高揚に徹していた。日本の国体は100年前の法律が未だに現存している事からでも戦前と変わらない。マスメディアの姿勢も戦前と同じだ。それがCOVID-19感染対策への遅れに深く関わっていると私は見ている。開戦前、内閣府にあたる企画院が官民のシンクタンクである「総力戦研究所」を創設し、米国との戦争を開始したらどういう結果になるかシミュレーションをたてさせた。しかしその答えには戦慄の終末が描かれていた。現実でもその過程は歴史が示すとおりとなり日本は惨敗した。東条首相がシミュレーション結果をもみ消したと言われてはいるが、はたしてそうだったのだろうか。当時の昭和天皇は開戦推進派の海軍側の視点に立っていて米国に勝てそうだったら拒否はしないという考えだった。東条はアメリカとの開戦は難しいと天皇側近には進言したに違いない。彼は立場上天皇への忖度で開戦の道に進めざるを得なかった。2020東京オリンピックの招致プレゼンテーションで当時の安倍首相は原発汚染水のアンダーコントロール宣言を謳い、国が責任を持って安全に開催するとアナウンスした。ところが菅首相の国会答弁では国は五輪の開催者ではないという。しかし国は深く多く関わっている。なんという矛盾だろう。元都知事である猪瀬直樹氏の名著「昭和16年夏の敗戦」が再び注目されている。というのは、もはや世間ではIOCバッハ会長の「五輪の遂行にはある程度の犠牲もやむを得ない」という公式の発言が有り、しかも五輪に参加するアスリートはコロナ感染では自己責任という考えを表明したからだ。IOCと開催誘致都市との契約関係も波紋を呼び、開催都市には不利な面が多いこともわかった。主催者であるIOCは開催時での問題には責任を負わないという理不尽な面も露わになり、この先、五輪の誘致イベント合戦は開かれなくなる可能性は高い。案の定、2032年の五輪の開催都市にはIOCがオーストラリアのブリスベンを足早に決めた。2024年はパリ、2028年はロサンゼルス、と三回分をまとめてIOCが独断で決定した背景には、1)五輪の招致合戦が激しさを増し、IOCは汚職がまかり通る国際組織の営利団体とになってしまった。2032年まで米国のNBCが一兆三千億円もの独占放映権を握っているが、放映権の公平な分配は生まれていないのは不条理だ。アスリート無視の視聴率至上主義は世界の批判の的になっている。2)1984年からIOCのスポーツマーケティングへの過度な依頼心がマンネリ化し五輪開催には不適格になってしまった。3)アマチュアリズムがプロスポーツの侵攻により、五輪の理念と意義に沿わなくなってきた。五輪のメダリストのブランド化は今後消滅する可能性は高い。オリンピックはアマチュアリズムという初心に帰るべきだ。プロスポーツ選手が五輪のメダルを狙う光景は、IOCのブラックな正体を知った一般市民の目からは不自然に見えてくるに違いない。IOCは2032年の開催を持って近代五輪の終焉を迎えることになるかもしれない。おそらくCOVID-19の世界の感染者二億人、死者五百万人も2021年中には到達する。何度もいうが、このコロナの感染状況から見ても、五輪開催を強行するのは自殺行為だし、戦前の「一億総玉砕」と言うイメージが年配の方達には強くなっているに違いない。米国は最近まで日本への渡航禁止措置をしていたが、一段階下げたものの渡航再検討というレベルになっている。五輪での観客来日には多くの規制があり、かなりハードルが高い。バイデン大統領、メルケル首相、ジョンソン首相などは開会式には来日しない模様だ。マクロン大統領は2024年の開催がパリであることから来日しない訳にはいかない大義名分がある。厚生労働省の機関である国立感染症研究所が五輪開催中でも緊急事態宣言を出す可能性が高いと公表した。五輪関係者やVIPへの甘い水際対策や人流の激増が、さらなる感染拡大を引き起こし、「2021年パンデミック五輪、地獄の黙示録」という見出しで未来の世界史に記されることだろう。



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Vol.0036… "The second summer defeat in 2021"

It's almost a month left until the 2021 Tokyo Olympics. The number of new COVID-19 infections in Tokyo and other countries continues to remain high, but holding the Olympic Games under the state of emergency is very similar to Japan's prewar Imperial Headquarters national brainwashing strategy. The possibility of athlete infection and sacrifice cannot be ruled out even if the event is held thoroughly without spectators. The history of false reports of the war situation to the people during World War II, the tragic Imphal operation that ignored the situation of the battlefield, underreporting of the damage of US military bombers to all cities nationwide, the policy of ignoring the Potsdam Declaration, etc. Prove that. COVID-19 represents the war itself. The Imperial Headquarters was destroyed in World War II, involving Japan and neighboring countries on its own. Before the war, major newspaper companies such as the current Asahi Shimbun defended the regime side and devoted themselves to raising the fighting spirit with a far-right ideology. The national polity of Japan is the same as before the war, even because the law of 100 years ago still exists. The attitude of the mass media is the same as before the war. I see it as deeply related to the delay in combating COVID-19 infection. Before the start of the war, the Planning Agency, which is the Cabinet Office, established the "Soryokusen Kenkyusho", a public-private think tank, and made a simulation of what would happen if the war with the United States began. However, the answer described the end of the horror. In reality, the process was as history shows, and Japan was defeated. It is said that Prime Minister Tojo wiped out the simulation results, but was that so? At that time, Emperor Showa was from the perspective of the Navy, who promoted the war, and thought that he would not refuse if he could beat the United States. Tojo must have advised the emperor's aides that it would be difficult to open the war with the United States. He had no choice but to proceed to the beginning of the war because of his position as an emperor. At the presentation of the bid for the 2020 Tokyo Olympics, then Prime Minister Abe announced that the government would take responsibility and hold the event safely, proclaiming an under-control declaration for contaminated water from the nuclear power plant. However, according to Prime Minister Suga's response to the Diet, the country is not the organizer of the Olympics. But the country is deeply involved. What a contradiction! The famous book "Defeat in the Summer of 1945" by Naoki Inose, the former governor of Tokyo, is drawing attention again. This is because there is no longer an official statement by IOC President Bach that "there is no choice but to sacrifice some sacrifice to carry out the Olympics," and athletes participating in the Olympics have expressed the idea that they are responsible for corona infection. The contractual relationship between the IOC and the host city also caused ripples, and it was found that the host city had many disadvantages. The unreasonable aspect that the organizer, the IOC, is not responsible for the problems at the time of the event is also revealed, and it is highly possible that the Olympic Games invitation event battle will not be held in the future. Sure enough, the IOC has quickly decided on Brisbane, Australia, as the host city for the 2032 Olympics. The IOC decided on its own initiative in 2024 in Paris and in 2028 in Los Angeles. 1) The competition to bid for the Olympics intensified, and the IOC became a commercial organization of an international organization where corruption is common. It is had. Until 2032, the US NBC has exclusive broadcasting rights of 1.3 trillion yen, but it is absurd that fair distribution of broadcasting rights has not been born. Audience rating supremacy, which ignores athletes, has become the subject of global criticism. 2) Since 1984, the IOC's excessive request for sports marketing has become a rut and it has become unsuitable for holding the Olympics. 3) Amateurism is no longer in line with the philosophy and significance of the Olympics due to the invasion of professional sports. The branding of Olympic medalists is likely to disappear in the future. The Olympics should return to the original intention of amateurism. The sight of professional athletes aiming for Olympic medals must look unnatural to the eyes of the general public, who know the black identity of the IOC. The IOC may reach the end of the modern Olympics with the opening of 2032. Perhaps 200 million people infected and 5 million dead in the world of COVID-19 will reach by the end of 2021. As I say many times, even from the infection situation of this corona, it is a suicide act to force the Olympics to be held, and the image of "100 million total smashing" before the war is becoming stronger for the elderly. Must. Until recently, the United States had banned travel to Japan, but although it has been lowered by one level, it has reached the level of reconsidering travel. There are many restrictions on spectators coming to Japan at the Olympics, and the hurdles are quite high. It seems that President Biden, Chancellor Merkel, and Prime Minister Johnson will not come to Japan at the opening ceremony. President Macron has a cause that cannot be helped not to come to Japan because it will be held in Paris in 2024. The National Institute of Infectious Diseases, an organization of the Ministry of Health, Labor and Welfare, has announced that it is highly likely that it will declare a state of emergency even during the Olympics. Sweet border measures and a surge in traffic to Olympic officials and VIPs will cause further spread of infection, which will be recorded in future world history under the heading "2021 Pandemic Olympics, Apocalypse of Hell."





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Vol.0037…『2021年東京夏季五輪のCOVID-19パンデミックから身を防ぐ方法』

2021年も7月を迎えオリンピックの開会式まであと三週間ほどになった。日本国内でのワクチン開発も一向に進まず、外国のワクチン供給依存一辺倒で医療現場は相当混乱している。それでも日本政府はファイザーやモデルナ社から配給されたワクチンの治験を兼ねた接種戦略でオリンピックの開催を強行しようとしている。IOC側も放映権料(NBC)をベースにした営利団体という立場を貫いて、オリンピック開催によるCOVID-19のパンデミックへの懸念も意に介さず日本と歩調を合わせている事実は、オリンピックの強行開催による様々な悲劇や犠牲者を生み、地獄の黙示録を誘発させる可能性は日を追うごとに強まっている。これは由々しき事態だ。天皇陛下や皇后もワクチン接種を済ませたという報道もないことからオリンピックの開会式のセレモニーでの参加も危ぶまれている。五輪予定参加国のボイコットも100カ国以上になるという噂もあるが、バイデン大統領やジョンソン首相、メルケル首相などG7のメンバーの中ではではフランスのマクロン大統領以外は出席しない模様だ。2020東京オリンピックは、習近平氏や韓国の大統領も開会式には出席しないという異常事態となった。そういう中、IOCのバッハ会長はじめ大会関係者は数万人も入国するが、東京都ではCOVID-19の感染拡大のまっただ中にあり、開会式から閉会式の間に感染のピークを迎えると言う予測が立てられている。COVID-19の変異株がワクチン接種と比例して十数種類に増殖している。何十万年、何百万年も前から人類やと共生を図ってきたウイルス達は人体の中でしか生き残れないため、外部からの抗体に攻められたとしても、自己防御のため変異していかなければならない事情もあるのだろう。ワクチンの治験も道半ばで特例措置という形で認められてはいるが、ワクチン開発会社は実質的には治験を兼ねた接種をすることにより、「接種をすることは、しないことのリスクを上回る」という訳の分からない主張を繰り返している。副反応での犠牲者が出ても保証しないと言う契約で世界に供給している。そこまで言うなら、個人的にはワクチンに頼らず、免疫力を高めて自然免疫・獲得免疫で最悪の状況から乗り切るしか手立てがない。「勇気ある五輪からの撤退」というのがMoyurupen Gateからの提言だが、オリンピック強行開催での怖ろしいドラマの結末は考えたくもない。おそらく50年先の未来の世界史では克明に記されているに違いない。開催国ニッポンのオリンピック対策には招致が決まった2013年以来迷走と混乱と不条理を繰り返し、COVID-19というカウンターパンチとボディブロウを浴びてオリンピックの中止が目前という状況にある。1)東日本大震災復興という大義名分は消え去り、2)福島原発汚染水のアンダーコントロールが生後不能となり、3)ZAHA女史の新国立競技場のデザイン案を無断で撤回し、不人気な「便器の様なデザイン」と各国から称され、ZAHA女史提案の最高作品の姿が幻となった。4)オリンピックのエンブレム盗用問題が激化し、再度作り直された。5)オリンピック招致でのIOC委員への裏金送金問題が現在まで続いている。6)酷暑対策などで低予算大会がリオ五輪に迫る経費が懸念される。7)IOCの正体が露呈し、近代五輪の見直しを余儀なくされた。

オリンピックを開催する大義が封殺され、近代五輪の理念はこれからどこへ行こうとしているのだろうか。



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Vol.0037… "How to protect yourself from the COVID-19 pandemic of the 2021 Tokyo Summer Olympics"

2021 Olympic non-participation saves your lives from COVID-19!!!

In 2021, July was reached, and it was about three weeks before the opening ceremony of the Olympic Games. Vaccine development in Japan has not progressed at all, and the medical field is considerably confused due to the dependence on foreign vaccine supply. Nevertheless, the Japanese government is trying to force the holding of the Olympics with an inoculation strategy that also serves as a clinical trial for vaccines distributed by Pfizer and Moderna. The fact that the IOC is keeping pace with Japan without worrying about the pandemic of COVID-19 due to the hosting of the Olympic Games, while maintaining the position of a commercial organization based on the broadcasting rights fee (NBC) The possibility of causing various tragedy and casualties and inducing the apocalypse of hell is increasing day by day. This is a terrible situation. Since there are no reports that His Majesty the Emperor and the Empress have been vaccinated, participation in the opening ceremony of the Olympic Games is in jeopardy. It is rumored that there will be more than 100 boycotts of the participating countries in the Olympics, but it seems that only French President Emmanuel Macron will attend among the G7 members such as President Biden, Prime Minister Johnson and Chancellor Merkel. 2020 Tokyo Olympic Games, the Xi Jinping Mr. and South Korea is also the opening ceremony the President has become abnormal situation that does not attend. Under such circumstances, tens of thousands of people involved in the Games, including IOC Chairman Bach, will enter the country, but it is predicted that the infection will reach its peak between the opening and closing ceremonies because the infection of COVID-19 is in the midst of spreading in Tokyo. Is set up. Mutant strains of COVID-19 are growing in more than a dozen species in proportion to vaccination. Viruses that have been coexisting with humans for hundreds of thousands or millions of years can only survive in the human body, so even if they are attacked by external antibodies, they are mutated for self-defense. There may be circumstances that must be taken. Vaccine clinical trials are also approved in the form of special measures in the middle of the road, but vaccine development companies effectively outweigh the risk of not inoculating by inoculating clinical trials as well. I repeat the incomprehensible claim. It supplies the world with a contract that it does not guarantee even if there are casualties due to side reactions. To that extent, I personally have no choice but to improve immunity and survive the worst situation with innate immunity and acquired immunity without relying on vaccines. Moyurupen Gate's suggestion is to "withdraw from the courageous Olympics," but I don't want to think about the scary ending of the Olympic-forced drama. Perhaps it must be clearly stated in future world history 50 years from now. Since 2013, when the bid was decided for the host country Japan's Olympic measures, strays, confusion and absurdity have been repeated, and the Olympics are about to be canceled due to the counter punch and body blow called COVID-19. 1) The cause of reconstruction from the Great East Japan Earthquake has disappeared, 2) Under-control of contaminated water from the Fukushima nuclear power plant has become impossible after birth, and 3) Ms. ZAHA's new national stadium design proposal has been withdrawn without permission, and the unpopular "toilet bowl" The appearance of the best work proposed by Ms. ZAHA became an illusion. 4) The problem of plagiarism of the Olympic emblem intensified, and it was remade again. 5) The issue of remittance of back money to the IOC members in the bid for the Olympic Games continues to this day. 6) There are concerns about the cost of low-budget competitions approaching the Rio Olympics due to measures against the heat wave. 7) The identity of the IOC was revealed, forcing a review of the modern Olympics.

Where is the idea of the modern Olympics going from now on, as the cause of hosting the Olympics has been slaughtered?


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Vol.0038…「COVID-19と2021東京五輪強行開催前夜」


一昨年からのCOVID-19ウイルスの世界的流行が止まらない。感染者は2021年7月下旬となり感染者は世界で二億人に迫る勢いだ。変異株もどんどん増えて、五輪によるパンデミック変異株の出現も懸念されている。米英のワクチン開発企業が接種争奪合戦を繰り広げてはいるが、安全と有効性のしっかりした指標を示せないまま、見切り発車的な戦略を推し進める余り、接種での副反応や身体への影響をおよぼす事態が続いている。ドイツ当局ではアストラゼネカのワクチンが65歳以上への接種を禁止した。モデルナ、ファイザー、アストラゼネカなどの主要開発会社は相当な投資をして緊急時での接種で注目されてはいるが、COVID-19の変異種までの特効薬的なカバーがどこまで可能なのかは、あと数年待たなければならない。日本政府は海外からのワクチンの契約を済ませているが、安全性や効果の検証は先送りされていくだろう。クワクチンの国内への供給不足でも政府は詭弁的な言い回しで逃げ回っている。これが今の日本の偽らざる姿だと世界は見ている。ワクチン接種後の地獄絵図は誰も見たくはない。有史以来、人類が社会生活を構築するためには動物の狩猟や家畜化が必要になった。その反面、動物間での感染症が発生し、人類はウイルスとの共生を余儀なくされたが、それは今でも続いていることだけは確かだ。私達人類が叡智を集めてワクチン(抗体)を人為的に作っても、ウイルスには永年の人類への対抗措置を持っているように思える。いまから4万年位前に地中海を中心とするネアンデルタール人が突如として姿を消し、クロマニヨン人(アングロサクソン、ゲルマンの基)という現代人の先祖にDNAが引き継がれたが、ウイルスもまた人間のDNAに寄生して現代にまで進化して生き延びてきたに違いない。あくまでこれは勝手な想像だが、人類が早急なワクチン接種に勤しんでもキリが無い。特効薬の開発促進と個々の自然免疫力を強力に推し進めて行くことも大事なことだと考える。特に日本はオリンピックが間近に控えており、開催までの調整がものすごくむずかしい。世論では中止・延期論が大半を占めてはいるが、もしそうなったら個人個人の生活に多大な影響が生じ、自分だけは大丈夫と思ってはいけない。中国や北朝鮮の独裁国家だったら個人の自由を制限すれば簡単にウイルス感染は一時的に制御可能だろうが、そう長くは続かない。自由主義経済圏においては、全て自己責任という命題があるということは肝に銘じておくべきだ。緊急事態宣言がでているにも関わらず、会食や銀座のバー通いが辞められない議員や役人が後を絶たないのは誠に残念だ。国のリーダー自らが日々会食三昧というのだから、庶民は自粛要請に反発するのは自明の理だ。特に飲食店業界・旅行業界・観光業界・イベント業界などは窮地に立たされている。流血沙汰はあってはならないことだが、もしこれが226事件での青年将校からすればその方達は今の日本の現状をどう見るだろうか。それが、令和維新という歴史的な帝都不肖事件にならないとも限らない。世界の世論はコロナ感染の状況からIOCはWHOの指針を受け、五輪は延期や中止という運びになると予測されていたが、とうとう2021年7月22日となりコロナ感染再拡大での強行開催ということになった。IOCの収益は五輪の放映権料が大部分を占めている。最大のスポンサーである米国NBCTV局は史上最高の視聴率と豪語している。余りにも商業主義に偏ったIOCの正体も全世界が目にすることとなり、五輪のメダルブランドも地に墜ちてしまった。電通主導の五輪マーケティングスタイルが数え切れない位の不祥事と不条理をさらけ出した。今さら2020年の五輪は招致するべきではなかったと言っても後の祭りだが、感染拡大のピークと五輪強行開催の影響がこの先どうなるのか誰も知る由がない。感染ゼロと犠牲者ゼロを切に祈りながら私たちは推移を見守り、歴史の証言者として事にあたる後世への責任がある。



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Vol.0038… "COVID-19 and 2021 Tokyo Olympics Forced Eve"


The pandemic of the COVID-19 virus from the year before last has not stopped. The number of infected people will be in late July 2021, and the number of infected people will approach 200 million worldwide. The number of mutant strains is increasing steadily, and there are concerns about the emergence of pandemic mutant strains due to the Olympics. Vaccine development companies in the United States and the United Kingdom are fighting for vaccination, but without showing a solid indicator of safety and effectiveness, they are pushing ahead with a close-out strategy, and there are side reactions and effects on the body due to vaccination. The situation continues. German authorities have banned AstraZeneca vaccines for people over the age of 65. Major development companies such as Moderna, Pfizer, and AstraZeneca have made considerable investments and are attracting attention for emergency inoculation, but how far can a silver bullet cover up to the variant of COVID-19 be possible? I have to wait a few more years. The Japanese government has completed contracts for vaccines from overseas, but verification of safety and efficacy will be postponed. Even with the shortage of domestic supply of ku vaccine, the government is fleeing with sophistical language. The world sees this as what Japan is today. No one wants to see a picture of hell after vaccination. Since the dawn of history, animal hunting and domestication have been necessary for humankind to build social life. On the other hand, infectious diseases among animals have forced human beings to coexist with the virus, but it is certain that it is still going on. Even if we human beings gather wisdom and artificially make vaccines (antibodies), the virus seems to have long-standing countermeasures against human beings. About 40,000 years ago, the Neanderthals, mainly in the Mediterranean Sea, suddenly disappeared, and the DNA was inherited by the ancestors of modern humans called Cro-Magnon (Anglo-Saxon, Germanic), but the virus is also human. It must have survived by parasitizing DNA and evolving to the present day. This is just a selfish imagination, but even if human beings work for urgent vaccination, there is no end to it. I think it is also important to promote the development of silver bullets and strongly promote the innate immunity of each individual. Especially in Japan, the Olympic Games are just around the corner, and it is extremely difficult to make adjustments before the Games. Most public opinion is about cancellation or postponement, but if that happens, it will have a great impact on the lives of individuals, and you should not think that you are all right. In China and North Korea's dictatorships, limiting individual freedom could easily temporarily control virus infection, but it won't last that long. It should be kept in mind that in the liberal economic sphere, there is a proposition of self-responsibility. It's a shame that there are a lot of lawmakers and officials who can't quit dinner and bar attendance in Ginza despite the state of emergency. It is self-evident that the common people oppose the request for self-restraint because the leaders of the country themselves are enjoying dinner every day. In particular, the restaurant industry, travel industry, tourism industry, event industry, etc. are in dire straits. There should be no bloodshed, but if this were the youth officers in the 226 Incident, how would they see the current situation in Japan? That may not be the case of the Meiji Restoration, a historic imperial capital. Public opinion in the world predicted that the IOC would be postponed or canceled due to the WHO guidelines due to the situation of corona infection, but finally on July 22, 2021, it will be held forcibly to re-expand corona infection. Became. Most of the IOC's revenue comes from the Olympic rights fees. The largest sponsor, the US NBC TV station, boasted the highest ratings ever. The identity of the IOC, which is too commercialistic, has been seen all over the world, and the Olympic medal brand has fallen to the ground. Dentsu's Olympic marketing style has exposed countless scandals and absurdities. It's a later festival to say that the 2020 Olympics shouldn't have been invited anymore, but no one knows what the peak of infection spread and the impact of the Olympics will be. While praying for zero infections and zero casualties, we watch the transition and have a responsibility to posterity as witnesses of history.



















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Vol.0039…「言葉の重みと思考と行動における言語の責任」


 過去にSNSでのいじめ自慢(五輪の開会式・閉会式の曲担当Mr.Oyamada)やユダヤ大量虐殺の表現をコントに取り入れた事実が明らかになったアーティスト(五輪の開会式・閉会式の演出ディレクターのMr.Kobayashi)が、2020東京五輪・パラリンピック開会式・閉会式の主要な業務を担う事が不可能になった。これは常識的にも当然とも言える。世界の平和や互恵・共生・信頼を基本的な大義にしているIOCの立場を否定するようなものだからだ。開会式や閉会式の中止はもとより五輪開催の中止もやむを得ない状況になっている中で開会式は予定通りおこなわれたが、余りにも素朴すぎる演出や経費を極力抑えたショウには物足りなさが大いに残った。北京大会、ロンドン大会やリオ大会と比べ、改めて日本の国力の弱さと表現におけるダイナミズムの欠如を露わにした形となった。日本の五輪大会組織委員会が電通主導で展開してきたことが裏目に出た結果でもある。今後、主催者側のホロコースト侮辱行為や差別的行為があっても、誰も責任を取ろうとしない日本人の習性も世界的にクローズアップされるだろう。拙筆の「幻想の2020東京五輪狂騒曲」が現実のものとなりつつある。2020+1五輪の開会式を2008年の北京大会、2012年のロンドン大会、2016年のリオ大会と比較して客観的で公平な評価を下してみるのは時代の証言者として大切な仕事になる。一般市民でもアーティスト、公人・政治家などが過去に一度でも公に差別や侮辱的表現をしたら生涯その責任は負わなければならない。今回がその教訓になるに違いない。それは、基本的な倫理観・良識観、健全性の共有を教育によって身につけなければならない重要な問題だ。


Vol.0039… "The weight of words and the responsibility of language in thoughts and actions"


In the past, an artist who was proud of bullying on SNS (Mr. Oyamada in charge of the opening and closing ceremonies of the Olympics) and the fact that the expression of the Jewish genocide was incorporated into the control was revealed (directing of the opening and closing ceremonies of the Olympics Director Mr. Kobayashi) has become unable to take on the main duties of the opening and closing ceremonies of the 2020 Tokyo Olympics and Paralympics. This can be said to be common sense and natural. This is because it is like denying the position of the IOC, which has the basic causes of world peace, reciprocity, symbiosis, and trust. The opening ceremony was held as planned while it was unavoidable to cancel the opening and closing ceremonies as well as the Olympics, but it was too simple and unsatisfactory for the show that kept costs down as much as possible. A lot remained. Compared to the Beijing, London and Rio Games, it once again revealed the weakness of Japan's national power and the lack of dynamism in expression. It is also a result of the fact that the Japan Olympic Games Organizing Committee has been developed under the leadership of Dentsu. In the future, even if there are Holocaust insults or discriminatory acts on the part of the organizer, the habit of Japanese people who will not take responsibility will be highlighted worldwide. My writing "Fantasy 2020 Tokyo Olympics Frenzy" is becoming a reality. It is an important task as a witness of the times to compare the opening ceremony of the 2020 + 1 Olympics with the 2008 Beijing Games, the 2012 London Games, and the 2016 Rio Games to give an objective and impartial evaluation. become. Even if the general public, artists, public figures, politicians, etc. have made public discrimination or insulting expressions even once in the past, they must take responsibility for their lives. This time it must be a lesson. It is an important issue that we must acquire basic ethics, decency, and sharing of soundness through education.











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Presented by hirotsugu nishina

Vol.0040…『人類とパンデミック、コロナウイルスとの共生』

COVID-19の感染拡大がこれまでの勢いを超え、ウイルス株がアルファ株→ベータ株→ガンマ株→デルタ株と変異し、ラムダ株というこれまでとは数段感染力の強いものになっている。ワクチン接種を二回で完了しても、三回目の接種も必要となるとワクチン開発製薬会社はアナウンスしているが、ブレイクスルー感染(二回接種しても再び感染する)も顕著になっている。ウイルス感染の終息はワクチンだけでは難しいという状況だ。特効薬もまだ完全なものが出来ていないという事情もある。2020東京五輪開催中止という英断をせず、2020東京五輪開催とコロナ感染は無関係という日本政府の見解は全く理解できない。海外のメディアも五輪の強行開催に警鐘を鳴らしている。私の勝手な筋立てだが、ギリシャ文字のラムダというのは4番目のデルタの次にではなく、いくつか飛び超えての順番で、その文字の扱いからみて相当デルタ株より強い感染力をもった変異株だということがわかる。そういう意味で考えると、2020東京五輪変異株が認められれば、最後の文字のオメガ株に匹敵する感染力となる可能性は排除できない。五輪開催都市がロックダウン相当の状況でも強行に大会を遂行したら負の遺産を次世代に渡すという事になるかも知れない。これは日本にとって恥ずべき問題だ。紀元後2000年間、大きく分けて三回ほど人類はパンデミックと遭遇した。天然痘は現在ワクチンを接種すれば生涯効果があるとされている。インフルエンザ(スペイン風邪)は5000万人から一億人が死亡した。黒死病(ペスト)は六世紀、14世紀、十九世紀から二十世紀にパンデミックになっている。十四世紀の中国から発生した黒死病は、全人口の50%が死亡、それがシルクロード(貿易)などをわたって、ヨーロッパ・北アフリカ・中東に広まった。ヨーロッパでは当時の全人口の三割が死亡、十九世紀においてはインドで1200万人ほどが死亡した。今回のCOVID-19は三年で二億人が感染し、500万人が死亡するという状況にあるが、事実上治験を兼ねたワクチン接種で終息するという見立ては苦しいものとなっている。ワクチンや治療薬が開発されればノーベル賞に推奨できるが、感染がおさまるまであと数年はかかるとみている。2024年のパリ五輪でもパンデミックはまだ終息していないかも知れない。今私たちに出来ることは、自らの自然免疫力強化と有効なワクチン接種や治療薬の開発に期待、対処する以外に道がないということだ。

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Presented by hirotsugu nishina

Vol.0040 ... "Humanity and pandemic, coexistence with coronavirus"

The spread of COVID-19 infection has surpassed the momentum so far, and the virus strain has mutated in the order of alpha strain → beta strain → gamma strain → delta strain, making it much more infectious than before as lambda strain. .. Vaccine development pharmaceutical companies have announced that even if vaccination is completed twice, a third vaccination will be required, but breakthrough infections (re-infection even after two vaccinations) are also prominent. .. The situation is that it is difficult to end the virus infection with the vaccine alone. There is also a situation that the silver bullet has not been completed yet. Without making the decision to cancel the 2020 Tokyo Olympics, I cannot understand the Japanese government's view that the 2020 Tokyo Olympics and corona infection are unrelated. Overseas media have also warned against the forced holding of the Olympics. My selfish rationale is that the Greek letter lambda is not next to the fourth delta, but in a few jumps over, and is a mutation that is more infectious than the equivalent delta strain in terms of its handling. It turns out that it is a stock. In that sense, if the 2020 Tokyo Olympics mutant strain is recognized, the possibility that it will be as infectious as the Omega strain of the last letter cannot be ruled out. Even if the host city of the Olympics is in a situation equivalent to lockdown, if the tournament is forcibly carried out, the negative legacy may be passed on to the next generation. This is a shameful problem for Japan. In 2000 AD, human beings encountered a pandemic roughly three times. Smallpox is currently said to have a lifelong effect if vaccinated. The flu (Spanish flu) has killed 50 to 100 million people. The plague became a pandemic in the 6th, 14th, 19th and 20th centuries. The black death disease that occurred in China in the 14th century killed 50% of the total population, and it spread to Europe, North Africa, and the Middle East across the Silk Road (trade). In Europe, 30% of the total population at that time died, and in the 19th century, about 12 million people died in India. This COVID-19 is in a situation where 200 million people will be infected and 5 million people will die in three years, but it is difficult to assume that vaccination that also serves as a clinical trial will end. If a vaccine or treatment is developed, it can be recommended for the Nobel Prize, but it will take a few more years for the infection to subside. The pandemic may not be over at the 2024 Paris Olympics. What we can do now is to expect and deal with the enhancement of our innate immunity and the development of effective vaccinations and therapeutic agents.
















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Presented by Hirotsugu Nishina

Vol.0041…『2020五輪強行という負の遺産』

2021年の東京五輪が強行開催されて8月6日になったところで、東京都では感染者が5,000人を超えてしまった。コロナ感染は全世界で累計二億人を超えた。死者も500万人が目前に迫っている。五輪関係者でも数百人規模の感染となっているが、大会組織委員会では想定内だという。これは一般常識的には驚くべき姿勢だ。IOCの利益優先がコロナ感染に勝るという不条理な体質を世界に露呈させ、五輪の招致による汚職や利権への批判が相次ぐ中、2032年までの三回分の招致都市を急いで決定した事でIOCへの批判をかわそうとしていたことは充分推測できる。コロナによる医療崩壊が現実となり、菅首相はついに重症者以外は原則全員自宅療養という思いつきの策にでた。この1年半時間的なチャンスがあったはずだが、GOTOキャンペーンに固執して対策という対策をとらずコロナ禍を政争の具としてきた。中等症患者は有無を言わさず入院を断ると言う要請をだしたが、分科会への相談もなしに勝手に決断した格好だ。コロナ感染での犠牲者が増えている中でアスリート達の五輪のメダル争いはいつものように行われているが、日本政府・大会組織委員会・東京都の中途半端なコロナ対策のツケが回ってきたという批判は誰しもが思うところだ。相も変わらず政権与党の議員や各省庁の役人がこぞって多人数での宴会や会食にいそしんでいる光景は、不本意な自粛生活に疲弊している国民への挑戦でもあるし、国家の無責任体制の有り様をさらけ出していると言って良いだろう。夏季五輪の聖火リレーはナチ政権下でのベルリン大会から始まっているが、無味乾燥な聖火リレーイベントは116億円もの五輪予算を使い切りたい五輪関係組織の思惑は見透かされている。国内の五輪スポンサーには大手の新聞社も加わっているがこれには大きな不条理感がある。公平な五輪報道への国民の信頼感を失う可能性が大きい。IOC側はパンデミックであろうがなかろうが開催に踏み切ってしまった。何らかの犠牲を伴っても大会を遂行し、アスリートにたいする健康への無関心さが報道で明らかになった。コロナ感染で重症化してもIOCは責任をいっさいとらないという姿勢には驚いた人が殆どだったに違いない。それほど近代五輪の理念と実践があまりにもかけ離れた事実を眼にしたからだ。米国NBCからの何千億円もの放映権の関係もあり簡単に大会を中止するというのは、利益を最大限重視するIOCからすれば論外なのかも知れない。日本政府もそれに同調する光景はコロナ感染の対処より五輪開催を優先する意思を表している。だから菅首相が何言っても国民への真剣なメッセージ性が生まれてこないのだ。数ヶ月前、森東京五輪組織委員会会長の不適切発言から派生したポスト交代劇は密室での結果に終わった。現役の五輪担当大臣がその後を継ぎ、元五輪担当大臣が復活し、都知事・五輪組織委員長・五輪担当大臣が全て女性となった。IOCのバッハ会長も承諾はしたが、五輪開催の是非はパンデミックの勢いから見てもかなり厳しいと普通の間からすればかなり難しいと思われて来た。2020年にネアンデルタール人が6万年前に絶滅した背景に、ウイルスへの重症化を唱えた学者がいた。あくまで仮説だが、そのDNAを持った新人類(クロマニヨン)がアングロサクソンの末裔に長く住み着いているという。今度は軽症化する遺伝子も存在するという学者の仮説も表れているが、アジア人種の重症化率が少ない理由はどこにあるのか究明する必要はある。正直な話、商業化を急ぐワクチン供給会社に歩調をあわせる専門家の発言も多いが、客観的に検証することは大事だろう。ワクチン接種が二回では足りず三回必要とする製薬会社からのアナウンスを読み解くと、ワクチン接種は永遠に年に三回必要なのだろうかという疑念を誰もが抱いてしまう。ブレイクスルー感染(二回接種しても感染する)が次第に増えてきている報道があった。若い人から中高年に感染すると言う概念は知っての通りだが、高齢者の二回接種者から若い人への感染もあり得るのかも知れない。ワクチン接種後に死亡したのにも関わらず、「因果関係不明」という事項はあらかじめどこかのマニュアルに記されているのかという疑念も湧いてくる。日本政府がワクチン開発に殆ど投資をしてこなかったツケが回っているかもしれない。治験での結果に慎重すぎる面も否定は出来ないが、それが海外薬品会社からのワクチン提供依頼外交になるしか手がない大きな原因だ。1984年のロサンゼルス大会から五輪の商業化に拍車がかかり今日まで至っているわけだが、例えば米国NBAのドリームチームの選手が参加して金メダルを取り、テニス・ゴルフ、日本プロ野球の選手チームがメダルを取るとすると、アマチュアリズムが根底にあった五輪の基本的理念が崩壊するのは当然といえる。スポーツマーケティングという言葉を聞いて久しいが、余りにも商業主義や利権に群がりすぎたIOCにも問題がある。2020東京五輪のプレゼン通りにロードマップを歩まなかった日本にも重大な責任がある。イベルメクチンなどの特効薬候補がありながら、法律的にアタはまらないといって緊急的使用の超法規的判断を避けている日本の政府にも問題がある。来日する五輪の参加アスリートや五輪関係者にはワクチンの優先接種と隔離免除もあるという。あまり言いたくはないが、コロナ禍での五輪強行開催は「悲劇的五輪」、「パンデミック五輪】と称される可能性はあるかもしれない。人命尊重を考慮にいれるのなら、日本は勇気ある撤退も視野に入れておくべきだった。その決断は莫大な経済損失を生むが、それは未来に対する人類の大きなレガシーになるに違いない。しかし、日本は地獄の黙示録の道を歩んでしまった。五輪後の世界ははたしてどうなってしまうのだろうか。。



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Presented by Hirotsugu Nishina

Vol.0041 ... "The negative legacy of the 2020 Olympics"

By the time the 2021 Tokyo Olympics were forcibly held on August 6, the number of infected people in Tokyo exceeded 5,000. The total number of corona infections has exceeded 200 million worldwide. The death toll is also imminent at 5 million. Hundreds of people involved in the Olympics have been infected, but the Games Organizing Committee says it is within expectations. This is a surprising attitude in common sense. The IOC's absurd constitution that priority on profits is superior to corona infection was exposed to the world, and while criticisms of corruption and interests due to the bid for the Olympics continued, the IOC was rushed to decide the cities to be invited three times by 2032. It can be fully inferred that he was trying to avoid criticism of. The collapse of medical care due to corona became a reality, and Prime Minister Suga finally came up with the idea of home medical treatment for all but the severely ill. I should have had a chance for the past year and a half, but I have been sticking to the GOTO campaign and have not taken measures to deal with it, and have used the Corona dispute as a tool for political disputes. The moderately ill patient requested that he refuse to be hospitalized without saying whether or not he was hospitalized, but he seemed to make the decision without consulting with the subcommittee. While the number of victims of corona infection is increasing, athletes are fighting for medals at the Olympics as usual, but the Japanese government, the Games Organizing Committee, and the Tokyo Metropolitan Government have been hit by half-hearted measures against corona. The criticism that it has come is something that everyone thinks. As usual, the sight of members of the ruling party and officials of each ministry and agency rushing to banquets and dinners with a large number of people is a challenge to the people who are tired of unwilling self-restraint, and the nation is irresponsible. It can be said that the state of the system is exposed. The torch relay of the Summer Olympics started from the Berlin Games under the Nazi administration, but the tasteless torch relay event is overlooked by the Olympic-related organizations that want to use up the Olympic budget of 11.6 billion yen. Major newspaper companies have joined the domestic Olympic sponsors, but there is a great sense of absurdity. There is a high possibility that the public's confidence in fair Olympic coverage will be lost. The IOC has decided to hold the event, whether it is a pandemic or not. The tournament was carried out at some cost, and the indifference to athletes' health was revealed in the press. Most people must have been surprised at the attitude that the IOC will not take any responsibility even if it becomes severe due to corona infection. This is because I saw the fact that the ideas and practices of the modern Olympics were so far apart. It may be out of the question for the IOC, which places the utmost importance on profits, to easily cancel the tournament due to the broadcasting rights of hundreds of billions of yen from the US NBC. The sight of the Japanese government agreeing with it expresses its intention to prioritize holding the Olympics over dealing with corona infection. Therefore, no matter what Prime Minister Suga says, a serious message to the people is not born. A few months ago, the post-shift drama, which was derived from the inappropriate remarks made by the chairman of the Mori Tokyo Olympics Organizing Committee, ended up in a closed room. The active minister in charge of the Olympics succeeded, the former minister in charge of the Olympics was revived, and the governor of Tokyo, the chairman of the Olympic organization, and the minister in charge of the Olympics were all women. Bach, the chairman of the IOC, agreed, but it has been thought that the pros and cons of holding the Olympics are quite difficult even from the perspective of the pandemic momentum. Behind the extinction of the Neanderthals 60,000 years ago in 2020 was a scholar who advocated the aggravation of the virus. It's just a hypothesis, but it is said that a new human being (Chromagnon) with that DNA has long settled in the descendants of Anglo-Saxon. Although scholars' hypotheses have emerged that some genes are now milder, it is necessary to find out why Asians are less aggravated. To be honest, there are many experts who keep pace with vaccine suppliers who are rushing to commercialize, but it is important to verify it objectively. Reading announcements from pharmaceutical companies that require three vaccinations rather than two, raises the suspicion that vaccinations will be needed three times a year forever. There were reports that breakthrough infections (which can be transmitted even if inoculated twice) are gradually increasing. As you know the concept of transmission from young people to middle-aged and elderly people, it may be possible to transmit from double-dose in the elderly to young people. In spite of died after vaccination, the matters referred to as a "causal relationship unknown" is gives rise also doubt that what has been written in advance somewhere in the manual. It may be that the Japanese government has made little investment in vaccine development. It cannot be denied that the results of clinical trials are too cautious, but that is the main reason why foreign drug companies have no choice but to request vaccines from overseas drug companies. The commercialization of the Olympics has been spurred since the 1984 Los Angeles Games, and it has continued to this day. If so, it is natural that the basic idea of the Olympics, which was based on amateurism, would collapse. It's been a long time since I heard the word sports marketing, but there is also a problem with the IOC, which is too crowded with commercialism and interests. Japan, which did not follow the roadmap according to the presentation of the 2020 Tokyo Olympics, also has a serious responsibility. There is also a problem with the Japanese government, which has candidates for silver bullets such as ivermectin, but is avoiding extrajudicial decisions on urgent use because it is legally unacceptable. Athletes participating in the Olympics and those involved in the Olympics who come to Japan are said to have priority vaccination and quarantine exemption. I don't want to say too much, but the forced Olympics in Corona may be called the "tragic Olympics" or "pandemic Olympics." Japan is brave if respect for human life is taken into consideration. Withdrawal should have been taken into consideration. The decision would cost enormous economic losses, which must be a great legacy for humankind for the future, but Japan has gone on the path of hellish apocalypse. What will happen to the world after the Olympics?





(了)

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